札幌の紫陽花がキレイな名所!おすすめのスポットや見頃を紹介
北海道の初夏の花と言えば圧倒的にラベンダ-が有名ですが、実は札幌には紫陽花がキレイな名所がいくつもあるのです。札幌の紫陽花は広い公園で自由奔放に咲いていますので、見応え十分です。札幌の初夏を美しく彩る紫陽花のおすすめスポットを見頃と共に紹介しましょう。
目次
札幌でキレイな紫陽花を見よう!おすすめスポットをチェック
紫陽花は低木で、5月から7月頃まで青、紫、ピンクなどの花(装飾花)を密な状態でつけて、手鞠状に美しく咲きます。紫陽花はその咲く時期から初夏あるいは梅雨時の風物詩として広く親しまれています。
紫陽花は全国的に鑑賞用として庭園や公園に植栽されてきました。咲き始めの頃は白っぽい色ですが、次第に色が変わってくるので、「七変化」とも呼ばれています。
ところで札幌でもキレイな紫陽花を見る事ができます。おすすめのスポットをチェックしてみましょう。
札幌の紫陽花の見頃は7月下旬〜8月上旬!
北海道以南の本州などは紫陽花の咲く時期は、5月ころから梅雨の間中といった期間になります。しかしながら北海道は緯度が高くなり本州よりも涼しいので、札幌の場合は紫陽花は7月に咲き始めるので見頃は7月下旬から8月上旬になります。
北海道には梅雨がない!紫陽花のイメージもない?
北海道以南の本州などの場合は、紫陽花といえば主に梅雨時に鮮やかに咲いていることになります。従って紫陽花といえば梅雨時をイメージする傾向があるのです。
本来紫陽花は自分が咲きたい時に咲いているのですが、どうしても梅雨がきたから紫陽花が咲き始めたと捉える人が多いです。すると、北海道には梅雨がないので紫陽花は咲かないのではないかと思い込んでいる人も出て来てしまいます。
もっとも北海道の紫陽花の話題があまり取り上げられないから、知られていないだけなのかも知れません。
北海道の夏はラベンダーのイメージが強い
初夏の北海道の花といえば、富良野のラベンダー畑が有名です。富良野には広大なラベンダ-畑が点在しており、7月初めから下旬にかけてさまざまな品種が大地を紫色に染め上げます。
7月上旬から中旬に見頃を迎える早咲きの「濃紫早咲(のうしはやざき)」や「ようてい」の品種がラベンダーの季節到来を告げます。そして7月中旬から下旬に見頃となる遅咲きは「おかむらさき」です。
この富良野のラベンダ-畑がビジュアル的にも反響を呼んだので、ちょうど同じ時期に見頃を迎える紫陽花にはスポットライトが当たらなかったようです。つまり北海道の夏にはラベンダーのイメージが定着してしまったのです。
札幌のおすすめ紫陽花スポット【春日緑地】
春日緑地は地元の発寒小学校に隣接する比較的小さな緑地です。普段は街中の公園とさほど変わらないような光景ですが、7月の下旬近くなって紫陽花が咲き乱れるようになると、春日緑地の本当の美しさが発散されてきます。
札幌の紫陽花を語る時には春日緑地は外せません。
紫陽花名所の穴場スポット!
