しらすの旬の時期は?生しらす丼がおすすめのお店や美味しい食べ方も
スーパーで手軽に手に入れることができるしらすですが、旬があることをご存知ですか?意外と知られていない、しらすの美味しい時期について調べてみました。また生しらす丼が食べられるおすすめのお店もご紹介していますので、旬のしらすを食べに行きましょう。
目次
旬のしらすは絶品!
スーパーなどで年中販売されているしらす。ご飯や豆腐にさっとふりかけるだけで美味しくなる優れた食材です。そんな美味しいしらすですが、旬があることをご存知ですか?知らない人も多いのですが、しらすにも最盛期があるのです。
旬のしらすはまさに絶品。何度でも食べたくなる美味しさですので、是非お店やおうちで味わってみましょう。
まずは「しらす」の予備知識を紹介!
美味しいしらすの情報の前に、しらすについて予備知識を入れておきましょう。そもそもしらすとはどんな魚なのか、また名前の由来は何なのかご紹介したいと思います。
しらすとは
まずはしらすとはどんな魚なのかご存知でしょうか?白っぽい魚であるということは知っている人が多いのですが、それ以上のことを知らない人がほとんどです。
実はしらすは「しらす」という名前の魚というわけではありません。イカナゴ・ウナギ・カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシなど、体に色素がない白色の稚魚の総称をしらすと呼んでいるのです。
なので私たちが口にしているしらすは一種類の魚ではないということを知っておきましょう。またこれらの稚魚の中で最もしらすとして加工されているのはカタクチイワシであるということも知っておくといいでしょう。
しらすの名前の由来
しらすの名前の由来としては諸説あるのですが、一番有力なのは「お白州」からきているというものです。
お白州とは時代劇などでよく見かける白い砂利が敷き詰められたさばきの場所のこと。その敷き詰められた砂利が、真っ白なしらすを一面に干している様子に似ているところから来ています。
それ以外にも、体が白い稚魚=白子(しらす)という説もあります。どちらが正しいのか不明ですが、同じように白い魚であることが名前の由来になっているようです。
しらすの旬の時期
しらすについて詳しくなったら、続いてはしらすの旬について知っておきましょう。年中スーパーで購入できるので、いつが旬の時期なのかわかりずらいですが、しらすにも旬はあります。
一番栄養価が高く美味しい時期になりますので、そのタイミングを狙ってしらすを味わうのがおすすめ。他の時期のものとの違いを楽しみましょう。
一般的には春が旬のしらす
しらすの旬は一般的に春だと言われています。これは4月の桜が咲く頃になると、しらすが産卵を始めるため活動が盛んになるからです。春に取れたしらすは身が張っていてプリッとした食感に。味も食感も楽しむことができます。
また春を過ぎると次の旬は秋になります。こちらも同じように産卵の時期を迎えるからです。この時期に取れるしらすは丸々と育っていて脂が乗っています。春のものと比較すると濃厚な味わいになっているのが特徴です。
地域によって旬の時期が違う
春と秋に旬を迎えるしらすですが、収穫する場所によって旬の時期は変わってきます。これは暖かくなるタイミングと寒くなるタイミングが、地域によって大幅に変わるからです。
また同じ地域だったとしても、天候不調や気候変動があると漁獲時期が大幅に変わることも。日本ならどこでも同時期にしらすが食べられるというわけではありませんので、しらす料理を食べに出かける時には注意が必要です。
禁漁期間もある
一年中スーパーで見かけるしらすですが、以外にも禁漁の期間があります。しらすで有名な神奈川県の江ノ島では、毎年1月から3月の中旬まで禁漁期間とされています。
江ノ島といえば生しらすですが、この時期は名物である生しらすの提供がされないという注意点も。新鮮なものでないと提供できない食材になるので、禁漁の期間は食べられないということを覚えておきましょう。
旬のしらすが味わえる産地
では続いては、旬のしらすが味わえる産地について見ていきましょう。周りを海に囲まれている島国である日本。海岸沿いの地域であれば美味しいしらすを食べられるかもしれません。
日本の中でもしらすの産地として有名な地域をまとめましたので、美味しいしらす料理を食べに次の週末出かけてみませんか?
