盛岡名物･福田パンの人気メニュー！種類･値段や店舗情報も紹介

岩手県の盛岡市には人気のご当地パンがあります。盛岡市民のソウルフードと言われている「福田パン」です。テレビのご当地グルメ番組で紹介されて、人気に火が付き、今では全国的に有名になっています。

基本的にはコッペパンなのですが、中に入れるもののバリエーションが多くてしかも独特の注文のしかたのルールが好評を博しているのです。

盛岡の多くの人に支持されている名物の福田パンについて、おすすめ人気メニューを始めとして何故これほどまでに人気があるのかを探ります。

店に入って目に付くメニューを見てびっくりするのは、その種類の多さです。大まかに分けると、「甘い系」、「調理系」、「調理系トッピング」となっています。壁に並んでいるメニューはざっと60種類はあります。

いったいどのようなメニューがあるのか、おすすめの代表的なものをいくつか掲げてみましょう。

福田パンは、コッペパンの中に入れるジャムやクリームなどの甘い物系を2種類混ぜ合わせたり、調理系でトッピングをして自分好みの1品を作れるようになっています。従ってひとつ一つ注文後に調理をしてくれるのです。

福田パンのメニューは非常に多くて、しかも自分の好みで混ぜ合わせたり、トッピングをしたりできるので、実質的なメニューの種類は膨大な量に膨れあがります。その多彩なメニューの中で売れ筋のおすすめ人気メニューを3種類紹介します。

おすすめ人気メニューの最初は「あんバター」です。これは今までに試したことのある人も多いでしょうが、「あん」と「バター」をコッペパンに塗ったものです。あんの甘みと、バターの油脂成分が絶妙な美味しさを創造します。

ちなみに福田バンの注文ルールで計算すると、あん(159円)とバター(139円)を注文すると、高い方の値段が適用されるので、あんバターはあんの159円が適用され、159円の支払いとなります。

調理系のパンのおすすめメニューには「オリジナル野菜サンド」286円というのがあります。これはコッペパンにからしバターが塗られており、そこにたっぷりの生キャベツとトマト、マヨネーズ、スライスチーズが入っています。

特にからしバターは、大人も納得できる辛さと風味が人気です。なお、オリジナル野菜サンド単品で注文するだけでなく、これにチキンミートやスパゲティナポリタンをトッピングするといった合わせ技を駆使するのが人気となっています。

福田パンには本店の他にも支店がありますが、メニューを見ると「甘い系」には店舗限定メニューなるものがあります。このメニューは本店と矢巾店の限定メニューです。

もともとメニューの種類が多いのですが、店舗限定メニューには名前を聞いただけで食べてみたくなるものがあるのです。おすすめの店舗限定メニューを下表にまとめてみましたので、その味を想像してみましょう。

盛岡名物福田パンのデザート系、つまりあまい物系のおすすめメニューを3種類紹介します。どれも人気のあるおすすめです。

盛岡名物福田パンのおすすめのデザート系おすすめ人気メニューと言えば、定番のジャムバターが挙げられます。これも合わせ技を駆使したものですが、いちごジャムとバターを塗ったものです。

この合わせ技は全国的に知られていますが、福田パンのつぶつぶの残るいちごジャムとバターの取り合わせは盛岡のファンも唸らせる美味しさです。

通常、ピーナツだけでも十分に甘くてしかも油脂分を味わえて美味しいのですが、盛岡名物福田パンのおすすめはひと味違います。ピーナツにバターを組み合わせてピーナツバターという合わせ技を成功させています。

ピーナツは粒入りのものと粒なしがあり、それだけでもとても美味しいです。それにバターをプラスすればピーナツ単品よりもさらにクリーミーになりますので、デザート系の人気メニューになっています。

盛岡名物福田パンのおすすめ人気メニューに必ず登場するのが、いちごミルククリームです。これはいちごとミルクとクリームの合わせ技というわけではありません。もともといちごミルククリームとして存在しているのです。

人気の秘密は、いちごの果肉が入っていることです。このあたりにも素材の美味しさを提供するという福田パンの創業以来のこだわりが見えます。

福田パンのファンが朝食や昼食にと求めているのが、調理系のパンです。もともとコッペパンは長さが17cmもあり、巾や高さも普通のコッペパンよりも大きいので食事用にも十分満足できます。

