ヴュルツブルク(ドイツ)の観光スポット！おすすめの名所やホテルを紹介

ヨーロッパの中にあって、ドイツほど世界の表舞台で、政治的、経済的、また軍事的に大きな影響を世界に与えた国はないと言えます。現在でもドイツはヨーロッパ大陸における経済的、また政治的な主要国であり、文化と技術分野において歴史上重要な指導国でもあります。

そんな「強い」ドイツ最大の州がバイエルン州です。バイエルン州は自動車産業の中心都市として重要な都市です。

そんなドイツ経済の屋台骨を支えているバイエルン州には、とても宗教色の強い都市があります。それがこの記事で紹介するヴュルツブルクです。ヴュルツブルクは、聖キリアンの殉教の地として中世から繁栄し、現在、カトリックヴュルツブルク司教区司教座都市になっています。

ヴュルツブルクはまた、ドイツ観光街道であるロマンティック街道の出発地として、さらにはフランケン・ワインの集積地としても有名です。ヨーロッパに旅行に行くなら、一度は訪れてみたいヴュルツブルクの魅力と観光スポットをこの記事で紹介します。

歴史と伝統の詰まったヴュルツブルクには、魅力あふれる観光名所がたくさんあります。日本とは全く違うヨーロッパの文化や歴史、また人々の営みを静かに見守ってきた、ヴュルツブルクの観光名所として、今でも世界中の旅行者を魅了して止まない人気のスポットを4つ、これから紹介します。

ドイツに旅行し、ヴュルツブルクを訪れたらぜひ訪ねてみたい、最初のおすすめの人気観光スポットは、「レジデンツ」です。ヴュルツブルクのレジデンツとは、ヴュルツブルクにある領主司教の宮殿のことです。

18世紀にバルタザール・ノイマンの設計のもと、 ヨハン・フィリップ・フランツ司教がその権力の象徴として建築させた、ヨーロッパ屈指のバロック建築様式の傑作です。

レジデンツ内で代表的なものは、「階段の間」で、柱のない大きな吹き抜けに、世界で最も大きい1枚のフレスコ天井画がはめ込まれています。

ヴェネツィアの巨匠ジョヴァンニ・バティスタ・ティエポロの傑作「太陽神アポロンの保護下にある芸術の庇護者たる領主司教への礼讃」です。 ヴュルツブルクのレジデンツは、1981年にユネスコにより、その庭園群と共に世界遺産に登録されました。

ドイツに旅行し、ヴュルツブルクを訪れたらぜひ訪ねてみたい、2番目のおすすめの人気観光スポットは、「マリエンベルク要塞」です。マリエンベルク要塞は、1253年～1719年までヴュルツブルクを支配していた歴代のカトリック司教が居城として使っていました。ウンターフラウエンベルク要塞とも呼ばれています。

度重なる戦争と破壊を経験し、何度も修復され、現在の形に復元されたのは第二次世界大戦後の1950年です。現在は観光客に要塞内の庭園が開放されており、要塞からヴュルツブルクの街並みが一望できます。

ドイツに旅行し、ヴュルツブルクを訪れたらぜひ訪ねてみたい、3番目のおすすめの人気観光スポットは、「アルテマイン橋」です。

アルテマイン橋は、マイン側によって分断されていた、ヴュルツブルク旧市街とマリエンベルク要塞を繋ぐために15世紀から16世紀に建設された、全長185mの橋です。橋の欄干に、カトリック教会が崇める12人の聖人の像が建てられています。観光客が必ず訪れるのがこの橋です。

ドイツに旅行し、ヴュルツブルクを訪れたらぜひ訪ねてみたい、4番目のおすすめの人気観光スポットは、「マルクト広場」です。マルクト広場は、約1ヘクタールの面積ある四角い形状の広場で、ヴュルツブルク市の中心にあります。

