寸又峡の夢の吊り橋(静岡)はミルキーブルーが広がる絶景!アクセス方法を紹介
寸又峡は静岡県中部にある寸又川の峡谷で、21世紀に残したい日本の自然百選にも選ばれた素晴らしい景観が話題です。この記事では寸又峡にかかる夢の吊り橋や夢の吊り橋に広がるミルキーブルーのダム湖の秘密についてご紹介します。次のお出かけの参考にしてみてください。
目次
静岡の寸又峡「夢の吊り橋」について紹介!
寸又峡は静岡県中部にあり、大井川の支流となる寸又川の峡谷です。寸又川はエメラルドグリーンに輝き、さらに川の上に一本吊り橋がかかっており、そのロマンチックな景観から夢の吊り橋と呼ばれています。夢の吊り橋は寸又峡を代表する人気観光スポットです。
世界的な旅行口コミサイトで、「死ぬまでに一度は渡りたい世界の徒歩吊り橋10選」にノミネートされたこともあり、国内外から注目を集めています。この記事では夢の吊り橋について詳しい情報をお伝えするとともに、アクセス方法・注意事項などもご紹介していきます。ぜひ旅行計画の参考にしてみてください。
寸又峡周辺をハイキングして「夢の吊り橋」を目指そう!
静岡・寸又峡の夢の吊り橋への道のりはハイキングコースになっているので、歩きやすい服装・靴でお出かけください。散策コース入口の寸又峡温泉街がスタート地点となり約30分歩きます。夢の吊り橋を渡って対岸も散策することを考えると、約90分の時間は確保しましょう。
寸又峡周辺は南アルプスに連なっており、自然豊かな景観が広がります。野生動物や野鳥の鳴き声が聞こえることもあるので、自然ウォッチングも楽しんでみましょう。
ミルキーブルーが広がる寸又峡の夢の吊り橋
約30分のハイキングを終えると到着する大人気観光スポット・夢の吊り橋についてご紹介していきます。どのような橋でどのような特徴があるかなど、夢の吊り橋を楽しむ情報をチェックしてみてください。
夢の吊り橋の長さや高さ
夢の吊り橋は長さが約90m、水面からの高さが約8mです。橋は板を2枚並べただけの簡易的な作りで安定感がなく、橋の上を歩くのはスリル満点です。
高所恐怖症の人には怖いかもしれませんが、橋の両側にあるワイヤーにつかまりながら空中散歩を楽しんでみてください。橋の上からエメラルドグリーンの湖を見下ろすとさらに浮遊感が増すため楽しく感じられ、写真映えもするのでSNS投稿に最適です。
寸又峡の水がエメラルドグリーンの理由
寸又峡の水はなぜエメラルドグリーン色をしているのでしょうか。その理由は「チンダル現象」によるものと言われています。チンダル現象とは水の中に含まれる微量の微粒子が波長の青い光だけを反射して青い水に見える現象を指します。
この現象はきれいな水でしか起こらない現象です。エメラルドグリーン色に輝く大間ダム湖の水は底まで透けて見えるほど透明度が高くきれいなことで有名なため、このような現象が起こり、幻想的な景観を作り出しているのです。 自然の成せる業の前に息を飲むこと間違いありません。
寸又峡の夢の吊り橋を渡る時の注意点
夢の吊り橋を渡るにはいくつか注意事項があるのでご紹介をします。自然の景観を守り、安全に夢の吊り橋散歩を楽しむために必ず守るべき事項なので、事前にチェックしてから出かけるようにしましょう。
一度に通れる人数
夢の吊り橋を一度に渡れる人数は10名までとされています。そのため、繁忙期には夢の吊り橋を渡るまでに1~2時間という長い待ち時間が発生することもあります。それでも11名以上が一緒に吊り橋上に乗ってしまうと安全の確認が取れないことから定員設定がされているので、必ず守って渡るようにしましょう。
一度に定員を超える人数で渡ったり、吊り橋上で揺らしてふざけたりするのは迷惑行為になるので、周りの観光客の方々に配慮するようにしてください。
繁忙期に場合は一方通行に!