漁獲量第1位の「兵庫県」
まず最初にチェックしておきたいのは、漁獲量が1位の兵庫県です。兵庫県にある淡路島では、生しらすが名産品としてクローズアップされています。豊富な餌場と激しい海流の中で育ったしらすは絶品で人気があります。
淡路島での旬の時期は5月から11月ごろとされていますので、しらすを食べに行く際には時期に気をつけましょう。
しらす干し生産量第1位の「静岡県」
続いては、しらす干し生産量第1位の「静岡県」です。静岡県で生産されているしらす干しとは、茹でたものを干し水分を約70%にしたもの。乾燥させることで、旨みが濃縮されしっかりと味を感じることができます。
知多半島がある「愛知県」
続いてご紹介するのは、知多半島がある「愛知県」です。周りを海に囲まれている知多半島では漁業が盛んでしらすの水揚げ量も多いです。また、新鮮なしらすがたくさん手に入るので、生しらすも多く取り扱われています。
九州の名産地「大分県」
続いては、九州の名産地「大分県」です。九州地方でしらすを食べるなら大分県がおすすめです。太平洋と瀬戸内海の間にある大分県はしらすが豊富に取れます。
生しらす丼やしらすを使用したコロッケなど、様々な美味しいしらす料理が販売されていますので観光の際には是非チェックしてみてください。
湘南江の島で有名「神奈川県」
最後にご紹介するのは、湘南江の島で有名「神奈川県」です。海を身近に感じることができる神奈川県の江ノ島。しらすの漁獲量が多いこともあり、街の至る所にしらす屋さんがあります。
販売だけではなく飲食店もたくさんありますので、食事をする時には値段や量・お店の雰囲気をしっかり確認してから選びましょう。
旬のしらすの美味しい食べ方
では続いては、旬のしらすの美味しい食べ方について見ていきましょう。旬の美味しいしらすは味が濃く、料理の主役としても十分な存在感です。
いつもとは違う濃厚なしらすは一度味わうと病みつきになること間違いなし。美味しい食べ方がたくさんありますので、是非チェックしてみてください。
素材の味を楽しめる「しらす丼」
まず最初におすすめしたいのが、素材の味を楽しめる「しらす丼」です、しらす料理の王様といえばやはりこのしらす丼ではないでしょうか?濃厚な旬のしらすをたっぷりとのせた丼は贅沢そのもの。素材の味を堪能することができます。
しらす丼に使用されているのは基本的に生しらす。禁漁中や漁獲量が少ない時には食べることができない、貴重な食材になりますので是非ご賞味ください。
相性抜群の組み合わせ「しらす入り玉子焼き」
続いておすすめしたいのは、相性抜群の組み合わせ「しらす入り玉子焼き」です。しらす入り卵焼きは、名前の通り卵にしらすを入れて焼いたもの。なんのひねりもない料理ですが、しらすの塩気がいいアクセントになっていて相性が抜群です。
普段の卵焼きにしらすが入っているだけなのに、料理のレベルが数段上がるこの組み合わせ。お弁当やおつまみにもぴったりですので、是非自宅でも作ってみてください。
やみつきになる「しらすサラダ」
最後におすすめするのは、やみつきになる「しらすサラダ」です。こちらも普段のサラダにしらすをふりかけるだけという簡単メニュー。一手間を加えるだけで贅沢なサラダへと変身します。
主張しすぎない味なので、どんな野菜とも相性バッチリ。魚嫌いの子供でも美味しく食べられる料理なので、普段の料理に取り入れてみましょう。
旬の生しらす丼が食べられるおすすめのお店
次は、旬の生しらす丼が食べられるおすすめのお店について見ていきましょう。生しらすは何と言っても鮮度が命。収穫してからどれだけ早く提供できるかが勝負です。なので海の近くのお店でしか基本的には提供していません。
そんな繊細な料理でもある生しらす丼はまさに絶品。一度食べると癖になる美味しさです。しらすが旬の時期には、ぜひお店に足を運んで生しらす丼を注文しましょう。
きむら(神奈川県江の島)
