シュネーバル(雪の玉)はドイツのお菓子!人気店や日本で買う方法も
シュネーバルは、ドイツの名物お菓子。日本ではあまり見かけませんが、ドイツでは誰もが知っている有名なお菓子です。ドイツに行ったらぜひ食べてみたいシュネーバル。ドイツでおすすめのシュネーバルのお店や、日本で手に入れる方法をご紹介します。
目次
ドイツに行ったらシュネーバルを食べよう!
「Schneeball(シュネーバル)」は、ドイツの人気の観光都市ローテンブルクで一番といっていいほど人気のお菓子。多くのお菓子屋さんやベーカリーの店先に、高く積み上げてディスプレイされています。
ショップに併設されたカフェで、名物のシュネーバルに舌鼓を打ったり、食べ歩きしたりと観光客や旅行者にも大人気のシュネーバル。。それほど人気のお菓子なのに、日本国内ではなかなかお目にかかることができないのは残念です。
日本ではめったに手に入らないシュネーバル。ドイツに行ったら必ず食べておきたいお菓子の一つです。
そもそもシュネーバルとは?
日本ではまだあまり知られていないシュネーバル。見たことも聞いたこともない、シュネーバルって何?と首を傾げる人も多いかもしれません。一方で、シュネーバルは、ドイツを訪れたなら、一度は目にするほどポピュラーなお菓子です。
雪の玉というロマンティックな名前がついたシュネーバルとは、どのようなお菓子なのでしょうか。歴史や味、見た目など、シュネーバルについてご紹介します。シュネーバルの魅力を知れば、きっと食べてみたくなるはずです。
「雪の玉」と呼ばれるドイツのお菓子
「雪の玉」という意味に名前を持つシュネーバルは、ドイツの菓子です。300年以上の歴史を持つ伝統菓子ですが、当時のシュネーバルは、練った生地を丸めてオーブンで焼き、粉砂糖をまぶしたお菓子で、結婚式などの特別なお祝いのときに家庭で作られていました。
現在ドイツ名物となっているシュネーバルは、ロマンティック街道にある中世都市ローテンブルクで作られている、伸ばした生地をひも状に切り、丸い型に入れて油で揚げ、粉砂糖などでデコレーションしたボール状のお菓子です。
小さいもので大人の拳くらい、大きいものだとソフトボールくらいの大きさがあるシュネーバルは、見た目のインパクトが絶大で、ローテンブルクを訪れた観光客は、必ずといってもいいほど買っています。
バリエーションが豊富
もっとも伝統的なシュネーバルは、ボール状に揚げたクッキー生地に、粉砂糖をたっぷりまぶし、お菓子の名前通り、真っ白な雪玉のように仕上げたもの。このほかにも、いろいろなフレーバーのチョコレートでコーティングしたタイプ、シナモンシュガーをまぶしたタイプなどがあります。
さらに、シュネーバルの中にクリームやチョコレート、カスタードなどを入れた斬新なシュネーバルも登場し、年々バリエーションが広がっています。
シュネーバルの特徴
シュネーバルは、インパクトのある見た目と大きさが一番の特徴です。手で食べるお菓子といえば、指でつまんで食べられるサイズや手でもちやすい形が一般的ですが、シュネーバルは、ボール状です。しかもサイズが破格。大人の拳サイズのお菓子というのはなかなかありません。
一見、小麦生地がギュッと詰まって堅そうに見えますが、伝統的な手法で上手に作られたシュネーバルは、花びらのように儚く、ほろほろと崩れ、見た目よりずっと軽やかです。ほんのりと甘く、クッキーとパイの中間のような食感で、サクサクしています。
水分をほとんど含まないお菓子なので、湿気ないようにきちんと管理すれば、2か月ほどは美味しくいただけます。
シュネーバルの人気フレーバー
シュネーバルには、デコレーションによって、たくさんの味のバリエーションがあります。それこそ、お店の数だけバリエーションがあると言っても過言ではないほどですが、どこのお店でも人気の、おすすめのフレーバーをご紹介します。
全てのフレーバーのシュネーバルに言えることですが、ちょっとほかではないくらい大きなお菓子なので、飲み物がないと食べにくいかもしれません。シュネーバルを食べるときは、飲み物と一緒がおすすめです。
定番の味「粉砂糖」
まずもっとも人気があるフレーバーが、シュネーバルの名前の由来にもなっている、粉砂糖をまぶしたタイプです。シュネーバルを扱っているお店なら、まず間違いなく置いてあるポピュラーなフレーバーです。伝統的なシュネーバルの味を楽しみたいなら、一度は粉砂糖のシュネーバルをお試しください。
手で持って食べると粉砂糖がこぼれて手や服が真っ白になってしまうこともあるので、綺麗に、上品に食べたいなら、お皿に盛って、フォークで崩しながら食べるのがおすすめです。
甘いものが苦手な人にもおすすめ「チョコレート」
甘い物が苦手なのにチョコレート?と思うかもしれませんが、ビターな、甘くないタイプのチョコレートでコーティングしたシュネーバルは、苦みがアクセントになって大人の味わいです。
湿度が低く、夏でもそれほど気温が高くならないドイツでは、チョコレートが溶ける心配もなく、コーティングのおかげで崩れにくいので、食べ歩きにもぴったりです。
