ワットプラケオ(タイ・バンコク)と王宮の見所!おすすめ服装も紹介
タイで有名な王宮や仏像が集中している「ワットプラケオ」は、タイの人々にとって精神的な拠り所にもなっている重要な場所です。今回は、そんなワットプラケオの基本の観光情報や、見どころなどについて詳しく取り上げていきたいと思います。
目次
ワットプラケオはエメラルド寺院と呼ばれるタイ・バンコクの寺院!
煌びやかな寺院が多くあるタイの首都バンコク。そんなバンコクの一大名所は、エメラルド寺院という愛称でも有名な「ワットプラケオ」です。18世紀に当時のチャクリー王朝が国の守る寺院として創立した由緒ある寺院で、バンコクの人々にも愛されています。
今回は、そんなバンコクの人気観光スポット「ワットプラケオ」の魅力や、ワットプラケオ付近にある名所などについて、詳しく取り上げましょう。
ワットプラケオのおすすめ見所5選!
広大な寺院であるワットプラケオには、じっくり堪能したい見どころがたくさんあります。以下では、ワットプラケオの見どころを、5つ具体的に紹介していきましょう。
①回廊の絵
ワットプラケオの周囲には、大きく豪華な回廊があります。その回廊の壁一面には、タイ以外の東アジアの国々で有名な古典文学「ラーマキエン物語」のストーリーを伝える絵が描かれているのです。
妃を誘拐した鬼「トッサカーン」を、ラーマ王子が打ち倒すというストーリーとなっています。ちなみに、王子の味方である猿の化身ハヌマーン将軍は特に人気です。
178ヶ所の壁に残された絵画は、タイ語が分からなくても物語の内容が分かるように描かれているため、観光客も楽しめるでしょう。ワットプラケオの入り口近くにあるので、ぜひ最初に眺めてみてください。
②3つの仏塔
ワットプラケオの見どころには、鮮やかに輝く立派な3つの仏塔も挙げられます。
ラーマ4世が、ワットプラシーサンペットで有名な金色の仏塔をイメージしながら建立した仏塔です。真ん中にある仏塔の傍には、法典が安置されている部屋「プラモンドップ」があり、蛇と鬼が4つの角に安置されています。
また、スリランカ様式で建築された金色色の2つの仏塔は、「プラシーラタナチェディー」と呼ばれており、仏舎利が収められているのです。
③本堂
ワットプラケオの色鮮やかな本堂も、絶対に見ておきたい見どころでしょう。寺院が多いタイで、最も重要とされている仏像がワットプラケオの「エメラルド仏」です。
15世紀に作られたと思われるエメラルド仏は、18世紀にタイのバンコクに安置されることになります。エメラルド仏を安置するために、大きく豪奢な本堂が建造されたのです。
高さ約66mの仏像が収められている本堂では、その天井の高さに驚かされるでしょう。本堂の中は黄金に輝いており、細やかなタイらしい装飾が楽しめます。ただし、本堂の中では土足厳禁や撮影禁止などのルールを、しっかり守るようにしてください。
④エメラルド仏
「エメラルド寺院」という愛称の由来となっている緑色の「エメラルド仏」は、ワットプラケオの最も大きな見どころです。大きく神秘的な仏像で、毎年3回ほど豪華な衣装が変わります。
宝石のエメラルドで作られているという噂がありますが、実際には中国の南の地域で採掘されたヒスイで作られているそうです。横幅は約48mと大きく、圧倒的な存在感があります。
⑤アンコールワットの模型
ワットプラケオの仏塔付近では、カンボジアを代表する遺跡「アンコールワット」の精巧な模型が設置されています。
タイが統治していた頃のカンボジアのクメール王朝で、アンコールワットは作られました。その魅力に感動したタイの国王ラーマ4世が、ワットプラケオにもアンコールワットの模型を建造したのです。
本物のアンコールワットをしっかりと再現している模型は、現在も美しい状態で保存されています。アンコールワットを見たことがある人は、模型の精巧さに特に驚くでしょう。
ワットプラケオ・王宮エリアのおすすめ見所5選!
