治安の悪い国は?世界のワーストランキングを紹介!
世界で最も治安が悪いのはどの国か知りたくありませんか?治安が悪い国はどうして危険が高くなっているのでしょうか?治安の悪い国への渡航には、どんな注意点がありますか?この記事では、世界の治安の悪い国をワーストランキング形式でご紹介したいと思います。
目次
世界の治安の悪い国はどこ?
世界で治安が悪いと言われる国には、どんな場所があるのでしょうか?世界の中には、治安が悪いと言われる国や地域が一定数あります。中には平和ボケした日本人からは想像もつかないほど危険なエリアもあります。世界旅行や移住を考えておられるなら、治安の悪い国はできるだけ避けたいと思うことでしょう。
では、世界で治安が悪いと言われる地域には、どんな国があるのでしょうか?治安が悪いか良いかを判断するには、どんな一定の基準がありますか?この記事では、世界の治安の悪い国をワーストランキング形式でご紹介します。最後に、治安の良い国や日本の治安もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
治安が悪い国の基準は?
治安が悪い国と一言で言っても、人によって基準や印象はさまざまです。治安が悪い国だと思っていても、実際には安全で危険の少ない国もあります。あるいは国全体としては平和でも、一部エリアは治安が悪くて強盗や殺人が起きやすい地域もあります。
治安の悪い国かどうかは、単なる偏見や印象だけで決めることはできません。平均寿命や失業率など生活水準を参考にして数値化する必要があります。自分自身の体験や他の人の口コミ、世界中のエコノミスト誌などから総合的に判断することが重要です。
世界で治安の悪い国ワーストランキング【10位〜6位】
ではここから、世界で治安が悪いと言われる国を、ワーストランキング形式でご紹介していきましょう。まずは、世界で最も治安の悪いと呼ばれるワーストランキングのトップ10です。トップ10に入る国はどこも危険で渡航には注意が必要なエリアばかりです。
世界で治安の悪い国をワーストランキングにすることで、渡航を注意すべき国やエリアが分かり易くなります。では、世界でワーストトップ10に入るエリアには、どんな国があるのでしょうか?世界で治安の悪い国ワーストランキングの10位から6位をご紹介していきましょう。
第10位.ニジェール
世界の治安の悪い国ワーストランキング第10位は、アフリカの国ニジェールです。ニジェールでは、北緯15度よりも北のエリアが危険な地域に指定されています。イスラム過激派組織などが軍施設を攻撃下過去があり、治安の大変悪いエリアとなっています。ニジェールの南西部には、首都ニアメがあります。
首都ニアメの街中を歩く際には、スマホや貴金属などの貴重品は見せないように注意しましょう。軍や警察、政府関係の施設にも近づかない方が安全です。他の国との国境付近では外国人の誘拐やイスラム過激派組織の攻撃が発生しています。
第9位.マリ共和国
世界の治安の悪い国ワーストランキング第9位には、マリ共和国が入っています。残念ながらアフリカ大陸の国が続けてランキング入りしています。マリ共和国が治安の悪い国に選ばれるのは、アルカイダやイスラム過激派組織などのテロ活動が発生しているからです。
マリ共和国の治安状況は州やエリアによって異なりますが、国全体としてテロや強盗事件が頻発しています。外国人観光客をねらった犯罪も多いため、人の少ない場所での出歩きには注意しましょう。避難勧告や渡航中止勧告が出ているエリアも多く、観光では訪れないのが賢明です。
第8位.リビア
リビアはアフリカ大陸の北部にある、エジプトの西側に位置する国です。カダフィ政権が終わってから複数の政治勢力が対立を深めています。民兵組織やイスラム過激派組織がリビアに侵攻した事件もあり、各地でテロが潜伏している可能性があります。
リビアでは国内の軍や警察が混乱しており、いつテロや紛争が起きてもおかしくない状態です。アラブ地域と呼ばれるエリアに属しており、日本政府からも危険レベルが高いため退避勧告が発令されています。新たなテロや紛争が起きる可能性がありますから、秩序が落ち着いてからの渡航がおすすめです。
第7位.中央アフリカ
中央アフリカ共和国はアフリカ大陸の中央部に位置する赤道近くの国です。過去にはフランスに植民地化された歴史があり、1960年の独立以来国内の混乱が続いてきました。クーデターによる政権交代を何度も経験しているため、経済が不安定で貧困状態の一般市民が多く生活しています。
中央アフリカ共和国では武装勢力による誘拐や殺害が発生しています。首都バンギでは反政府勢力やキリスト教武装勢力が紛争を起こすことがあり、暴動や殺人に至る可能性があります。治安は大変悪いので、他の国へ移動するか渡航を中止するのが賢明です。
第6位.ソマリア
ソマリアはアフリカ大陸の東側、ケニアやエチオピアに隣接した国です。1960年代以降、クーデターや内戦が頻発する状態が続いてきました。内戦を抑えるためアメリカ軍が派遣された時期もありましたが、現在では撤収しており治安は改善していません。
