宇出津あばれ祭は石川県・能登町で行われる祭り!由来・見どころも紹介
宇出津あばれ祭りは石川県能登町で行われている人気のお祭り。テレビでも放送されるほど有名なイベントなんです。そこで今回はそんなあばれ祭りについて詳しく調べてみました。祭りの見どころやアクセス方法など、様々な情報をお届けします。
目次
テレビでも紹介される石川県・能登町で人気の祭りあばれ祭とは?
石川県・能登町で行われる「あばれ祭り」。地元で知名度があるのはもちろん、テレビでも紹介される人気のお祭りなんです。そこで今回はそんな石川県の「あばれ祭り」について詳しく調べてみました。
あばれ祭りとはどのようなお祭りなのか、祭りの見どころはどんなところなのか、アクセス情報や周辺のおすすめ宿泊施設など、様々な情報をご紹介していきます。
宇出津あばれ祭は勇壮で危険な祭り
宇出津あばれ祭りは勇壮で危険なお祭り。大きなお神輿を担いだ担ぎ手たちが町中を暴れまわり、豪快なお祭りを展開してくれます。またそれだけではなく水や火を使った演出もこのあばれ祭りの見どころ。他のお祭りでは味わえないような豪快・破天荒な暴れぶりを体験することができます。
あばれ祭りは宇出津地区全体を挙げてのお祭りになるのでその迫力も圧巻。お祭りを支えている担ぎ手やお囃子だけではなく、観客も興奮しっぱなしの二日間となります。
石川県無形民俗文化財に指定
そんな激しいお祭りであるあばれ祭りは石川県の無形民俗文化財に指定されています。平成27年の4月、「灯り舞う半島 能登 ~熱狂のキリコ祭り~」として日本遺産に認定されてから一気に知名度がアップしたこのお祭り。
全国からキリコ祭りとして注目されるようになり、あばれ祭りが開催される毎年の7月第1金・土曜日 には大勢の人が観光に訪れるようになりました。
毎年ポスターがかっこいい
そして毎年あばれ祭りとして毎年話題にあがるのが「ポスター」です。あばれ祭りを広告するためのポスターのことなのですが、その仕上がりが毎年かっこいいと有名になっています。
決まって採用されている写真は夜の写真。燃え盛る火の中で御輿を担いだり、水でずぶ濡れになりながらもお祭りを盛り上げている人たちの写真が採用されています。勢いのあるフォントが使用された「あばれ祭り」の文字も勇ましくて雰囲気にぴったり。
年を追うごとにかっこいい仕上がりになっていると人気のポスターですので、あばれ祭りが近づいてきた頃に最新のものをチェックしてみましょう。
石川県・能登町のあばれ祭の由来は?
豪快で勇ましいあばれ祭り。今となっては当たり前のように行われているこの大暴れですが、どのようにして始まったのかご存知でしょうか?
あばれ祭りが始まったと言われているのは、江戸時代の寛文年間。1660年ごろなので今から約360年も昔になります。この頃に能登町宇出津地区では疫病がはやり、人々は病に苦しんでいました。
その病から逃れようと、京都の祇園社(八坂神社)から牛頭天王を勧請し、盛大な祭礼を行っていたところ、どこからともなく大きな蜂が現れ、疫病にかかっていた病人をブスりと刺します。すると不思議なことにその病人はみるみる元気になり疫病が消えてしまったのです。
その様子を見ていた地元の人たちは、その蜂を神様の使いだと考えて感謝することにしました。そしてその感謝を表すためにキリコを作り、「大泥棒ボー、ハチや刺いた」と歌い踊ったことがあばれ祭の始まりと言われています。
ここでお供えなどではなく歌い踊るようになったのは、お招きしていた牛頭天王が勇ましいことが好きだったから。今の豪快で勇壮なあばれ祭りがあるのは、この天王様のおかげだと言うことができるでしょう。
石川県・能登町のあばれ祭でおすすめの見どころ4選!
