錦帯橋(山口県)観光の見どころを紹介！岩国周辺のおすすめスポットも

本州の最西端に位置している山口県には、元乃隅神社や須佐ホルンフェルスなどユニークな景観を楽しめる名所がたくさんあります。

その中の一つとして、岩国市にある「錦帯橋」を外すことは出来ません。虹を彷彿させるアーチ状の錦帯橋は、山口県を代表する観光スポットとして人気を博しています。

そこで今回は、山口県岩国市のおすすめ観光スポット・錦帯橋の見所や周辺施設の情報などをまとめてみました。中国地方の観光スポットに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

錦帯橋（きんたいきょう）は、山口県岩国市の錦川にかかっている木造建築の橋です。全長193.3メートル。大きく弧を描くように湾曲した形状が特徴的で、日本三名橋の一つに挙げられます。

建造されたのは、江戸時代の1673年。洪水が来ても流されない橋を造るという岩国藩主・吉川広嘉の発案のもと、現代建築技術に引けを取らないほど高精度な5連アーチの橋が完成しました。

1950年の台風直撃時に倒壊してしまいましたが、1953年に再建。現在でも、岩国の交通路または観光スポットとして活用され続けています。

錦帯橋は一般開放されていますが、管理の財源として通行の際に所定の料金を払う必要があります。

また、自動車やバイク等の乗り物で錦帯橋を渡ることは禁止されています。名勝の指定を受けている錦帯橋を破損させた場合、逮捕されて損害賠償を請求されるのでご注意ください。

錦帯橋には、単なる通行用の橋とは一線を画す様々な魅力があります。まずは、錦帯橋観光のおすすめポイントを見ていきましょう。

錦帯橋には、洪水でも流されない橋を造るという目標を実現するために優れた建築技術が結集されています。

石垣で固定した橋台を中間点として、複数のアーチ形の橋を連結。長年の風雨・衝撃に耐えられる良質な大径木を厳選し、主要構造部は釘を使わない組木の技術によって構成されています。

世界的にも非常に珍しい建築様式であり、見ているだけでも惚れ惚れする芸術的な完成度です。地元の方々は、ユネスコの世界文化遺産登録に向けた活動を続けています。

遠方から眺めると、錦川の水面に映った錦帯橋を見ることができます。川面を境に5連アーチの橋が上下対称に映っている光景には、幾何学的な美しさがあります。

滑らかな弧を描く錦帯橋の陰影を見ていると、一般的な直線状の橋とは一線を画す「粋」を感じます。天気の良い日には、ぜひ川面に映る錦帯橋も観賞してみてください。

錦帯橋は、錦川の河原からも観察できます。

橋を渡る前に、河原に降りて錦帯橋を真下から見上げてみてください。精巧に造られた組木をじっくり見ていると、江戸時代の職人の技術力の高さに驚嘆します。

いろいろな角度から錦帯橋を見渡して、曲線が描き出すダイナミックなフォルムを堪能してみてください。

錦帯橋をかけられている錦川は、山口県内最大の河川です。長さ331.8km。流域面積884.2平方キロメートル。昔から大雨が降る度に氾濫してきた歴史があり、アーチ型の錦帯橋が造られた経緯も必然と言えるでしょう。

錦帯橋の最高部は川面から約13メートルの位置にあり、眼下に広がる錦川を一望できます。優雅に泳ぐ魚たちの姿を見ながら、癒しのひと時を過ごせることでしょう。

山口県の東端にある岩国市には、錦帯橋以外にも様々な観光名所があります。

ここでは、錦帯橋周辺にある山口県岩国市のおすすめ観光スポットを見ていきましょう。

松がねは、錦帯橋の南側にある観光交流所です。1850（嘉永3年）頃に建てられた商家が有形文化財に登録され、現在では地域住民や観光旅行客同士が気軽に親睦を深められる施設となっています。

地元の文化を体験できるイベントへの参加、岩国市の特産品の試食や地酒の試飲ができます。入館料は無料なので、気軽に足を運んでください。

岩国城は、初代岩国領主・吉川広家（きっかわひろいえ）によって慶長13（1608）年に建てられた城です。昭和37（1962）年に再建されたものが吉香公園の傍にあり、岩国市を代表する観光名所となっています。

実物の甲冑などが展示されている他、天守閣から岩国市の街並みを一望できます。

入城料金は、大人270円・子供120円。錦帯橋近くのロープウェイに乗れば、山頂まで数分で到着します。

岩国シロヘビの館は、吉香公園内の岩国城ロープウェイ乗り場前にある博物館です。国の天然記念物に指定されている「岩国のシロヘビ」を学べます。

館内では、ガラス張りのケースの中に生きた白蛇が飼育されています。神の使いと呼ばれる白蛇を扱った古文書や標本、ゲームコーナーやお土産ショップもあります。

入館料は、大人200円・子供100円。ヘビが苦手な方は要注意ですが、興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。

