金沢•千里浜なぎさドライブウェイの砂浜を車で走る!入り口や行き方を紹介
なぎさの波打ち際を車で走るシーンというのはドラマチックで、映画に出て来るシーンのようです。ところがこのような特別な体験が金沢の千里浜でできるのです。金沢・千里浜なぎさドライブウェイでは車で砂浜を走れます。この素敵な砂浜の場所への行き方を紹介しましょう。
目次
まるで映画のワンシーン!千里浜を車で走ろう
夕日を見ながら潮風を受けて、西海岸を車で走るというのはロサンゼルス近郊のサンタモニカの海岸で映画ロケでよく撮影されるシーンです。観覧車のあるサンタモニカ・ピアの風景が思い出されるでしょう。
ところでこれと同じように、潮風を受けて能登半島の西海岸の砂浜を車で走ることができるのです。このような驚くべき非日常体験が本当にできるのが金沢・千里浜なぎさドライブウェイとなります。
日本でもこのような素敵な体験ができる、金沢・千里浜なぎさドライブウェイについて紹介しましょう。
金沢•千里浜なぎさドライブウェイとは?
まるで外国映画の主人公のような気分を味わえる金沢・千里浜なぎさドライブウェイとはどのようなところなのでしょうか。
波打ち際をドライブできる
金沢・千里浜なぎさドライブウェイは、このようなおしゃれな名前がついていますが金沢近郊の千里浜海岸にある砂浜の道路で、観光道路の目的で解放されているのです。千里浜は一般の自動車や大型バスでも砂浜の波打ち際すれすれを走れます。
さすがに海の中へ入ってしまうとトラブルを発生してしまう怖れがありますが、浅瀬の部分ならばしぶきを飛ばしながら走行できます。
世界のベストビーチにも選定
旅行の口コミサイトとしては世界最大の閲覧数を誇るトリップアドバイザー(TripAdvisor)が2016年に発表した、トラベラーズチョイス世界のベストビーチ2016において、金沢・千里浜なぎさドライブウェイは日本国内で1位となりました。
さらにイギリスのBBCで放映された自動車情報番組のトップギア(TopGear)の番組企画で、金沢・千里浜なぎさドライブウェイがレースのスタート地点に選ばれました。
全長は約8km
金沢・千里浜なぎさドライブウェイはのと里山海道の千里浜ICと今浜ICとの間の海岸道路、約8kmのことを指します。これだけ長い区間のなぎさを車で走れるのは日本ではここだけです。
この金沢・千里浜なぎさドライブウェイは悪天候でない限りは年中走行可能となっています。滅多なことでは走行不能にはならないものの、実際の道路状況を見て走行を判断しましょう。
なお1966年からは夏季の1ヶ月間は道路交通法を適用する公道になり、車線を区分けするロープが設置されて、ロープ際に速度制限と駐車禁止の道路標識が設置されます。
ノーマルタイヤでも走行OK
一般的には砂浜は車で走行することができません。なぜならば砂にタイヤが埋まってしまって動けなくなるからです。ところがこの金沢・千里浜なぎさドライブウェイは砂浜の砂が締まっていて車が乗っても沈み込みません。
金沢・千里浜なぎさドライブウェイの砂は砂粒が一般的な砂の半分程度しかなく、きめが細かいため海水を吸って舗装道路のように固くなり、車が沈み込むのを防ぐのです。ただし波打ち際や路肩部分は砂が締まっていないので危険です。
砂浜が締まっている理由はこの周辺の手取川、大海川や宝達川が運搬した土砂が沿岸流や季節風で運ばれ、さらに羽咋市北方の滝崎が土砂をUターンさせて千里浜に堆積させた結果となっています。
千里浜の砂の秘密
千里浜以外の日本の一般的な海岸の砂の大きさは1mmから0.5mm程度です。ところが千里浜の砂粒は細粒となっていて4分の1mmほどしかありません。さらに粒の形状が揃っているという特徴があります。
このために固まりやすくなり、道路のように車が走行可能になるのです。なお近年は他地域の砂浜と同様に周辺の河川の護岸工事のせいで堆積土砂の量が減少しており、砂浜の浸食が深刻な問題となっています。
浸食対策として2010年6月17日に宝達志水町の今浜沖で人工リーフの設置工事が開始されました。
金沢•千里浜なぎさドライブウェイのおすすめポイント
海岸の砂浜を延々8kmに亘ってドライブできるというのはワクワクする体験でしょう。それでは実際に金沢・千里浜なぎさドライブウェイを走行するのにおすすめのポイントを紹介します。
①人がいない静かな明け方
砂浜を車でドライブするのに打って付けな時間帯は、まだ車も走っていない明け方がおすすめです。車のわだちがない滑らかな砂浜のキャンバスに自分の車がタイヤの跡をつけて走って行くのは爽快な気分でしょう。
