【新潟・福島】わっぱ飯ってどんな料理？わっぱ飯が味わえるお店や駅弁も紹介！

「わっぱ飯」って知っていますか。「わっぱ飯」とは、薄い杉の木の板を丸く曲げてつくった「わっぱ」と呼ばれるお弁当箱にご飯を盛り、新潟県や福島県の食材を乗せて蒸したものです。

蒸したてのお弁当箱の蓋を開けると美味しそうな香りが漂い、色鮮やかな食材により香りや味はもちろん見た目にも楽しむことができます。

新潟、福島地方の郷土料理、わっぱ飯とはどういったものか見ていきましょう。

わっぱ飯の誕生は、新潟県の田舎家というお店の店主により1950年代に考案されたのが始まりです。さらに、1970年代になり福島県の割烹・田季野の初代店主により考案され、やがて多くの人に人気の郷土料理として広まりました。

新潟県と福島県では、わっぱの中に食材を入れて蒸して提供されるのは共通しています。しかし、それぞれ使われる食材により見た目や味が異なります。

新潟県では、杉の木で作ったわっぱのお弁当箱に薄めの塩味のだし汁で炊き上げたご飯を盛り、カニや鮭・いくらなどの新鮮な海の幸を乗せて提供するお店が多くあります。

一方、福島県では檜の木でできたわっぱに白飯を盛って、新潟県と同じくカニや鮭・いくらなどの海の幸を乗せますが、キノコ類や山菜のほか竹の子など野菜といった山の幸などを乗せたわっぱ飯が味わえます。

わっぱ飯が食べたくなったあなたのために、新潟県と福島県で美味しいわっぱ飯が楽しめるおすすめの人気の店をご紹介します。

まずは、最初にわっぱ飯を考案した田舎家がある、新潟県のおすすめのお店を6件厳選しました。どれも人気のお店ばかりです。

新潟県のわっぱ飯発祥のお店です。木材を豊富に使ったどこか懐かしい雰囲気が感じられる店内は、1人でも気軽に立ち寄れるカウンター席、家族やカップルが楽しめる囲炉裏席、大人数の宴会ができる御座敷席が用意されています。

こちらの一番人気のわっぱ飯は、村上市直送のいくらと村上名物の鮭が乗った鮭親子わっぱです。味はもちろん見た目も華やかなわっぱ飯です。そのほか、高級魚ののど黒が乗ったのど黒わっぱや、蟹の風味が楽しめる蟹わっぱも見逃せません。

ランチやコース料理が充実し、新潟の地酒も多数用意されているので、ぜひお腹を空かして家族やカップルなどで足を運んでみてはいかがでしょうか。

JR新潟駅からアクセス抜群でのお店で、落ち着いた雰囲気の中、香り豊かで具材の味がしっかりご飯に染み込んだ、美味しさ満点のわっぱ飯が味わえます。

そのほか、村上市のそば粉を使った自家製そばや、新潟名物のタレカツ丼などもこのお店の自慢のメニューです。

駅に直結しているので、新潟県への行き帰りの際に気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。1人でも気兼ねなく味わえるカウンター席も用意されています。

新潟産コシヒカリともち米を絶妙にブレンドしたごはんを出しや薄口醤油で炊き上げ、じっくり蒸し上げて仕上げたわっぱ飯が堪能できます。

上に乗る具材は定番の鮭やイクラ、カニ、穴子などバラエティに富み、どれを選んでも満足すること間違いなし。ランチではわっぱ飯と天ざるがセットになったミニわっぱ天ざるセットがおすすめです。

酒蔵をイメージした店内で、新潟の食材をふんだんに使ったわっぱ飯が味わえるお店です。素材の味を活かすよう、あっさりとした出し汁で新潟産のコシヒカリを炊いています。

おすすめのあさひ山御膳は、鮭わっぱと天ぷらや茶碗蒸しなどがセットになった、新潟の名物を堪能できるメニュー。そのほか、定番の鮭親子わっぱ飯膳や、季節ごとに旬の素材を味わえる季節変わりのわっぱ飯膳も人気です。

レトロな雰囲気のある店内で、新潟県名物のわっぱ飯が味わえるお店です。定番なさけわっぱやたいわっぱのほか、たくさんの海の幸が乗った海鮮わっぱなど、お好きなわっぱ飯を選びましょう。

中でもおすすめなのが、高級魚で知られるのど黒が使われたわっぱ飯で、寺泊漁港や出雲崎漁港などの弥彦山の近くで水揚げされたのど黒だけを使っています。特に、新潟県産ののど黒は脂が乗って身がふっくらしていると人気です。

こちらのお店の看板メニューは、創業以来多くに人に愛され続ける鮭わっぱ飯です。新鮮な鮭やイクラなどの海の幸や、キノコや山菜などが乗った人気の一品です。

そのほか、注文してから調理される特選うな重や、日本海で水揚げされる新鮮な刺身が盛り合わせされた旬のお魚盛り合わせもおすすめです。新潟県の地酒と合わせて味わってみてはいかがでしょうか。

