トルコの世界遺産「トプカプ宮殿」の見所!美しい宝物館やハレムなどを紹介
トルコの世界遺産「トプカプ宮殿」はイスタンブールにあるとても美しい宮殿です。この記事では、「トプカプ宮殿」の見所について詳しく紹介しました。また、美しい宝物館やハレムなどについても紹介しています。美しいハレムの中で起きていた女性たちの戦いについても調べました。
目次
トルコ・イスタンブールにある「トプカプ宮殿」を紹介!
トルコ・イスタンブールには「トプカプ宮殿」という美しい宮殿があります。この記事では、世界遺産にもなったトプカプ宮殿について詳しく説明していきます。
トプカプ宮殿とは?
ここからは、イスタンブールにある世界遺産・トプカプ宮殿について詳しく説明していきます。
歴史が多く残るイスタンブールにある
トプカプ宮殿は、歴史が多く残るトルコの首都・イスタンブールにある宮殿です。オスマン帝国が崩壊しトルコ共和国となってから、トプカプ宮殿は現在に至るまで博物館として利用されています。
1985年に、トプカプ宮殿は世界遺産に登録されました。
オスマン帝国スルタンの居城
世界遺産・トプカプ宮殿は、オスマン帝国スルタン(皇帝)の居城です。オスマン帝国のスルタン・メフメット2世は、18年もの年月をかけて1478年にトプカプ宮殿を完成させました。
トプカプ宮殿が建っている高台は三方をボスポラス海峡・マルマラ海・金角湾に囲まれていて、海と陸のどちらも見渡せる場所となっています。
トプカプ宮殿の見所を紹介!
ここからは、イスタンブールにある世界遺産・トプカプ宮殿の見所を紹介していきます。トプカプ宮殿にはたくさんの見所があるので、ぜひチェックしてください。
入口の立派な門「挨拶の門」
トプカプ宮殿の「挨拶の門」は、入口の立派な門のことを言います。ここから先は、歴代スルタン(皇帝)のみが乗馬で入ることができたと言われています。
この門を入ると、トプカプ宮殿に入ることができます。
公式行事が行われていた大きな庭「第二中庭」
トプカプ宮殿には、公式行事が行われていた大きな庭「第二中庭」があります。「第二中庭」は大きく美しい庭で、昔はオスマントルコ政府と取り引きがあった商入たちに解放もされていました。
この場所に行くと、「第二中庭」を囲むように当時の政務庁舎が配置されているのが分かります。政務庁舎の内部も見ることができますが、とても豪華な装飾がされていて思わず写真を撮りたくなることでしょう。
ただ、一部の場所では写真撮影が禁止されているので気をつけてください。写真撮影が禁止されている場所では「写真撮影禁止」という絵や文字がありますが、美観を損ねてしまうため小さい表示になって見落としてしまう人もいます。
建物の中には監視員が立っているので、写真撮影禁止の場所で撮影をしてしまった場合はすぐに注意されます。他の人が撮影していたとしても、必ずルールを守るようにしてください。
美しいタイルの空間「ハレム」
トプカプ宮殿では、美しいタイルの空間「ハレム」も有名です。「ハレム」はハーレムの語源ともなっていて、「禁じられた場所」という意味があります。
ハレムの建物は6層になっていて、300の部屋に中庭・通路・階段が入り組む複雑なつくりとなっています。見学できるのはその中のおよそ20の部屋と中庭です。
ただ、その部屋も美しいタイルの空間が素晴らしく、目を奪われることでしょう。ハレムに入場・見学する場合には、別料金がかかるので注意してください。
ハレムは最初からあったわけではなく、ムラト3世の時代に完成し、その後増改築が行われてきました。ハレムには、皇帝に捧げられた大勢の女性たちが暮らしていたと言われています。
この女性たちは、ヨーロッパ各地から連れてこられた奴隷だったのです。イスラム法では、イスラム教徒を奴隷にすることはできません。そのため、ハレムに住んでいた女性はキリスト教徒などの異教徒ばかり集められていました。
オスマン帝国の皇帝・スルタンは誰とも結婚することはなく、ハレムに暮らす多くの女性たちと子供を作ったといいます。スルタンが亡くなると、スルタンの子供の中から次の皇帝が選ばれました。
そして、選ばれなかった子供たちは殺されてしまっていたのです。ハレムに住む女性たちは、奴隷でありながら我が子が皇帝・スルタンになれば政治を操ることもできたのです。
