尾山神社(金沢)のご利益は?人気のお守り・御朱印帳なども紹介
石川県金沢市にある尾山神社は、かつて加賀藩をおさめていた前田利家をお祀りする神社です。こちらの神社にはさまざまなありがたいご利益があると人気で、遠方からも多くの人が足を運びます。この記事では、金沢にある尾山神社の歴史やご利益などについてご紹介します。
目次
金沢・尾山神社のご利益などについて知りたい!
石川県金沢市にある尾山神社(おやまじんじゃ)は、地元の人に古くから信仰されているパワースポットです。
尾山神社にはさまざまなご利益があり、お正月の初詣をはじめ、それぞれの節目においてたくさんの人が参拝します。
この記事では、石川県金沢市にある尾山神社のご利益をはじめ、おすすめの見どころや人気のお守り、御朱印帳などについもご紹介します。
歴史と御祭神
金沢にある尾山神社にお祀りされているのは、前田利家公と妻のお松の方です。
慶長4年(1599)に利家公が亡くなると、息子で2代目藩主である利長公は、父であり初代藩主である利家公を神としてお祀りしようとしました。
そこで利長公は、東山あたりの卯辰山麓に社殿を建て、卯辰八幡宮(宇多須神社)に利家公の神霊を合祀しました。
しかしここで、多くの功績を上げた利家公がなぜ単独ではなく、合祀という形でおまつりされることになったのかという疑問がわく人は多いでしょう。
その理由は、利家公が関ケ原の戦い以降に徳川氏に服従した外様大名だったため、ボスである徳川一族の手前、あからさまに崇拝することがはばかられたからです。
明治以降は現在の場所に鎮座
明治維新期に行われた廃藩置県後の明治6年、前田家の別邸であった旧金谷御殿の跡地に社殿を新築し、ここに利家公が祀られるようになりました。
明治35年には 古来国家のために功労のあった人臣を祭神とする神社として「別格官幣社」に認められました。
平成10年には、利家公の正室(正式な妻)であったお松の方も合祀され、現在は夫婦でこの地に鎮座しています。
前田利家公とおまつの方とは?
前田利家は、愛知県名古屋市の生まれで、戦国時代から安土桃山時代にかけて戦国大名として活躍した武将です。
「加賀百万石」と呼ばれる礎をつくった人物で、石川県では利家の功績が今でも語り継がれています。
15歳の時には織田信長に仕えた利家。20歳を過ぎたころは荒くれものとして派手なことを好み、槍の使いにも優れていたため「槍の又左」と呼ばれていました。
33歳のころ、信長の命で現在の名古屋市にあった荒子城主になり石山本願寺戦などに参戦。のち能登一国を領有するようになります。
本能寺の変の後に起こった賎ヶ岳戦では持ち前の洞察力で前田家を守り、その後、豊臣秀吉を補佐する大名として仕え、加賀百万石の礎を築きあげたといわれています。
夫のピンチを救ったお松の方
前田利家公の正室であったおまつの方は、利家がピンチを迎えた場面でいつも救世主として登場する、頼もしいサポート役でした。
表立って指示したり叱ったりするようなことはしないものの、陰からさりげなく支えたおまつ。
夫の体制を有利な方へ自然と導く姿は、数々の歴史書や小説などにも描かれ、利家の家臣たちからの信頼も厚かったそうです。
また、利家公とおまつの方は、仲のいい夫婦だったことでも知られています。まつは若干12歳でいとこであった利家のもとに嫁ぎ、その後子宝に恵まれ、2男9女を儲けました。
愛情深く、自分の子どもたちやその孫までよく面倒を見たといわれています。
ご利益は勝負運・出世運や夫婦円満・縁結びなど
尾山神社のご利益は、前田利家の勝負強さに因んだ「勝負運」や「出世運」、また、お松の方と夫婦で合祀されていることから「夫婦円満」や「縁結び」など、多岐にわたります。
ご利益がある尾山神社でおすすめの見どころ5選!
さまざまなご利益がある尾山神社には、おすすめの見どころも数多くあります。ここでは、尾山神社を訪れたらぜひ注目してほしい見どころについて5つご紹介します!