中世から使用され続けている石畳の広場には、ギルドハウス、鐘楼、州庁舎などがあります。現在も観光馬車が行き来し、中世の面影を今に伝えています。

この記事ですでに紹介しましたが、ヴュルツブルクはバイエルン州の中でも歴史的に、一際宗教色が濃く、特にカトリック教会の影響が色濃く残る地域です。そのため、多くの歴史的な教会が大切に保存されています。

日本人にとってキリスト教やカトリック教会は馴染みのないものですが、ヨーロッパを語る上では欠かせない歴史的建造物です。これからヴュルツブルクが誇るおすすめで人気のある教会や大聖堂を5つ紹介します。

最初に紹介する、ヴュルツブルクで観光におすすめで人気のある教会･大聖堂は、「聖キリアン大聖堂」です。聖キリアン大聖堂は、11世紀から12世紀に建てられた、4つの塔を持つ、ドイツロマネスク様式で建造された大聖堂で、ヴュルツブルクで殉教し聖人となった、聖キリアンに捧げられた教会です。

この大聖堂の魅力は、時と共に発展したロマネスクやバロックといった建築技術が要所要所に用いられていること、また中世ドイツの天才彫刻家リーメンシュナイダーが手がけた、リアリズムを究極の域にまでに追求して完成した傑作である、領主司教の墓碑が保管されていることです。

2番目に紹介する、ヴュルツブルクで観光におすすめで人気のある教会･大聖堂は、「ノイミュンスター教会」です。 ノイミュンスター教会は、ヴュルツブルグの守護聖人である聖キリアンのお墓の上に建てられた教会で、11世紀のものです。

この教会の特徴は、教会の入り口に見られる、バロック様式で作られた砂岩のファザード、特徴的な丸屋根、マリア昇天の際に居合わせた聖キリアン、聖母マリア、聖ブルカートを描いたレリーフです。また教会内の祭壇の地下に保管されている聖キリアンを含む3人の木彫りの上半身像や、聖キリアンの霊廟なども見学できます。

3番目に紹介する、ヴュルツブルクで観光におすすめで人気のある教会･大聖堂は、「マリエンカペレ」です。 

マリエンカペレには「マリア礼拝堂」という意味があります。外観は朱色と白色でデザインされ、インスタ映えします。教会入口には、リーメンシュナイダー が手掛けた墓碑や、 ヴュルツブルクのレジデンツを設計した、バルタザール・ノイマンの墓碑も保管されています。

4番目に紹介する、ヴュルツブルクで観光におすすめで人気のある教会･大聖堂は、「ケペレ教会」です。 ケペレ教会へは、マイン橋を渡って行くことができますが、丘の中腹に建てられた教会であるため坂をのぼりながら探さなければ見つかりません。

元はカプチン修道院だった建物です。教会内の美しい装飾や天井画を見れば、苦労して来たかいがあったと感じるはずです。

5番目に紹介する、ヴュルツブルクで観光におすすめで人気のある教会･大聖堂は、「ホーフ教会」です。ホーフ教会は、ヴュルツブルクのレジデンツの付属教会として建立されました。

カトリック教会がヨーロッパを事実上支配していた中世に、巨大な権力と財力を有していた、ヨハン・フィリップ・フランツ司教が、贅を尽くして立てたのがこの教会です。

旅行の楽しみは観光だけではありません。訪問先の美食を味わうのも旅の楽しみです。ドイツには、他のヨーロッパの国に負けないおいしい食事がたくさんあります。

ヴュルツブルクも例外ではありません。それでこれから、ヴュルツブルクを訪れた際に、ぜひ足を運んで食事を楽しんで欲しい3つのおすすめのレストランを紹介します。

最初に紹介する、ヴュルツブルクを訪れた際に、ぜひ足を運んで食事を楽しんで欲しいおすすめの人気レストランは、「Ararat」です。Araratは、トルコ料理を提供してくれるレストランです。

多くのトルコ移民が暮らすドイツならではのレストランですが、トルコ料理以外にも、ヴィーガン料理、イスラム教徒食、ベジタリアン料理も楽しめます。おすすめは新鮮な魚介類を使った料理で、シーフードサラダ、イカのグリル、魚介類のスープなどは絶品です。

