渋谷の二郎系ラーメンでガッツリ！人気のインスパイア系も紹介

いわゆる「二郎系ラーメン」は、東京港区三田にある「ラーメン二郎本店」が提供する独特のラーメンに影響を受けて販売されているラーメンの総称です。

大量のもやしとキャベツ、大きなチャーシューと脂分の多い豚骨スープ、太い平打ち麺が特徴です。器に山盛りに盛られたその外観はインパクトが大きく、お店ごとに味にも大きな幅があることから、食べ比べのために全国を行脚するファンもいるほどです。

コアなファンは「ジロリアン」と呼ばれ、「ヤサイマシニンニクカラメスコシ」などといった呪文のようなトッピングの追加注文（コールと呼ばれる）など、独特の文化が話題を読んでいます。

この記事では、そんな二郎系ラーメン店の中でも、渋谷近辺の二郎系のお店をご紹介します。

「ちばから 渋谷道玄坂店」は、渋谷駅から道玄坂方面に向かって10分弱歩いたところにあるラーメン屋さんです。広めの店内は、女性でも入りやすそうな明るい雰囲気で、典型的な二郎ラーメンと比べるとカジュアルな印象です。

麺は太麺で重量感があり、スープは豚骨の臭みがない、とろっとしたテクスチャがよく麺に絡みます。チャーシューは厚みがあり、こちらのお店の人気の秘密でもあります。

二郎系でありつつも、食べやすく、ラーメンとしてしっかり完成されているバランス感覚の良さがおすすめポイントです。

ただし、麺は普通サイズで300gとかなりボリュームがあるので、少食の方は注意しましょう。

渋谷駅ハチ公前口から出て道玄坂2丁目の信号を左折。直進して松涛郵便局前を左折。直進して左手のビル「SHIBUYA道玄坂ビル1956」の1F。

こちらのお店は「インスパイア系」で、二郎ラーメンから影響を受けつつも、味や具材に独自のアレンジを加えたラーメン屋さんです。

「ヤサイマシマシ」といったいわゆる「コール」はできないので注意が必要です。

一方で、二郎に特有の厳しい雰囲気はなく、比較的ゆったりとラーメンを楽しめるので、二郎ラーメンを食べてみたいけど、最初は不安、という方にもおすすめです。

スープの味は本家の二郎と比べると酸味があり、豚骨の味がよりも醤油が勝っているのが特徴です。麺は固めのボリュームのあるもので、スープとの相性も抜群。チャーシューも本家に負けないボリュームと柔らかさです。

また、インスパイア系なので本家二郎系と並んでカレーや味噌や塩などのスタンダードラーメンもあり、中でもポン酢味のラーメンはここだけのオリジナルでおすすめです。

渋谷駅から公園前通を通って神南郵便局前を左折。直進して、「渋谷スターラウンジ」の分かれ道を無国籍通りに入る。道なりに進んで、左手のビル「パラシオン渋谷」1F。

「らーめん 526」は、ラーメン二郎出身の店主が営む二郎系のお店です。武蔵小杉時代からの店主のファンもいるほどで、その人柄がしのばれます。

ご夫婦二人でやっているお店で、本家二郎ほどのピリピリ感がないのも魅力のひとつです。

二郎系ラーメンといえば、乳化したトロトロの豚骨スープも多いのですが、こちらのお店では、透明のスープに背脂が浮いたタイプで、醤油の味が強めの仕上げになっています。

麺は中太で、一般的な二郎系よりもやや細めですが、固めの歯応えで小麦の香りがしっかりする自家製麺です。

チャーシューはやや小さめで、脂分が多いのが特徴です。

渋谷駅新南口から出て、並木橋の信号を右折。八幡通を直進して猿楽橋を渡り、途中の階段をガード下へ下りる。「Osteria Urara」の角を右折して2軒目、竜王ビルIII １Ｆ。

渋谷センター街の中心部にある「野郎ラーメン渋谷センター街総本店」は、二郎インスパイア系のラーメン店の中でも店舗数の多いチェーン店の総本店です。

インスパイア系だけあって、オリジナルメニューもあり、「味噌野郎ラーメン」「ドロ煮干つけ麺」など何度も行きたくなるバリエーションの豊かさです。

24時間営業なので、飲み会のシメにも使える、気軽に入れそうなインスパイア系ラーメン店です。

トロトロ乳白色の本家二郎と異なり、こちらのスープは透明な豚骨醤油味で、背脂もありません。こってりの二郎系を求める方には物足りないかもしれませんが、女性や二郎初心者、こってりがきつくなってきたお父さんには嬉しい味付けです。

麺は中太で、本家と比べて断面が丸く、しっかりとした味わいです。

一番の特徴は、トッピングできる「ヤサイ」（キャベツともやし）が「焼き」と「茹で」から選べるところです。「焼き」はラーメンのスープが薄まらず、食べ応えのある仕上がりに。「茹で」はまろやかな味わいになるので、お好みで選びましょう。

渋谷駅ハチ公前口を出て、渋谷センター街を直進。2つ目の角を過ぎてすぐの右手のビル「プリンスビル」 1F。

最先端のポップカルチャーの発信地渋谷では、遊び場もたくさん。たくさん遊んでお腹が空いたら、たまにはガツンとしたラーメンが食べたくなりそうです。そんなときは、二郎系ラーメンを食べてみてはいかがでしょうか。

山盛りのもやしとキャベツ、極厚のチャーシュー、太くて食べ応えのある麺は、見た目もインパクト大です。

この記事でご紹介したように、一口に「二郎系」といっても、本家二郎に忠実なものから、「インスパイア系」と呼ばれるアレンジが加えられたものまで様々です。ぜひ、お気に入りの一杯を見つけてみてください。