春日緑地はあまり大きな緑地ではないために、見過ごされそうな場所です。ところが、7月になると紫陽花が咲き始めて近くを通る函館本線の車窓からは、見事な花々を垣間見ることができます。そしてあそこはどこだろうかと皆不思議に思うのです。
このように春日緑地は紫陽花の時期には、紫陽花名所の穴場スポットとして一躍脚光を浴びることになります。
ボリュームたっぷりで見応え抜群
春日緑地は発寒開拓に関する記念碑などが建っていて、夏場であれば水路が通っているので子ども達が水浴びに興じているのが見られます。そしてその他には、圧倒的な迫力の紫陽花の群生が見られるのです。
この緑地にどうしてこれだけの数の紫陽花が群生するようになったのかは定かではありませんが、開拓の関係で紫陽花も大量に植栽したのではないかと目されています。とにかくこの紫陽花の群生はボリュームたっぷりなので見応えがあります。
紫陽花が好きな人ならば一見の価値のある緑地です。
春日緑地へのアクセス方法
JR函館本線の発寒中央駅の北側の線路沿いを、ちょうど踏切を過ぎたところまで歩いて行くと、道路をはさんだ向かい側に春日緑地があります。ちょうど三角形をしている緑地帯でとびきり目立った存在ではありません。
しかしながら、7月下旬ころの紫陽花の見頃の時期に訪問すれば、圧倒的な見事さを誇る紫陽花が出迎えてくれます。
住所 | 北海道札幌市西区 発寒10条4丁目1 |
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電話番号 | なし |
営業時間・定休日 | 随時 |
駐車場の有無 | なし |
アクセス | 発寒中央駅から226m |
公式URL | 春日緑地 |
札幌のおすすめ紫陽花スポット【豊平公園】
次の札幌のおすすめ紫陽花スポットは「豊平公園」です。豊平公園は農林水産省林業試験場の跡地を利用し1977年に誕生した公園で広さは約7.4ヘクタールで、園内には花と緑に満ちた暮らしを提案する「緑のセンター」の緑化植物園があります。
また林業試験場の名残がある樹林区域では様々な野鳥が観察できます。緑のセンターでは一年中季節の花が楽しめるようになっており、月1、2回開催される展示会では洋ランや盆栽、クラフトなどのテーマが取り上げられており興味深いです。
この緑いっぱいの豊平公園の紫陽花は見事なのです。
白樺並木とのコントラストが美しい
豊平公園は林業試験場跡を使用しているため、樹林区域には白樺並木があります。この白樺が林立している中で紫陽花が開花するのです。札幌には多数の紫陽花の名所がありますが、白樺並木の中で紫陽花が見られるのは珍しいスポットでしょう。
園内は歩いて回るとけっこう広いので、白樺並木の前でインスタ映えする画像を撮影しながら休む人も多いです。
青い紫陽花の中にピンクの花が隠れている
この豊平公園の紫陽花は色とりどりで、目を楽しませてくれます。紫陽花は土壌の性質によって花の色が変化するといいますが、青い紫陽花の花の中にピンクの花が隠れているのを発見したりすると、紫陽花の不思議さに触れた気がするでしょう。
林業試験場跡の豊平公園の紫陽花は、自然の中でのびのびと咲いています。
豊平公園へのアクセス方法
豊平公園には公園を利用する人が停めてよいことになっている駐車場もありますが、駐車場は混み合いますので、公共交通機関を推奨されています。地下鉄東豊線の「豊平公園駅」で下車して1番出口から出れば徒歩1分で到着できるのです。
また中央バスを利用する場合は、札幌駅から美園・福住方面行きのバスに乗車し「豊平3条12丁目」のバス停で下車すれば徒歩7分で着きます。
住所 | 北海道札幌市豊平区 豊平5条13丁目1 |
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電話番号 | 011-811-6568 |
営業時間・定休日 | 8:45~17:15 休館日: 月曜、年末年始 (12/29~1/3) |
駐車場の有無 | 有 夏季:53台 冬季:46台 |
アクセス | 地下鉄東豊線 「豊平公園駅」1番出口 徒歩1分 |
公式URL | 豊平公園 |
札幌のおすすめ紫陽花スポット【中島公園】
次の札幌のおすすめ紫陽花スポットは、「中島公園」です。中島公園は藻岩山を背景にして札幌市のほぼ中心に位置していますが、水と緑が豊かな憩いの場として市民に広く親しまれている公園です。
中島公園はまた、「日本の都市公園100選」にも認定されています。「菖蒲池」をはじめとして、国の重要文化財の「豊平館」や「八窓庵」などがあり、札幌の生い立ちを知る手がかりになります。
水と緑のステージから四季の安らぎや新しい文化が生まれている札幌の象徴とも言える公園です。
池の周りを紫陽花が美しく彩る
中島公園の北部には大きな菖蒲池があり、すぐそばには札幌パークホテルも建っています。この菖蒲池の周りには彫刻や碑像、モニュメントが多数配置されていますが、それを埋めるようにたくさんの紫陽花が咲いているのです。
