野沢温泉外湯めぐり!日帰りにおすすめの温泉や料金・営業時間も紹介
長野県の野沢温泉村には外湯と呼ばれる13種類の共同浴場があり、観光客でも料金無料で温泉に入れます。野沢温泉観光の醍醐味である外湯めぐりをすれば、美肌・健康増進効果抜群です。野沢温泉の外湯めぐりでおすすめの浴場や、営業時間・注意事項などをまとめてみました。
目次
野沢温泉外湯めぐり!おすすめの日帰り温泉を紹介!
野沢温泉(のざわおんせん)は、長野県の北東部にある温泉地です。日本で唯一、村の名前に「温泉」がついている野沢温泉村の中に、13か所の外湯(共同浴場)があり、どなたでも無料で入浴できます。
過疎化が進む野沢温泉村にとって、野沢温泉の外湯めぐりは重要な観光資源の一つ。個性的な温泉施設を介して、現地の人達との交流も楽しめます。
そこで今回は、野沢温泉の外湯めぐりでおすすめの浴場や、外湯めぐりの料金・営業時間などの情報をまとめてみました。温泉好きな方は、ぜひ参考にしてください。
野沢温泉外湯めぐりおすすめ3選!【定番編】
野沢温泉の歴史は非常に長く、聖武天皇(724~748年)の時代に行基という僧が発見した、修行中の山伏が見つけた、など複数の開湯説があります。
江戸時代に「湯仲間」という制度が設けられ、野沢温泉の外湯は村人たちの手によって管理される共有財産になりました。現地で暮らす住民はもちろんのこと、観光旅行客でも天然温泉100%かけ流しの清潔な入浴施設を快適に使えるのは、野沢温泉村の最大の魅力です。
まずは、野沢温泉の外湯めぐりでおすすめの定番湯屋を見ていきましょう。
野沢温泉のシンボル「大湯」
大湯(おおゆ)は、野沢温泉街の中心部にある外湯です。江戸時代の風情が漂う美麗な湯屋建築が印象的で、野沢温泉のシンボル的存在になっています。
施設内には「あつ湯」と「ぬる湯」があり、激熱の温泉が苦手な方にはぬる湯の方がおすすめ。奥には飲泉所もあり、単純硫黄泉の温泉を飲めば胃腸病や婦人病などに効きます。
夕方頃にはいつも満員になっているので、比較的空いている早朝や昼間の時間帯に行くと良いでしょう。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8765 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
麻釜から源泉を引いた「麻釜の湯」
麻釜の湯(あさがまのゆ)は、湯沢川近くの麻釜通りにある外湯です。野沢温泉に30余りある源泉の一つ・麻釜から源泉を引いており、黒い石造りの湯船に浸かれば、痔、糖尿病、リウマチなど様々な症状に効くと言われています。
数人入っただけでいっぱいになりそうなほど狭い外湯ですが、大湯より温度が若干低く、入浴しやすいメリットがあります。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8759 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
松葉民宿街の中心部にある「松葉の湯」
松葉の湯(まつばのゆ)は、松葉通り沿いの松葉民宿街の中心部にある外湯です。二階建ての施設で、階段を上った先にある2階部分が入浴エリアになっています。
ほんのり硫化水素臭が漂う乳白色の温泉に浸かれば、中風・神経痛などの症状緩和に効き目があります。非常にお湯の温度が高いので、くれぐれも入浴時に無理をしないように気をつけてください。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9481 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
野沢温泉外湯めぐりおすすめ3選!【人気編】
野沢温泉村は観光業を主産業としており、野沢温泉スキー場も人気の観光スポットになっています。近年では海外から訪れる外国人観光旅行客も非常に増えており、そのまま現地に移住してお店を経営する方もいるほど国際化が進んでいます。
ここでは、野沢温泉の外湯めぐりでおすすめの人気湯屋を見ていきましょう。
雰囲気のある外湯「新田の湯」
新田の湯(しんでんのゆ)は、県道38号線沿いの住宅街の一角にある外湯です。2018年に施設全体が改装され、野沢温泉の外湯の中で最も近代的な雰囲気の建物になりました。
建物が真新しくて清潔感があり、初めて野沢温泉を訪れた方でも比較的入りやすいのが特徴的。広めの湯船に浸かれば、痔核、糖尿病、リウマチなどに効くと言われています。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
