北海道のハスカップとは?どんな味?食べ方やおすすめのお菓子を紹介
北海道のハスカップとは「不老長寿の果物」と言われているほど栄養価の高い果物です。この記事では、北海道のハスカップとはどんな果物なのか、なぜ本州で流通しないのかについて詳しく調べてみました。どんな味がするのか、食べ方やおすすめのお菓子も紹介しました。
目次
北海道の果実「ハスカップ」について紹介!
北海道の果実である「ハスカップ」は、不老長寿の果物とも言われているほど栄養価が高い果物です。この記事では、ハスカップとは何なのか、ハスカップの食べ方やハスカップを使ったおすすめのお菓子について詳しく紹介していきます。
ハスカップとは?
ここからは、ハスカップとはどんな果物なのか、詳しく紹介していきます。
名前の由来
北海道の果実「ハスカップ」という名前の由来ですが、ハスカップの名前はアイヌ語の「ハシカプ」から来ています。アイヌ語で「ハシカプ」とは「枝の上にたくさんなるもの」という意味があります。
ハスカップは、かつて北海道で自生していました。ハスカップは低地の湿地周辺で自生していて、苫小牧を中心とする勇払原野ではよく見られました。
また、高山から亜高山にかけての地域・大雪山や知床でもハスカップは見かけられていましたが、今ではほとんど自生のハスカップは見られなくなってしまったと言います。
そもそも、ハスカップはサハリンやシベリアなどの寒冷地に自生しています。そのハスカップの種子がシベリアやサハリン地域の渡り鳥のフンによって北海道に運ばれて、北海道で自生するようになったと言われています。
現在はハスカップはほとんど自生していないため、販売されているハスカップは栽培されているものがほとんどです。
ハスカップの生産が盛んな北海道の地域や、ハスカップに昔から親しんでいる人々の間ではハスカップは「ユノミ」と呼ばれています。
「ユノミ」もアイヌ語が由来と言われていて、細長い実という意味のアイヌ語「エノミタンネ」から来ているようです。
ハスカップの旬
ハスカップの旬は、6月下旬〜8月中旬です。ハスカップは北海道で、5月中旬〜6月上旬にかけて白い花を咲かせて、黄緑色の実をつけ、最終的にブルーベリーによく似た実になります。
ハスカップはブルーベリーに見た目がよく似ているのですが、球体のブルーベリーと違ってハスカップは円錐形の形をしています。
「ユノミ」という呼び名の由来となった、アイヌ語「エノミタンネ」も細長い実という意味でしたが、ハスカップの形を見れば納得するはずです。
ハスカップの産地と流通しない理由
ハスカップの産地は、道央ベルト地帯の中に位置する北海道厚真町の周辺です。北海道厚真町では、ハスカップの塩漬け・酢漬けを自宅で作って食べている人が多いです。ただ、ハスカップは本州などにほとんど流通していません。
ハスカップが流通しない理由は、ハスカップの形状にあります。先ほど説明したように、ハスカップは円錐形の形・細長い実の形をしています。
この形状で水分をたくさん含んでいるため、ハスカップはとてもデリケートで流通に適していないのです。さらに、ハスカップは傷んでいくのもとても早いです。
そのため、北海道のスーパーでも生のハスカップを見かけることは少なくなっています。
生のハスカップは北海道民でも、直売所やスーパーで見つけたら「ラッキー!」と思ってすぐに購入してしまうほど流通が少ないのです。
ハスカップの味や食べ方
ここまでは、ハスカップとはどんな果物かについて説明してきました。ここからは、ハスカップの味や食べ方について説明していきます。
味はブルーベリーに似ている?