まず最初にご紹介するお店は、神奈川県の江ノ島にある「きむら」です。こちらのお店は近隣の片瀬漁港で水揚げされた生しらすを使用しているお店。透き通った綺麗なしらすが丼いっぱいに盛られて提供されます。
また使用しているしらすは1匹1匹が大きく触感もプリプリ。今まで食べてきた生しらすをいい意味で裏切ってくれるおすすめのお店です。
その美味しさが噂になり、お店の前には開店前から行列ができているのは当たり前。時には1時間以上待つこともあるそうです。来店の1週間前から予約することもできますので、旅行の際には前もって連絡しておく方がよいでしょう。
住所 | 神奈川県藤沢市江の島1-6-21 |
電話番号 | 0466-22-6813 |
営業時間・定休日 | 【営業時間】 12:00~19:00 *17:30以降は要電話確認 【定休日】 不定休 |
平均予算 | 【ランチ】 ¥2,000~¥2,999 【ディナー】 ¥3,000~¥3,999 |
駐車場の有無 | 有り |
アクセス | 小田急江ノ島線 片瀬江の島駅から徒歩15分 江の島電鉄線 江の島駅から徒歩25分 |
公式URL |
しらす料理の豊洋丸(大分県)
続いてご紹介するお店は。大分県のしらす料理の豊洋丸です。こちらは佐伯市米水津の漁村にお店を構えているお店。その日の朝に採れた新鮮なしらすをたっぷり使用したしらす丼を提供しています。
新鮮なしらすにいくらとネギをトッピングした丼は贅沢そのもの。もちろん味も間違いなしの美味しさです。こちらのお店では生しらす丼以外にも、しらすピザやしらすコロッケなどのしらす料理がたくさんあり、そちらもおすすめです。
住所 | 大分県佐伯市米水津大字浦代浦680 |
電話番号 | 0972-35-6959 |
営業時間・定休日 | 【営業時間】 11:30〜16:00 【定休日】 不定休 |
平均予算 | ¥1,000~¥1,999 |
駐車場の有無 | 有り |
アクセス | 東九州自動車道 佐伯インタ―から車で30分 堅田インタ―から車で20分 |
公式URL |
どんぶりハウス(静岡県)
続いてご紹介するのは、静岡県のどんぶりハウスです。こちらのお店は用宗漁港の清水漁協が直営しているお店。漁港の中なので水揚げされたばかりの新鮮なしらすをいただくことができます。
白ご飯の上に新鮮なしらすをたっぷりとのせ、その上にネギと生姜をトッピング。机の上にある醤油をまわしかけて豪快にいただきましょう。飾り気なしのしらす丼は、素材の味をしっかりと味わうことができます。
人気店のため開店前からすでに行列ができている場合がほとんどです。待ち時間も計算に入れて余裕を持って出かけるるのがおすすめです。
住所 | 静岡県静岡市駿河区用宗2-18-1 |
電話番号 | 054-256-6077 |
営業時間・定休日 | 【営業時間】 11:00~14:00頃まで 【定休日】 お盆と年末年始・雨天時 しらす禁漁時期(1月15日~3月20日)の木曜日(祝日の場合は営業) |
平均予算 | ~¥999 |
駐車場の有無 | 有り |
アクセス | JR用宗駅から徒歩10分 東名高速道路、静岡ICより車で約20分 |
公式URL | http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-420/guide/donburi.html |
旬の生しらすを堪能しよう!
今回は旬の生しらすについてご紹介しました。普段から慣れ親しんでいる食材ですが、意外と知らないことが多かったのではないでしょうか?
今回の記事を読んでいただければ、しらすは白い稚魚の総称であること・しらすという名前の由来などもお分りいただけたと思います。
しらすについての知識を蓄えたら準備は完了。春と秋には美味しい旬のしらすを食べに出かけましょう。旬のしらすが味わえるのは兵庫・静岡・神奈川県です。各地を観光しながら、おすすめの生しらす丼を食べに行きましょう。