源氏の滝は大阪の心霊スポット!姫の伝説・夜泣き石やアクセスを紹介
大阪の交野市にある源氏の滝は、景勝地であると同時に心霊スポットとしても有名です。子供の幽霊が出る、夜泣き石から声が聞こえるなどの逸話があります。源氏の滝の特徴や現地で目撃されている心霊現象、悲劇的な伝説などをまとめてみました。
目次
大阪にある心霊スポット「源氏の滝」を紹介!
皆さんは「源氏の滝」と呼ばれる心霊スポットをご存知でしょうか?
本来、高所から流れ落ちてくる大量の水を観賞できる滝は、心の落ち着く癒しの景勝地です。しかし、悲劇的な逸話が残る源氏の滝の周辺では数々の心霊現象が観測されており、違った意味での納涼スポットとなっています。
そこで今回は、大阪屈指の心霊スポット・源氏の滝の特徴や壮絶な伝説についてまとめてみました。心霊好きな方は、ぜひ参考にしてください。
心霊スポットの源氏の滝とはどんな場所?
源氏の滝は、大阪交野市の交野山のふもとにある白旗池源流の滝です。落差は約18メートルもあり、心霊スポットであることを知らない方にとっては、至極一般的な景勝地に見えることでしょう。
まずは、源氏の滝の概要について解説していきます。
交野八景の1つとして有名な心霊スポット
大阪府交野市には、市民投票で選ばれた「交野八景」と呼ばれる景勝地があります。交野山の来光・かいがけの道・獅子窟の青嵐・尺治川・天の樟船渓谷の朝霧・妙見の観桜・星の森の寒月、そして源氏の滝の8種類で構成されています。
源氏の滝の周辺にはたくさんの木々が生えていて、春には桜、秋には紅葉と、四季折々の景観を楽しめます。交野山の山中に向かうハイキングコースの途中にあるため、自然散策も兼ねて立ち寄れるのが魅力的です。
かつては修験者の修行場だった
源氏の滝という名称には、二つの由来があります。一つは、後述の伝説に登場する「源氏姫」の名にちなんだもの。もう一つは、かつて近くに建てられていた「開元寺」という寺院にちなみ、「元寺滝→源氏の滝」になったと言われるものです。
源氏の滝は、古くから交野山の山中で修験者が修行を行っていた場所です。滝壷の傍らには、現在でも不動明王を祀った六角堂や不動明王像が安置されており、お参りすると運気が上がるパワースポットとして人気があります。
源氏の滝で起こる心霊現象3選
一見、源氏の滝はのどかな景勝地に見えますが、現地を訪れた方の中には不可思議な心霊現象を体験した方が少なくありません。
ここでは、源氏の滝周辺で目撃された恐るべき心霊現象の一例を紹介していきます。
①写真にオーブが写る
一つ目の心霊現象は、写真を撮るとオーブが写ることです。
ちなみにオーブ(orb)とは、写真に写り込む水滴のような光の球体を指します。玉響現象(たまゆらげんしょう)とも呼ばれ、心霊研究者の間ではオーブ=霊魂が具現化したものと見なされています。
夜中に源氏の滝で写真を撮ると、大量のオーブが写ることで有名です。その中には人の顔のようなものが写っている写真もあり、たくさんの浮かばれない霊魂が集まって来ていることが分かります。
②子供の幽霊の目撃
二つ目の心霊現象は、幽霊の目撃談です。
源氏の滝は落差18メートルもの大滝であり、水遊びしていた子供が転落事故で亡くなったことがあるという噂があります。夜になると、その子供の幽霊が出没して、すすり泣く声が聞こえると言われています。
なお、源氏の滝周辺では川遊びも出来ますが、くれぐれも水難事故にはお気を付けください。
③夜泣き石から泣き声が聞こえる
三つ目の心霊現象は、夜泣き石から聞こえる不気味な泣き声です。
源氏の滝の傍らには「夜泣き石」と呼ばれる石があり、後述の伝説に登場する源氏姫の霊が宿っていると言われています。夜になると夜泣き石から源氏姫の嗚咽が聞こえると伝えられていて、わざわざ看板にもその旨が記述されているほどです。
実際に現地に行くと、ゾッとするほど静まり返っていて、些細な物音でも心霊現象に感じられます。何も聞こえなくても、現地を荒らすような迷惑行為はしないでください。
源氏の滝に伝わる悲しい伝説とは?
