半夏生鯖は福井県伝統の風習!意味や由来と時期・おすすめ店も紹介
半夏生鯖は、福井県伝統の風習です。この記事では、半夏生鯖という意味や、その由来と時期について紹介しました。半夏生鯖が食べられるおすすめグルメスポットも紹介したので、半夏生鯖に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
福井の伝統「半夏生鯖」について紹介!
福井県には、「半夏生鯖」という伝統があります。
「半夏生」の時期になると、福井県では朝早くから大量の鯖が次々と焼かれて、町中に鯖の美味しい匂いが広がっています。
この記事では、福井の伝統「半夏生鯖」について詳しく紹介していきます。
半夏生鯖の意味や由来
ここからは、半夏生鯖の意味や由来について詳しく紹介していきます。
半夏生の時期と由来
半夏生鯖(げっしょさば)は、その名前の通り「半夏生の日に食べる鯖」のことです。
福井県では、大野市を中心とした地域に半夏生鯖(げっしょさば)の風習があります。半夏生の時期は、夏至から11日目のことです。太陽暦では、7月2日ごろとなっています。
ただ、鯖の旬の時期といえば秋です。半夏生の時期は、決して鯖の旬の時期ではないのです。半夏生鯖(げっしょさば)の由来は、大野市が大野藩と呼ばれていたような江戸時代の頃に遡ります。
大野藩では、鯖の水揚げがとても多かったため、年貢として納められていました。福井県は、当時の都だった京都に食料を献上する「御食国(みけつくに)」だったのです。そのため、鯖も京都にたくさん運ばれていたと言います。
鯖を京都に運ぶための道は「鯖街道」と呼ばれていました。現在、「鯖街道」は日本遺産にも認定されている場所となっています。
当時の大野藩主は、漁村の年貢軽減・農民の栄養補給のために、鯖を食べることを推奨する令書を出しました。
その令書を見た町の魚屋が、「半夏生の日」に焼いた鯖を売り出しました。農民は貧しい生活をしていたため、焼いた鯖は高価なものでした。ただ、この日は家族分の焼き鯖を購入して食べたと言われています。これが、半夏生鯖の由来です。
半夏生に鯖を食べる意味
半夏生に鯖を食べる意味ですが、「田植えが終わって厳しい夏が来るまでに体力をつけておく」という意味があります。
現在でも、福井県大野市の方たちの多くが半夏生に鯖を食べています。
また、最近では、大野市以外の福井県内各地で食べられる夏の風物詩となっています。半夏生が近づくと、大野市以外の福井県のスーパーに丸焼きの鯖がたくさん並んでいます。
福井県伝統の半夏生鯖の風習とは?
ここからは、福井県伝統の半夏生鯖の風習について詳しく紹介していきます。
一人一本の焼き鯖を食べる
福井県伝統の半夏生鯖の風習では、一人一本の焼き鯖を食べるようになっています。家族全員が、一本丸々の焼き鯖を食べるため、家族分の焼き鯖を購入して行く方がほとんどのようです。
暑い季節に嬉しい鯖の効能
実は、鯖には暑い季節に嬉しい効能があります。鯖には脂質が豊富に含まれているのですが、この脂質はタンパク質を補って体力をつける働きがあるのです。
また、鯖にはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などの多価不飽和脂肪酸の量が他の魚よりも豊富に含まれています。
多価不飽和脂肪酸は、血中コレステロールや中性脂肪を低下させ、血液を流れやすくするため健康にとても良いです。
鯖にはたくさんのビタミンが含まれていて、鯖に豊富に含まれているビタミンB群は糖質・脂質の代謝を促すだけでなく、疲労回復や細胞を再生させてくれます。そのため、夏バテしがちな暑い季節に鯖を食べると良いと言われているのです。
福井県の半夏生鯖の魅力
ここからは、福井県の半夏生鯖の魅力を紹介していきます。
大野市の店先で鯖を焼く光景は夏の風物詩
福井県では、特に大野市を中心とした地域に半夏生鯖の風習が残っています。
大野市の店先で鯖を焼く光景は夏の風物詩となっていて、毎年半夏生の時期となると半夏生鯖を売り出しているお店が賑わいます。
丸焼きの鯖はジューシーで絶品
福井県で食べる風習のある半夏生鯖は、先ほども紹介したように一匹丸ごとです。丸焼きの鯖はジューシーで絶品です。
鯖を丸ごと一匹食べる、と聞くと福井県に住んでいない方は、最初は食べ切ることができるか不安に思う方が多いです。ただ、福井県で食べる風習のある半夏生鯖は、ほどよく脂が乗っているのでジューシーでとても美味しく、ペロッと食べ切ることができてしまいます。
ぜひ、福井県で半夏生鯖を食べてみてください。
半夏生鯖が食べられるおすすめグルメスポット2選!