ビターのほかに、ミルクやハワイと、ストロベリーなど、デコレーションのチョコレートの種類も豊富なので、甘い物好きにももちろんおすすめです。
香りがいい「シナモン」
シンプルだけれど、スパイシーな香りが食欲をそそるシナモンも、人気のフレーバーの一つです。温かい飲み物と一緒にいただくのがおすすめです。シナモンシュガーをまぶしたタイプのほか、アイシングにシナモンをミックスし、コーティングしたタイプもおすすめです。
本場ドイツのシュネーバルおすすめ店
ドイツ名物のシュネーバル。多くのお菓子屋さんやベーカリーで売られていますが、せっかく本場ドイツでシュネーバルをいただくなら、人気のお店、美味しいお店に行ってみたいものです。ましてや初めてのシュネーバル体験なら、美味しいと評判のお店でいただくのが一番です。
素朴なだけに、実はお店によって味や食感の差が大きいシュネーバル。本場ドイツでも人気の、おすすめのお店をご紹介します。中世のおとぎ話の世界そのもののローテンブルクの街でほお張るシュネーバルは格別です。
老舗ベーカリーが運営する「Zuckerbäckerei」
400年の歴史を誇る老舗ベーカリー「ブロットハウス(BROTHAUS)」が展開する「ズッカーベッケライ(Zuckerbäckerei)」は、シュネーバルが一大名物になっているローテンブルクでも、際立ってシュネーバルに力を入れているお店です。
店先や店内の目につくところにこれでもかとたくさんの種類のシュネーバルがディスプレイされています。フレーバーの種類の多さも群を抜いており、女性を中心とした観光客や買い物客が後を絶ちません。
ローテンブルク観光の拠点、マルクト広場の近くにあり、観光しながら立ち寄るのにも便利です。
住所 | Obere Schmiedgasse 10, 91541 Rothenburg ob der Tauber |
電話番号 | +49 9861 934112 |
営業時間・休業日 | 7:00~19:30 無休 |
公式URL | http://brot-haus.de(ドイツ語) |
シュネーバル専門店「Diller Schneeballencafe」
「Diller Schneeballencafe(ディラーシュネーバルカフェ)」は、その名の通り、シュネーバルしか扱わない、老舗のシュネーバル専門店です。専門店だけあって、数え切れないほどの種類のフレーバーがあります。
スタンダードなシュネーバルのほか、ナッツやフルーツがトッピングされたものや、シュネーバルの中にクリームが入ったものなど、変わり種もたくさんあり、気に入りの味を探すのも楽しいです。
ほろほろと崩れる軽い食感のシュネーバルは絶品。可愛いカフェが併設されているので、出来立てのシュネーバルをその場で楽しむこともできます。
住所 | Obere Schmiedgasse 7, 91541 Rothenburg ob der Tauber |
電話番号 | +49 9861 938563 |
営業時間・休業日 | 10:00~18:00 無休 |
公式URL | https://www.schneeballen.eu/(ドイツ語) |
種類やサイズが豊富「Cafe Friedel」
現在で5代目になる店主が、毎日美味しいパンやお菓子を作っている「Cafe Friedel(カフェフリーデル)」は、1階がショップ、2階が喫茶店になっています。いろいろな種類のパンやお菓子が売られていますが、一番人気はやはり売り場の一角を占拠するシュネーバルです。
大小つのサイズがあり、シュネーバルを食べたいけれど食べきれるか心配という人や、いろいろなフレーバーを食べ比べてみたいという人にもおすすめです。
住所 | Markt 8, 91541 Rothenburg, Bavaria |
電話番号 | +49 9861 7818 |
営業時間・休業日 | 6:00~18:00(日曜10:00~) 無休 |
公式URL | http://www.original-rothenburger-schneeballen.de/(ドイツ語) |
シュネーバルを日本で買う方法
他のどんなお菓子にも似ていない、ドイツ独特のお菓子、シュネーバル。知れば知るほど食べてみたくなります。ドイツに行ったらぜひ食べてみたいお菓子の一つですが、そう簡単にドイツまで行けるわけでもありません。
何とか日本で手に入れる方法はないものでしょうか。日本でシュネーバルを手に入れる方法をご紹介します。
日本では入手困難なシュネーバル
世界中のお菓子が食べられるといわれるほど、お菓子の水準が高い日本ですが、なぜかシュネーバルを扱うお店はほとんどありません。
もしかしたら、街の小さなドイツ菓子のお店などでは、扱っているところもあるかもしれませんが、誰もが知っている大手メーカーや多店舗展開しているショップでは見かけません。残念ながら、日本では、シュネーバルは入手困難といわざるを得ません。
どうしても食べたいなら、ドイツに行く人に頼んで、お土産に買ってきてもらうという方法もあります。シュネーバルは日持ちもするので、崩れないように丈夫な箱か缶に入れれば大丈夫です。
期間限定で購入可能!
