兼六園の入場料や無料開放について!見どころやライトアップも紹介
兼六園に出かけませんか。石川・金沢の名勝兼六園には、たくさんのおすすめ見どころがあります。でも、どうせなら、入場料やお得に入れる方法を知ってから出かけてみませんか。そこでこの記事では、兼六園の見どころや入場料、無料開放日などの情報をご紹介します。
金沢観光の名所•兼六園へ行こう!
兼六園に出かけませんか。金沢観光の名所として有名な兼六園には、徽軫灯籠(ことじとうろう)や虎石、唐崎松などのおすすめの見どころがたくさんあります。
そんな兼六園には、お得に入れる方法や石川県民以外も無料で入れる日などがあるのをご存知でしたか。
そこでこの記事では、兼六園の入場料やお得に入場できる方法、兼六園へのアクセス方法などをご紹介していきます。
兼六園とは?
兼六園は、金沢市の中心部に位置する特別名勝です。加賀の歴代藩主により、江戸時代の代表的な大名庭園として、長い歳月をかけて形づくられてきました。そんな金沢兼六園の、知っているようであまり知らない魅力をご紹介します。
日本三名園のひとつ
兼六園は、茨城県の水戸偕楽園(かいらくえん)、岡山県の岡山後楽園(こうらくえん)とならぶ日本三名園の一つと称される、江戸時代の代表的な林泉廻遊式庭園です。園内は、たくさんの見どころにあふれています。
兼六園下から入場料を支払う桂坂口料金所へと向かうと、霞ヶ池のほとりで最初に眼に映るのが、兼六園のシンボルとして知られる徽軫灯籠(ことじとうろう)です。二本の足のうち一本の足を池の中に入れた、高さ2.67mの灯籠です。
徽軫灯籠は、水面を照らすための雪見灯籠が変化したものです。灯籠の前にある虹の橋をお琴に見立て、灯籠がお琴の絃(いと)を支える駒に見えることから、琴柱(ことじ)と名付けられました。
近くにあるもみじと虹の橋が一体となって、趣のある情景をかもし出します。インスタ映え必至のシャッターポイントなので、美しい写真を撮影して、SNSなどのアップしてみましょう。
この徽軫灯籠がある池を霞ヶ池といいます。兼六園の中心部に位置し、約5800平方メートルを誇る日本最大の池です。先ほどの徽軫灯籠や虹橋をはじめ、内橋亭、唐崎松などの多くの見どころが配されています。
そして、池の真ん中には蓬莱島という亀の形をした島が浮かびます。そのため、池の周囲を回遊すれば、見る角度によって異なるさまざまな情景を楽しむことができます。霞ヶ池を訪れれば、兼六園に来たことを心から実感できます。
この霞ヶ池のそばにある唐崎松は、13代藩主の斉泰(なりやす)が、近江八景の一つである唐崎松から種子を取り寄せて育てた黒松です。兼六園内には見事な松が多くありますが、その中でも、ひときわ見事の枝ぶりを誇ります。
この唐崎松に、毎年11月から作業がはじまる冬の名物雪吊りは、兼六園の冬の風物詩として全国的にも有名です。まさに、ほかにはない、深い味わいのある風情を醸し出しています。
松といえば、「根上りの松」も見逃せない兼六園の人気スポットです。大小約40本もの根が、地上約2mまで盛り上がったその姿は、とても迫力があります。さらに、松の大きさは約15mもある圧巻の姿です。
13代藩主斉泰が植えたものといわれています。あらかじめ土を盛ったところに松を植えて土で覆い、松が成長した後に覆った土を取り除き、根をあらわにしたと伝えられています。
そのほか、四季の景観を楽しめる花見橋や、兼六園内最古の建物夕顔亭、日本で最初にできたと言われる、水圧だけで水を吹き上げる噴水など、挙げれば数えられないほどの見どころにあふれています。
四季折々の美しさを感じられる
豊かな自然に囲まれる兼六園は、年間を通して四季折々の美しさを満喫できます。いつもの見慣れたスポットでも、季節を変えて足を運べば、さまざまな表情で訪れる人を楽しませてくれます。
例えば春の兼六園は、桜ヶ岡や蓮池門通りなどの、見事な桜を鑑賞できるスポットに恵まれています。また、ほかではあまり見かけられない兼六園菊桜を鑑賞できます。さらに桜の季節にはライトアップが施され、幻想的な兼六園の夜桜を堪能できます。
初夏の兼六園は散策におすすめの季節です。目にも鮮やかな新緑をはじめ、ツツジ、カキツバタ、サツキなどが色鮮やかに兼六園を彩る光景を楽しめます。