北側の公園入口を入って行くと突き当たりには「のびゆく子等」のモニュメントがあり、その後には菖蒲池が広がっています。通路を右に行き池沿いに歩くとまもなく左手に「四翁表功碑」が見えて来るでしょう。
そのまま直進すると八窓庵のほうへ通じており、ここには水琴窟も設置されています。その横には豊平館もあり、天文台のほうを回ってゆっくり歩くとやがて菖蒲池を一周でき、ボートハウスに至ります。この間、紫陽花を十分楽しめるのです。
ボートから見る紫陽花もおすすめ
菖蒲池の周辺の散策路を歩きながら紫陽花を楽しむのも素敵な体験ですが、ボートハウスでボートに乗り込むとまた変わった体験ができます。菖蒲池の中をボートでゆっくり移動すると、岸には紫陽花が見えてきます。
菖蒲池の中から見る岸辺の紫陽花も、見事ですので是非体験してみて下さい。
中島公園へのアクセス方法
中島公園には専用の駐車場はありませんので、公共交通機関を利用するかあるいは近くの有料駐車場を利用することになります。公共交通機関利用の場合には地下鉄南北線の「中島公園駅」あるいは「幌平橋駅」で下車するとすぐです。
あるいは市電「中島公園通駅」、「行啓通駅」で下車すれば徒歩3分です。市営バス環状バス利用は「中島公園前」、「中島公園入口」、「幌平橋駅前」下車となります。中央バスなら札幌ターミナルから「中島公園入口」、「幌平橋駅前」下車です。
なお、中島公園の管理事務所を訪ねる場合は、地下鉄南北線「幌平橋駅」下車で1番出口が便利です。
住所 | 北海道札幌市中央区 中島公園1 |
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電話番号 | 011-511-3924 |
営業時間・定休日 | 随時 |
駐車場の有無 | なし |
アクセス | 地下鉄南北線 「中島公園駅」下車 1・3番出口 |
公式URL | 中島公園 |
札幌のおすすめ紫陽花スポット【百合が原公園】
札幌のおすすめ紫陽花スポットの最後は、「百合が原公園」です。札幌駅からは少し時間がかかりますが、広大な敷地に紫陽花やその他の花々が美しく咲き乱れています。花々をたくさん楽しめるおすすめスポットです。
百合が原公園は札幌市北区の総合公園として、昭和58年に開園し敷地面積は25.4ヘクタールの広さを持っています。世界のユリ広場には約100種類のユリが植栽されています。ここは昭和天皇陛下御在位五十年記念事業で造成されたのです。
昭和61年には「86さっぽろ花と緑の博覧会」の会場となって、その後は公園を中心として地域も発展してきました。
1年を通して草花を楽しめる人気スポット
百合が原公園は、紫陽花はもちろんのこと一年を通して様々な花を楽しむことができます。4月にはモクレンの仲間やスイセン、5月になるとサクラ、ムスカリ、チューリップ、エリカ、カルーナ、ライラック、フジなどが楽しめます。
さらに6月になるとユリ、ヒマラヤの青いケシ、シャクヤク、バラ、を楽しめるのです。7月に入ると紫陽花、へメロカリス、ラベンダ-が咲きます。そして8月はダリア、9月はコスモス、10月には紅葉が楽しめるのです。
なお、11月から翌3月には花々は雪のために見えなくなるので少しの間お休みです。
紫陽花だけ出なくユリやバラ•ラベンダーも一緒に楽しめる
ちょうど紫陽花が咲き始める7月にはユリやバラ、ラベンダ-、高山植物、山野草などもいっしょに公園の中で咲いています。ちょうど花が咲いている時期がだぶるので、たくさんの花々を一度に楽しめお得です。
百合が原公園へのアクセス方法
JR札幌駅からは学園都市線に乗って約20分で「百合が原駅」に到着します。札幌方面行ホーム側の改札を出て、公園の温室までは徒歩で7分から10分程度です。なお、学園都市線は1時間に3から4本出ています。
札幌中心部から車で来る場合には、石狩街道(国道231号線)を石狩方面へ北上し、「大平7条1丁目」交差点を右折してアンダーパスを超えたらすぐ左側にあるのです。
主要地からの所用時間は、「札幌駅」からは約30分から40分、地下鉄東豊線「栄町駅」から約10分、小樽中心部からは約1時間、新千歳空港からは約1時間30分となっています。
住所 | 北海道札幌市北区 百合が原公園210 |
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電話番号 | 011-772-4722 |
営業時間・定休日 | 8:45~17:15 休館日: 月曜 |
駐車場の有無 | 有 無料 |
アクセス | JR「札幌駅」列車20分 「百合が原駅」徒歩6分 |
公式URL | 百合が原公園 |
札幌のきれいな紫陽花を見に行こう!
北海道の初夏の花々の中では、断トツ人気は富良野のラベンダ-畑でしょう。その人気の陰に隠れて目立たなかったきらいがありますが、札幌の紫陽花はキレイなのです。ちょうど7月下旬ころから8月上旬頃が見頃です。
見頃の時期に札幌の紫陽花を見てみれば、その美しさに驚くこと間違いなしです。そして毎年札幌の紫陽花が恋しくなるはずです。おすすめスポットを巡れば、様々な紫陽花の表情が楽しめて、一気にとりこになってしまうでしょう。
是非札幌のキレイな紫陽花を見に行きましょう。