白いか料理が美味しい鳥取のおすすめ店！釣りができる遊漁船も紹介

日本海に面している鳥取県は活きの良い水産物に定評があり、カニ、モサエビ、シロハタなどのご当地グルメが大人気です。

中でもおすすめは、幻の高級品とも言われる「白いか」。一度食べたら病みつきになる美味さで、白いかを提供している飲食店に遠方から足繁く通っている方も少なくありません。

そこで今回は、鳥取の名物料理「白いか」の魅力や、白いかを食べられるおすすめのお店・イベントなどをまとめてみました。鳥取のグルメに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

「白いか」は知る人ぞ知る隠れた逸品であり、鳥取の海産物に疎い方はあまりご存知ないことでしょう。

まずは、白いかとはどのようなイカなのか解説していきます。

白いかとは、ヤリイカ科の一種であるケンサキイカのことです。名称通り体全体が白っぽく、「イカの大トロ」とも称されるほど肉質が柔らかくて美味しいことで知られています。

しかも白いかに多く含まれているタウリンには、疲労回復や生活習慣病予防などの健康効果があります。ダイエットにも重宝するため、老若男女問わず幅広い年齢層のグルメ通から愛食されています。

白いかは、日本国内では主に山陰地方から九州北部の日本海沿岸付近で水揚げされます。

「白いか」という名称は鳥取独自の呼び名で、佐賀では「呼子イカ」、山口では「須佐男命（すさみこと）イカ」などの通り名が一般的です。

旬を迎える7月～8月の夜間には鳥取沖に大量の漁り火が灯り、夏の風物詩となっています。

白いかは各地のご当地グルメの食材として用いられることが多く、現地のブランドイカとして重宝されています。

鳥取では、2017年から「白輝姫（しらきひめ）」という白いかブランドが販売されるようになりました。

あらかじめ墨袋が取り除かれているため、調理の際に台所や着衣を墨で汚す心配がありません。美味しい上に扱いやすく、一般家庭でも大好評です。

白いかは高級食材ながら非常に汎用性が高く、様々な料理に使えます。

一般的な食べ方は、刺身にして生で食べる方法。お寿司はもちろんのこと、胴や耳の部分を細く切ってレモンなどを絞って食べれば、芳醇な甘味を堪能できます。

また、天ぷらや唐揚げ、湯引きして食べる調理法もあります。オリーブオイルや唐辛子などの調味料を使ってアヒージョに仕上げる食べ方もあり、和食だけでなく洋食の食材としても非常に優秀です。

白いかは通販でも購入できますが、鮮度の高い白いか料理を食べたいなら現地の飲食店を利用しましょう。鳥取の料亭に行けば、高品質な海鮮料理を堪能できます。

ここでは、鳥取県内で美味しい白いかを食べられるおすすめの飲食店を見ていきましょう。

海陽亭（かいようてい）は、鳥取空港の近くで営業しているおすすめ海鮮料理店です。松葉ガニや泳ぎふぐなど、鳥取の旬の素材を使った懐石料理を提供しています。

海陽亭名物の活白いか姿造りを、100g2,200円からオーダー可能。多少値は張りますが、鳥取漁港のすぐ近くにあるため新鮮な白いかを食べられる魅力があります。

お食事処 いか太郎は、鳥取空港近くの海鮮市場かろいち内で営業しているおすすめレストランです。鳥取名物のモサエビ等を使った丼メニューが充実しています。

新鮮な白いかを使ったいか丼（880円）は、人気ナンバーワンのランチ。ご飯のボリュームも多く、コストパフォーマンスの良い食事を楽しめます。

味覚のお宿 山田屋は、鳥取北部ののどかな漁村で営業している旅館兼海鮮料理店です。江戸時代の享保八年（1723年）創業の老舗店で、カニ、カキ、白いかを使った料理で来客をもてなしています。

ご飯の中にゲソとウル（内蔵）の照り焼きをまぶし、その上に白いかの刺身を乗せた「元祖いか丼」が大人気。特製のタレを付けて食べると、頬っぺたが落ちそうなほどの美味さを堪能できます。

おさかなダイニングぎんりん亭は、道の駅「神話の里 白うさぎ」内で営業している人気海鮮料理店です。

白いかの刺身と天ぷらがセットになった白いか御膳を中心に、多彩なメニューが充実。窓際の席に座れば、因幡の白兎の神話でお馴染み・白兎海岸を眺めながら美味しい食事を楽しめます。

