ホテルのアメニティはどこまで持ち帰りしてもいい?旅館・高級ホテルも紹介
ホテルに宿泊する際の楽しみの一つが趣向を凝らしたアメニティです。思わず持ち帰りたくなるほど素敵なアメニティの数々ですが、いったいどこまでなら持ち帰りが許されるのでしょうか。持ち帰り可能なホテルのアメニティと、持ち帰りNGなホテルの備品について解説します。
目次
ホテルに置いてあるアメニティどこまで持ち帰りしてもいいの?
ホテルを選ぶとき、アメニティのグレードを参考にすることはよくあります。実際、アメニティを変えただけで集客力がアップしたという話をよく耳にします。
それほどホテルにとって重要なアメニティ。持ち帰りができることはよく知られていますが、なかには持ち帰りができないものまで持ち帰りしようとする人もいるようで、ホテル業界では問題になっています。
ホテルのアメニティは、どこまで持ち帰りが許されるのでしょうか。ホテルのアメニティの持ち帰り事情について詳しくご紹介します。ホテルの備品をうっかり持ち帰ると罪に問われる場合もあるので要注意です。
備品は持ち帰り不可
まず、ホテルや旅館備え付けの備品は、当然持ち帰りできません。例えば、テレビやエアコン、冷蔵庫、座椅子、机、ポット、湯のみ、グラスなどは、持ち帰ることはできません。常識で考えればわかりそうなものですが、毎年結構な数の被害届が出されています。
ホテルや旅館の部屋にある備品は何でも持って帰っていいといった間違った認識は、決して持たないようにしましょう。
ホテルにある持ち帰りしても良いアメニティ4選!
持ち帰りできないホテルの備品がある一方で、持ち帰り自由な、ホテル側としてはむしろ積極的に持ち帰りしてもらいたい、アメニティもあります。利用者が気兼ねなく持ち帰ることができる、持ち帰りが歓迎されるホテルのアメニティはこちらです。
①使い捨て歯ブラシ
低料金のビジネスホテルでも必ずといっていいほど用意されている使い捨て歯ブラシ。使い捨てが前提なので、宿泊客が持ち帰ってもまったく問題はありません。
ビジネスの出張でも自分の歯ブラシを持ち歩くまめな人にとっては、無用の長物ですが、多くの観光客にとってはありがたいサービスです。
掃除や洗濯、クラフトなど、使い捨て歯ブラシは何かと使い道が多いもの。持ち帰りができるホテルの使い捨て歯ブラシは、とても便利でありがたいです。
②使い捨てスリッパ
ホテルには、たまに使い捨てのスリッパが用意されていることがありますが、これも持ち帰りが可能です。使い捨てのスリッパなんて使い道がないと思うかもしれませんが、不意の入院や海外旅行の折などには意外に役に立つものです。
使わずに置いてきてしまう人も多いアメニティグッズの一つですが、使い道はいろいろあるのでそのまま置いてくるのはもったいないです。基本的に使い捨てのグッズは、持ち帰りOK。料金の一部なので遠慮なく持ち帰ることができます。反対に、ホテルの備品であるスリッパは、持ち帰りはできません。
③洗面台にある個包装の洗顔料など
歯ブラシとともに、バスルームに置いてあることが多い、個包装の石けんや洗顔料、シャンプー、リンスなども持ち帰って大丈夫なアメニティです。シャンプーハットや簡易タイプのヘアブラシなどが用意されているホテルもあります。
個包装の石けんや洗顔料、シャンプーやリンスは、いざというときのために自宅に常備しておきたいグッズの数々。買いためておくのもいいですが、ホテルに泊まったときに残ったアメニティを持ち帰ってストックしておくのも、経済的でいい方法です。
④お茶・コーヒー
セルフサービスのお茶やコーヒー、紅茶のパックなどは、言わばホテルからのサービスなので、持ち帰りしてもかまいません。ただし、旅館によくある茶筒のお茶などは、持ち帰ってはいけません。素敵な茶筒は、持ち帰りたくなりますが、それは旅館の備品なので持ち帰りは不可です。
ホテルにある持ち帰り不可のアメニティ5選!
