柿其渓谷(南木曽)の見どころ！美しい滝･紅葉ハイキングも紹介

長野県南木曽町には、柿其渓谷(かきぞれけいこく)というきれいな渓谷があります。

柿其渓谷は、木曽川の隠れ里とも言われ、木曽川の支流の柿其川が花崗岩の山地をV字形に侵食して出来た渓谷です。数ある木曽路の渓谷の中でも特に美しいと言われ、吊橋より上流8kmにわたって深い谷を埋めた巨大な花崗岩が美しい滝や瀬や淵を織りなす景勝地です。

春にはツツジ・シャクナゲ、秋には紅葉が旅人の目を楽しませます。

柿其渓谷を散策しようとする際に、参考にできる「観光マップ」があります。それは、南木曽町観光協会の公式ホームページに行くと手に入ります。

南木曽町にはいろいろと有名な観光地があり、それぞれを案内するサイトが南木曽町観光協会の公式ホームページで「ぶらり南木曽・信州」というタイトルがついています。

「ぶらり南木曽・信州」という南木曽町観光協会の公式ホームページに行くとトップページの右上の方に、【トップページ】【サイトマップ】【お問合わせ】【南木曽町へのアクセス】【観光マップ】の文字が並びます。この「観光マップ」の文字をクリックすると、「観光情報・案内図ＰＤＦ」のページが出てきます。

このページの観光地一覧の中から「柿其渓谷観光案内図」を選び、ダウンロードしましょう。散策用の地図が大変便利です。

約8kmにわたって、滝あり瀬ありの変化に富んだ美しい渓谷の柿其渓谷。ここからは、そんな柿其渓谷でおすすめの見どころを紹介していきましょう。

柿其渓谷でおすすめの見どころ1つ目は、「黒渕」です。この後紹介する「恋路のつり橋」を渡ると間もなく、「黒渕」が見えてきます。

「黒渕」は、とてもきれいな水質で、水深もそこそこありますが、底まではっきり見えるきれいさです。色で言うとまさにエメラルドグリーン。とても神秘的に感じます。

夏には、川遊びをする家族連れも多い場所です。シュノーケリングを楽しむ子供の姿も見られます。水質のきれいな天然のプールで思い切り遊んでみましょう。 

柿其渓谷でおすすめの見どころ2つ目は、「恋路のつり橋」です。ロマンあふれるいい名前の吊り橋です。

柿其渓谷を散策する時に、この後紹介する「牛ヶ滝」を目指して歩いて行くと吊り橋が出てきます。それこそ「恋路のつり橋」。看板にもしっかり「恋路のつり橋」と記載されています。

このロマンある名前はどこからきているのでしょうか。

全長約35mあるこの「恋路のつり橋」を渡った先には「恋路峠」があります。その「恋路」が取られているのは明らかですが、では、「恋路」はどこからきているのでしょうか。

それこそ、ロマンある由来があるのかと期待してしまいますよね。それが実は、「小路」が「恋路」に訛ったものとする説が有力であるとあります。少し期待していた人は残念かもしれません。

それでも「恋路のつり橋」を渡りながら、周囲の景色を眺めてみて下さい。残念さはこれっぽっちもありませんよ。

柿其渓谷でおすすめの見どころ3つ目は、「牛ヶ滝」です。

「牛ヶ滝」は、木曽川支流の柿其川にかかる滝です。渓谷の入口から「牛ヶ滝」まではおよそ4.5kmほど。途中に先に紹介した「恋路のつり橋」があり、「恋路のつり橋」から「牛ヶ滝」までの約300mの遊歩道の眺めもおすすめです。

「牛ヶ滝」は、花崗岩をくりぬいて柿其川本流が落下している滝です。断崖に滝の轟音を響き渡らせながら流れる様子は、まさに壮観です。更に花崗岩の侵食具合もよく見るとなかなか面白いところがあります。

滝と言うと季節のいい時に見に行くことが当たり前のように思えますが、この「牛ヶ滝」は雪に覆われた、冬の姿も美しいと評判です。

柿其渓谷でおすすめの見どころ4つ目は、「霧ヶ滝」です。「霧ヶ滝」は、「牛ヶ滝」からさらに林道を40分ほど歩いたところにあります。

「霧ヶ滝」は、林道から階段ですぐのところに展望台があります。対岸に見下ろすところに落ちる滝の流れは爽快な眺めです。水量の多い時期に訪れると、滝のしぶきが霧状に立ち込めます。

