高野山・奥之院は神聖な霊域!参拝順番の見どころやお守りなどを紹介
高野山・奥之院は、弘法大師が入定した御廟(ごびょう)があるとても神聖な霊域です。この記事では、高野山・奥之院を参拝する順番や、奥之院の見どころ・お守りなどを紹介していきます。また、高野山・奥之院へのアクセス方法についても紹介しました。
目次
高野山・奥之院の見どころを紹介!
高野山は、2004年7月に世界遺産に登録された登録された場所です。
この記事では、弘法大師が今でも修行していると言われる高野山・奥之院の見どころを紹介していきます。
高野山・奥之院とは?
ここからは、高野山・奥之院とはどんな場所なのかについて詳しく紹介していきます。
高野山で最も神聖な場所
高野山・奥之院は、高野山で最も神聖な場所です。奥之院にある御廟の地下では、現在も弘法大師が瞑想を続けているとされています。
神聖な場所と言われなくとも、奥之院は空気が明らかに周りと違っているので分かるという方も多いです。
四国お遍路満願の聖地
高野山・奥之院は、四国お遍路満願の聖地です。奥之院は、四国88ヶ所霊場の巡拝を遂げた人が、弘法大師に満願報告に訪れる聖地となっているのです。
奥之院は、結願(けちがん)の報告のためにお参りする人だけでなく、四国88ヶ所霊場巡拝を始める前に弘法大師に挨拶のためお参りするというお遍路の方も多く訪れています。
高野山・奥之院の見どころを参拝順番に紹介!
ここからは、高野山・奥之院の見どころを参拝順番に紹介していきます。
奥之院参拝はここから「一の橋」
奥之院参拝は「一の橋」から始まります。「一の橋」の参道には、信者達が植えた大きな杉と石塔が立ち並んでいます。
大きな杉は300年前に植えられたものであったりと、とにかく立派な杉ばかりで圧倒されます。
たくさんの戦国武将の墓碑と供養塔があるので一つずつチェックするのは大変だと思いますが、お時間ある場合はじっくりと見てみると良いでしょう。
夕方がおすすめ「灯篭が並ぶ参拝道」
「一の橋」を進んで行くと、灯篭が並ぶ参拝道へとたどり着きます。灯篭が並ぶ参拝道は夕方に行くことがおすすめと言われています。
その理由は、夕方あたりになると、灯篭が灯り始めるからです。少し暗くなった奥之院の参拝道はとても幽玄な雰囲気なので、ぜひ夕方にも参拝してみてください。
数々の墓標が並ぶ「戦国武将の慰霊碑」
数々の墓標が並ぶ「戦国武将の慰霊碑」も、奥之院の見どころです。有名な戦国武将でいうと、武田信玄・河野道直・伊達政宗・島津家久・明智光秀・石田三成・織田信長などの慰霊碑があります。
中でも、明智光秀の慰霊碑・お墓は不思議と言われていて、見てみるとわかるのですが割れていることが分かります。実は、明智光秀の慰霊碑・お墓は割れてしまうため、これまでにも何度も作り直されてきました。
しかし、何度作り直してもやっぱり割れてしまうようです。これは、明智光秀によって本能寺の変で殺された織田信長の怨念によるものだという噂もあります。ぜひ、戦国武将の慰霊碑をチェックしてみてください。
身を清める場所だった「中の橋」
「中の橋」は、身を清める場所だったという橋です。「中の橋」と呼ばれている理由は、一の橋とこの後で紹介する「御廟橋」の中間点にあるためです。「中の橋」は正式名称ではなく、正式名称は「手水橋」と言います。
「中の橋」の下には、「金の河」という川が流れています。実は、「金」は「死」の隠語とされています。そのため、「金の河」とは「三途の川」のことを表しているのです。
参拝者は、平安時代には「金の河(三途の川)」で身を清めて奥之院を参拝していました。現在ではここの川で身を清めることはできませんが、やはりシャワーなどを浴びて身を清めてから奥之院を参拝すると良いでしょう。
人の苦しみを引き受けてくれる「汗かき地蔵」
奥之院の中の橋の袂には「汗かき地蔵」があります。「汗かき地蔵」は、人の苦しみを引き受けてくれると言われています。そのため、いつも汗をかいているようです。
