関東ツーリングおすすめスポット!初心者やソロで日帰りで行ける穴場も紹介
今回は関東地方でツーリングにオススメのスポットを紹介。誰でも知っている関東屈指の人気ツーリングスポットから、あまり知られていない穴場まで幅広く調べてみました。一人でも、初心者でも、日帰りでも楽しめるスポットが満載ですので、次のお休み参考にしてください。
目次
関東には楽しいツーリングスポットがたくさん!
日本国内でももっとも人口の多い関東地方は、人が集めっているだけに見るべきスポットもたくさんあります。見るべきスポットが多いということは、ツーリングに適したスポットも多数あるということ。
バイクで走るだけで楽しい、またはその目的地に行くことが楽しいなど、様々なスポットをご紹介します。
気軽に日帰りで楽しめる
例えば東京を起点に考えると、関東のツーリングスポットのほとんどは日帰りでも十分に楽しめる距離にあります。
日本の街道の起点となっている日本橋から見れば、箱根(神奈川県)も館山(千葉県)も霞ケ浦(茨城県)もおよそ100km。平均時速35kmで走れば3時間ほどです。日光(栃木県)でも約150kmですから5時間弱。高速道路を使えばさらに時間は短縮可能です。
休みが1日あれば十分楽しめる関東のツーリング。バイクがあるならいろいろと出かけてみないともったいないほどです。
冬のツーリングは雪に注意!
そんな関東のツーリングで気を付けたいのは雪。もちろんこれは関東に限った話ではないのですが、バイクはとにかく雪道に弱いものです。初心者の方はもちろん、腕に自信のある方でもソロでのツーリングでトラブルに見舞われたら大変です。
なぜ雪に注意などという、バイクに乗る人なら当然知っている当たり前のことを書くかというと、特に南関東(東京都、神奈川県、千葉県)は雪があまり降らない地域だからです。雪が少ない地域の人は、どうしても雪への警戒心が低くなります。
関東といえども特に北関東の山岳部では、冬になれば当然雪が降りますので、これはしっかり認識しておきましょう。
北関東と南関東のどちらがおすすめ?
さて、上で南関東という表記をしましたが、関東地方は主に「北関東(栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県)」と「南関東(東京都、神奈川県、千葉県)」に分けて語られます。では、バイクでツーリングをするならどちらがおすすめでしょう?
と、聞かれても答えはないというのが正直なところ。北関東には北関東の、南関東には南関東の良いところがありますので、どちらがいいとは一概には言えません。出発地点や季節、目的などを考えて、よりベストに近い目的地を探しましょう。
この記事では「北関東」と「南関東」に分けてツーリングスポットを紹介していきたいと思います。
関東でおすすめのツーリングスポット4選!【初心者編】
まずご紹介するのは初心者編。バイクの初心者の方でも走りやすく、関東に住み始めたばかりという関東初心者の方には「まず抑えておこう!」といった人気スポットを中心にご紹介します。
【北関東】①群馬 つまごいパノラマライン
北関東の群馬県と長野県の県境あたりから始まるつまごいパノラマライン。関東方面の避暑地として人気の軽井沢周辺から、草津温泉のやや南までを繋ぐルートです。
このつまごいパノラマラインのポイントは、地図では確認しづらいこと。パノラマラインは国道でも県道でもなく、地図上では非常に細く表記される村道になります。この周辺には高原野菜の畑が多く、農作物を運送するために造られた農道と考えて間違いないでしょう。
農道だけに、高原地帯とはいえアップダウンが少なく、初心者でも走りやすいのが特徴。また、軽井沢から草津温泉までと考えれば、関東に住むバイク乗りであれば、ぜひ一度走っておきたいスポットといえるでしょう。
【北関東】②栃木 那須高原展望台
続いては栃木県の那須高原にある展望台を紹介しましょう。この展望台を初心者におすすめするポイントは、東北自動車道の「那須IC」から県道17号線でほぼ1本道であること。まず迷うことなくたどり着けるはずです。
いくら初心者とはいえ、高速道路から1本道ではツーリングとして楽しくないというご意見もあるかもしれません。しかしご安心を。展望台から県道290号線を北上すると、いわゆる楽しい峠道のライディングが楽しめます。
福島県に入った先で国道289号線にぶつかりますので、これを右折すれば東北自動車道「白河IC」付近に出られますので、帰り道も迷うことはないでしょう。
