築地本願寺には御朱印がない？代わりの記念スタンプは御朱印帳に押さないように

築地駅より歩いてすぐのところにある「築地本願寺」は、本堂のステンドグラスや神秘的な建物が印象的で、最近では観光スポットとして人気です。そんな築地本願寺には、御朱印がないのです。今回は築地本願寺に御朱印がない理由や、その代わりとなる記念スタンプについて、詳しく解説していきます。

昨今は御朱印集めが流行しており、御朱印帳を持って寺院巡りをしている方も多いのではないでしょうか。ですが、東京で人気のあるスポットである築地本願寺には、御朱印はありません。築地本願寺に御朱印がない理由について、深く迫っていきましょう。

築地本願寺は1617年に創建された浄土真宗の歴史あるお寺です。浄土真宗は、お経と唱えることを大切にしている宗教で、 お経を書くということには重きを置いておらず、御朱印をいうものが存在していません。

御朱印というのは、お経を書いたものをお寺に納めた証明としていただくもの。お経を書くということを重視していないのであれば、御朱印が存在しないのも頷けます。

浄土真宗本願寺派や真宗大谷派のほとんどのお寺で、御朱印の授与は行っていないといわれています。ごく稀に授与しているところもあるそうですが、出会う確率はかなり少ないといえるでしょう。

御朱印がない築地本願寺ですが、御朱印の代わりになる記念スタンプが用意されています。ここからは、築地本願寺にある記念スタンプについて、詳しくチェックしていきましょう。御朱印帳を持っている方や、御朱印集めをしている方は、ぜひ築地本願寺で記念スタンプをゲットしてみてください。

築地本願寺の記念スタンプは、4種類。どのデザインも、築地本願寺を象徴するようなデザインとなっていて、築地本願寺の立ち寄った思い出となるものばかりです。

本堂の形を表したデザインのスタンプ、親鸞聖人のスタンプなど、どこかぬくもりを感じるスタンプとなっています。一つひとつのデザインをぜひ確認してみてください。

記念スタンプは、築地本願寺の拝観時間である6時～17時であれば、いつでも自由に押すことができます。朝早くからスタンプを押せるので、忙しい方も、朝のちょっとした時間に記念スタンプを押しにいくことが可能です。

スタンプは、本堂の入口に設置されています。わかりやすい場所にありますので、探さなくても、すぐに見つけられるでしょう。

御朱印帳に御朱印を集めている方なら、思わず記念スタンプを御朱印帳に押してしまいたくなってしまうでしょう。しかし、御朱印帳にスタンプを押すのは避けた方がよいです。

ここでは、御朱印帳に記念スタンプを押してしまったときのトラブルと、対処方法を解説します。御朱印帳にスタンプを押そうとお考えの方は、よくチェックしてください。

御朱印帳は、あくまでも御朱印をいただくもの。記念スタンプを押してしまうと、築地本願寺の次に行ったお寺で、御朱印をいただけなくなる可能性があります。

実際にスタンプを押した御朱印帳で御朱印をお願いすると、受け付けてもらえないお寺もあります。その場合は、御朱印を新しく作り直さねばならなくなってしまうので、築地本願寺の記念スタンプは、別のノートや手帳に押すようにしてみてください。

ここからは、築地本願寺のおすすめスポットを詳しく紹介していきます。記念スタンプをもらったら、築地本願寺の魅力のあるスポットをチェックしてみてください。

「親鸞聖人像」は、築地本願寺の撮影スポットとして人気です。海外からの観光客も多く訪れ、いつも周辺は賑わっています。

どしんと構えた親鸞聖人像は凛々しく、神聖な雰囲気を漂わせています。築地本願寺に足を運んだら、ぜひ一目見ておきましょう。

木材を組み合わせてつくられた「インフォメーションセンター」には、築地本願寺のあらゆる情報が集まっています。お寺の情報はもちろんのこと、お土産やお寺に関するグッズなども、取り揃えられています。

観光で築地本願寺に足を運んだ方は、インフォメーションセンターでお土産を探してみるのもおすすめです。

変わった形で有名な築地本願寺の本堂は、日本・イスラム・インド・ヨーロッパなどのあらゆる国のシンボルを掛け合わせて、デザインされています。とても神秘的で、フォトジェニックなスポットです。

外観はインド・イスラムの古代仏教建築をベースに造られており、日本のお寺とは違った造りになっています。階段付近には、インドの想像の動物とされている「カルラ」という動物の石像がありますので、細かいところまでチェックしてみてください。 

日没後は21時30分まで、本堂がライトアップされています。昼間とはまた雰囲気の違う、幻想的な本堂に変化しますので、夜の時間帯の築地本願寺も必見です。

築地本願寺には、「第一伝道会館」という宿泊施設もあります。事前に予約が必要ですが、だいたい一人5000円～という大変リーズナブルな料金で、泊まることができるのです。お部屋もホテルや旅館のように、とても綺麗だと人気を集めています。

食事も精進料理が用意されており、心ゆくまでお寺の雰囲気や和の心を味わうことができます。いつもとは少し違う体験がしたい方や、東京観光を思う存分楽しみたい方は、第一伝道館に宿泊してみてはいかがでしょうか。

築地本願寺には、「Tsumugi」というおしゃれなカフェがあります。記念スタンプを押す前・押した後に、立ち寄って食事やお茶をするのもおすすめです。

お寺の中にあるカフェということもあり、朝8時から開店しています。18品のおかずがずらりと並ぶ「18品の朝御飯」や、おかゆの定食が人気です。他にも、本格的な日本茶などが用意されています。

「Tsumugi」は、インフォメーションセンター内にありますので、ぜひチェックしてみてください。

築地本願寺は、東京メトロ・日比谷線「築地駅」に直結しています。築地駅で降車すれば、すぐにアクセスできますので、迷うことなくたどり着けるでしょう。

観光スポットである築地市場や、東銀座からも歩いてアクセスすることができるので、観光の合間に、築地本願寺の記念スタンプをゲットしに来ることもできます。ぜひ時間を調整しながら、築地本願寺を訪ねてみてください。

オリエンタルな雰囲気に包まれた築地本願寺では、記念スタンプがもらえます。御朱印とは少し違いますが、4種類あるスタンプはどれも魅力的で、可愛らしいです。

御朱印を集めている方も、そうではない方も、ぜひ一度築地本願寺に足を運んでみてはいかがでしょうか。