ビーバーは金沢のお菓子!北陸製菓の歴史や白えび味・取扱店も紹介
金沢で人気のお菓子、「ビーバー」をご存知ですか?金沢でお菓子と言えば、真っ先に名前が上がるほどの人気商品ですが、金沢以外ではあまり見かけません。金沢人のソウルフードともいえるお菓子の「ビーバー」の秘密を大公開。これを読めば誰でも「ビーバー」通になれます。
目次
金沢で定番のお菓子「ビーバー」について紹介!
北陸新幹線の開通で、ぐっと身近になった古都金沢。歴史ある城下町金沢は、街並みも美しく、観光名所もいっぱい。さらに北陸の海の幸、山の幸が溢れる魅力的な都市です。老舗の和菓子屋や新進気鋭の洋菓子店なども多く、美味しいお菓子にはこと欠きません。
そんな金沢で、おやつの定番と言えば「ビーバー」です。子どもから大人まで、金沢市民なら誰もが知っている人気のお菓子「ビーバー」。
金沢市民以外にはあまり知られていませんでしたが、近年マスコミでも取り上げられ、一気に知名度が上がった金沢の人気お菓子「ビーバー」について、詳しくご紹介します。
金沢のお菓子「ビーバー」とは?
金沢のお菓子の定番、「ビーバー」ですが、「ビーバー」をまったく知らない人が、「ビーバー」という商品名からどんなお菓子なのか想像するのは、難しいでしょう。「ビーバー」っていったい何?そんな人のために、金沢の人気お菓子「ビーバー」について、詳しくご紹介します。
お土産で人気の揚げあられ
金沢の定番お菓子「ビーバー」は、サクッと香ばしい揚げあられです。揚げあられのお菓子は全国各地にありますが、「ビーバー」は、北陸産のもち米に日高昆布を練り込み、鳴門の焼塩を使った秘伝の味。
地元では昔から子どものおやつやお酒のつまみとして愛用されていますが、北陸新幹線の開通で観光客が増えてからは、気軽な金沢土産としても購入する人も多く、小袋タイプの「ビーバー」は、ばらまき用のお土産にも最適と、ますます人気を博しています。
八村塁選手の紹介で話題に
地元金沢では昔から親しまれていた「ビーバー」ですが、金沢やその周辺の限られた地域以外では知らない人の方が多いほど、マイナーな地方お菓子でした。金沢出身で地元を離れた人も、ときどき懐かしく思い出すことはあっても、積極的に全国に布教しようとする人はいませんでした。
そんな、地方の隠れた銘菓「ビーバー」が、一躍脚光を浴びるきっかけになったのが、日本人初のNBAドラフト一巡目指名の快挙となったプロバスケットボールプレイヤーの八村塁選手です。
2019年6月、名門ワシントン・ウィザーズからドラフト指名を受けた八村塁選手は、入団直後の7月13日に、チームメイトに「ビーバー」の「白えび」味を差し入し、絶賛されたと報じられました。
八村塁選手は、金沢がある石川県の隣の富山県の出身ですが、富山湾は日本でもっとも白えび漁が盛んで、「ビーバー」も「白えび」も、八村塁選手にとっては、誇らしい故郷の味だったのでしょう。
1981年の岡山恭崇選手以来のNBAドラフト指名、NBAプレイヤーとしては日本人初となり、注目の的だった八村塁選手のニュースは、瞬く間に日本中に広まり、金沢及びその周辺の一部地区で、長く密かに愛されてきた「ビーバー」は、一気に全国にその名を知られるようになりました。
ビーバーを製造している北陸製菓の歴史
「ビーバー」を製造しているのは、 石川県金沢市に本社を置く、「北陸製菓株式会社」です。「北陸製菓株式会社」は、1918年に「日本あられ株式会社」として産声を上げました。
1921年、社名を現在の「北陸製菓株式会社」に改め、ビスケットの製造を開始、現在では北陸地方唯一のビスケットメーカーとして、安心で安全なビスケットを作り続けています。
2009年には、長らく「北陸製菓株式会社」の愛称だった「hokka」を正式名にしたブランドを立ち上げ、広く海外まで展開しています。
「北陸製菓株式会社」の看板商品は、100年近くも作り続けられているビスケットですが、人気のおやつ「ビーバー」の歴史も負けてはいません。
「ビーバー」の誕生は、1970年。当時開催されていた大阪万博のカナダ館で展示されていたビーバーの人形の歯が、お菓子を2つ並べたかたちとそっくりだったため、「ビーバー」と名付けられました。以来約50年、金沢の人たちにとってはなくてはならないお菓子として、不動の地位を守っています。
金沢のお菓子「ビーバー」の味4選!