ワットプラケオの王宮近くにも、ぜひ見ておきたいスポットがたくさんあります。以下では、ワットプラケオの王宮近くで楽しめる観光スポットを、紹介していきましょう。
①ヤックとモック
王宮の入り口を守る仏像「ヤックとモック」は、日本の寺院の仁王像をイメージさせる観光スポットです。大きな剣を体の前で構え、前を見据えている堂々とした姿からは頼もしさを感じます。
ヤックとモックは、毘沙門天に仕える武人であり、退魔の力が強いとされているのです。青や黄色などを基調にした鮮やかなカラーリングや、細かいオリエンタルな装飾は感動的でしょう。
細かく華やかなデザインは、長時間見ていても飽きないので、ぜひじっくり見ておきたいスポットです。
②アマリンタラウィニチャイ・ホール
「アマリンタラウィニチャイ・ホール」も、王宮の傍で見ることができるタイの人気スポットです。タイの国王の誕生日式典の会場としても使われている宮殿で、玉座の上には九重の傘のマークがあるとされています。
外国の使節団との謁見にも使われていたため、全体的にタイ風の建築デザインとなっているのです。宮殿の庭にはたくさんの草花や鑑賞用の木が植えられており、日本の盆栽のように自由な形の木々は紐で幹や枝を固定し、形を変化させています。
③ボロマピマーン宮殿
ワットプラケオの観光コースで、本堂の後に訪れる「ボロマピマーン宮殿」も、タイの魅力が詰まったワットプラケオの見どころスポットです。
タイの王であったラーマ5世が家族と共に暮らした宮殿として知られています。ラーマ9世がチットラダー離宮に移動するまで、国王とその家族が住む豪華な宮殿として使われました。
他の宮殿と比べるとそれほど目立つデザインではないものの、繊細な西洋風の建築デザインと、上品なホワイトカラーで人気の高い宮殿です。当時のタイが、西洋の文化を積極的に取り入れようとしていたことが良く分かります。
④ドゥシットマハープラサート宮殿
本堂以外の施設も充実しているワットプラケオの中で、最初に建設されたという宮殿「ドゥシットマハープラサート宮殿」も見どころの1つです。
珍しい木造の宮殿で、十文字型の建物や、重ねた屋根に細い塔を建てるモンドップ式屋根など、タイ独特の建築様式の特徴が強く現れています。
18世紀に一度消失したため、その後再建されました。その際に、元の名前である「アマリンタラーピセックマハープラサート」から、現在の「ドゥシットマハープラサート」という名前になったそうです。
⑤チャックリーマハープラサート宮殿
「チャックリーマハープラサート宮殿」は、タイの歴史も感じることができる名スポットです。残念ながら内部の撮影はできませんが、西洋を意識したゴシック様式風の宮殿の外観は撮影可能です。
19世紀にラーマ5世によって建設されたというこの宮殿には、当時タイを植民地にしようとしていた西洋列強の国々に、タイの力を見せつけるという意味もあったとされています。
図書室や豪華な応接間、歴代の王の骨壺を安置する部屋などがある広い宮殿なので、ワットプラケオに来た際にはぜひ足を踏み入れてみてください。
ワットプラケオの入場チケットで楽しめる博物館
ワットプラケオの入場券では、王宮やエメラルド大仏だけでなく、興味深い展示を楽しめる博物館も楽しめます。以下では、ワットプラケオで気軽に入れる楽しい博物館を、2つ紹介しましょう。
ワットプラケオ博物館
ギリシャの神殿のような美しい外観のワットプラケオ博物館には、タイで使用されていた大砲や鍵具などが展示されています。王室献上品である豪華な象牙の調度品もじっくり観察できるでしょう。
また、ワットプラケオ全体を細かく再現した模型は、特に観光客の注目を集めています。
テキスタイルのクイーンシリキット博物館
「クイーンシリキット博物館」は、タイの王妃たちが実際に着用していた豪華なドレスや、タイの民族衣装などを紹介している博物館です。展示されている煌びやかなドレスは、特におしゃれ好きな人にはワクワクするものでしょう。
また、民族衣装を展示しているスペースでは、民族衣装の着用方法を詳しく教えてくれる映像も流れているので、深く民族衣装について学べます。
お土産はクイーン・シリキット・ミュージアムショップで買おう!