【南関東】③神奈川~千葉 東京湾アクアライン
南関東を代表する人気の初心者向けツーリングスポットは、まずアクアラインでしょう。神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ海底トンネルが人気の高速道路です。アクアライン中央部には「海ほたる」というSAがあり、レストランや土産物店が充実しています。
高速道路ということで初心者にはややハードルが高そうですが、とにかく一直線の道路なので運転はしやすいはず。
関東地方に住み始めたばかりの関東初心者の方は、ぜひ一度走ってもらいたいツーリングスポットです。
【北関東】④埼玉 小鹿神社
日本国内でも珍しい「バイクのための神社」が小鹿神社です。小鹿神社のある小鹿野町には、かつてクラシックバイクの博物館があり、これをきっかけに古くから「バイクによる町おこし」をしています。
そのため小鹿神社周辺には、バイク乗りに優しい店が並んでおり、関東のライダーにとっては聖地のようになっています。
ツーリングの面で言えば、飯能あたりから続く国道292号線に注目。ある程度の起伏とコーナーが続いており、初心者でも楽しめる人気のルートになっています。気を付けたいのは冬場の降雪。秩父は雪の多い盆地ですので、冬場は天候に十分注意してください。
関東でおすすめのツーリングスポット4選!【ソロ編】
多数の人気ツーリングスポットがある関東地方。ソロで行っても楽しいスポットもいろいろと揃っています。そんなソロライダーにも人気のツーリングスポットをいくつか紹介していきましょう。
【北関東】①群馬 渋峠
北関東は山岳部も多く、ツーリングを楽しむポイントも多数ありますが、その中でも随一といわれているのが渋峠です。草津温泉と長野県の志賀高原を繋ぐ国道292号線は、群馬県と長野県の県境に近い渋峠で、「国内国道最高点」に到達します。
日本でもっとも高い位置にある国道だけに、そこからの眺めは絶景で、ツーリング目的はもちろん、カメラ好きの方の絶景撮影スポットとしても人気です。
走るだけで楽しい峠道と絶景を持つ渋峠は、ソロでこそゆっくりマイペースで楽しめるスポットといえるでしょう。
【北関東】②栃木 日光いろは坂(峠)
連続したつづら折りのコーナーが続くいろは坂は、巨大観光地日光においても人気の観光スポットです。ここはソロでこそのツーリングスポットといって過言ではありません。
その理由はやはり連続する大きなカーブ。仲間と一緒に走るのも楽しいのですが、どうしても他の仲間の位置が気になるもの。仲間を見ながら走っていてはいろは坂の美しさを堪能することができません。
大きなカーブが連続する以上、ゆっくり走るしかないいろは坂は、ソロで赴き、景色を楽しみながら走るのがベストの楽しみ方でしょう。
【南関東】③千葉 養老渓谷
房総半島のほぼ中央部分にある養老渓谷。ここもソロライダーに人気のツーリングスポットです。養老渓谷で最注目のポイントが「二段トンネル」。普通のトンネルの上に、もうひとつトンネルがある不思議なスポットになっています。
トンネル上部にあるもうひとつのトンネルは、実は過去に使われていたもの。その後道路整備が行われ、新トンネルは地中に掘り下げて作られることに。その時潰されずに残ったのが旧トンネルということのようです。
【南関東】④神奈川 千条の滝
神奈川方面で、ソロでも楽しいツーリングスポットといえば箱根を外しては語れないでしょう。箱根周辺には見所も多く、大人数でも楽しめますし、ソロで走っても楽しいポイントが満載です。
ここで紹介する千条の滝は、箱根の山を登る途中にある人気のフォトスポット。この千条の滝に至る国道1号線は、正月の恒例行事「箱根駅伝」の山登りにも使用されているコースです。
箱根駅伝のランナーがどれほどの傾斜を登っているかを体感しながら、美しい滝に癒される。ソロでのんびり赴きたいツーリングスポットです。
関東でおすすめのツーリングスポット4選!【温泉編】
箱根、熱海、草津、鬼怒川などなど。関東にも有名で人気の温泉地が多数あります。ツーリングで疲れた体を癒すというのも楽しみ方の一つ。今回は日帰りでも可能な温泉から、1泊がおすすめのスポットまで紹介していきましょう。
【北関東】①茨城 五浦温泉
茨城県の太平洋側、福島県との県境にも近いのが五浦温泉です。東京都内など南関東から行くにはもっとも遠い関東のツーリングスポットといえるかもしれません。