錦帯橋の近郊の観光施設を利用する際には、所定の料金がかかります。観光旅行の出費を安く抑えたい方は、橋の通行料がどうしても気になることでしょう。

ここでは、岩国観光時におすすめのチケット料金節約テクニックを解説していきます。

岩国市では、錦帯橋・ロープウェイ（往復）・岩国城の入場チケットが一つになったセット券が販売されています。

それぞれの入場券を個別に買うと、310円+560円+270円＝1,140円かかります。しかし、セット券なら970円で購入可能であり、170円分お得です。また、セット券を提示すれば、岩国美術館やシロヘビの館などの入館料にも割引が適用されます。

錦帯橋だけでなく他のスポットも観光したい方は、ぜひセット券をお買い求めください。

錦帯橋・岩国城のセット券は、錦帯橋入り口の窓口で購入できます。

窓口が開いている時間は、8：00～17：00まで。ただし、夏場は19時まで開いています。

一日で複数の観光名所を回りたい方は、なるべく早めに錦帯橋入り口の窓口に行きましょう。

山口県は、下関のフグや宇部ラーメンなど多くのご当地料理で知られる人気グルメスポットです。岩国市の観光名所を巡って疲れたら、近くの飲食店で腹ごしらえしましょう。

ここでは、錦帯橋周辺にあるおすすめの人気グルメ店を紹介していきます。

錦帯橋周辺はスイーツの聖地であり、「むさし」と「小次郎」という2つのソフトクリームショップがしのぎを削っています。

巌流島の決闘でお馴染みの宮本武蔵と佐々木小次郎の戦いが岩国でも繰り広げられているとあって、全国から多くのスイーツ好きが集まっています。

それぞれのソフトクリームショップの特徴を見ていきましょう。

食事処 むさしは、錦帯橋のたもとにある大人気ソフトクリーム専門店です。バニラ・抹茶・チョコレートなど、100種類以上のフレーバーのソフトクリームを提供しています。

岩国寿司や大平などの郷土料理にも対応。定食メニューも充実しており、若い方から年配の方まで多彩な年代の客層で賑わっています。

佐々木屋小次郎商店は、錦帯橋から見て食事処むさしの奥にある人気ソフトクリーム専門店です。

メニューの種類の多さが売りのむさしに対し、こちらは味がセールスポイント。高級スイーツ並のまろやかな風味のソフトクリームをオーダーできます。

ちなみに、錦帯橋の近くで営業を開始したのは、小次郎の方が先です。接客にも力を入れていて、海外旅行客からの評判も上々です。

さくらの茶屋は、錦帯橋の北にある錦城橋のたもとで営業している人気レストランです。純和風の広々とした店内で、ソフトクリームや岩国の名物料理をオーダーできます。

バニラ・抹茶・ストロベリー・チョコ・ソーダ・さくら餅、6種類のソフトクリームがわずか300円。ライチタイムには、美味しい岩国寿司定食を1,400円で食べられます。

その他、蓮根めんや長州地鶏など地元の食材を使った郷土料理メニューが満載。比較的料金が安く、コストパフォーマンスも抜群です。

電車で錦帯橋に行く場合、JR川西駅で下車し、錦川に沿って北上してください。徒歩15分程度で、錦帯橋の入り口に着きます。

バスを利用する場合、岩国駅からいわくにバス（系統番号：12、13、21、31、32、42など）に乗って、錦帯橋前のバス停で降りてください。運賃は300円、乗車時間は15分程度です。

自動車で行く場合、広島方面からは山陽自動車道を経由して岩国ICで降り、国道2号線を通って錦川を目指してください。

福岡方面からは、九州自動車道→中国自動車道→山陽自動車道と経由して岩国ICで降り、国道2号線を通って錦川を目指してください。

河川敷駐車場は、無料で利用できます。ただし、繁忙期には300円程度の駐車料金を請求される場合もあるようです。

今回は、山口県岩国市のおすすめ観光スポット・錦帯橋の見所や周辺のグルメ情報などを紹介いたしました。

春には桜が咲き誇り、冬には幻想的な雪化粧が広がる錦帯橋は、四季折々の景観を楽しめる魅力的な観光スポットです。

岩国方面に出かける機会のある方は、ぜひ錦帯橋にも足を運んでみてください。