タイの人気王宮が集まる巨大寺院「ワットプラケオ」の観光では、お土産選びも楽しみたいでしょう。人気観光地となっているタイの王宮寺院ワットプラケオのお土産選びでは、「クイーン・シリキット・ミュージアムショップ」の利用をおすすめします。
ワットプラケオの入場口近くで営業している土産店で、ワットプラケオの拝観料を支払わなくても利用できるのです。お土産のバリエーションは実に豊富で、ワットプラケオ風のカラフルなデザインが施された折り畳み傘やスカーフなどが特に観光客から人気です。
ただし、少し平均価格が高めなので買い過ぎには注意しましょう。また、大勢の人へのお土産選びには、各王宮や水上バス乗り場近くにある低価格帯のお土産店をおすすめします。ちなみに、1タイバーツ(THB)は日本円で約3円です。
住所 | Phra Borom Maha Ratchawang, Na Phra Lan Rd, Khwaeng Phra Borom Maha Ratchawang, Khet Phra Nakhon, Krung Thep Maha Nakhon 10200 |
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電話番号 | 6622259420 |
営業時間・定休日 | 9:00~16:30 定休日無し |
ワットプラケオの日本語オーディオガイドブックが便利!
ワットプラケオの観光では、ガイドにタイ語で説明されることが多いでしょう。そのため、ワットプラケオのことをしっかり学びたいという人は、ワットプラケオに用意されている日本語オーディオガイドブックを活用してみてください。
以下では、日本人観光客向けのワットプラケオの日本語オーディオガイドブックについて、詳しく紹介したいと思います。
どこでレンタルできるの?
日本語のオーディオガイドブックは、ワットプラケオの入場チケット売り場でレンタルすることが可能です。日本語以外のオーディオガイドブックも揃っているので、日本人以外の観光客とも一緒に利用できます。
チケット購入と同時にスムーズに手続きできるため、初めてワットプラケオに訪れた人も利用しやすいでしょう。
料金と注意点
日本語オーディオガイドブックの利用には、 200タイバーツ(約600円)の追加料金を支払う必要があります。さらに、パスポートかクレジットカードをデポジットとして預ける必要があるため、注意しましょう。
料金を支払えばレンタルできると思い込みやすいですが、デポジットが無ければオーディオガイドブックはレンタルできません。ワットプラケオのオーディオガイドブックを利用したい時には、しっかりパスポートかクレジットカードを持参するようにしてください。
ワットプラケオの入場料金・営業時間など基本情
ワットプラケオ寺院に訪れる前には、入場料や営業時間をしっかり把握しておくことが大切です。ワットプラケオ寺院の入場料は500タイバーツ(約1,500円)となっています。カードでの支払いには対応しておらず、現金でしか支払うことができません。
また、身長120cm以下の子供は入場料が無料となります。子供と大人の料金の基準は年齢ではないので、親子で訪れる時には注意しましょう。ちなみに、ワットプラケオ寺院の入場チケットは、施設内の王宮や博物館の入場チケットにもなっています。
ワットプラケオの営業時間は午前8時30分から午後4時30文までです。チケットの購入可能時間は午後3時30分までなので、時間にも注意が必要です。
住所 | Na Phra Lan Rd, Khwaeng Phra Borom Maha Ratchawang, Khet Phra Nakhon, Krung Thep Maha Nakhon 10200 タイ |
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電話番号 | 0-2221-5315 |
営業時間・定休日 | 8:30~16:30 定休日無し |
入場料金 | 500タイバーツ(約1,500円) 身長120センチ以下の子供無料 |
ワットプラケオへの行き方・アクセス方法は?