花のれん 本店は、鳥取駅から徒歩圏内にあるおすすめの老舗懐石料理店です。松葉ガニ、モサエビ、トビウオなど、海の幸を使った美味しい郷土料理を取り扱っています。

白いかが旬を迎える夏場には、鳥取砂丘で採れるハマボウフウを使った白いかの胡麻味噌和えを提供。カウンター席の他、グループで入店できる個室も完備されていて、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しめます。

鳥取では、飲食店に行く以外にも様々な方法で白いかを食べられます。

その一つが、「賀露 白いか祭り」です。毎年開催されている賀露 白いか祭りに参加すれば、格安料金で白いかの創作料理を堪能できます。

ここでは、賀露 白いか祭りの概要について見ていきましょう。

賀露 白いか祭りは、魚っとりuowuow推進局や賀露みなと観光協会などの団体が毎年海の日（7月中旬）に主催している恒例イベントです。

鳥取の海の幸をPRするために、白いか丼の創作料理紹介や食べ比べなどのイベントが賀露港で盛大に執り行われます。

絶品白いか料理を数百円程度の安い料金で購入できるため、例年多くの観光客で賑わっています。

会場となる賀露港では、白いかを中心にカキやサザエなど様々な海産物を取り扱う特売店が立ち並びます。

山陰海岸ジオパークの海の幸を堪能できる「ジオグルメバーベキュー」、鳥取の地魚を使った創作料理を提供する「魚（と）っとりお魚料理バー」など、鳥取の食文化を体感できるユニークなコーナーが目白押しです。

その他にも、白いかクイズを解きながら賀露みなとを歩く「白いかウォーク」、漁師さんの案内付きでイカ釣り船に乗船できる体験イベントなどもあります。

夜間に本物の漁り火を見ながら白いか料理を食べられる「いさり火サンセットクルーズ」などの企画もあり、白いかをより身近に感じられるようになること間違いなしです。

白いかを食べるだけでなく実際に釣ってみたい方には、遊漁船がおすすめです。鳥取の賀露港から出る釣り船をチャーターすれば、一般の方でも日本海で白いか釣りに挑戦できます。

首尾よく白いかを釣れたら、ブログやSNSに釣果を載せて自慢してみてはいかがでしょうか。ここでは、鳥取のおすすめ遊漁船を紹介していきます。

久幸丸（きゅうこうまる）は、港町の7号岸壁に停泊している全長20メートルのチャーター釣り船です。賀露港を出航し、沖合で白いかや鯛などを釣り上げられます。

18時～23時の約5時間にわたって、1万円の料金で白いか釣りに挑戦可能。白いかが旬を迎える6月～10月頃には、24時～翌5時までの夜釣り便も出ます。

女性は1,000円割引、小学生は半額のサービス付き。ベテランの方はもちろん、これから釣りを始める初心者の方でも安心して利用できます。

第二光洋丸（だいにこうようまる）は、境港中野港に停泊している全長15メートルのチャーター釣り船です。

第1便は17:45から、第2便は0:30から出航し、イカメタルという手法で白いかを釣っていきます。

竿、リール、仕掛け、ライフジャケット、氷などの貸し出しは全て無料。女性は2,000円引き、小学生は半額のサービス付き。熟練の船長がイカ釣りの仕方をレクチャーしてくれるので、面白いように白いかを釣れます。

海輝丸（かいきまる）は、境港中野港に停泊している全長12メートルのチャーター釣り船です。第一便が17:30から、第二便が0時から出港し、1万円の料金で約6時間イカメタル釣法で白いか釣りに挑戦できます。

竿、リール、ライフジャケット、氷などがすべて無料。仕掛けを船長にお任せして手ぶらで乗船できる丸投げサービスがあり、非常に便利です。

しかも、時間内に真剣に釣りをしたにもかかわらず一匹も釣れなかった場合、料金が不要になる「ボーズ無料」サービスも実施しています。釣り経験の無い方でも気軽に利用できることでしょう。

今回は、鳥取のおすすめ名物料理「白いか」の魅力や、白いかを食べられる飲食店・イベントなどを紹介いたしました。

白いかの旨味は、一度食べたら病みつきになること間違いなしです。鳥取を訪れる機会があれば、ぜひ本記事を参考にして白いかをチェックしてみてください。