①ステンドグラスライトアップが美しい有名な門「神門」
尾山神社でおすすめの見どころ、1つめが「神門(しんもん)」です。
尾山神社の神門は、明治8年(1875年)、神社の正門として日本人の手で作られ、昭和10年(1935年)に国の重要文化財に指定されました。
西洋テイストに中国風のデザインも交えられ、オリエンタルな雰囲気のある建築物として、当時から多くの注目を集めた神門。
門は全部で三層あり、最上部にはギヤマンという江戸時代のガラス製品がはめ込まれています。
屋根の上についた避雷針は、日本最古のもので、歴史的に高い価値のある建物です。
夜は一層美しい
夜になると、神門のステンドグラスの美しさが一層際立ちます。
明かりがともることでステンドグラスが色鮮やかに光り、夜の闇の中に浮かぶ様子はとても幻想的です。
神社という日本的な場所で西洋を思わせるステンドグラスを眺める時間は何とも不思議なひととき。しかし、ちぐはぐな感じはせず、レトロでロマンティックな気分に浸ることができます。
②触ると健康になるといわれている「さし石」
尾山神社でおすすめの見どころ、2つめが「さし石」です。
「さし石」は、尾山神社の拝殿の横をまっすぐ進んだところにあり、2つの石が並んでいます。
尾山神社のさし石は、かつて力比べに使われ、「番持ち石」とも呼ばれていました。力比べが体力のある競技の象徴であることから、これに触ると健康になるといわれています。
ぜひ、やさしく触れてみましょう。
③右側面の玉垣が珍しいレンガ造りになっている「本殿」
尾山神社でおすすめの見どころ、3つめが本殿です。
拝殿の奥にある本殿の建造は、古式に則った三間社流造で、シンプルな造りでありながら神厳に満ちています。
尾山神社の本殿は、右側面の玉垣が珍しいレンガ造りになっているところが見どころです。
本殿横の摂社「金谷神社」にも注目
本殿の横にある摂社「金谷神社(かなやじんじゃ)」には、前田家の三代から十七代までの藩主、当主と正室(夫人)がお祀りされています。
尾山神社を訪れたら、ぜひ合わせてお参りしてみることがおすすめ。加賀百万石の繁栄を支えた藩主たちに思いを馳せてお参りしてはいかがでしょうか。
④各間にうどんげの花が描かれている「拝殿」
尾山神社でおすすめの見どころ、4つめが「拝殿」です。
こちらには、3000年に1度しか咲かないと言われる伝説の花「優曇華(うどんげ)」が描かれています。
優曇華(うどんげ)は、日本画で使われる岩絵具(いわえのぐ)で描かれており、色鮮やかな美しい色彩が特徴です。
尾山神社の拝殿にある優曇華(うどんげ)は、歴代藩主の別邸であった金谷御殿から移されたもの。尾山神社の見どころのひとつとして、ぜひ注目してほしいスポットです。
⑤凛々しい姿の前田利家の像「利家公像」
尾山神社でおすすめの見どころ、5つめが「利家公像」です。
凛々しい姿の利家公は、かつて槍の名手として知られ、数々の武勇伝を残しています。
馬にまたがった利家公の姿を眺めていると、みなぎるパワーを感じられ、元気をもらえるような気持になれるでしょう。パワースポットとしてもおすすめです。
ご利益がある尾山神社ではお守りやおみくじも人気!
さまざまなご利益がある尾山神社では、お守りやおみくじも人気です。ここでは、尾山神社で授かることのできる人気のお守りやおみくじについてご紹介します。
種類豊富なお守り
尾山神社は、種類豊富なお守りがあることで人気です。お守りのご利益は、健康運や学業成就を願うもの、恋愛運の向上や縁結びにご利益が期待できるものなどさまざま。
夫婦円満のご利益があるお守りは、夫と妻の2つがセットになっており、表にはおしどりがデザインされており大変人気です。
バラエティ豊かなので、自分の好きなものを選ぶことができます。
可愛くて当たると評判のおみくじ
尾山神社のおみくじは、とにかく可愛い! と人気。女性に特に評判が高く、かわいい人気おみくじを目当てに訪れる参拝客もいます。
さらに、尾山神社のおみくじは「当たる」と評判。おみくじに書かれている「金言」には、頷くことができるポイントが満載です。
おみくじの中には縁起物が入っているものが多いので、お財布に入れるなど身につけて持ち歩くことで、さらなるご利益を期待することができます。
ご利益がある尾山神社の御朱印・御朱印帳について!
最近は、御朱印帳に御朱印を集め歩く人が増えていますが、尾山神社の御朱印事情はどのようなものなのでしょうか。
ここでは、さまざまなご利益があると人気の尾山神社の御朱印・御朱印帳についてご紹介します。
御朱印はどこでもらえるの?
