高知・北川村「モネの庭」マルモッタンを庭園散策!アクセス方法も紹介
フランスの印象派の巨匠クロード・モネが晩年愛した小さな村の自然風景を再現したのが、高知県の北川村にある「モネの庭」です。季節の花が咲き誇り、有名な絵画「睡蓮」のモデルにもなった水の庭もあるなど、見どころが多い「モネの庭」について、その魅力を詳しくご紹介します。
目次
高知の北川村「モネの庭」マルモッタンについて紹介!
高知県の北川村には、たくさんの観光客が集まる注目のスポット「モネの庭」があります。
フランスの画家で印象派の創始者と言われるモネが愛した世界をそのままに、自然あふれる風景を再現した「モネの庭」について、たっぷりとご紹介していきましょう。
モネの庭とは?
フランスの画家オスカー・クロード・モネは、印象派の創始者として知られ、生涯で多くの名作を残し続けた巨匠です。
彼が晩年を過ごしたフランスの小さな村にある風景を再現したのが、こちらの北川村「モネの庭」マルモッタンです。
モネが晩年愛した風景を再現した場所
晩年、モネはフランスのジヴェルニーという小さな村に敷地を購入し、居を構えます。近くの川から水を引いて池を作り、そこに日本風の太鼓橋を架け、睡蓮の咲く「水の庭」を作りました。
白ピンク、黄、青、など、やわらかな色合いの睡蓮が咲く風景を彼はこよなく愛し、「睡蓮シリーズ」として、この池を眺めながら描いた作品をいくつも残しています。
そのような美しい場所をそのままに、間近で彼の愛した世界観を感じられるのが、北川村「モネの庭」マルモッタンの最大の魅力です。
どこかに「和」を感じられるから心に響く
モネの「睡蓮」は、世界中で愛される名作ですが、特に日本人にはファンが多いと言われています。なぜなら、彼の描く作品には、日本人になじみの深いモチーフがたびたび登場するから。
浮世絵など日本の文化を愛したモネは、自身がジヴェルニーに作った池に太鼓橋を架けたり、庭桜や藤を植えたりなど、どこか和のテイストを感じさせる風景を作りました。
彼の作品の中にもそれらが描かれ、北川村「モネの庭」マルモッタンでも、その庭の景色が再現されています。
フランスからも認められた北川村「モネの庭」マルモッタン
高知県にある北川村「モネの庭」マルモッタンは、フランスのアカデミー・デ・ボザール終身書記アルノー・ドートリヴ氏に、それまでは誰にも許されなかった「モネの庭」を名乗ることを許された場所です。
さらに、本家の「モネの庭」の管理責任者からアドバイスをもらい、モネが実際に作った庭の世界観を忠実に再現していることから、モネの過ごした世界に本当に入り込んだような気分になることができます。
さっそく、見どころをご紹介します。
睡蓮が咲く「水の庭」
モネが描いた作品「睡蓮」の世界観をそのままにしたのが、こちらの水の庭。太陽の光を反射してキラキラと輝く水面や、そこに浮かぶ美しい睡蓮など、見れば見るほど惹きつけられる風景が広がります。
周辺には、藤やサクラなど、日本の季節の花が咲き、散策しながら楽しむことができます。
モネが夢みた「青い睡蓮」
モネの作品の中でもひときわ目を惹く美しさを誇るのが、青い睡蓮の絵です。しかし、モネがフランスに作った「水の庭」には、青い睡蓮はありませんでした。
これは、モネが晩年、視力低下のために実際には存在しない青い睡蓮を描いたことによって生まれたもので、彼にとっても夢か幻か定かではなかったのです。
どこか神秘的な魅力を持つ青い睡蓮は6月から10月ごろに花開き、青い睡蓮を見にたくさんの人が訪れます。
睡蓮のおすすめの時期と時間帯
睡蓮の見ごろは、4月下旬頃から10月頃までです。赤や白などの色の睡蓮は、4月頃から見られますが、青い睡蓮だけは6月頃から花が開きます。
- 睡蓮は、日中花開き、夜になると閉じてしまいます。美しく開いた花を見るなら、朝10時ころから夕方頃までに訪れましょう。
ライトアップが美しい
北川村「モネの庭」マルモッタンでは、毎年11月ごろに園内をライトアップするイベントが行われます。
水の庭の周辺はブルーにライトアップされ、どこか夢の世界に迷い込んだような幻想的な雰囲気を味わうことができ、毎年たくさんの人が訪れる人気のイベントです。
季節の花がたくさん咲き誇る時期だからこそ、非現実的な幽玄世界が目の前に広がり、感動すること間違いなしでしょう。
水の庭以外にも見どころたくさんの北川村「モネの庭」マルモッタン
北川村「モネの庭」マルモッタンには、水の庭だけではないさまざまな見どころがあります。ぜひ見てほしいおすすめのスポットをご紹介します。