お食事系のおすすめ人気メニューを紹介しましょう。

おすすめの調理系パンとして人気が高いものの中に「たまご」があります。たまごは、ゆでたまごをペースト状に潰してマヨネーズと和えてあります。なお、白身の部分は少し大きめなブロック状にしてあるので歯ごたえを楽しめます。

また、好みに応じてカラシを入れることもできます。

福田パンでコンビーフを注文すると、カラシマヨネーズを付けるかどうかを聞かれます。もっとも調理系パン全般的にカラシマヨネーズの有無を確認するようになっているのです。好みにもよるでしょうが、カラシマヨネーズは絶妙に合いおすすめです。

さらにコンビーフ単体で注文してもポテトサラダが付いてきますので、癖になる美味しさを楽しめます。

キーマカレーはひき肉が入っていて、確かにカレー風味はしますがそれほど辛くないので子供にも十分おすすめできます。キーマカレー単品で注文してももれなくポテトサラダが付いてきますので、ミックスした味が美味しいです。

なお、キーマカレーとたまごを合わせるのが店のおすすめとなっていますが、かなり美味しいと人気になっています。

福田パンにコッペパンを買いに行くと、おさえておきたい注文のしかたが書かれた手書きのチラシがありますので、これをよく読んで自分の好みに合った注文をするようにします。

もともと福田パンのウリは大きめでふっくらしたコッペパンに、複数のフィリングをサンドして自分好みの味を注文できることです。従って、慣れていないと若干緊張して戸惑うかも知れませんが、周りの常連たちは「◯◯と◯◯」という注文をしています。

中には調理系のコッペパンで2種類のトッピングをしている人も見かけます。なかなか自分からは食べない食材でもトッピングしてみたら意外に美味しかったという例がありますので、いろいろ試してみる価値はあるでしょう。

コッペパンには2種類まで中に挟むクリームやフィリングを組み合わせることができます。ただし、「甘い系」と「調理系」は組み合わせることができません。

2種類の組み合わせというのは、実際上はあまい物系の中で盛んに行われるものですので、あまい物系の一覧を下表で示しておきましょう。

あまい物系は139円と159円と163円と169円および189円の種類があります。いずれも税込です。

甘い系は組み合わせたクリームの高い方の値段となります。例えば、あん(159円)とホイップクリーム(163円)とを組み合わせると、高い方の163円を支払うことになるのです。

一方、調理系は組み合わせた商品毎の値段が合算されるようになっています。例えば、れんこんしめじ(280円)とたまご(95円)とを組み合わせると両方の合算の375円となるのです。

なお、調理系の注意点は、コンビーフやカレーなどはもともとポテトサラダが入っており、れんこんしめじはキャベツが入っています。しかしこれらを他のものと組み合わせるとポテトサラダとキャベツは除かれます。

特にあまい物系の場合は、クリームの塗り方を選べます。何も言わないと定番のミックスになります。これはコッペパンの片面に例えば「あん」を塗り、もう片面に「ホイップクリーム」を塗るのです。

こうするとあんとホイップクリームの混ざった味を楽しめます。さらに「半々」という塗り方ならば、コッペパンの半分から上だけを「あん」で、下半分を「ホイップクリーム」を塗ります。このようにすると、端から食べていくと途中で味が変わるのです。

いろいろと注文できて、自分好みの味を追求できる福田パンなのですが、実はこれまでに紹介した意外にも裏技がありますので、ここで紹介しておきましょう。

福田パンはコッペパンの専門店ですが、実は頼めば食パンにも変更可能なのです。この食パンはさすが福田パンだけあって、密度の濃いおいしい食パンです。この食パンは8つ切りを用いていて、2枚をくつけあわせてくれます。

なお、万一コッペパンが売り切れの時には、自動的に食パンに変更して売ってくれるようになっています。

福田パンに行くと、複数のクリームや調理系のトッピングを何にするか注文する楽しみがありますが、何も挟まないでコッペパンの単体を買うことも可能なのです。

大ぶりのコッペパン単体を買って帰って、自分で好みの食材を挟んで食べるのも楽しいです。

盛岡名物福田パンは、1948年創業で創業者は現社長の福田潔氏の祖父である福田留吉氏です。留吉氏は花巻農学校の時に宮沢賢治の教え子でした。その縁により盛岡高等農林学校の教授のところで働き、その後京都のイースト菌の会社へ就職しました。