なかなか手に入らないシュネーバルですが、期間限定で、本格的なシュネーバルを販売しているお店があります。オーストリア国家認定資格を持つオーナーシェフが作る本格ウィーン菓子で有名な「ツッカベッカライカヤヌマ」。口の肥えたスイーツ好きをうならせる、美味しいと評判のパティスリーです。
本場ドイツの味そのもののシュネーバルは、冬期のみの限定販売ながら、購入制限ができるほどの人気商品です。
シュネーバルが買える日本のお店「ツッカベッカライカヤヌマ」
1987年オープンの「ツッカベッカライカヤヌマ」。看板商品のザッハトルテやクッキー缶を始め、本場仕込みのウィーン菓子がSNSで話題になり、早朝から行列が絶えない人気店です。
ドイツ菓子のシュネーバルは、「ツッカベッカライカヤヌマ」では、「schneeballen(シュネバーレン)」という名前で売られています。ドイツのシュネーバルより少し小さめ。ボールというより芍薬の花のようで、クリームが別に添えられています。
住所 | 東京都港区赤坂1-4-5 |
電話番号 | 03-3582-2879 |
営業時間・休業日 | 月~土11:00~18:00(金曜日 ~18:30) 定休日 日祝日 および第1・第3・第5月曜日 |
アクセス | 東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅9番出口から徒歩2分 |
公式URL | http://www.z-kayanuma.com/ |
ドイツ銘菓シュネーバルを楽しむポイント
サクサクとして美味しいシュネーバル。美味しくいただくためにはちょっとしたコツがあります。本場ドイツのシュネーバルを、最後まで美味しくいただくためのコツをご紹介します。
ドリンクと一緒に食べるのがおすすめ
本場ドイツのシュネーバルは、日本人にはやはり少し大きすぎます。水分が少ない生地なので、半分食べると口の中がぱさぱさになりがち。最後ま美味しくいただくためには、飲み物は欠かせません。
お店それぞれの味がある
クッキー生地を揚げて粉砂糖をまぶしただけの素朴なお菓子ですが、お店によってそれぞれ秘伝の製法があり、風味、食感すべてが異なります。できればいくつかの人気店を食べ歩いて好みの味を見つけたいものです。
お土産には缶容器があると安心
シュネーバルは日持ちがするのでお土産にもぴったりです。日本ではなかなか手に入らないだけに、お土産にすればきっと喜ばれます。ドイツのおすすめの人気店では、お土産用のシュネーバルも売っています。
ただ、ごつごつと堅そうな見かけと違い、上手にできたシュネーバルはとても崩れやすいので、缶の容器に入れて、きちんと蓋をし、湿気ないようにすることが大事です。
可愛くて美味しいドイツのお菓子シュネーバルを味わおう!
ゴロゴロして可愛いシュネーバル。色とりどりのシュネーバルは、まるでおもちゃのようです。本場ドイツで味わうのが一番ですが、「ツッカベッカライカヤヌマ」以外にもシュネーバルを取り扱っているお店はあるようなので、頑張れば日本でも手に入ります。
かわいくて美味しいドイツ銘菓のシュネーバル。一度食べれば病みつきになること請け合いです。