次に、福島県に出かけたらぜひ立ち寄っていただきたい、おすすめのお店を6つご紹介します。

1970年、福島県で初代の店主によりわっぱ飯が考案された最初のお店です。それ以来、わっぱ飯は会津名物として、福島の人々に愛され続けています。

メニューは、定番の鮭輪箱やぜんまい輪箱、地元の山菜やきのこがたっぷり乗った五種輪箱など豊富です。歴史ある重厚な佇まいをした日本家屋お店で、福島の素材をふんだんに使ったわっぱ飯を味わいましょう。

福島のわっぱ飯は、その昔お弁当として愛されたメニュー。こちらのお店では、たっぷり塩を振った新巻き鮭や山菜、鶏肉など昔から伝わる福島の食材をふんだんに使ったわっぱ飯が堪能できます。

わっぱ飯と茶碗蒸し・ざるそばなどがセットになった葉山膳や、牛肉の朴葉焼き・そば、天ぷらなどがセットになった山里膳などのセットメニューなら、福島の味覚を丸ごと味わえます。　

古くから旅籠として親しまれてきた会津若松市にある料理旅館です。こちらでは、四季により異なる旬の素材を使った季節の旬めっぱ（わっぱ）がおすすめです。

そのほか、白魚（しらす）せいろめっぱめしや、鮭せいろめっぱめし、うなぎせいろめっぱめしなど、年間通して味わえるわっぱ飯も人気のメニューです。

和を基調とした落ち着いた店内で、天ぷらや刺身、各種定食などのお店自慢のメニューが味わえます。

こちらでおすすめのわっぱ飯は、脂ののった鮭とプリプリの食感のいくらが味わえる鮭といくらのわっぱ飯です。ふっくらと炊き上がったご飯は、これらの新鮮な具材と相性ピッタリです。

会津の郷土料理が満喫できる郡山駅前なる人気のお店です。中でも会津名物の馬肉を使った料理を豊富に取り揃えています。

そこで、馬刺しや桜鍋などの名物料理を楽しんだ後には、馬肉のそぼろが乗ったわっぱ飯がおすすめです。濃いめの味付けなので馬肉特有の臭みが感じられず、噛めば噛むほど美味しさが感じられる逸品です。

高速のSAやPAにもご当地の名物料理が楽しめるお店がたくさんあります。こちらのあだたら亭も、美味しいわっぱ飯が味わえる東北自動車道安達太良SA下りエリア内にあるレストランです。

こちらでは、年間1万食以上も売り上げる人気の伊達鶏五目わっぱそばセットがおすすめです。しょうゆ味にマイルドに味つけられた肉汁いっぱいの伊達鶏と、一緒に添えられた山菜とのハーモニーを楽しみましょう。

旅に出かけると食べたくなるのが駅弁。それぞれの地方には、地元の特産品などが手軽に味わる人気のお弁当がたくさんあります。今回ご紹介してきたわっぱ飯にも、その地元ならではの具材がトッピングされた魅力溢れる駅弁があります。

そこで次に、人気のわっぱ飯が味わえる駅弁を3つご紹介します。それぞれの場所に出かけた際には、いずれも食べてみたいお弁当ばかりです。

どんな駅弁を食べようか迷った時、五目わっぱ飯を召し上がってみてはいかがでしょうか。五目わっぱ飯は、その名の通りたくさんの具材が乗ったボリュームたっぷりの駅弁です。

おかずには鶏照り焼きのほか帆立貝柱醤油煮や海老煮などのほか、蓮根・筍・椎茸などの煮物と豊富で、ごはんもしっかり盛ってあるのでお腹いっぱい食べられます。

甘辛のタレで香ばく焼き上げられたの鶏肉と素朴な味わいの鶏そぼろが満喫できる、山形駅で販売されている駅弁です。

そのほか、肉団子・筍煮・ごぼう煮・椎茸煮・錦糸卵などがトッピングされ、彩も美しいお弁当です。

名古屋駅でもたくさんの駅弁が販売されていて、あまりのお弁当の種類の多さにどれにしようか迷ってしまいます。そんな時におすすめできるお弁当がコーチンわっぱ飯です。

名古屋の名物である名古屋コーチンが入った鶏の時雨煮のほか、うずら煮・筍煮・山菜など10種類以上の具材がトッピングされた駅弁です。

味はもちろん見た目も美しい人気のお弁当なので、名古屋に出かけた際にはぜひ味を確かめてみてください。

いかがでしたか。わっぱ飯発祥の地である新潟や福島には、美味しいわっぱ飯が味わえるお店がたくさんあります。また、東京・山形・名古屋にもご当地ならではの具材を使ったわっぱ飯の駅弁が販売されています。

今回ご紹介したこれらのわっぱ飯の中から気になるものを見つけて、ぜひ足を運んでみましょう。美味しい料理やお弁当を楽しめば、旅に彩りを添えてくれること間違いなしです。