2番目に紹介する、ヴュルツブルクを訪れた際に、ぜひ足を運んで食事を楽しんで欲しいおすすめの人気レストランは、「Restaurant & Weinhaus Stachel」です。

Restaurant & Weinhaus Stachelは、主に地元のドイツ料理、欧州料理、また中央ヨーロッパ料理を中心にしてメニューを組んでいます。雰囲気のいい店内に加え、緑豊かな中庭があり、ヨーロッパの雰囲気を満喫しつつ、ヨーロッパを代表する美味しい食事を楽しめます。

 3番目に紹介する、ヴュルツブルクを訪れた際に、ぜひ足を運んで食事を楽しんで欲しいおすすめの人気レストランは、「Trattoria Lugana」です。

Trattoria Luganaは、おいしいイタリア料理のお店として人気のレストランで、イタリア料理以外にも、地中海料理や欧州料理を楽しめます。リーズナブルな値段で本格イタリア料理が食べられるので連日多くの人で賑わっています。

次に紹介するのは、ヴュルツブルク訪問の際、宿泊先としておすすめしたいホテルです。格式あるドイツのホテルの中でも旅行者のニーズに合った3つのホテルをこれから紹介します。

最初に紹介するのは、「シュロスホテル シュタインブルク」です。シュロスホテル シュタインブルクは、高台に建てられた古城ホテルです。

ヨーロッパは今でも中世のお城が大切に保存されていますが、そんな中世気分をホテルで味わえるのがシュロスホテル シュタインブルクです。ホテルのテラスから一望できるヴュルツブルクの眺めは最高です。またホテル内のレストランもとても有名です。

2番目に紹介するのは、「シティ パートナー シュトラウス」です。シティ パートナー シュトラウスは、ヴュルツブルク市の中心にあり、立地条件がとても良くすぐに見つかります。コストパフォーマンスがよく、大人2人で一泊1万円の値段です。また朝食が値段の割にいいのも特徴です。

3番目に紹介するのは、「マリティム ホテル ヴュルツブルグ」です。マリティム ホテル ヴュルツブルグは、心地よく快適な居心地を第一にホテル選びをしている方におすすめです。

マイン川沿いにあるこのホテルから、マリエンベルク要塞が一望できます。ホテル内には、スパ、室内プール、フィンランド式サウナ、小さなジムも完備されています。レストランやバーも併設しているので、飲食も快適に行えます。

観光地としてとても魅力的な、歴史ある町ヴュルツブルクについてこれまで紹介しました。ではドイツ国内からヴュルツブルクにはどのように行くのでしょうか。これから3つのアクセス方法を紹介します。

最初に紹介する、ヴュルツブルクへのアクセス方法は、フランクフルトからのアクセス方法です。フランクフルとから出ているドイツの高速列車インターシティエクスプレス（ICE）に乗ってヴュルツブルクに行けます。所要時間は約1時間です。

2番目に紹介する、ヴュルツブルクへのアクセス方法は、ミュンヘンからのアクセス方法です。フランクフルトと同様、ミュンヘンからもドイツの高速列車インターシティエクスプレス（ICE）が出ているのでそれに乗ってヴュルツブルクに行けます。

他の電車での移動の場合、乗り換えが多く不便なので、ICEを利用しましょう。

3番目に紹介する、ヴュルツブルクへのアクセス方法は、ローテンブルクからのアクセス方法です。 ローテンブルクからヴュルツブルクに行くにはドイツ電車（DB）で行きますが、シュタイナッハで一回乗り換えを行う必要があります。所要時間は1時間ほどです。 

ロマンティック街道の出発都市であるヴュルツブルクは、ドイツの中でも中世から続くキリスト教カトリック教会の影響が最も色濃く残る都市で、そのため今でも中世のヨーロッパを体感できる魅力的な場所です。ヨーロッパに旅行に行く際には、ぜひヴュルツブルクに足を運んでみましょう。