そのため、ハレムでは我が子を皇帝・スルタンにするために、恐ろしい争いが絶えなかったと言われています。
豪華な財宝が展示されている「宝物館」
図書館の右側には、「宝物館」があります。「宝物館」には、豪華な財宝が展示されています。エメラルドの美しい宝石や、86カラッとの眩しいダイヤモンドなど、とにかく豪華な装飾品を見ることができます。
現在も、こうした豪華な財宝が展示されている理由は、オスマン帝国が侵略・略奪をほとんど受けることがなかったことが関係しています。そのため、豪華な財宝がほとんどイスタンブールの地に残っているのです。
宝物館の場内は撮影禁止となっています。宝物館の豪華な財宝・秘宝をカメラに収めることはできないので注意してください。
一番奥にある建物「バーダット・キョシュキュ」
一番奥にある建物「バーダット・キョシュキュ」は、1638年にムラト 4 世がバグダードを征服したことを記念して建てられた東屋です。
色鮮やかで華麗なイズニックタイルで装飾された天井や壁が美しく、象細工なども有名です。「バーダット・キョシュキュ」は東屋のなかで、最も優雅で美しいとも言われている建物です。
「バーダット・キョシュキュ」からは、ボスポラス海峡・金角湾・新市街・アジア側を眺めることができ、とても素晴らしい景色を見ることができます。ぜひ、「バーダット・キョシュキュ」からの景色を堪能してください。
トプカプ宮殿は修復工事中で閉鎖されている場所もある
トプカプ宮殿は過去の災害によって修復工事中で、現在閉鎖されている場所もあります。2016年7月、トプカプ宮殿の宝物館の壁に裂け目が見つかりました。
そのため、修復するための工事が行われていて、2020年3月現在まで宝物館は閉鎖されています。
宝物館の修復工事がいつ終わるのかは分かっていません。そのため、宝物館にはずっと入れない状態となっています。トプカプ宮殿に行っても、すべてを見てまわることはできないので注意してください。
トプカプ宮殿のアクセス方法は?
トプカプ宮殿のアクセス方法についてお伝えしていきます。トプカプ宮殿は、アヤソフィアという博物館のすぐそばにあります。また、ブルーモスクからも近く、ブルーモスクからトプカプ宮殿まで歩いて10分ほどです。
最寄駅はT1のSultanahmet駅とGülhane駅で、どちらの駅からも徒歩5分ほどで行けます。入館料はトプカプ宮殿が60トルコリラとなっています。これは日本円で1000円ほどです。
ハレムは先ほども説明したように、別料金で35トルコリラかかるので注意してください。また、トプカプ宮殿は4〜9月と10〜3月で開館時間が異なるのでそちらも気をつけてください。閉館日は火曜日です。
住所 | Cankurtaran, 34122 Fatih/İstanbul, トルコ |
電話番号 | +90 212-512-0480 |
開館時間・閉館日 | 4〜9月 9:00~19:00(ハレムは18:30まで) 10〜3月 9:00~17:00(ハレムは16:30まで) 閉館日は毎週火曜日 |
入館料 | トプカプ宮殿:60TL ハレム:35TL ミュージアムパス:185TL |
アクセス | アヤソフィアからは歩いてすぐ ブルーモスクからは歩いて10分 最寄駅はT1のSultanahmet駅と Gülhane駅 駅から徒歩5分 |
トルコの「トプカプ宮殿」を観光してみよう!
トルコの世界遺産「トプカプ宮殿」の見所や、美しい宝物館やハレムなどを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。トルコの「トプカプ宮殿」にはハーレムの語源となった「ハレム」や「宝物館」があります。
ただ、「宝物館」は2016年7月に壁に裂け目が見つかり、そこからずっと工事中となっていて中に入ることはできません。宝物館の修復工事がいつ終わるのかは分かっていません。
トルコの世界遺産「トプカプ宮殿」では一部で写真撮影が禁止されています。そのため、写真を撮る場合には必ず写真撮影禁止のマークが出ていないか注意してください。ぜひ、トルコの「トプカプ宮殿」を観光してみてください。