ジャズバーで生演奏を楽しもう！初心者向けのお店や楽しみ方も紹介

音楽が大好きで、ジャズの生演奏を真近で聞いてみたい、そして、オシャレな大人の雰囲気を味わいたい、音楽の楽しみ方は人それぞれですが、ジャズを聞きながらドリンク類やピザ、コーヒーを楽しむのが今人気です。

「ジャズ」はどんな曲なのか？ポップスやブルースとの違いは？こんな疑問をお持ちのジャズバー初心者の方も、サックスの「ナベサダ」こと渡辺貞夫さんやトランペットの日野照正さんの名前は聞いたことがあるでしょう。

ジャズは歴史はありますが、古さを全く感じさせない「おしゃれな音楽」です。老舗のジャズバーではオーナー店長が、選りすぐりのレコードや生演奏で、わたしたちに憩いの時間を料理と共に提供してくれます。

ブルースとちがい、「ツンツンツンツン」とはねないリズムが特徴のジャズ、つくられる楽曲というより、演奏の仕方でジャズになります。つまりジャズシンガーがポップスを歌えばそれがジャズになるのです。

日本の音楽で4拍子の曲は「”イチ”にい”サン”しい」と一拍目と三泊目にアクセントがありますが、アメリカン・ジャズでは「いち”ニイ”さん”シイ”」と二拍目と四拍目にアクセントを強調するのが特徴です。

「ジャズバー」というお店は、その名のとおり、飲食しながら「ジャズ」に耳を傾けることのできる「場所」です。ライブ（生演奏）の開かれる日には、飲食代＋「ライブ・チャージ」を支払い生演奏を聞くことができます。

ライブ予定のない普段の日は、若干高めですが、ふつうのバーと同じ予算で、お酒やコーヒー、紅茶、食事を楽しめます。店のスタッフも店長さんもジャズ好きな方ばかりですので、ジャズ談義で盛り上がることも多いです。

ジャズバーでは、ジャズを純粋に楽しむ「場所」というのはお話ししたとおりですが、ポップスのライブのように、総立ちで観客が盛り上げるようなことも無いので、曲を全く知らない方でも、気おくれすることなく楽しめます。

ジャズは、スタンダードな曲だけでも400曲以上あります。その中で定番の曲を、何曲か知っておくことをおすすめします。好きな音楽が演奏され、飲み物と一緒に楽しむことができて、ジャズバーへ通う楽しみも倍加します。

ジャズバーは「しきいが高い」と、敬遠する初心者の方も多いでしょう。しかしそのような心配は全くいらず、リズムをとりながら、一人で演奏に耳をかたむけている方も、多くいらっしゃいます。

何より、皆さん音楽が好きで来る方ばかりですから、女性がひとりで行っても、ナンパをされることはほとんどありません。お一人でも自然体で入店することをおすすめします。

基本的に「ジャズバー」は音楽好きの集まるところですので、バーとはいえど、絶対にお酒を注文しなきゃダメということはありません。これはジャズバーの「オーナー」がはっきりと明言していました。

店のメニューには、そのほかソフトドリンクやノンアルコールのビールもありますので「バー」といっても構えることなく、ジャズバー初心者の方は、「おしゃれなカフェ」程度に考え雰囲気を楽しみましょう。

生演奏がある場合、どの店でもミュージックチャージ、ライブチャージという名目のチケット代のようなものが大体かかります。それプラス飲食代ということで、予算は概算で5,000円チョイというところです。

服装に関しては、べつに正装しなければということは全くなくて、ふつうな、「カジュアル」な恰好でじゅうぶんではないでしょうか。カップルでのデートならばペアルックでおしゃれにきめるのもおすすめです。

ここでは、R&Bで日本でも有名な盲目のアーティスト「スティービーワンダー」、江利チエミさんがカバーしたことで知られる「パティペイジ」、日本のスカバンド「東京スカパラダイスオーケストラ」の代表的なナンバーを紹介します。

スティービーワンダーは、6人兄弟の3番目として生まれ、間もなく保育器内の酸素供給過剰により、全盲ではないが視力に障害を負います。日本の全盲の中学生との交流がきっかけで、来日して演奏したこともあります。