内戦や紛争だけでなく食糧危機が起きた歴史もあります。ソマリアの市民が国外に難民として逃亡することも珍しくありません。全ての子供が教育を受けられない状態で、食料生産率も低いままです。世界でも危険度の高い国であり、渡航は避けるようにおすすめします。
世界で治安の悪い国ワーストランキング【5位〜1位】
ここからはいよいよ、世界で治安の悪い国ワーストランキングのトップ5の発表です。このレベルまで来ると、順位には関係なくどれも世界で最も危険レベルが高い国々になります。
ワーストランキングトップ5に入る国は、決して渡航してはいけない国になります。では、世界でトップ5に入る治安の悪い国にはどんなエリアがあるのでしょうか?ワーストランキング第5位から見ていきましょう。
第5位.イラク
世界の治安の悪い国ワーストランキングで第5位に入ったのは、中東の国イラクです。イラクでは戦争やテロ事件が頻発しており、命のリスクが高い国として認知されています。治安の悪い国ワーストランキングで常連の国と言えます。日本政府の発表でも危険レベルの高い国に指定されています。
イラクでは現地の様子を取材するジャーナリストたちが、誘拐されたり殺害されたりする事件が起きています。首都バグダッドでのデモやイスラム過激派集団のテロなどが頻発している状況です。世界で最も治安の悪い国の一つとして有名ですから、安易な渡航は避けすぐに退避しましょう。
第4位.イエメン
イエメンは、サウジアラビア首長国連邦の南側に位置する国です。銃などの武器が簡単に手に入るため、殺人事件が頻発しておりランキング4位に入っています。首都サヌアは治安が悪い地区として認知されており、日本政府からも渡航退避が発令されています。
イエメンには、世界的に有名な文化遺産サヌア旧市街やシバーム旧城壁都市などがあります。そのため海外旅行で訪れたい観光客も多いのですが、外国人を狙った誘拐も多発しており大変危険です。イスラム過激派組織のテロだけでなく、貧困に苦しむ市民による犯罪や誘拐も発生しています。
第3位.南スーダン
世界の治安の悪い国ワーストランキング第3位は、アフリカ北部に位置する南スーダンです。南スーダンは、アフリカの国の中でもトップクラスに危険な国です。政治情勢が不安定なため、犯罪や殺人事件が頻発しています。南スーダンでは日中でも外を歩くのは危険です。
外国人は裕福という印象があり、日本人が武装集団に襲われることは珍しくありません。車で移動する際には、停車した瞬間に襲われる可能性もありますから周囲への確認が必要です。外務省は南スーダンで外出する際にはGPSを所持するよう勧めています。
第2位.シリア
世界の治安の悪い国ワーストランキング第2位は、中東の国シリアです。シリアでは反政府武装勢力による内戦が起きた歴史があり、現在では大変治安の悪い状態が続いています。日本政府の発表によると、国の全域が危険エリアに指定されています。安易な渡航は避け、今すぐ退去するようお勧めします。
2015年にはイスラム過激派組織ISILにより日本人2名が誘拐され、その後殺害される事件が起きました。世界遺産として有名なダマスカスがありますが、命を失うリスクがあるため渡航は避けてください。国内の歴史的建造物は頻発する戦争や内戦により傷を負ってしまっています。
第1位.アフガニスタン
世界の治安の悪い国ワーストランキングで第1位に選ばれたのは、アフガニスタンです。つまり世界で最も治安の悪い危険な国ということになります。1989年にソ連が崩壊して以来、アフガニスタン国内では内戦が頻発し治安が大変悪い状態が続いています。
日本政府は、アフガニスタンの国全体が危険なため直ちに退避するよう警告しています。国境近くでは銃を持った過激組織が活動しており、命を失うリスクがあります。アジア縦断旅行を計画している人は、アフガニスタン周辺エリアを渡航しないよう注意してください。
旅行前は外務省で安全情報をチェック
各国の治安の悪さは、旅行に出かける前に外務省で安全情報をチェックするのがおすすめです。自分自身や他の人の体験談や口コミを参考にできますが、最終的に外務省の安全情報を確認するのが正確です。
現地に到着してから安全情報をチェックするのではなく、計画を立てる前から調べておくのがおすすめです。個人的な印象や噂話ではなく、外務省が国の立場から責任を持って発表している信頼できる情報を参考にしましょう。
外務省のHPで海外安全情報を確認できる
外務省のホームページ(https://www.anzen.mofa.go.jp/)から、海外安全情報を確認することができます。海外安全情報とは、世界各国の中期的な観点から見た安全や危険のレベルを総合的に判断したお知らせです。危険レベルは、各国の政治情勢や犯罪発生率などを元に判断されています。
外務省のホームページでは、各国の危険度がレベル1からレベル4という基準で指定されています。旅行に出かける前には、危険レベルに指定されていないか確認しましょう。では、危険レベル1~4にはどんな意味があるのでしょうか?
