キレットとは登山用語!難易度の高い日本の三大キレットも紹介
キレットとは登山用語!?キレットとは何なのか?といったキレットについてはもちろん、難易度が高いといわれている日本の三大キレットとはいったいどこなのか?日本三大キレット登山に挑戦するときにおすすめな山荘などについて詳しくご紹介します。
目次
キレットとは登山用語?日本の三大キレットも紹介!
キレットとは登山用語?日本の三大キレットといわれている難易度が高いキレットについてもご紹介します!
キレットとはいったい何なのか?キレットとは登山用語で何を意味するのか?などといった、根本的なキレットとは何か?といったことから、日本三大キレットとは?日本三大キレット登山におすすめな山小屋など、様々なキレットとはについてを詳しくご紹介します。
そもそもキレットとは?
まず最初に、キレットとはいったい何なのか?についてご紹介します。
キレットって聞いた事ある気もするけど、いったいキレットとは何なのか良くわからないといった方必見です。
V字型のように深く切れ込んだ場所
登山用語として出てくるキレットとは、山の尾根のくぼんだ部分が、V字型のように深く切れ込んでいる場所の事を言います。
キレットと聞くと海外の言葉のようにも感じますが、キレットとは日本語の切戸からきている言葉といわれています。
登山では難易度の高いルートとして有名
キレットとは、山の尾根が深く切れ込んでいる部分といった意味があることがわかりましたが、キレットがあるとどうなるのでしょうか?
キレットとは深く切れ込んでいる部分があり、整備などが進んでいない場所も多く、キレットがあると登山では難易度の高いルートとして考えられています。
キレットがある登山は事故も多く、多数のけが人や死亡者なども出ているので、キレットとは難易度が高く、初心者には危険といった事を頭に入れておくと安心です。
日本の三大キレットとは?
次に、キレットとは何はをわかったところで、日本三大キレットと呼ばれている山についてご紹介します。
日本三大キレットとは、いったいどこにいある?日本三大キレットとはどこにあるのかなど、詳しくご紹介します。
最も難しいと言われている「大キレット」
日本三大キレット1つ目にご紹介するのが、「大キレット」です。
大キレットとは、三大キレットの中でも一番登山をするのが難しいといわれている最難関のキレットで、北アルプス南部の北穂高岳と南岳を結んでいるキレットです。
日本最難関のキレットなので、登山経験者の方でも上るのが難しいとさえ言われている、信州の山のグレーディングでも最難関に指定されているキレットです。
大キレットは緊張するような岩稜地帯が続き、通過するだけでも4時間程度かかるといわれているキレットで、ルートとして一般道には指定されているものの安全なエスケープルート(速やかに下山するルート)がない・事故も頻発しているので、初心者は絶対に行かないようにしてください。
難所が多い「八峰キレット」
日本三大キレット2つ目にご紹介するのが、「八峰キレット」です。
八峰キレットとは、後立山連峰の五竜岳と鹿島槍ヶ岳の間にあるキレットで、長いキレットが続くといわれている日本の難易度が高いキレットになっています。
八峰キレットの中で最も難関といわれている場所は、キレット小屋から少し南のエリアで、クサリ場が連続する場所になっているので、小屋で一度休憩をしたり準備をしてから望むのがおすすめなキレットです。
八峰キレットも大キレットと同じく、転落事故などが多発しており死亡者も発生しているため、天候に気を付けること名地、準備を万端にして、登山初心者は絶対に訪れないようにしてください。
後立山連峰にある「不帰キレット」
日本三大キレット3つ目にご紹介するのが、「不帰キレット」です。
不帰キレットとは、八峰キレットと同じ後立山連峰にあるキレットで、白馬岳(天狗ノ頭)から唐松岳のところにあるキレットで、難易度が高くキレットを登山するのに、4時間半から5時間ほどかかると呼ばれているキレットです。
特に不帰キレットの中でも一番難しいスポットといわれているのが、
の五竜岳と鹿島槍ヶ岳の間にあるキレットで、長いキレットが続くといわれている日本の難易度が高いキレットになっています。
八峰キレットの中で最も難関といわれている場所は、不帰嶮二峰と一峰の間のキレットで、垂直になった崖をクサリを使って上り続けるといった登山が続くので難易度が高いといわれています。
足元に細心の注意を払いながら登山していく必要があり、難易度がとても高く、他の三大キレットと同じく登山初心者は絶対に訪れないようにしてください。
日本三大キレットのおすすめ登山ルートを紹介!