ハスカップの見た目はブルーベリーに似ていましたが、味はブルーベリーとはまた違っています。ハスカップはブルーベリーよりも酸味が強いです。また、ハスカップは皮が薄くて水分含有量がとても多くなっています。
そのため、ハスカップを口に入れて噛んだ瞬間に、ハスカップの甘酸っぱさが口の中に広がっていきます。ただ、後味はとてもスッキリしていて美味しいのでおすすめです。
ハスカップのおすすめの食べ方
ハスカップのおすすめの食べ方ですが、ハスカップは生のままで保存することが難しいため、ジャムやジュースに加工されて販売されることが多いです。
ハスカップのジャムはパンやヨーグルト・アイスクリームにかけて食べると美味しくてとてもおすすめです。実際に、北海道のカフェやアイスクリーム屋さんでは、ハスカップのジャムを使ったスイーツが多いです。
また、冷凍のハスカップも北海道では流通しています。冷凍のハスカップのおすすめの食べ方は、スムージーです。凍ったままのハスカップをミキサーに入れて、そこに牛乳・投入などを加えてミキサーにかければハスカップスムージーが完成します。
出来上がったハスカップスムージーを一口飲んでみて、もう少し甘味が欲しいと感じたのであれば蜂蜜を加えるのも良いでしょう。
また、冷凍のハスカップと一緒にリンゴやバナナをミキサーに入れてスムージーにしてしまうの物、とても美味しいのでおすすめです。
不老長寿の果実と言われるハスカップは栄養満点!
本州ではほとんど流通していないハスカップですが、ハスカップは「不老長寿の果実」とも言われるほど栄養満点の果物です。
ハスカップはカルシウム・鉄・ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールなどを多く含んでいます。その量は他の果実とは比べ物にならないほど多いので、不老長寿の果物として北海道では好まれているのです。
特に、ハスカップはビタミンEを豊富に含んでいます。ビタミンEは抗酸化作用があり、老化防止の効果があるため、ハスカップは不老長寿の果物と言われています。
ただ、ビタミンEには弱点があります。それは、「ビタミンEは活性酸素を1度無害化すると力を失ってしまう」というものです。そんなビタミンEを助けるのが、ハスカップに含まれているビタミンCです。
ビタミンCは力を失ったビタミンEを元に戻す力を持っています。そのため、ビタミンEと一緒にビタミンCを取ることが大事になってきます。ハスカップにはビタミンCもビタミンEも豊富に含まれているので老化防止の効果が高いのです。
それだけでなく、ハスカップには目が疲れることを予防してくれたり、視力改善の効果があるポリフェノールも多く含まれています。老化や疲れが気になる方にはとてもおすすめの果実なのです。
ハスカップを使ったお菓子はお土産にもおすすめ!
ここからは、ハスカップを使ったお土産にもおすすめのお菓子について紹介していきます。
石屋製菓の「白い恋人ホワイトチョコレートプリン」
石屋製菓の「白い恋人ホワイトチョコレートプリン」は、甘酸っぱいハスカップソースを使ったプリンです。
ホワイトチョコレートプリンの美味しさをハスカップソースが引き立てていて、とても人気の商品です。常温保存も可能なのでお土産としてもぴったりです。
石屋製菓の「白い恋人ホワイトチョコレートプリン」の値段は、3個入りで1080円です。
六花亭の「六花のつゆ」
六花亭の「六花のつゆ」は、見た目がとても綺麗で宝石箱のようなお菓子です。
「六花のつゆ」はお砂糖の薄い膜で、香りよいお酒を包み込んだボンボンで、味はハスカップ・ワイン・ブランデー・うめ酒・ペパーミント・コアントローの6種類があります。
「六花のつゆ」は18粒入りのミニ缶と、60粒入りがあります。18粒入りのミニ缶は380円で、60粒入りは750円です。美味しいのでパクパク食べてしまう人が多いので、60粒入りがおすすめです。
三星の「よいとまけ」
苫小牧に本店を構える三星の「よいとまけ」は、ハスカップジャムが使われているロールケーキです。「よいとまけ」には、日本一食べづらいお菓子というキャッチコピーがついています。
「よいとまけ」には、ロールケーキの外側にたっぷりハスカップジャムが塗られていて、これが日本一食べづらいと言われる理由です。
ハスカップジャムに栄養がたくさん含まれているので、食べづらいとは思いますがハスカップジャムがあまり取れないように食べてみてください。「よいとまけ」は1953年から販売されている北海道民に愛されているお菓子です。
「よいとまけ」の値段は、680円です。
北海道のハスカップを使用したお菓子を食べよう!
北海道のハスカップとはどんな果実なのかについて説明してきましたが、いかがだったでしょうか。北海道のハスカップは傷みやすいため、生で流通することはほとんどありません。
ハスカップは、他の果実とは比べ物にならないほど栄養価が高いので、不老長寿の果物と言われています。
本州でハスカップを見かけることはほとんどありませんが、ハスカップを使ったお菓子やジャムは食べることができるので、ぜひハスカップを使ったお菓子やジャムを食べてみてください。