シンプルな揚げあられながら一度食べたら病みつきになる金沢のお菓子「ビーバー」。どんなラインナップがあるのでしょうか。「ビーバー」の人気の味をご紹介します。
定番の味「ビーバー」
一番人気は定番の味、もち米と昆布と塩の旨味が詰まったシンプルな「ビーバー」です。発売当社から受け継がれている製法で、今も当時と変わらぬ味を守り続けています。
白えびの人気味「白えびビーバー」
八村塁選手の差し入れで、人気に火がついた「白えびビーバー」。
石川県の隣富山県で大量に水揚げされる「白えび」を使った「白えびビーバー」は、秘伝の製法を受け継いだ定番の「ビーバー」に、「白えび」の甘みがミックスされ、ジャンクな中にも上品さが漂う絶妙な味で、定番をしのぐほどの人気ぶりです。
定番の「ビーバー」と「白えびビーバー」、いずれも甲乙つけがたく、お土産には、定番の「ビーバー」と「白えびビーバー」をセットで購入する人が多いです。
白身のトロが味わえる「のどぐろビーバー」
北陸の高級魚としてすっかり有名になった「のどぐろ」。あまりの人気ぶりに一時は幻の魚と言われるほど品薄になりました。白身魚なのに脂ののった濃厚な味が特徴で、干物や焼き魚、刺身にすると絶品。最近は寿司ネタとしても人気です。
そんな北陸の名物「のどぐろ」を練り込んだ「のどぐろビーバー」は、魚の旨味が感じられる芳醇な味に物珍しさも手伝って、北陸土産として人気を集めましたが、現在販売は終了しています。
スパイシーで美味しい「カレービーバー」
ビールのおつまみに最適と話題を集めたのが、ぴりっとしたスパイシーな味が後を引く「カレービーバー」です。しかし、残念ながら「のどぐろビーバー」同様、「カレービーバー」も、現在は販売を終了しています。
「ビーバー」ファンからは、販売再開を待ち望む声が多く聞かれるので、いつかまた復活するかもしれません。
金沢のお菓子「ビーバー」の取扱店は?
金沢で人気のお菓子「ビーバー」について、お判りいただけたでしょうか。さっそく食べてみたいと思った人のために、どこで「ビーバー」が手にいはいるのか、「ビーバー」の販売場所をご紹介しておきます。
お土産の購入に「北陸製菓 金沢彩匠」
お土産として「ビーバー」の購入を考えている人にぜひおすすめしたいのは、工場直営店の「北陸製菓金沢彩匠」です。1997年に工場見学もできる直営店としてオープン。
敷地内には「hokka」の工場もあるので、おせんべいのほかビスケットのラインナップも充実しています。現在はコロナの影響で中止していますが、おせんべいの手焼き体験(有料)もできるので、観光にもおすすめです。
住所 | 石川県金沢市押野2丁目290-1 |
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電話番号 | 076-243-7155 |
営業時間・定休日 | 10:00~18:00 水曜定休 年末年始休業 |
平均予算 | 500円~ |
アクセス | JR「西金沢」駅から徒歩約12分 |
駐車場の有無 | あり |
公式URL | https://hokka.jp/ |
気軽に買える「北陸のスーパー・コンビニ」
金沢では定番のお菓子「ビーバー」は、地元のスーパーやコンビニでも売っています。自宅用なら、気軽に買えるスーパーやコンビニも便利でおすすめ。ただし、期間限定商品や企画商品などは置いていないこともあるので、気をつけてください。
定番の「ビーバー」なら、ほぼ間違いなく手に入りますが、観光シーズンなどで大量に購入する人が続くと品切れの可能性もあります。観光に夢中でお土産を買い忘れたという人でもご安心を。「ビーバー」は、市内のスーパーやコンビニのほか、金沢駅のキオスクでも取り扱っています。
金沢のお菓子「ビーバー」は公式オンラインショップでも購入可能!
「ビーバー」は食べたいけれど、わざわざ金沢まではいけない、そんな人はオンラインショップが便利です。「北陸製菓株式会社」のホームページから、公式オンラインショップに飛べば、簡単に注文できます。
今すぐ「ビーバー」を食べたい、大量に購入したい、そんな人にも公式オンラインショップはおすすめです。
噂の金沢のお菓子ビーバーを食べてみよう
原料と製法にこだわった揚げあられが美味しくないわけがありません。約半世紀にわたって愛され続けている金沢のお菓子「ビーバー」を、ぜひ一度食べてみてください。