玉川大師の地下霊場はパワースポット!東京で手軽にお遍路しよう
世田谷区の二子玉川駅近くにある「玉眞院(玉川大師)」の地下霊場では、四国までわざわざ足を運ばなくてもたった15分でお遍路をすることができると話題です。そこでこの記事では、玉川大師についての基本的な情報と地下霊場でのお遍路について詳しくご紹介します。
目次
東京のパワースポット「玉川大師」について紹介!
東京にはたくさんのパワースポットがありますが、中でも話題のパワースポットが二子玉川にある「玉川大師」です。
二子玉川のおしゃれな街の一角にひっそりとたたずむ玉川大師について、どうしてパワースポットであるのか、またご利益はどのようなものなのかをご紹介。
正しい参拝方法やパワースポット玉川大師へのアクセスについてもお届けします。
玉川大師とは?
玉川大師は、正式には「玉眞院(ぎょくしんいん)」といい、真言宗智山派の寺院。
玉川大師という名前は通称で、真言宗の総本山である高野山の「玉川」にちなんでつけられました。
創建は大正時代と、比較的新しい寺院です。
玉川大師のご本尊は?
玉川大師のご本尊は、真言宗の開祖である弘法大師 空海。
真言宗が密教系の宗教であることから、玉川大師では密教の最高の仏である「大日如来」を信仰の対象とし、地下霊場にその胎内を表しています。
大日如来は「宇宙そのもの」を表し、大日如来の中には世の中の森羅万象がおさまっているといわれています。
15分でお遍路できる?玉川大師の地下霊場
玉川大師には、本殿直下に地下霊場があり、パワースポットとして有名です。
玉川大師の地下霊場の石仏を拝むことで、なんとたった15分で四国八十八ヶ所・西国三十三ヶ所をお遍路したことと同じご利益を授かることができるといわれています。
地下霊場は「地下佛殿」とも呼ばれ、昭和3年から6年の歳月をかけ、初代住職によって作られたもの。約5mの深さの場所にあります。
パワースポットである地下霊場の長さはおよそ100mに及び、総鉄筋コンクリート造りであることが特徴です。
本殿の真下にある地下霊場は、弘法大師の大慈悲を具現化したものだといわれています。
地下霊場の参道は、真言宗のご本尊である大日如来の「胎内」を表し、胎蔵界の曼陀羅(まんだら)をかたどっているそうです。
ちなみに曼荼羅とは、密教における悟りの境地や世界観を具体的にイラストで表したものです。
玉川大師の地下霊場に表現されている胎蔵界曼荼羅は、母親の胎内で子が育つように、「本来自分の中に秘めている悟りが、大日如来の慈悲によって生まれてくる」ということを意味します。
パワースポット玉川大師の地下霊場、いわゆる「大日如来の胎内」にあるとされる石仏の数は、およそ300体。
地下霊場の参道を進みながらこれらの石仏を拝み、さらに最も奥にある「奥の院」まで参拝することで、四国八十八か所や西国三十三か所をお遍路したことと同じご利益を得られるといわれています。
お遍路とは?
お遍路には、四国八十八か所をめぐるコースと、近畿にある西国三十三か所を巡るコースの2つがあります。
四国八十八か所とは?
お遍路とは、 讃岐で生まれた弘法大師・空海が開創した四国八十八ヶ所霊場を巡礼すること。すべてまわると、約1,400kmの道のりだといわれています。
真言宗の開祖として知られる弘法大師は、生まれ故郷である四国でたびたび修行を行いましたが、その際に人々を悩みや災いから救うために霊場を開きました。
一つ一つの寺院にお参りをすることで、願掛けをしたり、自分を見つめ直したりなどを目的に訪れる人は、いつの時代も後を絶ちません。
西国三十三か所とは?
