イギリスの治安は安全?危険?観光などで注意すべき点も紹介
イギリスには、ビッグベンなどの訪れたい観光地がたくさんあります。日本からは13時間ほどかかりますがそれでも観光したいのがイギリスです。治安もそんなに悪いとは思えませんが、犯罪率が日本よりも高いのが懸念されます。現在の治安や危険情報についてまとめました!
目次
イギリスへの旅行前に知っておきたい治安状況
イギリスには、歴史深い建物もあれば、現代的なお洒落な雰囲気もあり見るもの全てに感動が溢れる魅力があります。日本人も留学目的や観光目的で多くの人がイギリスを訪れています。
イギリスは、紳士的な雰囲気もあれば、友好的な雰囲気もあり、日本人にとっても訪れやすい国の1つでしょう。
今回は、イギリスの治安や危険情報、安全に旅行するための注意点などについて紹介します。
イギリスとはどんな国?
「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」が正式名称のイギリスは、イングランド、北アイルランド、ウェールズ、スコットランドの4つの国が集まった連合国です。
首都はロンドンで最大都市もロンドンです。人口は約6600万人でキリスト教を信仰している人が一番多いですが、ヒンドゥー教やイスラム教信者もいます。
経済発展もしている国で、ロンドン市場は大規模な経済市場として世界的に注目されています。EU加盟国でもありますが、2016年の国民投票によりEU脱退が決定したことでも知られています。
イギリスの言語
イギリスの言語は英語ですが、ウェールズ語やスコットランド語が使われている場所もあります。イギリスの英語はイギリス英語と言われており、発音が独特です。
有名なのが、「Can」の発音です。日本で習うのは「キャン」であり、アメリカでは通じやすいのですが、イギリスであ「カン」になります。英語が理解できると、イギリスでの観光は困らないでしょう。
発音の違いにだけ注意しておけば、英語で会話することも可能なはずです。
イギリスの通貨
イギリスはEUに加盟しながらもユーロを使っていない国です。イギリスの通貨は、「スターリング・ポンド」です。2019年12月現在、1ポンドは約142円です。
ポンドはとても動きが激しい通貨です。1日の中でも何円も変動することがあります。銀行や金券ショップなどで日本国内でも両替が可能です。
できれば、現金のみで観光するよりもクレジットカードと併用させておいたほうがいいでしょう。
外務省発表によるイギリスの危険度
2019年12月地点では、イギリスの治安は良好です。外務省による発表では、危険レベルが全土においてつけられていません。しかし、ロンドンブリッジ付近で刃物を使った傷害事件があり、注意喚起がされたことがあります。
また、暴行事件の発生による注意喚起もありました。さらには、盗難や強盗、詐欺、性犯罪なども起きているため、注意した観光が必要であることは間違いありません。
世界的には、治安が良い国であっても、日本よりは治安が悪く、日本の何倍もの確率で事件が発生しています。そのため、日本人観光客は注意力を高める必要があるでしょう。
イギリスで治安の悪い場所
イギリスで治安が特に悪いエリアについて紹介します。イギリスは有名な国でもあり、憧れもたくさんある国です。ビジネスでイギリスを訪れる人もいれば、勉強や観光など色んな目的を持って訪れる人がたくさんいます。
どんな目的であれ、イギリスに訪れたときは治安に注意してください。特に危険だと言われているエリアでは、注意力を高く持ちましょう。
安全にイギリスで過ごすためにも、治安が悪い地域を最初からチェックしてリスト化しておくことをおすすめします。
ブリクストン
ブリクストンは、ストリートな雰囲気が漂う場所です。壁や道路に落書きを見ることも多いでしょう。人通りが常に多い場所で、賑わっているイメージが強い場所でもあります。