「アップタイト」は、スティービーワンダーの5枚目のアルバム（アップタイト）に収録されていて、のちにシングルカットされた曲です。

 ご存じ「パティペイジ」の「テネシーワルツ」です。このゆっくりとした、そして情感を込めて歌い上げる彼女のテネシーワルツは、江利チエミさんがカバーしたことでも有名になりました。

少女時代、彼女の家は貧しく苦労もしたようでしたが、歌唱力抜群のペイジは後年自身のレーベルを起ち上げ、1998年にはグラミー賞の最優秀スタンダード歌手賞を受賞しました。 

日本の代表的な※スカバンド「 東京スカパラダイスオーケストラ 」の23枚目のシングルが「銀河と迷路」です。レーベルはavex traxで2003年2月5日に発売されました。

※「スカバンド」とはR&Bやジャズに影響を受けて誕生した「スカ」という音楽ジャンルを演奏するバンドのことです。

ジャズバーの楽しみ方はいろいろですが、初心者の方には自宅や会社からさほど遠くないジャズバーでの”お試し”がおすすめです。

グラスやカップ片手にオシャレにジャズ鑑賞を、という方には美味しいカクテルやコーヒーを提供してくれるお店がおすすめです。ジャズバーは目的別に楽しめる場所でもあります。

ジャズが好きで、純粋に楽曲を楽しみたい方には、店内の広さや音響設備も大きなポイントです。天井が高いお店の方が、より音が反響して音質に深みが加わりますからそのようなジャズバーを選ぶとよいでしょう。

それと、ジャズの音質は良いレコードプレイヤーとスピーカーに依存しますので「音響設備」もお店選びの選択条件に入ります。生演奏が聴きたい方はミュージックチャージが必要ですが、ライブ演奏のジャズバーを選びましょう。

カップルや友達同士で、ジャズバーの雰囲気を楽しみたい、という初心者の場合は、BGMスタイルのジャズバーがおすすめです。生演奏に比べてまわりの目を気にすることも無くバーの雰囲気を楽しめます。

飲食をしながら、お気に入りのジャズが聴けるのも、ジャズバーの魅力のひとつです。それぞれのバーの「こだわりのメニュー」を選ぶのも楽しいものです。家族サービスで行かれた場合には、父親の「意外な一面」をアピールすることができます。

この場合、事前にアルコール以外のコーヒーや、ソフトドリンクのチェックを忘れないようにしましょう。

最後に、東京でおすすめできるジャズバー3店、本格的生演奏が楽しめる「JZ Brat SOUND OF TOKYO」とジャズバーの老舗「サムタイム」、初心者さんも入りやすい「ジャズ喫茶いーぐる」を紹介しましょう。 

「JZ Brat SOUND OF TOKYO」は渋谷駅から3分、セルリアンタワー2Fとアクセスしやすい場所にあります。上品なフレンチとドリンクが、豊富なメニューの中から選べ、素晴らしいジャズの生演奏を聴きながら堪能できます。

この店では、スタンダードジャズから「ヒュージョン」「ソウル」「ブルース」まで、生演奏で日本ジャズ界の精鋭ミュージシャンの演奏を聞くことができます。

「サムタイム」は、吉祥寺駅から徒歩で3分という、チョット寄ってみたい好位置にあります。昼の部、夜の部と2部構成で、昼は若手アーティストの演奏やボーカルで、夜はムードたっぷりなジャズ演奏で酔わせてくれます。

料理もドリンクも手頃な値段で美味しくいただけますし、ミュージックチャージ（ライブ）も最高で4,000円で、良心的な老舗ジャズバーで初心者にもおすすめです。

ジャズに関する著作を、何冊も書かれているオーナーが経営する「ジャズ喫茶いーぐる」は、四谷にあります。料理も大変美味しく、アルコール類も各種取り揃えており、料金設定も良心的で、初心者にも安心して入店できるお店です。

なんといってもこの店では、音響機材がすばらしくアナログレコード、CDとも音質に深みを持たせる工夫がなされています。そのうえ、さまざまなジャズアルバムが幅広く用意されています。

ジャズバーは、自分の中の「大人」を再発見し、演出できる場所です。グラスを片手に落ち着いた空間で、ジャズを鑑賞しながら、オシャレな時間を素敵に過ごすことができます。