日光東照宮の見どころガイド！陽明門など回り方やご利益も紹介

栃木日光市を代表する国宝の名所「日光東照宮」は、国外にも多くのファンがいる人気観光スポットでしょう。今回は、そんな日光東照宮を心行くまで満喫できる、おすすめの回り方や注目したい見どころスポットなどを紹介したいと思います。

日光東照宮を最大限に楽しみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

日光東照宮は、歴史上の有名人徳川家康が眠る荘厳な霊廟です。修学旅行で訪れたという人も多い、定番観光スポットとして全国に知られています。以下では、そんな日光東照宮の基本情報を確認しましょう。

希少な彫刻作品や建物が多数残っている日光東照宮は、1999年に二荒山神社と輪王寺と共に、日光の世界遺産として認められました。同時に、日光東照宮の８棟の建物が国宝に、３４棟の建物が重要文化財として保護されるようになりました。

徳川家康の遺言通りに建設されたという日光嘲笑宮は、現在に至るまで数十回ほどの大規模な改修を行い、元の荘厳な姿を残しています。

日光東照宮は、風水で特にパワーがみなぎる良い方角にあるパワースポットです。そんな日光東照宮では、勝負運や仕事運が特に上昇するご利益があると考えられているのです。

苦難に長い間耐え続け、天下を勝ち取った徳川家康が神として祀られていることから、心願成就のご利益も期待できるでしょう。豪華な彫刻の陽明門や、徳川家康の墓標がある奥宮などに訪れると、よりそのご利益を実感しやすくなります。

日光東照宮には、老若男女に自信をもっておすすめできる見どころスポットがたくさんあります。以下では、日光東照宮に訪れた時には必ず見ておきたい、定番の見どころスポットや、そのおすすめの回り方を5つ紹介しましょう。

日光東証具に訪れた時には、ぜひ以下で取り上げる見どころスポットを効率的に巡ってみてください。

日光東照宮の境内の玄関口である「石鳥居」は、ぜひ最初に注目したい見どころスポットです。日光東照宮が建設された直後に、大名の黒田長政が徳川家康を偲び奉納したとされる石鳥居とされています。

江戸時代の石鳥居の中で最大の、高さ9ｍの鳥居であり、太さ3.6ｍもの立派な石柱には圧倒されるでしょう。合計15個の石を積み上げて建設された鳥居で、10段目の石「照降石」は、光が当たる角度によって色が鮮やかに変化します。

日光東照宮の美しさを象徴する建物「陽明門」は、石鳥居をくぐった後にぜひ訪れたい定番見どころスポットです。様々な人物や動物の精密な彫刻が数百カ所に施された、カラフルでゴージャスな門として有名です。

日が暮れるまで、彫刻や門の柱などを眺めていても飽きないことから、「日暮の門」という名でも呼ばれています。陽明門の柱には、逆さに建てられた白い柱があり、その柱には渦巻き模様の「グリ紋」が刻まされています。

その渦巻の方向が異なる唯1本の柱「魔除けの坂柱」には、あえて未完成の状態にすることで、災厄を遠ざけるという深い意味が込められているのです。

荘厳な彫刻が集中している陽明門をじっくり鑑賞した後は、陽明門の左右に広がる見どころスポット「廻廊」を見学することをおすすめします。東と西に分かれている廻廊の壁は、花や動物の見応えのある彫刻で彩られているのです。

本殿や神楽殿、祈祷殿を守るように広がる廻廊の壁には、花と鳥をモチーフにした優雅な一枚板に透かし彫りがあります。全国で最大とされるその透かし彫りには、その豪華さに驚かされるでしょう。

日光東照宮の本社の正門にあたる「唐門」も、日光東照宮では見逃せない定番見どころスポットです。陽明門をくぐった先にあるため、陽明門と廻廊の後に訪れるとスムーズに巡れるでしょう。

3ｍほどの比較的小さいサイズの門ですが、胡粉で全体が純白に輝いており、その清楚な美しさで多くの観光客を魅了しています。中国神話に登場する舜帝や竜の姿を模った彫刻や、屋根の下にある縁起の良い七福神の彫刻は驚くほど精巧です。

唐門を越えると見えてくる「神輿舎」は、重厚感のある３基の大きな神輿が安置されている建物です。３基の神輿は、日光東照宮で祀っている豊臣秀吉と徳川家康、源頼朝を乗せるための神輿とされています。

贅沢に金箔で彩られているそれぞれの神輿は、日光東照宮の一大イベント「千人武者行列」で担がれるのです。静かに眺めているだけでも、神輿から溢れだすパワーを感じられるでしょう。

日光東照宮には、深い哲学や意味が込めらえた動物の見事な彫刻装飾が多数あります。以下では、日光東照宮でぜひじっくり観察したい、動物の彫刻を紹介していきましょう。日光東照宮の動物彫刻の見どころスポットに興味がある人は、ぜひしっかりチェックしてください。