治安が悪いと言われている理由は、ホームレスが多かったり、夜になると奇妙な行動をする人がいたり、酔っ払いが増えたりと危険な雰囲気が漂うようになるからです。暴力事件なども起きています。
ナイトクラブも多いため、テンションが高い若者もたくさんいます。日本国内ではないだけに、観光していると怖いと感じることもあるでしょう。昔よりも治安は改善しているようですが、いつも安全という場所ではありません。
キングス・クロス駅周辺
ハリーポッターでも有名な駅です。ハリーポッター以来、観光客が多くなっています。そのため、観光客に対して偽警官が近づき、荷物検査やクレジットカードの暗証番号を聞き出して貴重品を奪うというトラブルが多発しています。
また、夜になると危険度が増し治安が悪くなるため1人で歩くことはやめたほうがいいと言われています。
キングスクロス駅周辺で1番治安が悪いのが、 「カレドニアンロード」です。キングスクロス駅周辺が観光ができないわけではありません。しかし、カレドニアンロードにはできるだけ近づかないようにしましょう。
ボンド ストリート
高級ブランド店が立ち並んでいて、ここを歩いている人は富裕層で比較的治安が良い場所です。しかし、富裕層やお金を持っている観光客が多いことから、スリが多発しています。
ここで行われているスリは、女性が犯人であることが多く、身なりを綺麗に整えているため人目見ただけで怪しいということが分かりません。どちらかというと、セレブの1人に見えるでしょう。
そのため、近づかれても安心してしまうのです。その安心感を与えながら、スリを行うという点では、このエリアの治安も不安視されている可能性があります。
ヴィクトリア駅
ヴィクトリア駅は、観光客がよく使う駅の1つです。ここは、怖いと感じるほど治安が悪いわけではありませんが、偽警官がいるという点で治安が不安定になっています。
偽警官の手口は、現地の人が親しげに近づいて話しかけてきたときに、偽警官が荷物検査を要求してくるというものです。最初に話しかけてきた人とはグルです。そのため、グループ犯在が行われています。
観光客なら、イギリスのことをあまり知らないと思って騙してきますが、本物の警官がしないような荷物検査をしてくるので警戒してください。
オックスフォード ストリート
ブランド店が多く、観光客も現地の人も毎日ここには多くの人が訪れています。いつ行っても人が多いエリアで、皆が買い物に夢中になっているため、危険は潜んでいないようにも感じるでしょう。
実際に、肌で感じるほどの治安の悪さはありません。どちらかというと、安全に買い物ができるエリアに感じるはずです。しかし、ここでは多くのスリ被害が出ています。
スリ犯も慣れているのか、警戒してスリ対策をした人のバッグでも簡単に開けてしまっているのが現実です。常に貴重品があるか確かめないと落ち着いていられない場所でしょう。
ソーホー
イギリスのソーホーは、夜の街です。繁華街で夜になると一気に賑わい、クラブやバーなどがオープンします。若者から年配の人まで様々な人がここで夜を楽しむでしょう。
注意したいのがぼったくりです。ぼったくりバーが存在し、法外な金額を請求されることがあります。警察による規制がかけられても存在しているため注意してください。
また、ソーホーの治安を悪くしているのが酔っ払い同士の喧嘩です。些細なことで喧嘩が始まるので、巻き込まれないようにしましょう。
イギリスでの観光客をターゲットにした犯罪
治安が良く、国民の教育水準も高いイギリスではあるものの、やはり日本よりも治安が悪いというところには注意しなければなりません。
イギリスよりも治安が悪い国からの観光客なら、イギリスでは安全に観光ができると感じるでしょう。しかし、日本人はそういうわけにはいきません。
日本人観光客だからこそ狙われやすい犯罪もあるので、観光客狙いのトラブルについて見ておきましょう!