ここからは、半夏生鯖が食べられるおすすめグルメスポット2選を紹介していきます。
大野市の老舗「大亀屋」
半夏生鯖が食べられるおすすめグルメスポット1つ目は、大野市の老舗「大亀屋」です。「大亀屋」は、越前大野駅から905mのところにあり、越美本線・大野駅から歩いて10分で行くことができます。
「大亀屋」は老舗ということもあり、半夏生鯖を食べる時期になると大勢のマスコミを見かけます。
「大亀屋」の金網と炭火でじっくりと焼き上げられたサバ・半夏生鯖は、本当に美味しいです。ぜひ、大野市の老舗「大亀屋」で半夏生鯖を食べてみてください。
住所 | 〒912-0025 福井県大野市本町6−17 |
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電話番号 | 0779-66-2157 |
営業時間・休業日 | 7:00~22:00 食事可能(予約不要) 会食(予約制) |
アクセス | 越美本線・大野駅から徒歩10分 越前大野駅から905m |
平均予算 | ランチ:1000〜2000円 ディナー:4000〜5000円 |
駐車場の有無 | 無し |
公式URL |
おしゃれな人気店「うおまさcafe」
半夏生鯖が食べられるおすすめグルメスポット2つ目は、おしゃれな人気店「うおまさcafe」 です。
「うおまさcafe」は越前大野駅から604mのところにあり、越前大野駅から歩いて15分で行くことができます。京福バスでもアクセスすることができ、大野六間で下車して歩いて5分で「うおまさcafe」に着きます。
「うおまさcafe」では、半夏生鯖を食べる時期になると、2日間炭火焼をしています。平日の場合でも、毎年福井県内だけでなく、岐阜県や富山県、勝山から「うおまさcafe」の半夏生鯖を求めて買いに行く方がたくさんいます。
「うおまさcafe」では、ノルウェー産の特大サイズの半夏生鯖のみ販売しています。ぜひ、おしゃれな人気店「うおまさcafe」で半夏生鯖を食べてみてください。
住所 | 〒912-0083 福井県大野市明倫町9−10 |
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電話番号 | 0779-66-2745 |
営業時間・休業日 | 【月・水・木】10:00~18:00 【金・土・日]】10:00~23:00 定休日は火曜日 |
アクセス | 越前大野駅より徒歩15分 越前大野駅から604m |
平均予算 | ランチ:1000〜2000円 ディナー:1000〜2000円 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL |
福井名物の半夏生鯖を堪能しよう!
福井県伝統の風習・半夏生鯖の意味やその由来、半夏生鯖を食べる時期やおすすめのお店を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
半夏生鯖(げっしょさば)は、その名前の通り「半夏生の日に食べる鯖」のことで、福井県では大野市を中心とした地域に半夏生鯖を食べる風習があります。半夏生の時期は、夏至から11日目のことです。太陽暦では、7月2日ごろとなっています。
半夏生に鯖を食べる意味ですが、「田植えが終わって厳しい夏が来るまでに体力をつけておく」という意味があります。鯖は栄養が豊富で、夏バテしがちな暑さの厳しい夏に食べるのにぴったりです。
福井県伝統の半夏生鯖の風習では、一人一本の焼き鯖を食べるようになっています。ぜひ、福井名物の半夏生鯖を堪能してください。