危険レベル1の国は十分注意が必要
危険レベル1に指定されている場合、渡航には十分注意が必要という意味です。窃盗など犯罪が起きる可能性があり、外国人が巻き込まれる可能性のある地域です。また伝染病や立ち入りが制限されている地域もレベル1に指定されることがあります。危険レベル1に指定されているエリアに出かける際には、十分に注意して渡航するようにしましょう。
危険レベル2〜4の国は渡航を避ける
レベル2とは、不要不急の渡航は避けるようにとの警告です。すでに渡航している場合には、引き上げるのも賢明な判断です。危険レベル3とは、その国への渡航は止めてくださいという渡航中止勧告です。不要不急に関係なく渡航しないのが良いでしょう。
危険レベル4は渡航中止勧告だけでなく、今すぐ退避するようにという警告です。身体や命への危険が及んでいる可能性があります。決して近づいてはいけないという勧告になります。危険レベル2~4に指定されている国へは、渡航は避けるのがおすすめです。
日本は世界的にみて治安の良さは何位?
ここまで、世界の治安の悪い国ワースト10を見てきました。どれも危険でリスクの高い国ばかりでしたね。では世界の国と比較してみると、日本の治安は何番目くらいにランキングするのでしょうか?日本は平和だから世界で1番治安が良いと思っていませんか?実は、日本以上に治安の良い国がたくさんあるようです。
最も治安が良い国は「アイスランド」
世界で最も治安の良い国ランキングで、第1位に選ばれているのがアイスランドです。アイスランドは日本から遠く離れた国ですが、北欧に位置する国です。自然に恵まれた環境で、世界で最も治安の良い国として有名です。
アイスランドは生活や福祉が充実しており、犯罪や殺人などの事件が少ない国の一つです。テロや内戦は起きておらず、女性一人でも安心して旅行ができます。世界で最も治安の良い国に旅行したいなら、アイスランドを選ぶのがおすすめです。
日本は世界的に見て治安の良い国9位
日本は世界で一番治安が良いと思っている方も多いかもしれませんが、意外にそうでもないのです。とはいえ第9位ですから、世界ランキングのトップ10に入っています。世界的に見ると日本は治安の良い安全な国として認知されています。
日本は大変治安の良い安全な国ですが、時には窃盗や殺人などのニュースを耳にすることがあります。最近ではテロ対策などの看板を目にすることもあります。こうした犯罪が無くなれば、日本も世界で最も治安の良い国として選ばれる可能性が高くなるでしょう。
治安の悪い国を避けて安全に世界旅行を楽しもう
今回は、世界の治安の悪い国トップ10をワーストランキング形式でご紹介してきました。平和な日本で暮らしていると、想像もつかないほど危険な国が並んでいましたね。特にアフリカ大陸や中東エリアに危険な国が集中していることが分かりました。
世界の治安の悪さは、外務省のホームページから海外安全情報を確認することができます。危険レベルが高い国への渡航は避けるようにし、渡航中なら退避するのがおすすめです。今回ご紹介した世界の治安の悪い国ワーストランキングを参考にして、命を守る安全な旅行を心がけてくださいね。