街を一望できる展望台
「自然の森」というエリアにある遊歩道を登ると「風の丘展望台」があります。遊歩道から展望台までは、およそ30分。気持ちの良い自然の中、ハイキングを楽しむことができます。
展望台からは、周辺の山や川、また、遠くには太平洋を見渡すことができます。
花が咲き誇る「花の庭」
地元食材を使った料理が味わえる「カフェ モネの家」
地元、高知の北川村の食材を使い、おいしいモーニングやランチメニューを提供しているカフェです。また、創作料理やオリジナル食器をつくるなど、料理にもこだわりの深かったモネのレシピをもとにしたメニューもあり、ここでしか味わうことのできない料理を楽しむことができます。
店内は広々と開放感があり、天気のいい日はテラス席での食事もおすすめ。落ち着いた雰囲気の中でゆったりと素敵なひとときを過ごすことのできるお店です。
名称 | カフェ モネの家 |
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営業時間・定休日 | 【営業時間】 9:00~17:00(LO 16:30) 朝食タイム 9:00~11:00(LO 10:30) ランチタイム 11:00~16:00(LO 15:00) 【休業日】 火曜日(祝日の場合は営業、4~6月無休) |
予算 | モーニング 1,000円程度 ランチ 1,200円~ |
焼き立てのパンがずらりと並ぶ手作りパン工房。紫芋と白あんを練り込んだ「睡蓮パン」がおすすめです。
スイーツや地元特産のゆずを使った商品、ソフトクリームなどもあり、お土産探しや休憩スポットとしておすすめです。
名称 | 手作りパン工房 |
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営業時間・定休日 | 【営業時間】 9:00~17:00(LO 16:30) 【休業日】 火曜日(祝日の場合は営業、4~6月無休) |
モネの家がモチーフとなっている「ギャラリー・ショップ」
レンガの外観、グリーンの鎧戸など、晩年、モネがフランスのジヴェルニーに構えたアトリエと家をモチーフにデザインされている、ギャラリー兼ショップです。
ギャラリーでは、モネの絵(複製)やモネに関する展示品、映像なを見ることができます。ショップでは、モネの作品をモチーフにしたミュージアムグッズや、高知県の北川村産のゆずを使った特産品などが販売されています。
名称 | ギャラリーショップ |
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営業時間・定休日 | 【営業時間】 9:00~17:00(LO 16:30) 【休業日】 火曜日(祝日の場合は営業、4~6月無休) |
備考 | クレジットカード使用可能 |
北川村「モネの庭」マルモッタンへのアクセス方法
名称 | 北川村「モネの庭」 マルモッタン |
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住所 | 〒781-6441 高知県安芸郡北川村大字野友甲1100番地 |
電話番号 | 0887-32-1233 |
営業時間・定休日 | 9:00~17:00(最終入園 16:30) 定休日は毎週火曜日(祝日の場合は営業) ※4月~6月は無休 冬期メンテナンス休園 2020年12月1日~2021年2月末日 |
料金 | 大人(高校生以上) 730円 小人(小中学生) 310円 小学生未満 無料 |
アクセス | 【車】 ・JR高知駅より 約90分 ・高知自動車道・南国ICより 約70分 ・高知空港より 約60分 ・JR甲浦駅(東洋町)より 約80分 ・土佐くろしお鉄道 奈半利駅より 車で約10分 【バス】 奈半利駅から北川村行きバスで「モネの庭」停留所へ |
駐車場の有無 | あり 無料で約100台収容 |
公式URL | https://www.kjmonet.jp/ |
高知にある北川村「モネの庭」マルモッタンへ行ってみよう
晩年のモネがこよなく愛した庭の風景を忠実に再現した「モネの庭」は、フランスからも認められた素晴らしいスポット。
季節ごとに咲き誇るたくさんの種類の花や、多くの人が注目する青い睡蓮など、たくさんの見所があり、モネの絵画のファンの人はもちろん、そうでない人の心までも強烈に惹きつける、魅力あふれる場所です。
高知を訪れたなら、北川村まで少し足を延ばして、ぜひ「モネの庭」に訪れてみてください。