京都の会社を退社してから地元盛岡で福田パンを創業したのです。店のトレードマークの男性の絵は、戦後留吉氏がパン造りを教わったカナダ人が、自国で使っていたイラストを使わせてもらったのです。

東京の吉田パンや大阪のゆうきぱん、福岡の山本パンは福田パンで修行した人たちが立ち上げたコッペパン専門店です。それでは盛岡の福田パンの各店舗の説明をしましょう。

盛岡駅から岩手医科大学本町キャンパスの方向へ向かって、「啄木新婚の家」の近くを通り過ぎて歩いて行くと、福田バン本店があります。このあたりの町名が長田町というので、長田町本店と呼んでいます。

ここがテレビで紹介されて全国的に名を上げた元祖福田パンとなるのです。開店は朝の7時ですが、朝食を福田パンにしたいという盛岡のファンたちが行列を作って開店を待っています。

矢巾店があるのは、盛岡から南に行った柴波郡矢巾町です。この店舗は2017年11月10日にリニューアルオープンした工場併設店です。駐車場は6台分あり、店内にはイートインスペースとしてカウンター席が4席あります。

矢巾店でも盛岡の長田町本店と同じ、伝統の味を味わえるようになっています。また、本店と矢巾店のみの店舗限定メニューがあるのも特徴です。

盛岡名物福田パンのみたけ店は、複合施設のアクロスプラザ盛岡みたけ内にあります。盛岡からは北の方角にあります。アクロスプラザというのは新しく開発された複合施設で、元々は日本たばこがあった跡地に建設されました。

福田パンみたけ店は、新しい店舗で本店よりも広いです。もちろん本店と同じ美味しさが保証されていますが、店内の注意書きは本店ほど多くないです。もっとも、本店で買い慣れている福田パンのファン達が買いに来るのでしたら気にしないでしょう。

盛岡名物福田パンで圧倒的な人気の、あんバターをモチーフにしたお菓子ができました。それが「あんバターサンドクッキー」です。コッペパンの代わりにプレーンクッキーであんとバターを挟みました。

コッペパンは日持ちがしませんが、このあんバターサンドクッキーならば日持ちもするのでお土産として使えます。ちなみに賞味期限は5ヶ月です。買えるのは、盛岡駅構内、東北自動車道紫波サービスエリア、岩手山サービスエリアです。

なお、通販サイトでも取り扱っています。福田パンを通販サイトで探すと、この「あんバターサンドクッキー」が出て来ますので、全国から注文が出ているようです。

あんバターサンドクッキーの「あん」はそれほどしつこくなくて、ちょうどよい甘さだと評判ですので幅広くお土産として使えるのではないでしょうか。

盛岡名物福田パンは直接盛岡の店に買いに行っても、店には甘い系は翌日までに、そして調理系はその日のうちに食べてくださいと注意書きが書かれています。

もともとこのように日持ちがしないものなので、取り寄せや通販はできません。通販で取り扱っているのは日持ちがする「あんバターサンドクッキー」だけとなります。

盛岡の福田パンで修行して東京の亀有に店を出したのが「吉田パン」です。盛岡の福田パンと同じ味が東京でも楽しめるのです。なお、亀有本店は2020年1月20日をもって閉店し、2020年4月以降に亀有駅南口に本店がオープンする予定となっています。

なお、亀有以外にも北千住に吉田パンがありますので、東京で福田パンが食べたくなったら、北千住へ行きましょう。詳細は次の通りです。

盛岡の福田パンで修行された方が大阪で開いた店は「「コッペパン専門店ゆうきぱん」です。2015年4月に開店しましたが、2020年3月末をもって閉店となりました。またどこかで開店するのを待つしかありません。

福岡で福田パンの味を味わえるのが、山本パンです。この店は2018年11月29日にオープンして博多のファンを集めています。詳細は下表の通りです。

盛岡名物福田パンは盛岡の人達のソウルフードといわれているだけあって、一度食べたらはまります。福田パンを最も美味しく食べられるのは、店に買いに行って並んでから自分の好みの注文をして調理してくれたのを、その場で食べることです。

もっとも、盛岡まで行かなくても最近は東京や大阪、福岡でも福田パンで修行した人が開いた店があるので楽しめます。また通販という手段も使えます。

ふかふかのコッペパンに特性フィリングがはさまった、福田パンの絶品コッペパンを食べてみましょう。