温泉も人気ですが、同様に人気なのが五浦海岸の美しさ。都心に近い海水浴場とは違い、美しい海を堪能できます。
ツーリングコースとしては、東京都内からでも国道6号線の一本道。大きな国道を走るのは味気ないと思われるかもしれませんが、JR日立駅かたりからはずっと海沿いを走ることになり、非常に気持ちの良いルートといえるでしょう。
ちなみに東京日本橋から国道6号線だけで行くと約170km。時間にして8時間近くかかります。高速道路を使うなど、道中どこに寄るかを楽しみながらルートを決めるのも一興。1泊がおすすめのスポットになります。
【北関東】②群馬 草津温泉
関東でも屈指の人気温泉スポット草津温泉。温泉街の中央にある湯畑は一見の価値ありです。
ツーリングコースとしては近くを走る国道292号線がおすすめ。草津温泉自体が山の中腹にありますので、どちらに向かっても程よいツーリングが楽しめます。草津温泉付近は冬場は雪の多い地域になりますので、冬は避けて計画するといいでしょう。
【南関東】③千葉 亀山温泉
温泉のイメージが薄い千葉県ですが、いたるところで温泉が湧いています。ここで紹介するのは、房総半島の中央あたりにある、亀山湖畔の亀山温泉。ここはそこに至るルートでも楽しめるツーリングスポットです。
東京都内や神奈川県方面から高速道路を使っていく場合は、東京湾アクアラインを利用できます。1本道の海底トンネルを利用すれば、都心からでも1時間~1時間30分程度で着くので、日帰り温泉を楽しむことも可能です。
千葉県内や茨城県方面から下道を利用していくのであれば、比較的近い養老渓谷を経由するのがおすすめ。下道を利用する場合は1泊も視野に入れると、周辺の人気観光スポットも回れてさらに楽しめるかもしれません。
【南関東】④東京 檜原温泉センター 数馬の湯
東京都内に温泉のイメージはあまりないかもしれませんが、東京には秘境・桧原村があります。東京都の西端近くにある桧原村の数馬の湯は、東京都内とは思えないほど神秘的なイメージのある温泉になります。
この数馬の湯は、そもそもの場所が山の中だけに、バイクで行くには峠道を通る必要があります。ツーリングも楽しめて、神秘的な温泉も堪能できるスポットとして、バイク乗りには人気の温泉となっています。
都内からなら日帰りも十分可能ですが、せっかくの秘境ですからゆっくり1泊というのも気持ちいいかもしれません。
関東でおすすめのツーリングスポット3選!【穴場編】
ここまでは関東地方の中でも比較的メジャーなツーリングスポットを中心に紹介してきましたが、ここでは穴場のスポットを紹介。あまり知られていないものの、道中が楽しいスポットから、意外なものが楽しめるスポットまで揃っています。
【北関東】①茨城 国営ひたち海浜公園
夏から秋にかけておすすめの穴場スポットが、茨城県ひたちなか市にある国営ひたち海浜公園です。注目は和名を「ほうき草」というコキアの丘。夏場は鮮やかな緑を見せるコキアが、9月下旬から10月上旬にかけて真っ赤に紅葉します。
紅葉のタイミングのコキアは一見の価値あり。ぜひその真っ赤な光景を楽しんでいただきたいところです。
ひたちなか市は水戸市の隣であり、東水戸道路(有料)が近くを走っていることからアクセスも抜群。公園を目的にまっすぐ向かいたいならこの有料道路を、道中の景色を楽しみたいのであれば、海岸線の道路を利用するといいでしょう。
【北関東】②群馬 榛名山
バイクで峠道を楽しみたいという方には群馬県の榛名山がおすすめ。ここは人気漫画『頭文字D』の舞台としても有名な峠になります。榛名山に向かう道はどの道もややテクニカルですが、初心者でも普通に楽しめる程度の難易度ですので、誰でも問題なく楽しめるでしょう。
あえて穴場として紹介したのは、夜になると車の走り屋が集まることがあり、走ること自体がやや危険だから。できれば昼間に榛名山を堪能し、日が暮れる前に東方向に山を下り伊香保温泉を堪能するのがおすすめルートです。
【南関東】③東京 城南島海浜公園
都内近郊に住んでいて、ちょっとバイクに乗りたい時におすすめなのが城南島海浜公園です。大田区の平和島よりさらに東京湾に向かった先にある城南島。そこにある公園からは、羽田空港に発着する飛行機を間近で堪能することができます。
ここは飛行機マニアや釣り好きには人気の公園ですが、ツーリングスポットとしては穴場のスポット。ちょっとしたおでかけには最適ではないでしょうか?