日光東照宮の動物の見どころ彫刻スポットには、「五重塔」が挙げられます。十二支の動物たちを模った彫刻は、朱色の艶やかな塔の各階層の屋根や欄間に施されているのです。

江戸時代に酒井忠勝が奉納したとされる五重塔は、一度消失したものの、見事に再建されました。１階にはトラとウサギ、辰の干支の彫刻が施されており、それぞれが家康と２代目将軍秀忠、三代目将軍家光の生まれ干支となっているのです。

他の階層の屋根付近にも、他の干支の動物の彫刻が隠れているので、ぜひ十二支全ての動物の彫刻を見つけてみてください。

徳川家康が関ヶ原の合戦の際に乗っていたとされる、御神馬を祀る「神厩舎」も、日光東照宮の動物彫刻が見どころのスポットです。馬を病気から遠ざけるという言い伝えから、有名な三猿の彫刻が梁の８面に施されています。

天気が良い日には、門が解放され「神馬」をじっくり見学できるのです。見ざる言わざる、聞かざるの人生訓を表現している三猿は、それぞれユーモラスな表情と姿で人を惹きつけています。

日光東照宮の見どころの動物彫刻には、「三神庫」の象の彫刻も挙げられます。「三神庫」は、下神庫と中神庫、上神庫と呼ばれる祭具や馬具などを収納する建物の総称です。それぞれの建物は貴重な校倉作りの建物となっています。

上神庫の壁にある象の彫刻は、江戸時代に活躍した政府お抱えの絵師狩野探幽が、想像だけで彫り上げたとされる彫刻です。実際の象との違いを、見つけても楽しい見どころスポットでしょう。

祈祷殿の転寝する猫の彫刻も、日光東照宮の見どころスポットです。上社務所とも呼ばれる「祈祷殿」は、江戸時代には天下の平和祈る護摩行が行われた神聖な建物です。家康が眠る奥宮の入り口付近に建っており、現在では希少な銅瓦葺きの屋根の重要文化財となっています。

この祈祷殿の門の上部には、有名な眠り猫の彫刻が施されています。穏やかな様子で眠る眠り猫の彫刻には、徳川家康の天下安定への祈りが込められているのです。

日光東照宮には、電車か車でのアクセスがおすすめです。日光東照宮の最寄り駅は「日光駅」と「東武日光駅」です。

「東武日光駅」には新宿からJR特急日光線で向かうことができ、所要時間は約2時間です。また、浅草駅からも東武鉄道や特急けごんなどでスムーズにアクセスできます。

東京駅から日光駅へのアクセスには、東北新幹線で宇都宮駅に向かい、JR日光線に乗り換えるルートがおすすめです。また、都内から車でのアクセスルートには、宇都宮ICと日光ICを通るルートが分かりやすいでしょう。

素晴らしい彫刻や歴史的建物などの宝庫である日光東照宮巡りを楽しんだ後は、ぜひ周辺のおすすめグルメスポットで休憩してみてください。以下では、日光東照宮近くで注目されている、おすすめのグルメスポットを3つ紹介します。

日光連山の清廉な湧き氷の天然氷にこだわる甘味処「日光茶屋」は、日光東照宮付近のおすすめグルメスポットです。ふわふわ触感の繊細なかき氷は、暑い時期には特にたまらない人気メニューとなっています。

綿菓子のように溶けていくかき氷には、自家製の滑らかかつ爽やかな苺ソースがたっぷりかかっているのです。

店名の通り、明治期の豪華な洋館をイメージさせるレトロな店構えが美しい「明治の館」も、日光東照宮周辺のおすすめグルメ店です。クラシカルで深い味わいの洋食メニューと、スイーツメニューが充実しているレストランで、特にチーズケーキが人気メニューとなっています。

「ニルバーナ」と名付けられた純白のレアチーズケーキで、ふんわりとした触感と爽やかな味は多くの人から愛されているのです。

日光東照宮近くで営業している人気グルメ店には、和やかな雰囲気の中でお土産選びと食事を楽しめる「きしの」も挙げられます。日光の名物湯波を使った料理やうどん、そばといったさっぱり風味のメニューを堪能できるお店です。

特に日光名物のジューシーな巻き上げ湯波がそのまま入っている「湯葉そば」は、多くのファンがいる人気メニューです。お土産もゆったり選べるので、日光東照宮巡りの休憩時にぜひ訪れてみてください。

今回は、日光東照宮付近のおすすめグルメスポットや、魅力的な彫刻などを紹介しました。修学旅行や遠足などで全国から多くの学生が訪れる日光東照宮は、大人なってから再び訪れると、新しい発見ができる名所です。

日光東照宮の魅力を感じてみたい人は、ぜひ今回取り上げた見どころスポットを実際に自分の目で確認してみてください。