尾山神社の御朱印は、 授与所でいただくことができます。
授与所が開いているのは、午前8時30分から午後6時まで。比較的すいている朝早い時間に訪れることがおすすめです。
尾山神社の御朱印は手書きでしたが、現在は、新型コロナウィルス感染症の感染予防の為、御朱印は奉書紙に書いたものを渡されます。
オリジナル御朱印帳が人気
尾山神社には、オリジナル御朱印帳があります。尾山神社の神門が描かれたものは、オリジナリティあふれる人気のデザイン。訪れた記念品として手に入れるのもおすすめです。
木の珍しいデザインのものも人気。インテリアとしてオブジェのように飾っておくこともできます。
尾山神社へのアクセス・住所など基本情報!
尾山神社は、繁華街の香林坊や金沢城公園、近江町市場など、金沢観光の中心地から近い場所にあります。金沢のさまざまな人気観光スポットを回ったついでに訪れやすく、立ち寄りやすい立地が魅力です。
尾山神社へのアクセスは、公共交通機関や車が便利でおすすめです。
公共交通機関の場合
尾山神社まで公共交通機関を使って訪れる場合、最寄りの電車の駅は「金沢」駅。金沢駅からは、タクシーやバスを利用して行きます。
金沢駅からタクシーに乗る場合、尾山神社までは約5分。金沢駅から歩くと、15分から20分です。
金沢駅からバスを利用する場合は、金沢駅 東口 バスターミナルの3番のりばから北陸鉄道バス18系統【花里・東部車庫行き】に乗車し、「南町・尾山神社」バス停で下車。
バス停からは徒歩3分で到着します。
この他にも、6、8、9、10、11番のりばから出発する別系統のバスが同じルートを通るので、同じく「南町・尾山神社」バス停で下車します。
車の場合
尾山神社まで車で訪れる場合、最寄りのICは「金沢東インター」となります。インターを降りて市内を走ること約20分で尾山神社に到着します。
もうひとつ、「金沢西インター」がありますが、こちらからは約30分と少し遠くなります。
尾山神社のすぐ近くには10台ほどが停められる駐車場があります。しかし週末などは人の数が多くて埋まってしまうことが多いので、近隣の有料駐車場に停めましょう。
尾山神社が、石川県金沢市の観光地に近い場所あるため、周辺にはたくさんの駐車場があります。
名称 | 尾山神社(おやまじんじゃ) |
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住所 | 〒920-0918 石川県金沢市尾山町11−1 |
電話番号 | 電話番号 076-231-7210 FAX番号 076-231-4685 |
拝観時間など | ※拝観自由 【お祓い時間】 9:30〜15:30 【授与所・御朱印受付時間】 8:30~18:00 |
料金 | 拝観無料 |
アクセス | 【電車】 金沢駅下車タクシー5分 【バス】 金沢駅 東口 バスターミナルの3番のりば→ 北陸鉄道バス18系統【花里・東部車庫行き】に乗車→ 「南町・尾山神社」バス停で下車後、徒歩3分※ この他にも、6、8、9、10、11番のりばから出発する別系統のバスが同じルートを通るので、同じく「南町・尾山神社」バス停で下車します。 【車】 高速金沢東インターより20分、高速金沢西インターより30分 |
駐車場の有無 | あり ※約10台(無料)、満車の場合は近隣の有料駐車場を利用 |
公式サイト |
ご利益がある尾山神社の初詣の混雑状況は?
尾山神社の初詣は、大変混雑します。
大みそかの夜から新年を迎える時刻にかけては参道に長い行列ができるので、防寒対策をしっかりして訪れるようにしましょう。
お札やお守りの授与、お祓いなどは元日から受け付けています。新年のスタートを清らかな気持ちで迎えたいという人にはぜひおすすめです。
勝負運や夫婦円満などご利益がたくさんある尾山神社に行ってみよう!
金沢にある尾山神社は、勝負運や夫婦円満などたくさんのご利益があります。
境内には重要文化財の三層楼門やステンドグラスのライトアップ、前田利家公の像などたくさんの見どころがあり、ご利益のある参拝だけでなく、興味深いスポットも数多く見られます。
金沢の観光名所、兼六園や金沢城などから近く立ち寄りやすい場所にあるので、ぜひ金沢観光の一環として訪れてみてはいかがでしょうか。