城ヶ倉大橋は渓流を望む絶景スポット!見どころや心霊の噂も紹介
十和田八幡平国立公園内にある景勝地に架かっている有名な橋を知っていますか。城ヶ倉大橋という日本一の上路式のアーチ橋なのです。この橋は城ヶ倉渓流の上に架かっており、橋の上から眺める絶景は素晴らしいです。さらに城ヶ倉大橋の見どころや心霊の噂についても紹介します。
目次
青森の絶景スポット「城ヶ倉大橋」を紹介!
青森県の十和田八幡平国立公園は紅葉の時期には観光客でいっぱいになるほどの人気スポットです。そして皆のお目当ては渓流の上に架かっている橋です。この橋は城ヶ倉大橋と言いますが、この橋の上からの景色が絶景となっています。
それでは絶景スポットの城ヶ倉大橋を紹介しましょう。
城ヶ倉大橋とは?
それでは青森県の絶景スポットの城ヶ倉大橋について、もう少し詳しく説明しましょう。
青森県の有名紅葉スポット
城ヶ倉大橋がある場所は、十和田八幡平国立公園の中の十和田八甲田地域に位置します。八甲田山のちょうど西側の渓谷に架かっている橋です。この地域は十和田八幡平国立公園の中でも紅葉の絶景スポットとして知られています。
ちなみに八甲田山は青森市の南側にそびえていますが、八甲田山という名前の単独の山は存在しないのです。「八甲田山」は18個の成層火山や溶岩円頂丘で構成されている火山群となっています。
青森県内の最高峰は岩木山で標高1625mなのですが、八甲田山で一番高い山は標高1585mです。なお、城ヶ倉大橋大橋は八甲田ロープウェイの山麓駅から3kmほど南に下ったところにあります。
城ヶ倉渓流の景色は迫力満点
城ヶ倉渓流は城ヶ倉大橋の眼下に広がる渓谷を流れている渓流です。この辺りは谷が深く流れも急なため、迫力満点です。ちょうどここは八甲田山の西側に位置しており、八甲田山系の水流の一つになっています。
城ヶ倉渓流は十和田八幡平国立公園の数ある渓流の中でも、トップクラスの景勝地として人気があるのです。渓流を巡る遊歩道もあるのですが、冬場は閉鎖されることが多く、また最近は紅葉の時期にも通行禁止となることもあります。
城ヶ倉大橋の上からでも渓流の迫力は十分に見て取れるので、それでも十分でしょう。
紅葉の見頃は?
十和田八幡平国立公園は全体が紅葉の絶景スポットとなっていますが、その中の城ヶ倉大橋付近の八甲田山系の見頃は毎年10月中旬頃となっています。紅葉が色づき始めるのが10月の上旬頃で、寒暖の差が大きくなる中旬から下旬が見頃です。
紅葉する木の種類はブナ、ナラ、カエデ、ダケカンバとなっており、特にカエデの赤色は遠くからでも目立つほどの華やかさです。
城ヶ倉大橋の見どころ
それでは城ヶ倉大橋の見どころについて、ひとつ一つ見ていくことにします。十和田八幡平国立公園の八甲田連峰を見渡すスポットにある城ヶ倉大橋には見どころがたくさんあるのです。
圧巻の紅葉パノラマ
城ヶ倉大橋は城ヶ倉渓流の上に架かっているので、渓流沿いに一斉に紅葉した木々が視界の中に圧倒的な迫力で飛び込んできます。紅葉の樹林帯の中に橋が通っているという構図になっているので、橋の上からは360度の大パノラマが楽しめるのです。
紅葉の景色というのはえてして山の一部が色づくこともありますが、城ヶ倉大橋周辺は色づく種類の木々しか生えていないために、全山が燃え立つような紅葉に染まります。ちょうど紅葉に包み込まれるようなロケーションを楽しみましょう。
日本一の上路式アーチ橋
城ヶ倉大橋は上路式アーチとしては、アーチ支間長が255mと日本一の長さを有しています。平成7年10月27日に開通しており、津軽と南部を結ぶ橋として大切な役割を果たしているのです。
アーチ橋はアーチの上に道路があるのを上路式と言います。道路の位置がどこにあるかで他にも下路アーチや中路アーチという形態があるのです。昔は上路式アーチは「充腹式上路アーチ橋」が主流だったので、大きな橋は作れなかったのです。
充腹式というのは上の道路とアーチの間に石材などの材料をすき間なく詰め込んだ形式のものを言います。時代が進んで鉄鋼やコンクリート材料を使用できるようになったら充腹式にしなくてもよくなり、開腹式上路アーチができたのです。
開腹式上路アーチ橋はオープンスパンドレルアーチ橋とも呼ばれており、従来の充腹式に比べて橋体が軽量にできるために長大なアーチ橋が架橋できるようになったのです。このような技術の上に、日本一の長さの城ヶ倉大橋が完成しました。
夕焼けの景色も絶景