日本三大キレットとはどこなのか?といった事をご紹介したのですが、次は日本三大キレットを登山する際のおすすめの登山ルートについて詳しくご紹介します。
①大キレットの登山ルート
大キレットのおすすめな登山ルートは、上高地から槍ヶ岳山荘にアクセスし、槍ヶ岳山荘で1泊し、第キレットに臨んで、北穂高小屋で休憩をして穂高岳山荘で1泊、穂高岳山荘から億穂高岳に入り、前穂高岳に入って上高地に戻る3日間を使う工程です。
大キレットとは本当に日本最難関のキレットなので、公共交通機関を使ってアクセスできる上高地から登っていくルートがおすすめです。
また、1日で登山をすることは危険すぎるので、何日か余裕をもってルートプランを立てることをおすすめします。うまく山荘を使って、宿泊し十分に体を休めてから登山をするようにしてください。
②八峰キレットの登山ルート
八峰キレットのおすすめな登山ルートは、扇沢から柏原新道を登山していって、爺ヶ岳経由で上り、鹿島槍ヶ岳に上る登山ルートがおすすめです。
八峰キレットも大キレットと同じく体力を使う難関なキレットなので、登山には余裕をもって宿泊する事がおすすめです。
鹿島槍ヶ岳から八峰キレットに登山する際は、八峰キレット登山に体力を版ぜ円にするために冷池山荘で1泊してから、鹿島槍ヶ岳北峰のキレット小屋で1泊してから、八峰キレットをすすんでいくのがおすすめです。
鹿島槍ヶ岳北峰山頂からキレット小屋を目指す登山ルートが最も難しいともいわれており、ルートとして整備されているものの事故なども多数起こっているため、最新の注意を払いながら万全の体調・天候で登山するようにしましょう。
キレット小屋で1泊してから、難しいキレットをすすんでいき、北尾根ノ頭で休憩しながら、五竜岳を通り、五竜山荘へアクセス、アルプス平からゴンドラで下山するルートがおすすめです。
③不帰キレットの登山ルート
不帰キレットのおすすめな登山ルートは、猿倉から白馬岳にいき、白馬岳から唐松岳、唐松岳から八方池山荘に向かうルートがおすすめなルートになっています。
猿倉から白馬岳山荘のある場所まで登山して1泊してから、白馬岳から鑓ヶ岳(やりがたけ)を登り、天狗山荘で宿泊してから、翌日に不帰キレットに挑戦するのがおすすめです。
大キレットや八峰キレットと比較すると難易度は下がるといわれますが、難しい登山ルートには変わりなく、初心者はもちろん登山経験がありキレット初級の人は経験者と一緒に登山することを推奨している難易度のキレットなので、体調と体力を万全にしてから登山していくことをおすすめします。
また不帰キレットは、天狗ノ頭から大下りまで高低差が300メートルほどあるため、体調を崩さないようにゆっくしと下るようにしていくことも登山を達成するのにおすすめなポイントになっています。
不帰キレットを通り、唐松岳に到着した後は、唐松岳頂上山荘で1泊し、八方池山荘に翌日目指して、八方山荘からはゴンドラで下山していくルートがおすすめです。
日本三大キレット登山でおすすめの山小屋3選!