あばれ祭りの由来がわかったところで、次はあばれ祭りの見どころをチェックしてみましょう。石川県・能登町のあばれ祭は迫力満点のお祭り。あまりの激しさに見とれているとあっという間にお祭りが終わってしまいます。
怖くて遠くから眺めていたらお祭りが終わっていたと…いう悲しい結果にならないように、しっかりと見どころを押さえておきましょう。ご紹介したいポイントはたくさんあるのですが、その中でも特におすすめの見どころを4つご紹介します。
①大松明の火粉の中を乱舞する「キリコ」
まず最初におすすめしたいのは、大松明の火粉の中を乱舞する「キリコ」です。キリコとは、お神輿のような担ぎ棒のついた巨大な灯籠(御神灯)のこと。祭りの初日にはこのキリコが40基以上も集まり祭りを盛り上げます。
特に大松明の火粉の中を乱舞する姿は圧巻。キリコを担いでいる担ぎ手たちが興奮しているのはもちろん、観客のボルテージもマックスに高まります。
②ちょっと変わっている「掛け声」
続いておすすめする見どころは「掛け声」です。お祭りといえば「ワッショイ」や「エイヤー」と言うような掛け声が飛び交うことが多いのですが、あばれ祭りの場合には「イヤサカヨッセ、サカヨッセ」と言う珍しい掛け声を聞くことができます。
また、キリコが乱舞する時には鐘や太鼓と同じリズムで「チャンチャカチャンチャン・チャカチャンチャン」というかけ声がかかることも。
これらの掛け声は宇出津あばれ祭り特有のもの。覚えておくとお祭りで一緒に盛り上がることができますので、ぜひ意識して聞いてみてください、
③祭りの雰囲気を盛り上げる「太鼓や笛の音」
続いておすすめする見どころは、祭りの雰囲気を盛り上げる「太鼓や笛の音」です。あばれ祭りを盛り上げる影の立役者といえば、太鼓や笛の音を奏でるお囃子の人たち。大暴れする人たちの熱量に負けないように奏でる音色は、祭りの雰囲気をさらに押し上げてくれます。
またこのお囃子に合わせて掛け声を合わせているので責任も重大。激しく移動する御輿の上でリズムを奏でている人たちの熟練の技が光る場面でもあります。
全く知らないリズムだったはずなのに、いつの間にか体を揺らしてしまう、そんな激しくて心地よい太鼓や笛の音色を聞くことができますので、ぜひこちらにも注目してみてください。
④御輿(神輿)を川や火の中に投げ入れる「2日目の大暴れ」
最後におすすめする見どころは、御輿(神輿)を川や火の中に投げ入れる「2日目の大暴れ」です。2日間にわたって行われるあばれ祭りですが、やはり祭りの最大の盛り上がりは最終日に行われるこの「大暴れ」。
最終日、キリコを前後に従えた御輿は八坂神社へと向けて大きな掛け声とともに出発します。その道中で担ぎ手たちは御輿を海や川へと投げ込むのです。初めて見る人は事故かと疑ってしまうような出来事なのですが、これがあばれ祭りの醍醐味なんです。
また水の中に放り込むだけでは飽き足らず、沈んでいく御輿を転がしたり上に乗って大暴れするシーンも。怪我や事故と紙一重のハラハラする大暴れで祭りのフィナーレへと向かっていきます。
大暴れしながらも八坂神社へと到着した御輿。これで終わりかと思いきや、最後は神社の中に置かれている「置き松明」のなかに御輿を放り込みます。燃え盛っている炎の中に御輿を投げ入れるので、あたりには火の粉が舞い散り広がります。
そんな燃え盛る御輿を宮入りさせたい人、それを阻む人との攻防が繰り返されて、最終的には御輿は拝殿へ。大暴れが治まるのは深夜の2時を回るころで、ようやく長いお祭りが終わりを迎えることになります。
石川県・能登町のあばれ祭へのアクセス・駐車場について!
あばれ祭りの魅力がわかったところで、石川県・能登町のあばれ祭へのアクセス・駐車場について見ていきましょう。
アクセスと駐車場
あばれ祭りがある宇出津へは車もしくは電車のアクセスが便利です。電車で行く場合は、金沢駅からJR七尾線「七尾駅」へ。その後、のと鉄道七尾線「穴水駅」から北鉄奥能登バス 宇出津行に乗車し、宇出津駅前行で下車しましょう。
車で行く場合は、のと自動車道「のと里山空港インターチェンジ」から県道303号線へ、県道57号線を通って上町インターチェンジから県道6号線を利用しましょう。
駐車場に関しては、毎年臨時駐車場が用意されます。「遠島山公園駐車場」「宇出津新港臨時駐車場」「石川県漁協能都支所横臨時駐車場」がありますので、早めに向かうことをお勧めします。
祭りの時間帯になると交通規制がかかるので注意
またあばれ祭りで注意したいのは交通規制。宇出津の町中を御輿やキリコが暴れまわるあばれ祭りでは、交通規制がしかれ通行することができません。
電車やシャトルバスを利用する場合には問題ありませんが、車でのアクセスの場合には注意が必要ですので、時間に余裕を持って出かけるようにしましょう。
石川県・能登町のあばれ祭の日程について!
