千国街道を歩こう!おすすめのコースや歴史を感じられるスポットを紹介

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千国街道は、長野県松本市と新潟県糸魚川市を結ぶ、別名塩の道として知られています。かつては、日本海でとれた塩や海産物などを長野県へと運ぶ道としてたくさんの人が利用しました。千国街道沿いには、当時の様子をしのばせる建物や石仏などが残されています。

千国街道を歩こう!おすすめのコースや歴史を感じられるスポットを紹介

目次

  1. 信濃と越後を繋ぐ塩の道「千国街道」を歩こう!
  2. 千国街道とは?
  3. 千国街道のおすすめスポット
  4. 千国街道「塩の道ガイド」とは?
  5. 千国の庄史料館へのアクセス方法
  6. 千国街道で当時の面影に触れよう!

信濃と越後を繋ぐ塩の道「千国街道」を歩こう!

「千国街道(ちくにかいどう)」に出かけませんか。千国街道は、長野県松本市と新潟県糸魚川を結ぶ街道で、「塩の道」という呼び名でも知られています。かつては日本海でとれた塩や海産物を松本へと輸送する道として利用されていました。

この記事では、そんな千国街道のおすすめの見どころや、アクセス方法などをご紹介していきます。

千国街道とは?

塩の道として知られる千国街道とは、いったいどのような道なのでしょうか。

長野県松本市から新潟県糸魚川市を結ぶ街道

千国街道は、長野県松本市と新潟県糸魚川市を結ぶ街道です。別名「松本街道」「糸魚川街道」とも呼ばれています。

戦国時代に塩の輸送路として重要視された

千国街道は「塩の道」として知られ、日本海に面する新潟県糸魚川から長野県松本まで、その名の通り塩や海産物などの運搬のため利用されていました。当時は、牛の背中に塩路

を背負わせ、その牛をあやつる牛方と呼ばれる人により塩が運搬されていました。

そして、千国街道の要所となる位置には関所が設けられ、ここと通る人や物資の検閲が行われていました。このあとご紹介する千国の庄史料館では、その当時の様子をつぶさに知ることができます。

古道の姿がそのまま残っている

数ある名の知れた大きい街道とは異なり、ひとつひとつの宿場町の規模は小さく、当時の面影がほとんど見られない場所もあります。また、度重なる土砂崩れや水害により宿場自体が姿を消しているところもあるほどです。

そんな千国街道には、人や物資が往来する過程で多くの神社仏閣や石仏などが建立、安置されるなどにより、新たなる文化が育まれました。

現在の千国街道には、古道ならではの姿が通りのあちらこちらに残されています。それら当時の面影を偲ばせる場所を求めて、多くの観光客がここ千国街道に足を運んでいます。

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千国街道のおすすめスポット

千国街道を訪れたらぜひとも立ち寄っていただきたい、おすすめのスポットを3つご紹介致します。

①現世に唯一残る「牛方宿」

「牛方宿」は、小谷村栂池高原の沓掛地区に位置する、物資を運んだ牛方と牛が一緒に寝泊まりした独特の旅籠です。

牛方とは、牛を使って物資を運ぶ仕事する人のことです。主に、背中に約60Kgの塩俵2俵を積んだ数頭の牛を単独で操りながら進んで行きました。

そんな牛方が、間口五間半、奥行き8間ほどの茅葺きの旅籠で、牛は土間、牛方は牛の姿が見える二階に寝泊まりして旅の疲れを癒していました。また、冬には荷物を背負って越後の山越えをする歩荷(ぼっか)も泊まったと伝えられています。

かつての千国街道沿いには、何軒もの牛方宿があったと言われています。しかし、明治20年ごろに新しい街道がつくられるとともに、千国街道沿いの牛方宿を利用する牛方が少しずつ減り、やがてその役目を終えることとなります。

現在ここ千国街道にある牛方宿は、現世に残っている唯一のものです。昔の塩の歴史を今に伝える貴重な建物で、千国街道を訪れた際にはぜひとも立ち寄っていただきたいおすすめの観光スポットです。

②当時の様子を知れる「千国の庄史料館」

「千国の庄史料館」は、千国街道の要所に建てられた番所跡を復元したおすすめの資料館です。千国の集落にあった昔ながらの民家をそのまま移築した建物で、かつての暮らし向きが垣間見られる囲炉裏や居間などが保存されています。

千国の庄には、松本藩の出先機関として千国口留番所(関所)が置かれ、明治2年に廃止されるまで、塩や海産物などの運上銭の徴収や人改めを行いました。

また、ここには塩の流通を調整するための貯蔵庫が併設され、大きさは現在の2倍ほどあったと伝えられています。建物は塩を貯蔵するため、釘を一本も使用することなく建てられています。