とてもありがたいお地蔵様なので、ぜひ手を合わせてみてください。
聖地への入口「御廟橋」
聖地への入口と言われているのが、「御廟橋」です。奥之院自体が聖地ですが、「御廟橋」から先は聖地の中の聖地になります。「御廟橋」は、36枚の橋板と橋全体を1枚となっていて、全部で37枚となっています。
これは、金剛界37尊を表していると言われています。
「御廟橋」から先は、聖地のため写真撮影が禁止されています。カメラやスマートフォンはカバンの奥底にしまっておきましょう。
暖かい光に包まれた「燈籠堂」
「燈籠堂(とうろうどう)」は暖かい光に包まれた建物です。一般の参拝者は、ここで弘法大師を拝みます。
燈籠堂には地下室があり、地下室には奉納された沢山の燈籠があり、通路の両側に「身代わり大師」と呼ばれている小さな小さい弘法大師像が並んでいます。
通路を進んで行くと、右側に大きな数珠と五鈷杵があり、触ると弘法大使の恩徳をいただけると伝えられています。一番奥には弘法大師の肖像があるので、祭壇からお参りしましょう。
燈籠堂の裏にある「弘法大師御廟」
燈籠堂の裏には「弘法大師御廟」があります。弘法大師御廟は、現在も弘法大師が修行している場所と言われています。
弘法大師のために、毎日生身供と呼ばれる食事が作られていて、朝6時と10時30分に弘法大師のもとに食事が届けられています。
この時間帯に奥之院に参拝した方は、弘法大師の食事が運ばれるところを見ることができるかもしれません。
高野山・奥之院はお守りと御朱印もおすすめ!
高野山・奥之院は、お守りと御朱印もおすすめです。ぜひ、奥之院に行って参拝したのであれば、お守りや御朱印をいただいてください。
奥之院でもらえるお守り
奥之院でもらえるお守りの中で一番人気があるものが、「弘法大師の身代わりお守り」です。「弘法大師の身代わりお守り」は奥之院の「弘法大師御廟」で購入することができます。
お守り袋に入ったものと中身だけを購入するのか選ぶことができ、お守り袋に入ったものの値段は700円で、中身だけだと値段は500円となっています。お財布に入れてお守りを持ち歩くのであれば、中身だけで良いでしょう。
「弘法大師の身代わりお守り」は、弘法大師が事故や病気などの災難の身代わりになってくれると言われているお守りです。ぜひ、「弘法大師の身代わりお守り」を購入したのであればいつも持ち歩くようにしてください。
また、奥之院には「一生お守り」と呼ばれる散華守りといお守りも販売されています。散華守りは、散華(さんげ)の形をしたカード型のお守りで、金メッキされているものと銀メッキされている2種類のお守りがあります。
金メッキされている方は弘法大師(空海)がデザインされていて、銀メッキされている方は大日如来がデザインされています。
裏側のデザインも金メッキと銀メッキで違っていて、金メッキの弘法大師の方には「御廟橋と燈籠堂」が毛彫りされています。銀メッキの大日如来の方には「密教の曼荼羅」が毛彫りされています。
この散華守りは、あらゆることの加護を授かれるというご利益があると言われています。値段はそれぞれ1つ3000円です。
奥之院でもらえる御朱印
奥之院では2種類の御朱印をいただくことができます。いただける御朱印は、通常の御朱印と甲子の日にいただくことのできる「大黒天」の限定御朱印です。
甲子の日は年に6回しかないので、奥之院で2種類の御朱印をもらいたいという場合は、ぜひ甲子の日を狙って奥之院に訪れてみてください。
奥之院の御朱印が頂ける場所は「奥之院御供所」で、「奥之院御供所」は奥之院の入り口から約2キロほど歩いた場所にある御廟橋の手前にあります。「一の橋」から行くとなると、「奥之院御供所」まで歩いて25分くらいかかります。
奥之院で御朱印をいただける時間は、5月~10月であれば8時~17時となっています。11月~4月であれば8時30分~16時30分です。
奥之院の御朱印の料金は、2種類ともそれぞれ300円です。
高野山・奥之院はナイトツアーもおすすめ!