また、秋の兼六園といえば、なんといっても見事な紅葉を外すことができません。ライトアップが行われ、美しい秋の夜の風景が満喫できます。
さらに、冬の兼六園では、11月から兼六園恒例の雪吊りが始まります。そして、雪が兼六園を白く覆う冬には、雪と雪吊りが奏でる兼六園ならではの、絵葉書のような光景が広がります。
散策コースもあり!デートにもおすすめ
兼六園の散策コースには、霞ヶ池を中心に代表的なスポットを押さえられる六勝コースと、庭園の隅々をゆっくりと時間をかけて散策が楽しめる堪能コースが用意されています。
あまり時間をかけたくない人や、足に負担をかけたくない人は六勝コースがおすすめです。また、たっぷりと時間があり、どうせ来たなら、兼六園のあらゆる場所を散策したい人には、堪能コースがピッタリです。
四季折々の楽しみ方ができる兼六園は、デートにもおすすめの観光スポットです。金沢を訪れた際には、大切な人とのデートを楽しむために、兼六園へと足を運びましょう。
兼六園の入場料をチェックしよう
兼六園の基本料金や支払い方法、入場料が無料になる条件をご紹介します。
兼六園の基本料金
兼六園の基本入場料金は以下になります。大人は18歳以上、小人は6歳~17歳、団体は30名様以上です。入園の際に料金所窓口で、現金もしくはクレジットカードや電子マネーなどで入場料を支払います。
「使用可能なクレジットカード及び電子マネー」
◎クレジットカード…JCB、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、中国銀聯
◎交通系電子マネー…Suica、ICOCA、TOICA、PASMO、Kitaca、manaca、sugoca、nimoca
◎流通系電子マネー…楽天Edy、QUICPay、iD、WAON、nanaco
料金 | |
大人(個人) | 320円 |
子ども(個人) | 100円 |
大人(団体) | 250円 |
子ども(団体) | 80円 |
対象者は入場無料になる
以下の条件に該当する人は、入場料が無料になります。
65歳以上の方
65歳以上の方は、入場料が無料になります。入園の際には、公的機関が発行する運転免許証・保険証等で年齢証明の提示が必要です。忘れることがないよう、出かける前にあらかじめ用意することをおすすめします。実物の持参が難しい場合はコピーも可能です
学校行事等で利用する方
小学校、中学校、特別支援学校(特別支援学校は高等部を含む)による修学旅行や社会見学などの行事については、 学校長名で「兼六園入園願」「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓入館願」を1週間前までに提出すれば、入場料が免除となります。
一般者の個人旅行・団体旅行などの方は、該当しない条件ではありませんが、これらの場合でも入場料が無料になります。
障がい者の方
いわゆる、身体や精神に障害がある方は、入場料が無料になります。また、付き添いの介護者1名も入園が免除になります。入園の際には、身体障害者手帳、精神障害保健福祉手帳、療育手帳の提示が必要です。
その他の方
児童福祉施設、身体障害者更生養護施設、生活保護施設、または老人福祉施設に入所している方で、その旨を証する書面を所持する方も入場料が無料になります。書面をお忘れずお出かけください。
兼六園にお得に入る方法
入場料が無料になるなど、兼六園にお得に入れる方法を2つご紹介します。
石川県民なら「兼六園県民鑑賞の日」を利用しよう
「兼六園県民鑑賞の日」は、石川県民が兼六園の入場料が免除されるお得な日です。毎週土曜日と日曜日、石川県民の方なら、どなたでも無料で兼六園への入場が可能です。
ただし、公的機関が発行する運転免許証・保険証などの、石川県民であることが証明できる証明書の提示が必要です。こちらもコピーが可能です。出かける時には、必ず用意しましょう。
早朝開園を利用しよう
早起きが得意な人なら「早朝開園」がおすすめです。以下に該当する日時であれば、兼六園の入場料が無料になります。
- ◎3月1日~3月31日 5:00~(6:45)
- ◎4月1日~8月31日 4:00~(6:45)
- ◎9月1日~10月15日 5:00~(6:45)