③長野県第3位の巨木「白山社の大杉」

すぎ
TANAKA Juuyoh (田中十洋)

「白山社の大杉」は、石原の白山社境内にある山杉です。太さ目通12メートル、根元18メートル、高さ42メートルの大きさを誇る長野県第3位の巨木です。幹の根元部分には大きな空洞があり、そこには6枚ほどの畳が敷ける広さがあります。

④数々の石仏が見守る「三十三番観音」

「三十三番観音」は、白馬村佐野から青木湖畔に至る千国街道沿いに安置されている石仏群です。この辺り一帯は、急な坂道が折れ曲がる道が幾重にも続く千国街道の難所の一つで、積雪や吹雪の日には多くの遭難者が出るほどでした。

三十三番観音は、そのような難所において旅人の安全を祈り、道しるべとしての役割を果たすために地元の有力者により寄進されました。杉木立ちの中に佇む石仏は、どれも優しい笑顔を浮かべ、今でもこの場所を訪れる人の心を和ませています。

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千国街道「塩の道ガイド」とは?

「塩の道ガイド」は、小谷村観光連盟が派遣する塩の道に詳しいガイドの方々です。千国街道を効率よく巡り、しかも千国街道について詳しく知りたい人におすすめです。

歴史や文化に精通したガイドが案内してくれる  

塩の道の歴史や文化に精通し、小谷をこよなく愛するガイドたちと一緒に、今も千国街道に残り当時の面影が偲ばれる多くの史跡や石仏や、千国街道を沿いの豊かな自然を巡ることができます。特に、赤や黄色に染まる紅葉の時期の塩の道は、筆舌に尽くしが美しさです。

いくつものモデルコースが用意されているので、自分の脚力や好みに合わせたコースが選択できます。楽しい旅の思い出に、地元のガイドと一緒に千国街道の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

千国の庄史料館へのアクセス方法

かつて塩の道として栄えていた千国街道について知れる千国の庄史料館へのアクセス方法や、出かける前にあらかじめ知っておいていただきたい基本情報をお伝え致します。

千国駅から車で約5分

千国の庄史料館へ公共交通機関を利用して出かける場合とマイカーで出かけるアクセス方法をご紹介致します。

公共交通機関を利用するなら、JR大糸線「千国駅」からタクシーに乗車すれば5分ほどで到着できます。また、近くには小谷村営バス「千国の庄前」バス停があり、そこから歩いてすぐです。

マイカーで出かけるなら、長野自動車道を利用すれば安曇野インターから車で約1時間30分、上信越自動車道の場合は長野インターから約1時間30分です。また、北陸自動車道糸魚川インターからなら車で約50分で到着です。

開館時間は9時から16時30分まで。主に毎週火曜は休館日です。料金は一般300円、小中学生は無料。先ほどご紹介した牛方宿と小谷村郷土館の入場券がセットになった、お得な共通入場券も用意されています。

千国街道の当時の様子を知ることができる千国の庄史料館に、ぜひ足を運んで貴重な資料の数々をご覧なってみてはいかがでしょうか。千国街道に関する知識が深まること間違いありません。

住所

長野県北安曇郡小谷村千国乙3125-1 

電話番号

0261-82-2536

営業時間・定休日

9:00~16:30

・火曜日(祝日の場合は翌日)

、冬期(11月下旬~4月下旬)
(休館日は変更されることがあるので

お出かけの際には最新情報をお確かめください)

料金

一般 300円

小中学生 無料

障がい者 100円
(団体15名以上 一般 240円)
3館共通券 500円

(3館共通券とは、千国の庄史料館・牛方宿

・小谷村郷土館の3つが見られるお得な共通入場券です)

駐車場の有無

有り

アクセス

  • ・JR大糸線「千国駅」から車で約5分
  • ・小谷村営バス「千国の庄前」バス停下車すぐ
  • 、または「千国口」バス停下車徒歩約5分
  • ・長野自動車道「安曇野IC」から国道147/
  • 148号線を北上し約1時間30分
  • ・上信越自動車道「長野IC」からオリンピック道路経由
  • 、国道148号線を北上し約1時間30分
  • ・北陸自動車道「糸魚川IC」から国道148号線を
  • 南下し約50分

公式URL

千国の庄史料館

千国街道で当時の面影に触れよう!

千国街道をご紹介致しました。千国街道は、長野県松本市と新潟県糸魚川市を結ぶ、塩の道として知られる街道です。千国街道沿いには、建物や石仏など当時をしのばせるものが残っています。

千国街道に出かける際にはこの記事を参考にしていただき、千国街道にあるおすすめのスポットの数々を巡りましょう。千国街道について詳しい地元ガイドと一緒に、旅を楽しむこともできます。

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