夏に人気の温泉「河原湯」
河原湯(かわはらゆ)は、野沢温泉街入口の近くにある外湯です。昔は渓流に沿った凹地河原にあったため、「河原湯」と名付けられました。
源泉の投入量が非常に多く、水面が波立つほどの勢いで次々とお湯が注ぎ込まれてきます。朝湯として利用する方が多く、夏場の大人気スポット。コンビニがすぐ近くにあり、入浴後の火照った体をドリンクやスイーツで冷やせる利便性があります。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村麻釜8684 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
広めの温泉でおすすめ「秋葉の湯」
秋葉の湯(あきはのゆ)は、野沢温泉街の中心部から離れた民宿街方面にある外湯です。他の外湯と比べると建物が小さくて質素な印象を受けますが、浴室は広くて開放感抜群です。
温度調整のために加水されていて、程よい温度の野沢温泉を楽しめます。実質無料で利用できる貴重品ロッカーも完備されていて、セキュリティーが気になる方でも安心です。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9687 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
野沢温泉外湯めぐりおすすめ3選!【穴場編】
野沢温泉は長野県の山奥にあり、村内に鉄道駅が存在しないほどの秘境です。野沢温泉村へのアクセスは、飯山駅などの周辺の駅からバスに乗るか、車で国道117号や県道353号線を経由して行くのが一般的な方法です。
人気の高い入浴施設はたくさんの人で賑わっており、人目を気にする方にはあまりおすすめ出来ません。野沢温泉をゆっくり堪能したいなら、穴場の施設を利用すると良いでしょう。
ここでは、野沢温泉の外湯めぐりでおすすめの穴場湯屋を見ていきましょう。
こじんまりとした木造の「滝の湯」
滝の湯(たきのゆ)は、麻釜から少し坂を上った先にある外湯です。辿り着くまでが大変ですが、古風な木造建築の小屋の中で入浴していると、秘境を満喫しているロマンを感じます。
高級感のあるエメラルドグリーンのお湯が特徴的。源泉の温度は78度と非常に熱いですが、入浴すれば筋肉痛や骨折などの回復に効くと言われています。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村 豊郷8217 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
お湯がぬるめで入りやすい「熊の手洗湯」
熊の手洗湯(くまのてあらゆ)は、洗濯場から坂を上った先にある外湯です。射止め損ねた熊が湯に手を浸して傷を癒していたという逸話があり、昔は伝説にちなんで「手洗湯」、「照湯」、「寺湯」とも呼ばれていました。
2015年に改築され、外観が非常に綺麗。「あつい湯」と「ぬるい湯」の二つの湯船があり、熱い温泉が苦手な方でも気軽に入れます。熊の手洗湯に浸かれば、火傷や切傷の治癒に役立つと言われています。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8955 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
レトロ好きにおすすめ「十王堂の湯」
十王堂の湯(じゅうおうどうのゆ)は、閻魔堂の向かいに建っている外湯です。木造建築が多い野沢温泉の外湯の中では珍しいコンクリート造りの施設で、1階が女性風呂、2階が男性風呂になっています。
年季の入った外観とは裏腹に、浴室は非常に広くて綺麗。白濁した硫黄泉の湯船に浸かれば、胃腸病、婦人病、中風などに効き目を発揮します。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9604 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
野沢温泉外湯めぐりおすすめ4選!【その他編】
野沢温泉の外湯は40℃~90℃程度の弱アルカリ性源泉をそのまま提供しており、人によっては非常に熱いと感じるかもしれません。また、各外湯に専用駐車場が無いのも不便です。
しかし、野沢温泉村の長閑な風景を眺めながら歩いて外湯めぐりをしていると、田舎ならではの不自由さが逆に楽しくなってきます。いろいろな地域をまわって、自分の好みの温泉施設を探してみてください。
ここでは、野沢温泉の外湯めぐりでおすすめのその他の湯屋を見ていきましょう。
一番大きい木造建築の「中尾の湯」