「霧ヶ滝」の落差はおよそ12ｍと言われ、この滝壷はいつもエメラルドグリーンの清冽な水を湛えています。マイナスイオンたっぷりで見ているだけで癒されます。

続いて、柿其渓谷でおすすめのできることを紹介していきます。自然の景色を眺めるだけでも十分に満足ができますが、それにプラスして楽しめることもいろいろあります。　

柿其渓谷でおすすめのできること1つ目は「川遊び」です。 

柿其渓谷には、木曽川支流である柿其川が流れていて、滝以外にも瀬や渕があります。特に「黒渕」はきれいなエメラルドグリーンで水質もいいので、「水遊び」には最適です。

また、柿其川の流れが緩やかなところでは、「沢登り」を楽しむ人も良く見られます。

どちらもきれいな水が流れているからこそ楽しめるもの。季節のいい時には「柿其渓谷」で思いっきり「水遊び」や「沢登り」を楽しんでみましょう。 

柿其渓谷でおすすめのできること2つ目は、「秋の紅葉ハイキング」です。

柿其渓谷には、西日本に多いも生育し、春にはミツバツツジ・アセビ、夏にはノギラン・イワカガミ・オトギリソウ、秋にはマルバノキ・イロハモミジ・ヤマジホトトギス・ダイモンジソウなど、季節を通して自然の植物を愛でることができます。

特に秋には、マルバノキやイロハモミジがキレイに色づき、紅葉が楽しめます。

渓谷内は林道が整備されているのでハイキングにはもってこいです。秋にはきれいな紅葉を眺めながらのハイキングが楽しみましょう。 　

柿其渓谷でおすすめのできること3つ目は、「渓流釣り」です。柿其渓谷は「渓流釣り」をするには入渓しやすいと評判です。

柿其渓谷の川には、 ヤマメやイワナなど川魚が生息しています。支渓の岩倉川は川幅が狭く短ザオでの釣りとなり、小型ながらヤマメやイワナが釣れます。また、本流筋は下流部と上流部は入川しやすいのですが、中流部は谷が険しく入川が難しいだけに良型のヤマメやイワナが生息します。

ヤマメやイワナの渓流釣りが出来る時期は基本、3月1日～9月30日とされています。また、誰でも釣りができる訳ではなく、遊漁券というものを買わなければ釣りはできません。柿其渓谷で「渓流釣り」をするなら、年券9,000円・日釣券2,000円・現場売3,000円で遊漁券を買って釣りを楽しみましょう。

柿其渓谷に行きたいと思ったらどのようなアクセス方法があるでしょうか。

柿其渓谷付近には、無料駐車場が2ヶ所あります。そこへたどり着くまでに少し道が狭いところがあったりしますが、駐車場から、遊歩道入口へ、そして少し歩けば「恋路の吊り橋」と美しい渓流が見えてきます。

また、公共機関を利用するなら、最寄り駅は、JR中央本線の「十二兼駅」です。ここから徒歩で1時間ほど歩けば柿其渓谷に到着します。駅からハイキングを楽しむのなら、徒歩もありかもしれませんが、渓谷内もかなり広いので、柿其渓谷の自然を十分に楽しみたい人は、無料駐車場までは車で行くのがいいでしょう。

柿其渓谷だけでも十分見応えがあるのですが、柿其渓谷の周辺にもおすすめのスポットがあります。柿其渓谷周辺でおすすめのスポットを紹介していきましょう。3つ紹介します。

柿其渓谷周辺でおすすめのスポット1つ目は、「きこりの家」です。

「きこりの家」は、江戸末期に建てられた民家を解体し、復元した施設です。自炊しながら昔の生活が体験できます。

柿其渓谷周辺でおすすめのスポット2つ目は、「阿寺渓谷キャンプ場」です。

「阿寺渓谷キャンプ場」は、阿寺国有林内にあり、渓谷の清流を臨む緑豊かなオートキャンプ場です。川遊びや釣り・バーベキューなどが楽しめます。

この場所に、信州の名水・秘水に選定された湧き水「美顔水」が流れ出ています。 

柿其渓谷周辺でおすすめのスポット3つ目は、「渓谷の宿いちかわ」です。

「渓谷の宿いちかわ」は、渓谷の中にひっそりと佇む秘湯です。清々しい新緑と山菜の春、爽やかな夏のせせらぎ美しい紅葉と秋の味覚、そして冬の湯治。四季を通してゆったりとした時を楽しめます。日本に数少ないラドンの酸性泉です。　

柿其渓谷周辺には至る所に「忠犬」の看板が立っています。その内容は、「この付近で、犬を使った有害鳥獣の追い払いを実施しております。この犬は、訓練等をしていますので人などに襲いかかることはありません。もし、犬を見かけた場合は、無視するようにしてください。」というものです。

もし、柿其渓谷を散策していて、犬を見かけても決して相手をしないようにしましょう。

そんな地域で、逆に名物犬になっている犬がいます。「滝まで案内してくれる犬」として有名なマリちゃんです。宿泊施設「きこりの家」の仲間で、ふだんは「忠犬」として、猿や鳥を追い払う仕事をしていますが、余裕があるときは観光客を滝まで案内してくれます。タイミングよくマリちゃんに案内してもらえるといいですね。

柿其渓谷は、夏の川遊びや紅葉ハイキングなどが楽しめる、自然を思う存分感じられるスポットです。渓谷内にある滝も見応えがあります。

是非1度足を運んでみて、マイナスイオンをチャージしてみて下さい。また、次の日から頑張るパワーを得られることでしょう。