スリ
グループでスリを行うことが多く、電車に乗っているときに取り囲まれたり、わざと接触された瞬間に財布が盗まれる手口があります。また、観光客に話しかけたときに、別の人が財布を盗むというトラブルも起きています。
ATMを利用しているときに、話しかけられ、振り向いたときに引き出した現金や利用しているカードを抜き盗られるという被害もあります。
金目のものがあると分かったら、スリ犯は色んな手口で犯行に及んでくるので注意してください。
置き引き
置き引きは、どこでもあるようなレストランで椅子にバッグをかけていたら盗られていたとか、トイレに行って戻ったら荷物がなかったというものが多くあります。
また、荷物を横に置いて、人との会話に夢中になっている間に盗まれたという被害もあるため、置き引きはほんの一瞬の隙に盗まれてしまうという特徴があります。
ホテルや空港で手続きをしているときにも、荷物から少し目を離しただけで盗まれたという被害もあるので注意しましょう。
ひったくり
ひったくりは、ひったくりが実際に行われる前からターゲットとして目をつけられていることが多いでしょう。どこからか後をつけられ、チャンスが訪れたときにバイクで後ろから近づき、荷物をひったくられる手口が多くあります。
人気がない場所でよく行われており、盗まれるのは貴重品が入ったバッグだけではありません。手に持っていたスマートフォンもひったくりの対象です。歩きスマホをしていると危険です。
サっとひったくりを行うというよりは、強引に盗んでくるので、ひったくりが原因で怪我をする人もいるでしょう。
偽警察官
世界的に流行っている偽警官による詐欺は、イギリスでも行われています。警察に装った人が荷物検査をし、財布から現金やクレジットカードを奪うというものです。
クレジットカードの暗証番号も巧に聞き出してくるので、ついひっかかってしまう観光客が多いのです。警官だからといって安全だと思わないようにしましょう。
性犯罪
イギリスは性犯罪による罰則が厳しい国です。女性が性犯罪を受けたときには、訴えやすさもあります。しかし、性犯罪が今でも起きているのが現状です。
クラブなどで酔っ払っている女性をターゲットにして、トイレなどに連れ込み性的暴行を行うなどの被害があります。また、女性一人に対し、男性が複数人で行うレイプも起きています。
イギリスには、観光客が多く、イギリスに住んでいる現地の人が犯人ではないこともあります。他国から来た外国人がイギリス人女性をレイプすることもあるのです。
イギリスを安全に旅行するための注意点
イギリスに旅行に行ったときは、必ず安全な旅行にしなければなりません。イギリスは、安全な旅行ができる国でもあり、治安に振り回される国ではありません。
そのため、安全な旅行にするのは自分自身の行動や注意力の高め方にポイントがあると思ってください。どんな注意をしたらいいのかについて紹介します。
荷物から目を離さない
スリや置き引きが多発しているため、荷物はきちんと管理してください。ホテルや空港で手続きをしているときは、目を離してしまうことが多いでしょう。その場合は、手で荷物と繋がっておくなど、自分と荷物が離れないようにしてください。
気づいたときには荷物がないという不安に襲われてしまいます。自分の身の安全と荷物の安全は優先にした行動をしましょう。
話しかけられても相手にしない
現地の人に話しかけられたときに、新身になって対応していると、その隙に荷物がなくなります。そのため、話しかけられたとしても、あまり相手にしないようにしましょう。
また、話しかけられた瞬間に、荷物を自分の腕で隠すなどの対策もとるべきです。
人気のない場所へは行かない
人気がない場所に行くと、後ろからひったくりをされたり、強盗されたり、ひどいときには性犯罪のターゲットになることもあります。
イギリスは治安が良いと言われていても、人気がないところは怖いと感じたという旅行者も沢山います。そのため、人が多い場所を選んで観光してください。
夜間の外出は避ける
夜間はナイトクラブやバーなどに行きたくなるものです。イギリスは最先端を味わう事ができる気分にもなりますし、せっかく観光しているので外に出たいと感じるでしょう。
しかし、昼間は安全でも夜間になると酔っ払いやホームレスなどが多くなり危険です。女性への危険度も高まるので、なるべく出歩かないようにしましょう。
電車やバスで居眠りしない
電車やバスで居眠りすると貴重品が奪われる可能性が高いのでやめましょう。また、イギリスでは、居眠りをしていると起こされることもあります。
あまり居眠りをする習慣がないため、気分が悪いのかと心配されてしまうのです。最近は、居眠りする人も増えているようですが、居眠りしたがために大事なものが奪われてしまうことを避けてください。
イギリス観光は治安に注意しよう!
イギリスは、比較的に安全に観光ができる治安が整っています。しかし、治安が良いからといって安心していると、日本ではないような被害に遭うことも考えられます。
イギリスは日本人にとって過ごしやすい国です。ただ、日本とは違うことを把握し、注意した行動をとってください。また、エリアごとに治安が違うため、治安が良いエリアを訪れましょう。