ここまでは、持ち帰りができるホテルのアメニティについてご紹介してきましたが、ここからは、持ち帰り不可、持ち帰ってはいけないホテルのアメニティについてご紹介します。
持ち帰り不可のホテルのアメニティは、ちょっと考えればわかりそうなものから、判断が微妙なものまでいろいろです。うっかり持ち帰ってしまうと、最悪窃盗罪に問われることもあるので、しっかり覚えておいてください。
①ボトルに入ったシャンプーやボディーソープ
個包装になった使い捨てタイプのボディソープやシャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナーは、アメニティの中でも持ち帰り率が高いグッズで、もちろん持ち帰ってもかまいません。
でも、同じボディソープやシャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナーでも、詰め替え用のボトルに入ったものは、持ち帰りはできません。基本的に、繰り返し使えるアメニティは、持ち帰り不可のことが多いです。
持ち帰りできるアメニティはあくまでホテルのサービスなので、その範囲を超えてホテルの備品を持ち帰るのはマナー違反です。
②ドライヤーなどの備品
持ち帰りができるシャンプーやリンスなどと一緒においてあるk都もあるので勘違いしがちですが、ドライヤーも持ち帰りは不可です。
たまに、ホテル備え付けのテレビや冷蔵庫を持ち帰ろうとする客もいるそうですが、どう考えても電化製品は、ホテルの備品で、持ち帰り用のアメニティではありません。
もし、持ち帰りができないことをわかっていてホテルの備品を持ち帰ろうとした場合、警察に通報されても文句は言えません。立派な窃盗罪ですので、うっかり持ち帰ったりしないように、十分に注意してください。
③パジャマ・バスローブ
ホテルのロゴが入ったおしゃれなパジャマやバスローブ、旅の記念に持ち帰りたくなる気持ちはわかりますが、基本的に持ち帰りは不可です。有名ホテルになると、ホテルのショップで売っていることもあるくらい、ホテルオリジナルのパジャマやバスローブは高価です。
いくらなんでも、数千円、数万円もするアメニティを持ち帰っていいわけがありません。どうしても欲しい場合は、ちゃんとホテルのショップで購入しましょう。
④タオル
持ち帰っていいのか、持ち帰りは不可なのか、判断に困るのアメニティの筆頭がタオルです。それというのも、温泉旅館や民宿などでは、宿のロゴ入りのタオルの持ち帰りを認めているところが多いからです。
しかし、比べてもらえば一目瞭然ですが、持ち帰ることができるタオルと、持ち帰りができないタオルとでは、品質がまったく異なります。
温泉旅館や民宿の持ち帰りができるタオルは、100円程度のペラペラのもの。薄手で絞りやすく、乾きやすいので、家庭でも好んで使っている人が多いタイプですが、高級感は皆無です。
一方、持ち帰りができないホテルのタオルは、ホテルのマークが入っていたり、高級ブランドのものだったりと、一目で高価だとわかります。
ホテルのアメニティで、持ち帰っていいのかいけないのか迷ったとき、単価がいくらぐらいなのかを考えると、判断しやすいかもしれません。肌触りの良い高級タオルは、当然持ち帰り不可です。
⑤栓抜きや食器
ホテルの部屋には、栓抜きやグラス、カップ、ソーサーなどが用意されていますが、繰り返し使えるこれらのグッズは持ち帰りはできません。当然ですが、スプーンやフォークも持ち帰りは不可です。
飲食用のアメニティで持ち帰りができるのは、使い捨てのおしぼりと割り箸くらいのものです。湯沸しポットもダメです。
持ち帰りが可能か迷うアメニティはホテルに聞くのがおすすめ!
ホテルの中には、アメニティ目当てにホテルに泊まる人がいるほど、持ち帰り用のアメニティに力を入れているところもあります。有名ブランドのコスメやホテルオリジナルのバス用品を取り揃えているところもあり、「本当に持って帰っていいの?」と迷ってしまうこともあります。
そんなときは、遠慮せずホテルの従業員に持ち帰りできるかどうか確認してみましょう。本腰を入れた持ち帰り用のアメニティは、ホテルにとっては持ち帰ってもらってこそのサービスなので、手つかずで残されるのはむしろ不本意。
欲しいと思ったアメニティが持ち帰りできるかどうか、判断に困ったらホテルに確認するのが一番です。
海外のホテルだとアメニティが揃ってない場合も!
