サンピエトロ大聖堂はバチカンのシンボル!教会の見どころや入場料を紹介
サンピエトロ大聖堂は、イタリアバチカンにあるカトリック教会の総本山です。サンピエトロとは、キリスト教の使徒である聖ペテロのイタリア語読みが由来です。サンピエトロ大聖堂の見どころを詳しくご紹介します。見どころポイントや入場料などチェックしてみてください。
目次
サンピエトロ大聖堂の見どころが知りたい!
サンピエトロ大聖堂は、バチカンにあるカトリック教会の総本山です。全世界から数多くの信者はもちろん、観光客が訪れています。
サンピエトロ大聖堂のあるバチカンは、国全体が世界遺産に登録されています。美術品など見どころも多く、見応えのある建物となっていますので詳しくご紹介します。
サンピエトロ大聖堂の見どころ「玄関廊」
バチカンにあるサンピエトロ大聖堂の見どころの1つは、玄関廊です。天井と床のモザイク画が美しく、サンピエトロ大聖堂の入り口にふさわしい造りとなっています。
サンピエトロ大聖堂の玄関廊について詳しくご紹介します。5つの聖なる扉や貴重な美術品など見どころが満載です。
迫力の「大聖堂の3廊式の身廊」
サンピエトロ大聖堂の身廊は、3廊式のバジリカ形式で造られています。中央に広い身廊、両脇に側廊、交差部分に翼廊が伸びており、クーポラへとつながっています。
聖堂の長さは186メートル、天井までの高さは44メートルと世界中を見ても壮大で豪華な聖堂となっています。
サンピエトロ大聖堂で見逃せない「5つの大扉」
サンピエトロ大聖堂には、5つの扉があります。最も右にある扉は聖なる扉と呼ばれており、25年に一度しか開かれることがありません。
扉が開けられる聖年にローマを訪れる巡礼者は、教皇から免罪を与えられるとも言われています。
聖なる扉の他は、秘蹟の扉、中央の扉、善と悪の扉、死の扉です。中央の扉は作者の名前からフィラーテの扉とも呼ばれています。秘蹟の扉が大聖堂への入り口です。
どの扉も聖ペテロや聖パウロなどの彫刻が施され、非常に繊細な造りとなっています。5つの扉をぜひ探してみてください。
ミケランジェロ作「ピエタ像」
サンピエトロ大聖堂にあるミケランジェロのピエタ像は、身廊一の見どころと言っても過言ではありません。ミケランジェロの美術品の中で、ダビデ像と並ぶほどの傑作と言われています。
聖母マリアが十字架から下ろされたイエス・キリストを抱き抱える姿が描かれています。周囲を防弾ガラスで覆われていますが、ガラス越しでも十分の迫力です。
聖ペテロのブロンズ像
サンピエトロ大聖堂には、初代ローマ法王である聖ペテロのブロンズ像があります。フィレンツェの彫刻家、アルノルフォ・ディ・カンビオによって造られたという説が有力です。
信者たちがペトロ像の足に触ったりキスをするため、行列ができています。像の両足がすり減るほど、多くの方が祈りを捧げています。
サンピエトロ大聖堂の見どころ「大聖堂内」
バチカンにあるサンピエトロ大聖堂内には、様々な見どころがあります。思わず息をのんでしまうほど美しい見どころばかりです。
サンピエトロ大聖堂内にある見どころをご紹介します。バチカンで最も厳かな気持ちになれるスポットばかりですので、おすすめです。
中央の大天涯を囲む「4つの支柱と像」
サンピエトロ大聖堂の中央にある大天涯を囲むように、各柱が4本そびえ立っています。それぞれ柱の上に祭壇があり、それぞれに異なる聖遺物が安置されています。
支柱のふもとには、聖遺物に縁の深い聖人像の彫刻が置かれています。教皇の家紋なども柱に刻まれているので、注目してみてください。
4つの支柱のふもとには、聖ヴェロニカ、聖アンデレ、聖ロンギヌス、聖女ヘレナの像が配置されています。
中でも聖ヴェロニカには、十字架を背負って歩き続けるキリストの汗を拭くために差し出したヴェールに、キリストの顔跡が残ったという伝説が残されています。
ベルニーニが作った「大天蓋」
サンピエトロ大聖堂、クーポラの真下にあるのがベルニーニによって造られた大天蓋です。高さ29メートルもの大天蓋は、ローマ教皇ウルバヌス8世の命により造られました。
素材にはブロンズを使用しており、大天涯の下には聖ペテロが埋葬されています。サンピエトロ大聖堂で最も厳かで神聖なスポットとなっています。
大天蓋はパルダッキーノとも呼ばれています。1624年から約10年間の月日をかけて造られました。
ねじれた柱が特徴で、以前のサンピエトロ大聖堂のパーゴラに使用されていたものを再現しています。非常に特徴的なので、注目です。
圧倒的存在感を持つ「聖ペトロの司教座」
聖ペトロの司教座は、1666年にベルニーニによって造られたブロンズ装飾の銅像です。制作には、120トンものブロンズが使用されました。
司教座には、カール大帝が寄贈した聖ペテロが使用していたと言われている木製の玉座が収められています。
司教座の上部には、聖霊の象徴と言われる鳩が描かれています。その周囲には、数多くの天使たちが飛び交っている様子が彫刻されています。
真ん中にある椅子は、東方、西方教会の博士たちの4つの像が支えています。見入ってしまうほどの存在感を放つサンピエトロ大聖堂でおすすめのスポットです。
サンピエトロ大聖堂の象徴「クーポラ」
サンピエトロ大聖堂の大円蓋、クーポラは高さ136.57メートル、内部の直径42.56メートルと非常に大きなエリアです。
ミケランジェロによって設計され、クーポラの中心部には数多くの天使に囲まれた神の姿が描かれています。てっぺんの窓から差し込む日の光が非常に美しいスポットです。