八甲田山系の一部である城ヶ倉大橋周辺からの展望は、絶景なのが理解できたでしょう。さらに城ヶ倉大橋から眺める夕焼けの景色についても紹介しておかなければなりません。特に空気が澄んでいる秋空の夕焼けは、息をのむほど美しいのです。
防寒対策を十分にして、黄昏時の美しい風景を存分に味わってみましょう。
城ヶ倉大橋の心霊の噂
十和田八幡平国立公園の中でも群を抜いて美しい絶景が楽しめる城ヶ倉大橋ですが、実は城ヶ倉大橋にまつわる心霊の噂もあります。美しいものの蔭には何かしらダークサイドもあるのは仕方ないでしょう。
城ヶ倉大橋の心霊の噂について見てみます。
地元では有名な心霊スポット
城ヶ倉大橋から城ヶ倉渓流をのぞき込んでみると、ここが断崖絶壁に位置していることがわかります。しかも谷底までがやけに深く見えるのです。それもそのはずで、橋の上から谷底までの深さは122メートルもあるのです。
日本三名瀑と言われている日光の華厳滝は、見事な落差をもって巨大な水流が落下していますが、この華厳滝の落差は97mとなります。これよりも高いのですから、かなりの高さと言えます。
実はこの深い谷が理由で、城ヶ倉大橋が心霊スポットとして噂されるようになったのです。地元では立派な橋を褒めるのと共に、ダークなイメージの心霊スポットの噂についても有名になっています。
飛び降り自殺多発の噂
人間は自殺をする時に飛び降り自殺を選ぶ人がいます。飛び降りてしまえば万が一にも助からず、必ず昇天できるからです。ところで日本全国の自殺の名所というのは、決まって断崖絶壁から飛び降りるところです。
国立公園の中で自殺というのはあまり感心できないことでしょうが、この城ヶ倉大橋の場合は自殺を考えたことがない人でも、谷底を見下ろすと恐怖心が生じるでしょう。これならば確実に死ねると思ってしまうに違いありません。
誰もがそのように考えるせいか、平成7年の秋にこの橋が完成してから何人もの飛び降り自殺者が発生しているとの噂があります。中には実際に飛び降りるところを目撃してしまった人もいるようです。
夜は特に注意!
心霊スポットが真に恐ろしいのは、日が暮れて辺りが暗くなってきた頃です。夜になってこの城ヶ倉大橋のあたりをうろついていると、通常は聞こえない物音や話し声がしたり、あるいは幻影を見てしまったりするという噂があります。
そうです、城ヶ倉大橋は青森県の中でも有名な心霊スポットで、オカルト好きな人達が夜間に出かけて行っては顔を青くして体験談をSNSに発信しているのです。心臓が強くなかったりオカルトが苦手な人は夜間は近づかないようにしましょう。
城ヶ倉大橋周辺のおすすめ観光スポット
城ヶ倉大橋はもともと十和田八幡平国立公園内にある観光スポットですので、この周辺にも見どころがたくさんあります。おすすめの観光スポットを3箇所選んで紹介します。
観光にもおすすめの温泉「酸ヶ湯温泉」
酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)は標高900mという高所にある温泉です。ここは八甲田山系の一部で主峰の大岳の西に位置しています。酸ヶ湯温泉といっても複数の宿があるわけではなく一つの大きな宿があるのです。
この旅館は収容人数400人という大規模旅館です。そしてこの旅館の名物の風呂は「ヒバ千人風呂」で、かなり大きな浴室になっており、しかも混浴となります。この風呂には老若男女が和気あいあいの雰囲気で湯を楽しんでいます。
またこの温泉には「マンジュウふかし」という地面から蒸気が噴き出している上に木箱があり、そこに腰掛けるという名物があります。これは冷え性や痔に効用があるので、これを目当てに長期滞在している人もいるくらいです。
酸ヶ湯温泉の食事処には「鬼面庵(おにめんあん)」という蕎麦屋があります。「鬼面庵」というのは変わった名前なのですが、八甲田に古くから伝わる「鬼面岩」伝説に由来したものなのです。
ここで提供される名物の一つに「酸ヶ湯そば」があります。このそばはそば粉だけで作られる純粋な日本そばで、恵まれた気候風土と良質な八甲田の湧水の作用で日本そば独特の舌ざわりの味わいが楽しめます。
つなぎ粉を使用していないので気候変化や発酵度合いによっては切れやすくなっているのも特徴です。さらにだし汁は陸奥湾のいわし焼干を主原料とした伝統の味で、どこか懐かしい味がします。
住所 | 青森県青森市荒川南荒川山 国有林酸湯沢50番地 |
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電話番号 | 017-738-6400 |