日本三大キレット登山でおすすめの山小屋3選!をご紹介します。
北アルプスを代表する山小屋や、すぐに売り切れてしまう名物Tシャツを販売する売店がある山小屋、日本最大級の大きな山小屋をご紹介します。
北アルプスを代表する山小屋「槍ヶ岳山荘」
日本三大キレット登山でおすすめの山小屋3選!1つ目にご紹介するのが、「槍ヶ岳山荘」です。
槍ヶ岳山荘は、岐阜県に位置する北アルプスの槍ヶ岳の南側の山頂直下にある大きな山小屋で、北アルプスを代表する山小屋です。
晴れた日には360度の大パノラマの絶景を楽しむことが出来る山小屋で、槍ヶ岳山頂に一番近い山小屋になっていて、日本三大キレット登山にはおすすめな山小屋です。
住所 | 〒506-1421 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂 |
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電話番号 | 0263-35-7200 |
営業時間・定休日 | 2020年は7/15~10/24まで開設 |
公式URL |
名物Tシャツも販売「五竜山荘」
日本三大キレット登山でおすすめの山小屋3選!2つ目にご紹介するのが、「五竜山荘」です。
五竜山荘は、日本百名山の一つにもなっている五竜岳と白岳の鞍部に構えている山荘で、いろいろなルートを使用して立ち寄ることが出来る任期の山小屋です。
五竜山荘の売店では、五竜名物といわれている人気の「山が好き酒が好き」Tシャツを購入することが出来ると人気を集めている、日本三大キレット登山にはおすすめな山小屋です。
住所 | 〒938-0000 富山県黒部市宇奈月町舟見明日音澤 |
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電話番号 | 0261-72-2002 |
営業時間・定休日 | 2020年度は7月15日から10月18日まで開設 |
公式URL |
日本最大級の大きな山小屋「白馬山荘」
日本三大キレット登山でおすすめの山小屋3選!3つ目にご紹介するのが、「白馬山荘」です。
白馬山荘は、長野県の白馬村にある白馬岳頂上直下に位置する、1905年に開業した山荘で、日本最大級の収容人数を誇る、山小屋です。
おおきな山小屋は、一見すると山小屋には見えないようないで立ちの山小屋で、日本最古の山小屋としても有名な、日本三大キレット登山にはおすすめな山小屋です。
住所 | 〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村大字北城 |
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電話番号 | 0261-72-2002 |
営業時間・定休日 | 2020年度は7月15日から10月18日まで開設 |
公式URL |
最初に挑戦すべき日本三大キレットとは?
次に、日本三大キレットの中で一番最初に挑戦すべきキレットとはどこかについてご紹介しましょう。
日本三大キレットに挑戦したいと思っている方が一番最初に挑戦すべきキレットは、不帰キレットです。
しかし、最初に挑戦できるキレットだからといって簡単なわけではなく、日本の中で3本の指に入る難関のキレットであることは変わりないので、登山初心者は絶対に目指してはいけない場所になっています。
日本三大キレットに挑戦したいと思った方はまず、岩登りの基本的な技術を十分に習得すること、登山をするにあたり体力を存分につけること、初心者向きの登山ルートを経験していきキレットを登る経験をある程度積んでから挑戦することが必須です。
また、一番最初に日本三大キレットの不帰キレットを登る際には、必ず経験者の方と一緒に上るようにしましょう。
日本三大キレットに限ったことではありませんが、登山は必ずしも安全ではない・危険な事もあるといった事を頭に入れたうえで、
日本三大キレットは落石などの危険はもちろん、ルートが険しく重大事故や死亡者も出ているので、より一層の登山をする準備を万全に・天候や体調も万全にしてから、覚悟を持って十分に下調べをしてから望むようにしましょう。
日本三大キレットは、十分な経験を積んでから登山しよう!
日本三大キレットは、とても難易度の高いV字に切れ込んだ登山ルートがある日本で難易度の高い登山ルートの山になっています。
登山の経験を積んだ人でさえも難しいと感じる登山ルートの為、十分に経験を積んでから、日本三大キレットに挑戦するようにしましょう。
初心者や、登山初級の方は絶対に登山しないようにしましょう。