では続いては、石川県・能登町のあばれ祭の日程について再度確認しておきましょう。一年に2日間しかないあばれ祭り。うっかり忘れていると次に参加できるのは翌年になってしまいます。ミスがないようにスケジュール登録しておきましょう。
毎年7月第1金・土曜日に開催される
宇出津あばれ祭りが開催されるのは、毎年7月の第1金・土曜日になっています。日にちではなく、曜日で開催日が決まっていますので覚えておきましょう。
2020年はコロナの影響で中止に
300年以上の歴史があるあばれ祭りですが、2020年はコロナの影響で初めて中止となってしまいました。お祭りを楽しみにしていた人たちからは悲しみの声がたくさん聞こえてきています。
来年度以降の開催についてはどうなるかまだわかりません。開催の有無に関しては公式ホームページから発表があるはずですので、時期が近づいてきたらこまめにチェックしながら待ちましょう。
石川県・能登町のあばれ祭周辺で人気の宿泊施設2選!
二日間にわたって開催されるあばれ祭り。せっかくなら両日堪能したいと思う人も多いはずです。そこでここでは、石川県・能登町のあばれ祭周辺で人気の宿泊施設を2箇所ご紹介します。
あばれ祭りはもちろん、石川県や能登を堪能するのにぴったりの宿ですので、観光の際にはぜひ利用してみてください。
①美味しい料理と良質の温泉「のとじ荘」
まず最初におすすめするのは「のとじ荘」です。こちらは能登半島に位置する落ち着いた雰囲気のホテル。観光名所である見附島を一望することができる、贅沢なロケーションの宿です。
能登の海産物を使用した美味しい料理や良質な温泉を楽しみながらゆっくりと過ごすことができるこちらのお宿。雰囲気もとっても素敵なのでカップルや夫婦での利用にもおすすめです。
住所 | 〒927-1222 石川県珠洲市宝立町鵜飼1-30-1 |
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電話番号 | 0768-84-1621 |
チェックイン・チェックアウト | チェックイン:午後3時から チェックアウト:午前10時まで |
宿泊目安予算 | 10,000円 |
駐車場の有無 | あり |
アクセス | JR北陸本線金沢駅西口より特急バス (珠洲鵜飼下車・送迎あり※前日までに連絡要) |
②自然に囲まれた心落ち着く宿「能登九十九湾」
続いてご紹介するのは「能登九十九湾」です。こちらは自然のなかでゆったりと過ごすことができる宿。釣りが楽しめる桟橋や洞窟を利用したバーがあり、宿泊客からの人気を集めています。
住所 | 石川県鳳珠郡能登町越坂11―34 |
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電話番号 | 0768-74-1115 |
チェックイン・チェックアウト | チェックイン 15:00から チェックアウト 11:00まで |
宿泊目安予算 | 12,000円 |
駐車場の有無 | あり |
アクセス | のと里山海道『能登空港IC』30分 金沢駅東口『特急バス』2時間 のと空港『乗り合いタクシー』1,300円 |
石川県・能登町のあばれ祭に行ってみよう!
今回は石川県・能登町で行われているあばれ祭りについてご紹介しました。御輿やキリコを火や水の中に投げ入れるという、他では体験できないような激しい祭りが体験できるあばれ祭り。
一年に2度しか見ることができない貴重な機会ですので、ぜひスケジュールを合わせて足を運んでみてください。忘れられない素敵な体験を、宇出津で味わってみましょう。
開催場所 | 〒927-0492 石川県鳳珠郡能登町字宇出津地区 |
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開催日程 | 毎年7月第1金・土曜日 |
駐車場の有無 | 臨時駐車場あり |
アクセス | 能越自動車道のと里山空港ICから車で約25分 能登空港からふるさとタクシーで約30分 穴水駅前から北鉄奥能登バスの路線バスを利用して約1時間 |