営業時間・定休日 | 7:00~18:00 |
アクセス | 青森駅からバス85分 「酸ヶ湯温泉」下車すぐ |
平均予算 | 1000円 (立ち寄り湯) |
駐車場の有無 | 有 |
公式URL | 酸ヶ湯温泉 |
一味違う絶景を満喫「八甲田ロープウェー」
八甲田山ロープウェーは十和田八幡平国立公園の北部に位置しています。青森市からは車で奥入瀬渓流・十和田湖方面へ向かって40分ほどでロープウェー山麓駅に着きます。このロープウェーは昭和43年10月に開業しており四季を通じて楽しめるのです。
9月下旬には山頂公園駅付近の紅葉が始まり、10月いっぱいに亘って紅葉狩りの観光客で賑わうのです。なんと10月中の輸送人員は10万人を超えてしまいます。また10月中旬になると初雪が降りますが、スキーシーズンは12月上旬頃に開始します。
ロープウェーの進路の長さは2459mで、高低差は650mです。また最大勾配は25.43度もあるのです。定員は101人で乗務員が1名入っています。平成15年5月に三代目のスイスCWA者製の新ゴンドラへ更新されました。
住所 | 青森県青森市 大字荒川寒水沢1-12 |
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電話番号 | 017-738-0343 |
営業時間・定休日 | 9:00~16:20 (冬季15:40) |
アクセス | 青森駅からバス60分 |
平均予算 | 大人(中学生以上): 片道1250円 往復2000円 小人(小学生): 片道450円 往復700円 小学校入学前:無料 |
駐車場の有無 | 有 |
公式URL | 八甲田ロープウェイ |
休憩におすすめの食事処「長生きの茶屋」
萱野高原には「長生きの茶屋」という食事処があります。ここで提供されているものの中に摂取すると長生きするものがあるのです。答えは萱野高原に伝わる「三杯茶」です。
この茶は1杯飲むと3年長生きして、2杯飲むと6年長生きし、3杯飲むと死ぬまで生きるとう大変ありがたいお茶となります。死ぬまで生きるというのは当たり前ではないか、と野暮なことは言わないで、きっと長寿を与えてくれると信じましょう。
このお茶はなんと無料で飲めますので、是非3杯飲んで長寿を得るのです。なお、長生きの茶屋にはその他にもお土産なども売っていますので、萱野高原の散策のついでに見てみましょう。
住所 | 青森県青森市 横内八重菊62 |
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電話番号 | 017-728-0356 |
営業時間・定休日 | 8:30~17:00 定休日: 無休 |
アクセス | 青森駅からバス45分 |
平均予算 | ~999円 |
駐車場の有無 | 有 |
公式URL | 長生きの茶屋 |
城ヶ倉大橋の基本情報
城ヶ倉大橋は十和田八幡平国立公園の八甲田山系の一部として、城ヶ倉渓流の上に架かっている上路式アーチ橋です。また上路式としては日本一の長さを誇っています。この橋の端には駐車場があるので、そこに車を停めて橋に行ってみましょう。
橋の上からは360度のパノラマが楽しめるので、特に10月中旬の紅葉の盛りに行けば絶景を楽しむことができます。
住所 | 青森県青森市荒川南荒川山 |
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電話番号 | 017-728-0200 東青地域県民局地域整備部 017-738-0658 ホテル城ヶ倉 |
アクセス | 城ヶ倉温泉から城ヶ倉大橋 約1.7km、徒歩20~30分 青森駅から車で85分 |
駐車場の有無 | 有 |
公式URL | 青森県観光情報サイト |
城ヶ倉大橋へ絶景を見に行こう!
映画の八甲田山を見たことがあるでしょうか。冬山の八甲田山は積雪で厳しい環境なのですが、春が来て木々が芽吹くと、東北特有の深い味わいのある本物の自然の美しさが際立ってきます。
この素晴らしい自然環境の中に建設された城ヶ倉大橋は、日本一の上路式アーチ橋として完成後20数年というもの、たくさんの人達にこの周辺の自然を見せてきました。城ヶ倉大橋が最も力を発揮するのは紅葉の季節です。
全山燃え立つような紅葉に包まれて360度のパノラマを楽しめるのは、日本中にここしかないのではないでしょうか。少し遠いかも知れませんが、是非見ておきたい絶景です。人生が変わるくらいの喜びを味わうために出かけてみましょう。