飛行機の見える海辺で、大きな飛行機を見上げながらゆっくりする。天気の良い休日に急に思い立っても出かけられる穴場スポットです。
関東でおすすめのツーリングスポット4選!【グルメ編】
ツーリングスポット紹介でグルメとはこれいかに? と思う方も多いかもしれません。しかしバイク乗りにとってのツーリングは、走ることを楽しむだけでなく、どこで何をするのかも重要なポイントです。
そこで紹介したいのが、ツーリングを楽しみつつ、おいしいものも堪能できるツーリングスポット。せっかくの休日は関東のおいしい物を食べにツーリングをするという過ごし方もおすすめです。
【北関東】①群馬 日本三大うどん「水沢うどん」
群馬県伊香保温泉に近くにある水澤観音(水澤寺)付近には、水沢うどんの名店が集まっています。水沢うどんは、秋田の稲庭うどん、香川の讃岐うどんと並び、日本の三大うどんのひとつとしても有名。冷たいざるうどんをつけ汁に浸して食べるうどんで、透明感とコシがあるのが特徴です。
水沢うどんを楽しむのであれば、併せて伊香保温泉で1泊するか、日帰りで楽しむかになりますが、夜間は営業している店がほとんどないので、いずれにしても昼食に水沢うどんという予定で計画するといいでしょう。
【北関東】②栃木 野菜たっぷり「宇都宮餃子」
関東のグルメといえば、まず思いつくのが栃木県宇都宮市の餃子でしょう。毎年静岡県浜松市と、「餃子消費量」で争う餃子の街には、おいしい名店が数多くあります。宇都宮餃子の特徴は、具に野菜を多めに使用し、野菜の甘味を楽しめることでしょう。
宇都宮市内にはたくさんの餃子店がありますので、ツーリングで餃子を目指すのであれば、まずはどの店を目標にするのか決めてから計画を立てましょう。ただし人気店は並ぶことも珍しくないので、時間には余裕をもって計画するといいでしょう。
【南関東】③千葉 房総半島「新鮮な海鮮丼」
房総半島の海辺の街なら、どこでも楽しめるのが海鮮丼です。あえておすすめをするのであれば、房総半島の南部、もしくは外房の北部でしょうか。富津や冨浦では東京湾の豊富な海鮮が、銚子や大網白里では太平洋の荒波にもまれた新鮮な魚が楽しめます。
どの港町に行っても間違いなくおいしい海鮮丼が楽しめますので、海鮮丼を目的にツーリングの計画を組むのであれば、他に何が楽しめるのかを考えつつ目標地点を決めるといいでしょう。
鋸山や養老渓谷をツーリングして海鮮丼を目指すなら勝浦など外房方面へ、菜の花など花畑を堪能したいのであれば富浦あたりで海鮮丼をたのしみつつ館山などを目指すといいでしょう。
【南関東】④神奈川 B級グルメ「シロコロホルモン」
神奈川県厚木市のご当地B級グルメが「シロコロホルモン」です。一般的に焼き肉店などで提供されるホルモンは、腸などの内臓を開いて、さらに茹でて提供されます。厚木市のシロコロホルモンは、内臓を開かずそのままぶつ切りにし、さらに生で提供されます。そのため白くてコロコロしているのが特徴です。
シロコロホルモンを楽しむならやはり厚木市内がおすすめ。ツーリングという観点で考えると、周辺の観光スポットである宮ケ瀬ダムや丹沢山系あたりを走り、締めにシロコロホルモンを楽しむのがいいでしょう。
シロコロホルモンを堪能したら、後は東名高速や圏央道、小田原厚木道路などを使って帰路に着けば、あまり遅くならずに帰宅できるでしょう。ちなみにシロコロホルモンはビールとの相性が抜群ですが、ツーリング中はビールは我慢してください。
バイクでツーリングをする時は下道か高速のどちらが良い?
東京都を中心に、関東地方には多くの高速道路が通ています。そこで考えるのが、ツーリングには下道がいいのか? 高速道路がいいのか? という問題です。
ツーリングの楽しみのひとつに、周辺の景色を楽しみながら走るということがありますが、高速道路ではそんな楽しみを味わえません。とはいえ、下道だけでは時間もかかりますし、体力的にも厳しくなります。
結論からいえば、目的地までの距離や目的次第で使い分けるのがベストとなるでしょう。ある程度距離がある目的地があり、しかもそこで何をしたいのかが決まっている場合、必要に応じて高速道路を利用するのがおすすめ。
どちらがいいと決めつけることなく計画を立てた方が、ツーリングの自由度も上がるでしょう。
関東のおすすめツーリングスポットへ行ってみよう!
広大な平野が広がる関東地方。しかし北関東方面にむかえば山地も多く、峠道も多数存在します。南関東方面には海岸沿いの観光スポットも多数あります。テクニカルな峠道を楽しむのもいいですし、海辺で風を感じながら走るのも楽しいものです。
山も海も川もあるということは、いろいろなおいしいものを楽しめるということでもありますので、食事を黙手にしたツーリングも楽しめます。
美しい景色を見たい、おいしいものを食べたい、都会の道を走ってみたい、海底トンネルを満喫したいなどなど。様々なニーズに応えてくれるツーリングスポットがありますので、ぜひいろいろな場所を目的地にして、楽しいツーリングライフを送りましょう。