ラッコがいる水族館・動物園!日本で絶滅危惧種のラッコに会いにいこう
水にまったり浮いているラッコは見ているだけで癒されますが、日本国内では年々飼育頭数が減っていて、現在は水族館や動物園で8頭のみが飼育されています。この記事では、ラッコを見ることができる水族館・動物園全6施設を一気にご紹介します。
ラッコがいる日本の水族館・動物園を紹介!
キョトンとした顔や、手で貝を割るしぐさがかわいいラッコ。実は日本国内では8頭しか飼育されていない、貴重な動物です。この記事では、ラッコが見られる水族館や動物園を一挙にご紹介します。
ラッコがいる水族館
まずは日本国内でラッコを飼育している4つの水族館をご紹介します。いずれも西日本で、石川県、三重県、兵庫県、福岡県の4箇所です。北から順に見ていきましょう!
石川県の「のとじま水族館」
石川県の七尾市にあるのとじま水族館には、メスのラッコのラスカがいます。1999年にアラスカからやってきたラスカは今年で推定24歳。人間の年齢では90歳のおばあちゃんです。
しかしラッコのお食事タイムのショーはまだまだ現役。お腹の上で貝を上手に割るかわいい姿を見せてくれます。
石川県七尾市の沖にある能登島では、こちらの水族館のほか、ガラス工芸体験や日本海の海の幸などの魅力がたくさんです。
住所 | 〒926-0216 石川県七尾市能登島曲町15部40 |
電話番号 | 0767-84-1271 |
営業時間・定休日 | 3月20日~11月30:午前9時~午後5時 12月1日~ 3月19日:午前9時~午後4時30分 |
料金 | 一般(高校生以上)1890円 中学生以下 (3歳以上)510円 |
アクセス |
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駐車場の有無 | 有 |
公式URL |
三重県の「鳥羽水族館」
三重県鳥羽市にある鳥羽水族館にもラッコがいます。日本で初めて、1984年にラッコの赤ちゃんが誕生するなど、ラッコの飼育実績が高く評価されている水族館です。現在飼育されているのは15歳のメスのメイで、この個体も鳥羽水族館で生まれた生粋の鳥羽っこです。前足で顔を整える姿がキュートな、白いふわふわのラッコです。
メイの得意技は「イカミミジャンプ」で、毎日のお食事タイムのとき、展示ガラスに飼育員さんが貼り付けたイカの耳を、勢いよくジャンプして取ってくれます。
三重県鳥羽市には、ほかに真珠の養殖場や海の幸がおいしい旅館などがあるので、ぜひ一緒に訪れてみてください。
住所 | 〒517-8517三重県鳥羽市鳥羽3-3-6 |
電話番号 | 0599-25-2555 |
営業時間・定休日 | 9:00~17:00 無休 |
料金 | 大人:2500円 小・中学生:1300円 3歳以上:600円 |
アクセス | JR・近鉄鳥羽駅から徒歩約10分 伊勢二見鳥羽ライン鳥羽ICから車で5分 |
駐車場の有無 | 有 |
公式URL |
兵庫県の「須磨海浜水族園」
神戸市立須磨海浜水族園では、2頭のつがいのラッコを見ることができます。21歳になるオスのラッキーと、奥さんで20歳になるメスの明日花です。「スマスイ」ではラッコ館が本館とは別に作られており、ラッコの姿をゆったりと眺められるのも魅力。ぷかぷか浮かんだり、お昼寝したりしている様子はとてもラブリーです。
お食事の時間には飼育員さんの解説を聴きながら、ごはんを食べる仲良し夫婦の姿を見ることができます。
水族園の周囲は「須磨海浜公園」として整備され、源氏物語にも登場する風情豊かな須磨浦の風景や、海釣り体験を楽しめます。
住所 | 〒654-0049 兵庫県神戸市須磨区若宮町1丁目3−5 |
電話番号 | 078-735-5652 |
営業時間・定休日 | 9:00〜17:00 無休 |
料金 | 大人:1300円 15〜17歳:800円 小・中学生:500円 |
アクセス |
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駐車場の有無 | 有 |
公式URL |
福岡県の「マリンワールド海の中道」
福岡県福岡市にある「マリンワールド海の中道」でも、2頭のラッコが飼育されています。7歳のメスのマナと、12歳のオスのリロの2頭です。