石から女性の啜り泣きが聞こえるという心霊現象は、一見すると非常に気持ち悪い逸話に思えます。しかし、その背景にはあまりにも悲劇的な伝説があり、夜な夜な現れると言われる源氏姫の身の上に同情を禁じ得ません。
ここでは、源氏の滝に伝わるもの悲しい伝説について解説していきます。
源氏姫と梅千代が暮らしていた
時代は不詳ながら、かつて交野の地に「源氏姫」という美しい女性と「梅千代」という少年が住んでいました。二人は共に幼い頃に実の母親と生き別れた境遇にあり、初めて出会った時から本当の家族のように仲睦まじく暮らしていました。
ある日のこと、交野の里に現れた山賊の一団が村を荒らし、金品を奪い去る事件が発生。その最中、一団はたまたま見かけた源氏姫と梅千代を縛り上げ、自分たちのアジトに誘拐してしまいました。
その山賊の一団は、齢40ほどの女統領が率いていました。アジトに戻った一団が女統領に事の経緯を報告すると、その二人を酒宴の場に連れてくるように命じました。
しかし、屈強の山賊たちに襲撃されて誘拐される異常事態は、少年にとってあまりにも耐えがたい恐怖だったのでしょう。アジトに着いた頃には、縄で縛られていた梅千代はすでに息を引き取っていました。
山賊の女頭領との悲劇
女統領は二人を見るや血相を変え、手下に部屋から出ていくように命じました。室内に3人だけになった女統領は、動かなくなった梅千代の亡骸を抱えると、涙を流して少年の死を悼み始めました。
縄を解かれた源氏姫は、この様子をいぶかしく思いながらも怒りに燃え、「弟の敵、思い知れ!」と叫ぶやいなや、短刀で女統領の胸を刺しました。なぜか女統領は全く抵抗せず、「源氏姫、梅千代、許しておくれ」とつぶやきながら息を引き取りました。
そうです。山賊の一団を率いていた女の頭は、源氏姫と梅千代の実の母親だったのです。
女の頭は若い頃、ある家に嫁いで女の子と男の子を生みました。しかし、激動の時代の中で家を離れざるを得ず、生き別れとなったのです。女統領は山賊の身に堕ちてからも片時も我が子のことを忘れたことはありませんでしたが、これほど残酷な再会を果たすと誰が想像できたでしょう。
実の母親を手にかけてしまったことに気づいた源氏姫は、絶望のあまり近くの滝壷に身を投げて母と弟の後を追ったと伝えられています。夜泣き石の啜り泣きには、時代に翻弄された3人の家族の悲しすぎるエピソードがあるのです。
心霊スポットの源氏の滝の場所とアクセス
源氏の滝は、交野山のふもとの森の中にあります。高天原本宮奥津宮神社の傍を流れる小川に沿って進めば、六角不動堂や源氏の滝までたどり着けます。夏場には付近に住む子供たちが川遊びしていて、心霊スポットの不気味さを感じません。
24時間365日開放されていて入場は自由。参拝料なども必要ありませんが、現地に専用の駐車場はありません。出来れば自家用車ではなく、公共の交通機関を利用した方が良いでしょう。津田駅から徒歩30分、倉治バス停からは徒歩20分ほどの距離です。
住所 | 大阪府交野市東大字倉治2丁目15-1 |
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アクセス | 津田駅から徒歩30分 |
駐車場の有無 | 無し |
大阪の心霊スポット・源氏の滝に行ってみよう
今回は、大阪屈指の心霊スポット・源氏の滝の特徴や現代に残る伝説、現地への行き方などを紹介いたしました。
源氏の滝と言っても武士の源氏や平家とは関係ありませんが、四季折々の景観と壮絶な伝説に彩られた観光スポットであることに変わりはありません。
心霊スポットに興味のある方は、ぜひ本記事を参考にして源氏の滝を散策してみてください。なお、現地は住宅街の近くにあるので、くれぐれも夜間に騒ぐのは厳禁です。