- ◎10月16日~10月31日 5:00~(7:45)
- ◎11月1日~2月末日 6:00~(7:45)
- カッコ内は退園時間です。有料開園時間の15分前までの退園となり、時間が限られているので、時間に余裕を持って入園することをおすすめします。ちなみに、入園口は蓮池門口・随身坂口のみとなります。
石川県民以外も無料で兼六園に入れる日
石川県民ではないあなたでも、入場料無料で兼六園に入れる日があります。可能な人は、以下それぞれの日に合わせて出かけてみてはいかがでしょうか。
①年末年始
年末年始を利用して金沢に出かける人なら、12月31日〜1月3日までの年末年始は、石川県民以外の人でも、兼六園の入場料が無料になります。
さらに、12月31日の午後5時から翌1月1日の午前8時にかけて、夜間も開園されています。ただし、ライトアップが行われない場合があるのでご注意ください。
②観桜期
兼六園に美しい桜が咲き乱れる観桜期の1週間は、石川県民以外の人も兼六園の入場料が免除されます。ただし、観光期は開花の時期により毎年異なるので、この時期に合わせて出かける人は、あらかじめ最新情報を確認してから出かけることをおすすめします。
③金沢百万石まつり期間
「金沢百万石まつり」は、毎年6月に石川県金沢市で行われる祭りです。1583年6月14日、加賀藩初代藩主の前田利家が金沢城に入城。金沢に礎を築いた偉業をしのび開催されています。
昭和27年に第1回が開催され、豪華絢爛な百万石行列をはじめとする、400年に渡り受け継がれ続けるさまざまな伝統行事が、現在まで繰り広げられ続けています。
そんな加賀百万石まつりの3日間は、石川県民以外の人でも、兼六園の入場料が無料になります。盛大なお祭りと合わせて、兼六園も楽しみましょう。
④お盆期間
たくさんの人が夏休みになる、8月14日から16日までのお盆の期間は、石川県民以外の人でも兼六園の入場料が免除されます。この時期はかなりの混雑が予想されますが、金沢城・兼六園ライトアップ【夏の段】といった、楽しみなイベントが開催されます。
⑤文化の日
11月3日の文化の日は、石川県民以外の人でも兼六園の入場料が無料になります。
兼六園へのアクセス方法
金沢駅や各ICからのアクセス方法をご紹介します。合わせて、金沢観光で便利に利用できる兼六園シャトルでの行き方も見てみましょう。
金沢駅から車で約10分
兼六園へは、金沢駅から車で約10分のところにあります。また、高速道路を利用するなら、北陸自動車道「金沢森本IC」から、山側環状道路経由で約20分で到着です。もしくは、「金沢西IC」から、新神田・野町広小路経由で約30分で到着です。
金沢駅、または各高速ICから車を利用する場合は、市内中心部を通過するので、時間帯によっては混雑が予想されます。時間に余裕を持って出かけることをおすすめします。
駐車場は、兼六園下交差点近くにある兼六駐車場が便利です。482台収容可能で、最初の1時間350円、超過30分毎150円で利用できます。兼六園を挟んで反対方向にある石引駐車場は370台収容、最初の1時間まで30分毎100円、以降超過30分毎100円です。
金沢の観光地を巡るシャトルバスもおすすめ
兼六園を訪れるなら、金沢の観光地を巡る兼六園シャトルがおすすめです。金沢駅兼六園口6番乗り場から乗車し、兼六園下・金沢城(石川門向い)」8番停留所で降車すれば、桂坂口の出入り口(料金所)の近くに着きます。
兼六園には、坂口以外にも7箇所の出入り口があります。5番から9番の停車場で降車すれば、最寄りの出入り口近くまで行けます。運行時間は、9時30分から17時50分まで、20分間隔で運行されています。
料金(1乗車) | |
大人(平日) | 200円 |
子ども(平日) | 100円 |
大人(土日祝) | 100円 |
子ども(土日祝) | 50円 |
兼六園をお得に満喫しよう!
金沢の景勝地・兼六園には、数多くの見どころがあります。それらの見どころをかしこく巡るなら、お得に入れる方法を選択してみませんか。
ご紹介してきたように、兼六園には、お得に入場できたり、入場料が無料になる日があります。その日に合わせて出かければ、兼六園をお得に満喫できます。ぜひあなたも試してみてください。