特にタイ旅行に慣れていない人は、ワットプラケオ寺院への行き方に不安を覚えやすいでしょう。そこで、ワットプラケオ寺院へのアクセス手段やアクセスルートも、細かく取り上げていきたいと思います。
まず、ワットプラケオは都市部や空港からかなり離れた位置にあるため、徒歩で向かえる最寄りの駅やバス停がありません。そのため、比較的近い位置にある駅やバス停、空港などからタクシーやトゥクトゥクなどに乗って行く必要があるのです。
ワットプラケオは有名な観光地なので、タクシーやトゥクトゥクの運転手に「ワットプラケオ」と告げるだけでしっかり伝わります。また、バンコクの中心地からタクシーでワットプラケオに行く場合の料金は、約100~200タイバーツです。
また、なるべく交通費を抑えたい人には、水上バスの利用をおすすめします。BTSサパターン駅近くにある乗り場から出航している水上バスであれば、ワットプラケオに約15~50タイバーツほどで到着できます。
50タイバーツの料金で乗れる青色の観光客専用水上バスでは、ワットプラケオに直行できるのです。
また、現地の人も乗るオレンジ色の水上バスでは、15タイバーツで「N9/ターチャン船着き場」に停まります。この船着き場の目の前にワットプラケオがあるので、安心して乗船できるでしょう。
ワットプラケオではどんな服を着ていけばいいの?
豪華な本堂や王宮が魅力的なワットプラケオは観光地として人気ですが、地元の人々にとってはただの観光地を超えた大きな意味を持つ寺院なのです。そのため、ワットプラケオにはドレスコードが設けられています。
しかし、タイやワットプラケオの観光が初めての場合は、どのような服を着ていくべきか迷ってしまいがちです。そこで、以下ではワットプラケオに訪れる時の好ましい服装について、男女別に紹介していきましょう。
ワットプラケオのドレスコードに引っ掛かってしまう服装も取り上げるので、ワットプラケオ観光の予定がある人はしっかり確認してみてください。
男性におすすめの服装
ワットプラケオの王宮や博物館に足を運ぶ男性観光客には、長ズボンと半袖のポロシャツという服装をおすすめします。シャツは半袖まで、ズボンは7分丈まであるものを必ず選ぶようにしましょう。
デニム生地のズボンでも問題有りませんが、穴が開いているジーンズやスキニータイプのデニムズボンなどは避けてください。また、ショッキングな柄や色味のファッションも、控えた方が良いでしょう。
女性におすすめの服装
ワットプラケオ観光に行く女性には、半袖のシャツやブラウス、膝丈のスカートや長ズボンといった服装がおすすめです。ワンピースを着用する場合は、袖が付いているかどうか、スカート丈が膝丈かどうか確認しましょう。
王宮や寺院を歩いて移動することが多いワットプラケオでは、特に動きやすいワイドパンツを特におすすめします。ちなみに女性の場合でも、足やお尻のラインがしっかり出るタイトなズボンは禁じられているため、スキニーパンツは避けましょう。
男女共通NG服装
ワットプラケオ寺院や王宮のドレスコードの確認は、入り口近くで行われています。服装に問題がある場合は、無料の上着をレンタルできますが、無料の上着が全て借りられていると有料で服をレンタルしなくてはならなくなります。
また、あまりにも服装が乱れていると入場を断られることもあるので、服装には特に注意しましょう。ワットプラケオでは、男女共に露出が激しすぎる服装、ボディラインが強調される服装、サングラスや帽子の着用などを禁じています。
仏教寺院であり、王宮などもたくさんあるワットプラケオでは、色欲をイメージさせる服装は最もタブー視されているのです。また、仏や国王に対する不敬な行為とみなされるため、サングラスや帽子の着用も禁じています。
ワットプラケオはパスポートがないと入場できない?
タイバンコクの重要な宗教施設でもあるワットプラケオには、厳重なセキュリティ体制があります。そのため、観光客が入場する時にパスポートの確認をすることもあるのです。
パスポートの確認はランダムで行われますが、パスポートを提示できないと入場を許可されないこともあります。そのため、ワットプラケオに向かう時には、必ずパスポートも携帯するようにしましょう。
バンコクのワットプラケオで美しい寺院を堪能しよう!
バンコクの人気観光スポットワットプラケオでは、荘厳かつ美麗な寺院や王宮を見て回ることができます。タイの歴史を物語っている建物も多いため、タイの歴史に興味がある人も心から楽しめるでしょう。
ワットプラケオは世界中の観光客が集まる名観光地なので、常に混んでいますが、午前中は比較的観光客が少なく、ゆったり楽しめます。ワットプラケオに興味がある人は、ぜひ午前中を狙って訪れてみてください。