日本だと、どんなに安いビジネスホテルでも、一通りのアメニティが揃っているのが相場です。むしろ使い捨て歯ブラシなどの最低限のアメニティがないホテルを探す方が難しいくらいです。
ところが、海外では、そこそこのレベルのホテルでも基本的なアメニティさえ揃っていないことも少なくありません。高級ホテルなんだから当然歯ブラシや石けん、ボディソープ、シャンプー、リンスくらいはあるだろうと何も用意せずに行ったら、何もなくて現地で買う羽目になったという人も多いです。
アメニティが揃っているかどうかわからないホテルに泊まるとき、持ち帰っておいたアメニティはとても役に立ちます。とくに海外旅行に行くときには必需品です。日本らしいきめ細かいサービスのありがたさが、身に沁みます。
帝国ホテルや旅館など高級ホテルのバスアメニティ3選!
高級ホテルや有名旅館は、アメニティのレベルもとても高いです。売っていてもおかしくないレベルの高級ブランドバスアメニティをご紹介します。このアメニティが欲しくてわざわざ泊りに行く人もいるくらい、おしゃれで高品質なグッズの数々。持ち帰らないのはもったいないです。
①フランス発コスメブランド「ロクシタン」
「ロクシタン」は、厳選された植物由来の天然素材を使用したコスメティックブランド。スキンケアやボディケア製品などを通じて、30年以上にわたり、世界中の人々に、南仏プロヴァンスの暮らしを提案し続けています。
南フランス、プロヴァンス地方の伝統と現代の技術を融合させた製品を作りは、世界70ヵ国以上で認められ、多くの人に愛用されています。高品質で安全なアイテムの数々は、世界中のセレブをはじめ、こだわりを持つ人々に支持されています。
そんな人気ブランド「ロクシタン」では、プロヴァンスの香りが詰まったシャンプーやボディソープなどの客室用アメニティを展開しています。「ホテル椿山荘東京」や「横浜ロイヤルパークホテル」などの高級ホテルのほか、豪華クルーズ船「飛鳥Ⅱ」の客室でも採用されています。
②人気高級ブランド「ブルガリ」
言わずと知れた超高級宝飾品ブランドの「ブルガリ」。セレブ御用達の「ブルガリ」が手掛けるホテルアメニティシリーズ「ブルガリ ホテル コレクション」は、全世界でも格式高い選ばれたホテルのためだけに生み出されたシリーズです。
特別なゲストにのみ提供される「ブルガリ ホテル コレクション」は、エキゾティックな「オ・パフメ オーテノワール」、爽やかな「オ・パフメ オーテヴェール」、官能的な「オ・パフメ オーテルージュ」など、個性的な5つのタイプを展開。
シャンプー、リンスをはじめトータルなボディケアセットを提供しています。
③アメリカのスパブランド「ジューン・ジェイコブス」
化学物質や合成染料を使用せず、天然素材、自然由来の成分にこだわった安全、安心、高品質のボディケア製品を提供する「ジューン・ジェイコブス」。
美と健康に貢献することをモットーに作られるシャンプーやリンス、スキンケア、ボディケアなどのホテルアメニティは、世界中のスパやリゾート、高級ホテルで採用されています。日本ではグランドハイアット系のホテルが、全面的に採用しています。
ディズニーランドホテルのアメニティがすごいと話題!
ホスピタリティ溢れるディズニーリゾートはホテルのサービスも一級品。とくに、ビクトリア朝の優雅な外観が人目を引く、ディズニーリゾート公式の「ディズニーランドホテル」のアメニティは、ディズニーキャラクターがデザインされた、ディズニーファン垂涎の豪華版です。
持ち帰っていいのか迷っていしまうほどキュートなアメニティの数々は、ディズニーファンならずとも心惹かれます。シャンプーやリンスのボトルの蓋がミッキーの形になっているのもかわいいです。
子ども用のプラスティックカップも持ち帰り可能。使い捨てのスリッパは、海外旅行のときなどに重宝しそうです。麺棒やコットンが入った缶の小物入れは、いろいろ使いまわせそうで嬉しいです。
ホテルのアメニティを賢く使って旅を楽しもう!
日本なら当たり前のように用意されているアメニティグッズ。海外などに行っていざないとなると、そのありがたさが身に沁みます。どこのホテルもあまり変わりがないように思うかもしれませんが、アメニティには、実はホテルの特徴がよく表れています。
ネットで売り買いされるほどの超豪華ブランドアメニティから、掃除用に持ち帰りたい使い捨て歯ブラシ、海外旅行やキャンプに便利な使い切りシャンプーなど、ホテルのアメニティはいろいろあって面白いです。
持ち帰りできるホテルのアメニティは、料金の一部です。賢く使って快適な旅や生活を楽しみましょう。