中尾の湯(なかおのゆ)は、野沢温泉の中心部から離れた中尾地区にある外湯です。野沢温泉の外湯の中で一番大きい木造湯屋建築の施設で、浴室は天井も高く開放感抜群です。
湯船が「あつ湯」と「ぬる湯」に区切られていて、好きな温度の温泉を楽しめます。到着まで時間がかかる分、大湯より利用者が少ないのが便利。入浴すれば、皮膚病・婦人病・水銀中毒などに効くと言われています。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷6661 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
女湯は円形になっている「横落の湯」
横落の湯(よこちのゆ)は、横落交差点のすぐ近くにある外湯です。3階建ての建物の1階(地下)に入浴スペースがあります。
男湯の湯船は四角形、女湯の湯船は円形になっていて、利用したことのある女性の間では「かわいい」と大好評。無色透明の温泉に浸かれば、皮膚病に良く効くと言われています。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9784 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
歴史の古い外湯「上寺湯」
上寺湯(かみてらゆ)は、坂道の途中に建っている外湯です。数名入ったら満員になるほどコンパクトな施設ですが、御影石造りの歴史ある湯船は高貴な雰囲気に包まれています。
お湯の循環が早く、絶えず新鮮な温泉に入れるのが魅力。入浴すれば、切傷、火傷、おでき跡によく効くと言われています。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8961 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
西ノ宮神社の裏手にある「真湯」
真湯(しんゆ)は、野沢温泉街の中心部から離れた高台にある外湯です。上り坂を登るのが大変ですが、独自源泉のにごり湯に入れる魅力があります。
ほんのり硫黄の香りが漂う浴室には綺麗な花が飾られていて、現地の方々の心遣いに頭が下がります。入浴すれば、痔核、糖尿病、リウマチなどに効果的です。
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8278-2 |
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アクセス | 上信越自動車道・豊田飯山ICから車で20分 |
駐車場の有無 | 無し |
野沢温泉外湯めぐりの料金・営業時間や持ち物は?
野沢温泉の外湯めぐりは、予約等を取らなくても自由に行えます。ただし、現地の村人が管理している共同浴場を使わせてもらう以上、最低限のルール・エチケットを守る必要があります。
ここでは、野沢温泉の外湯めぐりの料金・営業時間・持参すべき物などの注意事項を見ていきましょう。
野沢温泉外湯めぐりの料金について
野沢温泉は、入浴料無料の温泉地です。一般的な銭湯のように受付で料金を支払う必要もなく、外湯に入ったらそのまま脱衣所で服を脱いで浴室に入れます。
ただし、野沢温泉の外湯は現地の人々によって管理されていることを忘れてはいけません。電気料や水道料も村人が負担しているため、利用の際は感謝の気持ちを込めて、入り口付近に設置されている賽銭箱に数百円程度の寄附をしましょう。
野沢温泉外湯めぐりの営業時間について
野沢温泉の営業時間は、季節によって異なります。4月~11月の時期は5:00~23:00、12月~3月の時期は6:00~23:00まで開いています。
なお、防犯の都合上、深夜の入浴は禁止されています。清掃で入れない時間帯もあるので、外湯めぐりの際にはご注意ください。
野沢温泉外湯めぐりに必要な持ち物は?
野沢温泉の外湯には、シャンプーや石鹸などの備品は一切用意されていません。洗体用品・タオル・着替えなどのアイテムをバッグに入れて持参してください。
また、野沢温泉の外湯の脱衣所はそれほど広くないため、混雑時には他の利用者の邪魔にならないように早く着替える必要があります。外湯めぐりの際には、なるべく着脱しやすい服装を心掛けると良いでしょう。
野沢温泉で外湯めぐりを楽しもう
今回は、野沢温泉の外湯めぐりでおすすめの入浴施設や、外湯めぐり時の注意点などを紹介いたしました。
健康効果抜群の温泉に無料で入れる野沢温泉は、温泉好きな方にとって最高のスポットです。長野県を訪れる機会があれば、ぜひ本記事を参考にして野沢温泉に足を運んでみてください。