高野山・奥之院はナイトツアーもおすすめです。奥之院のナイトツアーは、夕食後〜就寝までの間に、夜の奥之院を参拝するというものです。ナイトツアーはガイドもついていて、高野山在住の「金剛峯寺境内案内人有資格者」がガイドをしてくれます。
ガイドの方からは、弘法大師の話・真言密教の話・墓碑の説明・奥之院の不思議な伝説・
お坊さんの生活・高野山の歴史やお店などのお話を聞くことができます。
また、高野山・奥之院はとても自然が豊かな場所なので、運が良ければですがムササビやフクロウ・コウモリ・ホタルなどを見ることができます。
ナイトツアーは恵光院境内に19時集合で19時15分に出発となっています。ナイトツアーで行く場所は、恵光院を出発し2キロを歩いて奥之院・御廟へ向かいます。
奥之院・御廟へ行った後は、御供所に行ってナイトツアーは終了です。ナイトツアーは、当日現金払いで2500円、事前にオンライン決済で支払うと2300円となって少し安くなります。ぜひ、ナイトツアーに参加して、より幻想的な奥之院を知ってください。
夜の奥之院は怖い?
奥之院によく参拝している人でも、「夜の奥之院は怖い」と話す方がいます。高野山・奥之院は「霊域」なので、日本三大霊場・心霊スポットともなっているのです。
奥之院の入り口である「一の橋」について先ほど説明しましたが、そこからは「死者の世界」だとも言われています。そのため、霊感がある人には「一の橋」あたりからたくさんの霊が見えるようです。
- こうした霊は、やはり日中よりも夜の方がたくさんウヨウヨと現れるので、夜の奥之院は怖いという人もいます。さらに、高野山には3つの処刑場があったと言われています。
- 3つの処刑場とは、稚児の滝(睨滝)・三本杉・蛇柳です。稚児の滝(睨滝)では、滝の上から突き落として処刑していて、三本杉で斬首して処刑していました。蛇柳では、生き埋めにし処刑したと言い伝えられています。
- これらの処刑場に1つでも行くと、霊に取り憑かれるということも言われているのです。やはり、処刑場だった場所に夜に行くと、日中に行くよりも霊に取り憑かれやすいというのは間違い無いでしょう。
- また、高野山の七不思議の一つに、奥之院の「姿見の井戸」があります。「姿見の井戸」をのぞくと通常は自分の姿が水に映るはずですが、自分の姿が写らないという場合もあるようです。
- もし、「姿見の井戸」をのぞいても自分の姿が映らなかった場合は、その人は3年以内に死んでしまうと言われています。日中に「姿見の井戸」をのぞいてもドキドキしてしまいますが、夜にのぞくとなるとそれ以上に緊張するという人が多いようです。
- そして、高野山の七不思議の一つに、奥之院にある「覚鑁坂」で転んでしまうと3年以内に死んでしまうという話があります。
- 「覚鑁坂」の話は、ナイトツアーの時にガイドのお坊さんからも注意・呼びかけがあると思うので、絶対に転ばないようにしてください。
高野山・奥之院へのアクセス方法をチェック!
高野山・奥之院へのアクセス方法について紹介していきます。高野山・奥之院まで一番簡単な行き方は、南海高野線高野山駅からバスで行くことです。
南海りんかんバスの「奥の院行」に乗ってバス停「奥の院前」で下車してください。高野山駅からバス停「奥の院前」まで、20分ほどです。バス停「奥の院前」から徒歩10分で奥之院にたどり着きます。
高野山・奥之院には駐車場もあるので、車で行くこともできます。参道入り口「一の橋」あたりに駐車場があるので、そちらに車を止めることをおすすめします。
住所 | 〒648-0294 和歌山県伊都郡高野町大字高野山550 |
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電話番号 | 0736-56-2002 |
拝観時間・定休日 | 灯籠堂は8:30~16:30 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | 南海高野線高野山駅より 南海りんかんバス奥の院行20分 奥の院前より徒歩10分 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL |
高野山・奥之院を参拝しに行こう!
高野山・奥之院の参拝の順番や見どころについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。ぜひ、奥之院に参拝しに行ってください。