西国三十三か所巡礼とは、真言宗のご本尊のひとつである観音様をお参りしながらめぐるお遍路のことです。
奈良県の長谷寺(はせでら)の徳道上人が瀕死の際、冥土で閻魔大王に「観音の慈悲の心を人々に広めなさい」と33個の印を授かったことで現世に戻り、近畿二府四県と岐阜に観音霊場を開いたことよって始まりました。
四国八十八か所の巡礼よりも歴史が古く、日本のお遍路の始まりのきっかけとなったといわれています。
お遍路のご利益
お遍路が誕生した歴史を考えると、本来ならば四国や近畿地方で行うべきものです。
しかし、玉川大師では地下霊場に仏像や壁画を置いたことで、ここでも同じようなご利益を得られるようにしました。
さて、お遍路には「心願成就」「厄落とし」などのご利益があります。
また、玉川大師の地下霊場の暗闇の中を歩くことで、自分を見つめ直したり、自分の心と向き合ういい機会になるともいわれています
玉川大師の地下霊場への行き方
玉川大師の地下霊場は、本堂内にあります。まずは、靴を脱いで下足箱に入れ、本堂に上がりましょう。
地下霊場へに入る前に記帳し、100円の灯明料を払ってから入ります。
階段を下りるとその先は真っ暗闇。少しずつ、気を付けて進みましょう。
玉川大師の地下霊場でのお遍路の流れ
玉川大師の地下霊場に入る前に、まずは本殿に参拝します。
記帳して100円の灯明料を払ったらいざ階段を下り、パワースポットと呼ばれる地下霊場へ。
お参りをする時は「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」とお経を唱えましょう。
ゆっくり歩きながら、邪念を捨ててひたすら一体一体の仏像を拝むことに専念することが大切。
約100mの通路を抜けると、お遍路は終わりです。
「お砂ふみ大祭」も見どころ
毎年5月21日と10月21日からそれぞれ3日間は、「お砂ふみ大祭」が行われます。
お砂ふみとは、四国八十八カ所の札所の砂を踏めば、お遍路をしたことと同じ御利益を得られるいわれる風習のこと。
遠方であるがために、四国や近畿にお参りをすることができない人々の心を救うべく、江戸時代の頃に生まれて流行しました。
玉川大師の地下霊場には、四国八十八ヶ所、西国三十三ヶ所の霊場やインドなどから取り寄せた砂を袋に入れたものが敷き詰められ、普段は靴下などの履物をはいて入る地下霊場に裸足で入ることができます。
裸足で霊場の砂の上に立つことでいつも以上の功徳を得ることができるとされ、一年の中でも特に多くの人が訪れます。
玉川大師では御朱印も頂ける?
玉川大師では、御朱印を授かることができます。
御朱印をいただくことができるのは、地下霊場を参拝することができる時間と同じ、午前9時から午後17時頃まで。
はじめからお参りもせずに御朱印をいただくのではなく、きちんとお参りを済ませてから御朱印をいただくことがマナーです。
玉川大師の拝観時間とアクセス方法
玉川大師の拝観時間とアクセス方法についてご紹介します。
拝観時間
境内はいつでも参拝可能ですが、地下霊場の参拝時間は午前9時から午後5時まで。
参拝時間が終了する午後5時間近では少し遅いので、できれば午後4時30分頃までには入るようにしましょう。
アクセス方法
玉川大師に最も近い駅は、東急田園都市線の「二子玉川」駅。玉川大師までは、徒歩で約10分です。
また、東急田園都市線「用賀」駅からは徒歩約15分、東急大井町線「上野毛」駅からは徒歩約20分。少し離れた駅から、地域を散策しながら玉川大師に向かうのもおすすめです。
二子玉川の住宅街の中にあるので、お参りに訪れる際はできるだけ静かにしましょう。
境内には駐車場がありません。
参拝の際は、近隣の有料駐車場に車を止めてください。路上駐車は厳禁です。
住所 | 〒158-0095 東京都世田谷区瀬田4丁目13−3 |
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電話番号 | 03-3700-2561 |
拝観時間 | [地下霊場参拝時間] 9:00~17:00 |
料金 | 拝観無料 (地下霊場は100円) |
アクセス | 東急田園都市線 二子玉川駅下車 徒歩約10分 東急田園都市線 用賀駅下車 徒歩約15分 東急大井町線 上野毛駅下車 徒歩約20分 |
駐車場の有無 | なし ※近隣の有料駐車場を利用 |
参考URL | https://www.nikotama-kun.jp/shop/fuukei_temple_tamagawadaishi/ |
玉川大師の地下霊場で手軽にお遍路しよう!
東京の二子玉川にある玉川大師の地下霊場では、四国八十八か所や西国三十三か所を巡礼しなくても、東京で手軽にお遍路をすることができます。
お遍路の所要時間はたったの15分なので、半日時間がとれれば十分。
参拝後には、二子玉川エリアでショッピングやグルメを楽しむのもおすすめです。
ぜひ、手軽にお遍路をしてみてください。