繁忙期や土日など混雑する時期は夢の吊り橋が一方通行になります。そのため、吊り橋を渡っている途中に怖くなって引き返したり立ち止まったりすることもできなくなるので注意してください。
さらに10名定員の条件も加わっているため、途中でもたもたしてしまうとさらに待ち時間が増えてしまう方がたくさん出てしまいます。吊り橋を渡り切る勇気がない方は諦めて吊り橋の周りから撮影を楽しむのが良いでしょう。
寸又峡の夢の吊り橋散策後は寸又峡温泉でゆっくり
寸又峡の夢の吊り橋への起点となるのは寸又峡温泉街です。夢の吊り橋を楽しむ自然散策を楽しんだ後は寸又峡温泉に宿泊して旅の疲れを癒すのがおすすめです。寸又峡温泉は硫化水素系・単純硫黄泉で、入ると肌がすべすべになる「美女作りの湯」として知られています。
寸又峡温泉での宿泊
温泉付きの宿泊施設としては旅館や民宿・ペンションなど約7軒あります。今でも源泉そのままの湯が寸又峡温泉街の旅館や町営露天風呂に引かれています。旅館や食堂では川魚やジビエ料理など山奥にある寸又峡の自然ならではの料理が楽しめます。
寸又峡の夢の吊り橋へのアクセス方法
寸又峡の夢の吊り橋へアクセスする方法をご紹介していきます。夢の吊り橋へのハイキングコースの起点である寸又峡温泉をまずは目指すことになります。決してアクセスが良いとは言えませんが、移動中も自然豊かな景観が広がっているので、移動行程も観光として楽しみましょう。
車で行く場合
車でアクセスする場合、最寄りの高速道路I.Cは新東名高速道路の島田金谷I.Cとなります。東京から出発すると約2時間、名古屋からだと約1時間30分で高速を降りることができます。島田金谷I.Cで高速を降りたら、国道473号線を寸又峡方面へ走ります。島田金谷I.Cから約2時間で寸又峡温泉街へ到着します。
車はこれ以上は入れないので、寸又峡温泉街に車を止め、ハイキングコースを徒歩で進むこととなります。ハイキングコースを約30分進むと夢の吊り橋に到着します。
大井川鐵道・バスを利用する場合
大井川鐵道・バスを利用してアクセスする方法をご紹介します。大井川鐵道へはJR東海道本線の金谷駅で乗り換えをします。東京駅から金谷駅へはまず東海道新幹線を利用して静岡駅まで行き、静岡駅でJR東海道本線に乗り換えます。東京からは約1時間30分~2時間かかります。
名古屋から金谷駅へはまず東海道新幹線を利用して浜松駅まで行き、浜松駅でJR東海道本線に乗り換えます。名古屋からは約1時間30分かかります。新金谷駅より大井川鐵道に乗り約75分で到着する千頭駅で下車します。大井川鐵道は観光列車としても人気があり、電車の他SLも走っており、SLへの乗車もおすすめです。
大井川鐵道の千頭駅からは寸又峡温泉行きの路線バスに乗り約40分で寸又峡温泉街バス停に到着します。ここからは車の場合と同様で、ハイキングコースを徒歩で30分ほど進むと夢の吊り橋に到着します。
大井川鐵道のおすすめポイント
大井川鐵道は日本で唯一定常的にSL列車を運行している鉄道です。SLの年間走行日数・総走行キロ・現役運行両数で日本一を誇り、電車ファンのみならず観光客が多く乗車するアイドル的な鉄道です。
SLはどれも昭和初期製造の歴史ある車両で、SLの外観も去ることながら列車内も昭和初期に製造されたものを残しており、レトロな雰囲気を味わえます。木の座席や白熱灯・古い扇風機など今では見られないものばかりなのでとても貴重で、映画やドラマの撮影に使用されることもしばしばあります。
SLの他、先頭がきかんしゃトーマスを模したトーマス号も走っており、子供を中心に人気を集めています。トーマス弁当やトーマスグッズも売っているので大井川鐵道乗車記念にいかがでしょうか。
住所 | 静岡県榛原郡川根本町千頭 |
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電話番号 | 0547-59-2746(川根本町まちづくり観光協会) |
アクセス | 大井川鉄道「千頭」駅よりバスで40分。「寸又峡温泉」バス停留所より徒歩で20~30分。 |
駐車場の有無 | 無 |
寸又峡の夢の吊り橋を楽しもう!
寸又峡の夢の吊り橋をご紹介してきました。世界からも注目を集めるようになっており、一度は訪れてみたい吊り橋の一つとして知名度が急上昇しています。
日本にいながら異世界に迷い込んだようなエメラルドグリーンのダム湖の景観やゆらゆら揺れるスリル満点の吊り橋などアトラクション的要素の多いスポットで、子供から大人まで楽しめること間違いありません。自然豊かなハイキングコースの散策と合わせて、夢の吊り橋でたくさん記念撮影をしてみてください。