金沢・千里浜なぎさドライブウェイは日中は、遠くからもファンが押し寄せてきて車の行列になってしまうこともあります。砂浜自体の美しさを満喫するには、眠いのを我慢して早朝に出かけることです。
まだ誰も手を付けていない美しい海岸を走ったら、きっと早起きして良かったと思うことでしょう。
②夕日が沈む夕方
能登半島の西海岸に位置する金沢・千里浜なぎさドライブウェイは、日本海に沈む夕日を見ながらドライブできるという恵まれたロケーションにあります。この時間帯に砂浜をドライブすれば、サンタモニカを走っている気分になれるかも知れません。
③波打ち際ギリギリで波と車のコラボもおすすめ
いちおう、車輪がスタックしてしまうのを防止するために、波打ち際の砂が固まって以内部分は避けて走行するべきです。しかしながら地面の状況を見て、波打ち際ギリギリのところまでは許容範囲内と見てよいでしょう。
少しスリルがありますが、波打ち際すれすれを走るのは爽快な気分を味わえます。車と波とのコラボに是非ともトライしてみましょう。
金沢•千里浜なぎさドライブウェイの入り口
さて海辺を車で走るというワクワク体験をするには、どのようにして金沢・千里浜なぎさドライブウェイへ行ったら良いのでしょうか。
のと里山海道 今浜ICからすぐ近く
金沢方面から来てのと狭山海道を今浜ICで降りると、すぐ左折してもう一度左折するとゆるやかなカーブに沿って進みます。ここはもう金沢・千里浜なぎさドライブウェイの一部なのです。次に突き当たりのシーサイド今浜のあるT字路を右折します。
海に向かって直進すると、金沢・千里浜なぎさドライブウェイ今浜口となります。ここからは海辺に沿って8kmの直線路となります。
千里浜IC近くからも入れる
のと里山海道の今浜ICの次のICが千里浜ICとなりますが、千里浜ICで降りても金沢・千里浜なぎさドライブウェイに行けます。千里浜ICで降りると信号機があり、ここを海側に行くと金沢・千里浜なぎさドライブウェイ千里浜IC口になります。
ここを右に行っても左に行っても金沢・千里浜なぎさドライブウェイが続いていますが、右に行くと残りが少ししかありません。左の方へ行けば隣の今浜ICまで延々と金沢・千里浜なぎさドライブウェイが続きます。
金沢•千里浜なぎさドライブウェイへのアクセス方法
金沢・千里浜なぎさドライブウェイへのアクセス方法について見てみましょう。
金沢駅から車で約40分
金沢・千里浜なぎさドライブウェイへは金沢駅からは車で約40分程度です。関西方面から自動車で行く場合は、まず北陸自動車道で金沢森本ICまで行って下車し、山側環状道路の能登・七尾方面へ向かい、白尾ICから「のと里山海道」へ行きます。
そして今浜ICで降りれば100mで千里浜なぎさドライブウェイ今浜口に着きます。ちなみにのと里山海道は、以前は「能登有料道路」と呼ばれていた道路でしたが、2013年3月31日に無料化され同時に名称が「のと里山海道」に変更になったのです。
能登方面から行く場合にはのと里山海道の千里浜ICで下車します。ここから千里浜なぎさドライブウェイ千里浜IC口までは100mほどで行けます。
住所 | 石川県羽咋市新保町 |
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電話番号 | 0767-29-8250 |
営業時間・定休日 | 随時 |
駐車場 | なし |
アクセス | 関西方面から のと里山街道・今浜IC下車 能登方面から のと里山海道・千里浜 インターチェンジ下車 |
公式URL | 羽咋市・千里浜なぎさドライブウェイ |
千里浜なぎさドライブウェイを車で豪快に走ろう!
金沢駅からすぐ車で行ける千里浜なぎさドライブウェイは、日本で唯一ここだけの車でなぎさを走れるドライブウェイとして高い人気を誇っています。車でなぎさを走れるといううたい文句ですが、実は車だけでなくバイクやバスや自転車でも大丈夫です。
つまりなんでも24時間走れるのです。なぎさを走るというのは、海岸線で海のぎりぎりのところを走るということですから、めったに体験できないことで、インスタ映えするのはもちろん潮風を受けて走れば海を間近に感じられます。
日中の日の高いときは、爽快な気分を味わえますし、夕暮れ時ならば映画のワンシーンのような感動を覚えるはずです。日頃のストレスを吹き飛ばすように、千里浜なぎさドライブウェイを車で豪快に飛ばしてみましょう。