サンピエトロ大聖堂の見どころ「モザイク画」
バチカンにあるサンピエトロ大聖堂の大きな魅力が、至る所に描かれているモザイク画です。どのモザイク画も非常に見応えのあるものばかりです。
以前はフレスコ画で描かれていましたが、傷などの影響によりモザイク画に描きかえられたものも多いです。詳しくご紹介します。
ヨハネ・パウロ2世の墓「聖セバスティアヌスの殉教」
サンピエトロ大聖堂には、ヨハネ・パウロ2世の墓があります。セバスティアヌスの礼拝堂に飾られているのが、聖セバスティアヌスの殉教です。
聖セバスティアヌスの殉教は、イタリアのドメニコ・ザンピエーリによって描かれた作品です。作品のふもとで多くの人たちが祈りを捧げています。
カルロ・マラッタの「キリストの洗礼」
洗礼礼拝堂の入り口に飾られているのが、カルロ・マラッタによって描かれたキリストの洗礼です。キリストが洗礼を受けている様子が描かれています。
洗礼礼拝堂前に据えられているブロンズの洗礼盤は、カルロ・フォンターナによって作られました。キリストの洗礼は、洗礼礼拝堂の大きな見どころのひとつとなっています。
ピエトロ・ビアンキの「無原罪の御宿り」
コーロ礼拝堂の祭壇に飾られているのが、ピエトロ・ビアンキによって描かれた無原罪の御宿りです。カトリック教会の教義では、聖母マリアは母親の胎内に宿った時から原罪を免れていたと考えられています。
その教義をモザイク画によって描かれています。非常に厳かな雰囲気の祭壇に飾られているので、ゆっくりと見学してみてください。
ドメニコ・ザンピエーリの「聖ヒエロニムスの聖体拝領」
ドメニコ・ザンピエーリによって描かれた聖ヒエロニムスの聖体拝領も、サンピエトロ大聖堂の大きな魅力の1つです。
聖ヒエロニムスは、西方教会の四大博士の1人でカトリック教会の中でも非常に重要な人物と言われています。
サンピエトロ大聖堂の基本情報
バチカンにあるサンピエトロ大聖堂の基本的な情報をご紹介します。見学にどれくらい時間がかかるのかや、行き方など詳しくご紹介します。
バチカンで最も有名と言っても過言でない観光スポットですので、詳細をしっかりチェックしてから訪れてみてください。
住所 | Basilica di San Pietro in Vaticano, Piazza San Pietro, Roma |
電話番号 | (06)69883731 |
営業時間・休業日 | 7:00~19:00(10~3月は18:30まで)クーポラは7:30~18:00(冬季は17:00まで) 元旦、エピファニア、イースターは休業 |
料金 | 大聖堂は無料 クーポラは階段8ユーロ、エレベーター10ユーロ |
公式URL | http://www.vatican.va/various/basiliche/san_pietro/index_it.htm |
サンピエトロ大聖堂への行き方
サンピエトロ大聖堂の最寄り駅は、地下鉄A線のオッタヴィアーノ駅です。駅からサンピエトロ大聖堂までは、徒歩12分ほどとなります。
地下鉄から地上に出たら、オッタヴィアーノ通りをまっすぐ進みます。シピオニ通りに出ると、大聖堂のクーポラが見えるので、そこからはクーポラ目掛けて進んでください。
進んでいくと、2つのアーチがある天使の門が見えてきます。この門がバチカン市国の国境です。入国審査等はありませんので、そのまま通過してください。
門を抜けると、サンピエトロ大聖堂のあるサンピエトロ広場です。看板の指示に従って進めば、サンピエトロ広場に到着です。
所要時間の目安
サンピエトロ大聖堂見学のための所要時間は、30分から40分ほどです。行列に並ぶ時間等は含まれないので、少し時間に余裕を持って行動することをおすすめします。
クーポラに登る場合は、大聖堂と合わせて2時間から2時間半ほどです。チケット購入などで時間がかかりますが、ゆっくり見学してみてください。
サンピエトロ大聖堂見学の際の注意点
サンピエトロ大聖堂を訪れる際は、注意点がいくつかあります。サンピエトロ大聖堂内は神聖な場所のため、短パンやキャミソールなど肌の露出が多い服装では入場できません。
スーツケースやベビーカーは持ち込み禁止です。クロークルームに預けることができるので、預けてから入場してください。
サンピエトロ広場も人気のバチカン観光スポット
サンピエトロ大聖堂の入り口とも言えるサンピエトロ広場も、バチカンで人気の観光スポットです。ベルニーニの設計によって造られました。
楕円形の形が特徴的な広場で、240メートルもの幅を誇る広さを持っています。サンピエトロ大聖堂はもちろん、サンピエトロ広場へもゆっくり訪れてみてください。
もう1つのバチカン名物サンピエトロ広場
サンピエトロ寺院の正面にある広場がサンピエトロ広場です。4列の列柱廊と140体の聖人像に囲まれており、広場の中央には象徴的な記念碑、オベリスクが建っています。
サンピエトロ広場は、ローマのコロッセオを参考に造られています。広場にあるcentro del colonnatoマークは、4列の円柱が重なり合い1本に見えるスポットとなっています。
サンピエトロ大聖堂はバチカンで必見の観光スポット!
バチカンにあるサンピエトロ大聖堂について詳しくご紹介しました。カトリック教会の総本山で、バチカンで最も有名な観光スポットです。
全世界から多くの方が訪れています。国全体が世界遺産に登録されているバチカン、サンピエトロ大聖堂をぜひ訪れてみてください。