マナはこのマリンワールドで生まれ、お母さんのマリンが上手く育てられなかったため、飼育員さんが人工保育で育てた貴重な例です。また、日本国内のラッコの中で一番若い個体でもあります。館内のカフェでは2匹の顔をモデルにしたかわいいラッコまんも販売されているので、休憩にぜひどうぞ。
周辺の「海ノ中道海浜公園」にはネモフィラ畑やキャンプ場、アスレチックなどがあり、一日中楽しめるスポットです。
住所 | 〒811-0321福岡市東区大字西戸崎18-28 |
電話番号 | 092-603-0400 |
営業時間・定休日 | 3月~11月 9:30~17:30 12月~2月 10:00~17:00 ゴールデンウィーク 9:30~21:00 夏休み 9:00~21:00 クリスマス 10:00~21:00 |
料金 | 大人・高校生 2350円 小中学生 1100円 3歳〜小学生未満 600円 |
アクセス | JR海ノ中道駅から徒歩5分 都市高速香椎浜ICから車で15分 |
駐車場の有無 | 有 |
公式URL |
ラッコがいる動物園
ラッコといえば水族館にいるイメージですが、実は動物園でも飼育されています。和歌山県のアドベンチャーワールドでは、その立地を生かして海の生き物と陸の生き物両方の展示が行われています。
和歌山県の「アドベンチャーワールド」
和歌山県の白浜町にあるアドベンチャーワールドは、パンダの繁殖で大きな実績を挙げていることで有名な動物園ですが、海に面した和歌山らしく、実は海の生き物も数多く飼育しています。
アドベンチャーワールドのラッコは2008年生まれのメスのキラで、1日2回のお食事タイムでは間近にご飯を食べる姿を見学することができます。
白浜には他に、日本一古い温泉ともいわれる白浜温泉、真っ白な砂浜が美しい白良浜など観光スポットがたくさんです。ぜひ温泉とともに泊まりがけで訪れたいスポットです。
住所 | 〒649-2201 和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399 |
電話番号 | 0570-06-4481 |
営業時間・定休日 | 3〜11月 9:30〜17:00 12月~2月 10:00~17:00 |
料金 | 18歳以上 4800円 65歳以上 4300円 中高生 3800円 幼児・小学生 2800円 |
アクセス | 近畿自動車道紀勢線南紀白浜インターチェンジから車で約10分 JR白浜駅バスで約10分 |
駐車場の有無 | 有 |
公式URL |
ラッコは絶滅危惧種?
なぜ日本で飼育されているラッコの数が減ったか、疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。実は、ラッコは1977年に国際自然保護連合(IUCN)によって「絶滅危惧種」に指定されるほど数が減ってしまっているのです。
ラッコのふわふわで水を通さないほど密集した毛は、とても手触りが良く、18世紀以降高級毛皮として乱獲されました。また、タンカー事故などによって海が汚染され、毛皮の防水機能が低下し、溺れてしまう個体も続出しました。気候変動などの影響により餌の数が減った結果、餓死してしまうケースもあります。
これらの結果ラッコの数は激減し、その影響でラッコの輸入もできなくなりました。そのため、国内でラッコを増やす方法は今いる個体の繁殖しかなくなってしまいました。
日本国内のラッコ飼育個体数8個体のみ
絶滅危惧種に指定される前は国内に120頭あまりが飼育されていましたが、なかなか繁殖が上手くいかないこともあり、現在の飼育頭数は8頭にまで減ってしまいました。
この記事でご紹介した8頭のラッコたちの長生きを祈ると共に、今後の研究によって繁殖方法が確立し、国内の飼育頭数が増えていくことを願いましょう。
貴重なラッコに会いに行こう!
ふわふわの体毛や手を器用に使った仕草がかわいいラッコも、国内では8頭しかいなくなってしまいました。
飼育している施設は西日本に集中していますが、どの施設も周辺の観光スポットが充実していて、1〜2泊のショートトリップにぴったりの好立地です。
ぜひかわいいラッコに会いに行ってみてください。