金沢•九谷焼のおすすめショップ!人気の窯元や体験スポットも紹介
金沢で九谷焼きに触れてみませんか。北陸金沢には、本格的な九谷焼が買えたり、絵付け体験が楽しめる老舗の窯元や、人気のショップがたくさんあります。この記事では、金沢・久谷焼のおすすめのショップや窯元をご紹介していきます。気になるスポットをチェックしてみてください。
金沢の伝統工芸品•九谷焼で生活に彩をプラスしよう!
金沢の伝統工芸品・久谷焼に触れてみませんか。北陸金沢には、本格的な九谷焼が手に入れられたり、普段はあまりできない、絵付けなどの貴重な体験が楽しめるショップがたくさんあります。
そこでこの記事では、金沢でおすすめのショップや人気の窯元をご紹介していきます。金沢を訪れた時にはこの記事を参考にしていただき、気になるスポットへと足を運んでみてください。
九谷焼とは?
九谷焼は、石川県加賀地方でつくられている伝統工芸品の陶磁器です。呉須(ごす)と呼ばれる藍色の顔料で線描きをし、久谷五彩と呼ばれる緑・黄・紫・紺青・赤の5種類の色絵の具を自在に活用して、厚く盛り上げて塗るスタイルです。
絵柄は、花・草・鳥・動物・風景などさまざまで、大胆で色鮮やかな色彩が特徴の焼き物です。その美しさで宮内庁ご用達の工芸品として重宝され、繊細かつ大胆な高度の技法により、ジャパンクタ二と呼ばれ、世界からも高い評価を得ています。
360年以上の歴史がある焼き物
久谷焼の歴史を振り返るには、1655年頃まで遡らなければなりません。その当時、加賀藩の領内である久谷(現在の石川県加賀市)の金山で、良質な陶石が発見されました。
それがきっかけとなり、加賀初代藩主・前田利治が藩士後藤才次郎に命じて、肥前有田で製陶の技術を学ばせます。そして、加賀藩に戻った後にその技術を取り入れて、久谷に窯を興したのが始まりと伝えられています。
この期間に製作されたものが古九谷(こくたに)と呼ばれ、力強くかつ美しい絵付けが高く評価されました。このように高い評価を得た古九谷ではありますが、1700年の前半には窯を閉じることになります。
その後、古九谷が廃窯となった約100年後の1800年頃、京都の文人である青木木米を招いて金沢の春日山に新しい窯を築き、加賀藩直営で九谷焼が復活することになります。いわゆる、再興九谷の時代の始まりです。
これを機会に、吉田屋窯、宮本窯、永楽窯、飯田屋窯などの新しい窯が次々と興り、それぞれ特徴ある画風を展開し、九谷焼が再興される形となりました。
さらに、幕末から明治初頭にかけ、九谷庄三(くたにしょうざ)、斎田道開(さいだ どうかい)らが活躍し、九谷焼は国内に広く普及します。そして、明治政府により海外へと輸出され、国内外の博覧会に大量に出品されることで、産業的な確立を果たしました。
明治時代以降においても、創作意欲が盛んな名人たちにより現代につながるさまざまな技法が生み出され、久谷焼の新しい可能性を次々と開拓しています。
中でも、人間国宝の𠮷田美統(よしだみのり)氏の釉裏金彩(ゆうりきんさい)や、三代徳田八十吉(とくだやそきち)氏の彩釉(さいゆう)は、重要無形文化財に認定され、九谷焼のみならず、日本の焼き物に大きな足跡を残しました。
色鮮やかな絵付けが特徴
日本各地には、日本三大陶磁器と呼ばれる美濃焼・瀬戸焼・有田焼をはじめとして、多くの焼き物があります。そして、それぞれの焼き物に、そこにしかない特徴があります。
比較的あっさりとして地味な色合いのものから、たくさんの色の絵の具を駆使して、大胆な構図や色合いがあるものなどさまざまです。
先ほどご紹介したように、金沢の九谷焼は、「絵付けなくして九谷無し」といわれるほど、絵付けが特徴の陶磁器です。主に緑、黄、赤、紫、紺青の久谷五彩の和絵の具で彩られ、豪快な絵柄から繊細な描写まで、さまざまな技法・色合いの陶磁器が楽しめます。
窯元ごとに独自の絵付けがある
このあとご紹介していきますが、久谷焼の絵付けは一律ではありません。窯元によりそれぞれ特徴ある絵付けが見られます。その中には、あなたが手に取って買い求めてみたくなるような、魅力ある絵付けのものも見つけられるでしょう。
普段使いしやすいカジュアルなアイテムも増えている
伝統工芸品として知られる金沢の九谷焼。お部屋のインテリアとして飾っておくような高価なものがありますが、最近では、普段使いしやすいカジュアルなアイテムが続々増えています。
例えば、極上ビールが楽しめる宅飲み派におすすめのビアカップや酒器セット。また、お土産にぴったりな夫婦茶碗や夫婦湯呑み、マグカップなど、普段使いやお土産におすすめの九谷焼グッズがたくさんあります。
次に、それらの九谷焼を取り揃える人気の窯元やおすすめのショップをご紹介していきます。ぜひ、あなたが気になる窯元やショップを見つけて、お気に入りの九谷焼グッズをあなたの生活に、積極的に取り入れてみてください。
上出長右衛門窯
割烹食器を中心に酒器や茶器を焼造する、石川県能美市にある窯元「上出長右衛門窯」をご紹介します。JR北陸本線能美根上駅(旧寺井駅)から車で約10分のところに、窯元を構えています。
年に一度5月の連休を利用して、窯を解放し、蔵出し市や絵付け体験などの、利用者が楽しめる催し物を開催しています。気になる人は、窯元に問い合わせするか、窯元のホームページなどで確認してみてください。
創業130年の老舗窯元
「上出長右衛門窯」は、先ほど名前をご紹介した、幕末から明治初頭にかけて活躍した久谷庄三の出生地である石川県能美郡寺井村に、1879年に創業した老舗の久谷焼の窯元です。
こちらでは、熟練した職人の手作業により一つ一つ丹精込めて製作する、割烹食器や酒器、茶器を提供しています。
日本伝統の藍色と、青・黄・紫・紺青・赤の久谷五彩を使い、古典的でありながら、なおかつ現代にも通じるような若々しさが特徴です。
ポップな現代風デザインのアイテムもある
上出長右衛門窯の作品には、九谷焼らしい鮮やかに色合いの盃や、素朴な色合いの湯飲み、ポップで現代風のデザインのコーヒーカップ&ソーサーなど、さまざなデザインの商品が用意されています。
これらの商品は、お店に出かけて買うことができますが、窯元のホームページのオンラインショップでも手に入れることができます。気になる人は、あらかじめネットで確認して、お店で直に手に取って確認してみてはいかがでしょうか。
住所 | 石川県能美市吉光町ホ65 |
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電話番号 | 0761-57-3344 |
営業時間・定休日 | 10:00〜17:00 ・土曜日、日曜日、祝日 |
駐車場の有無 | ーーー |
アクセス | ・JR北陸本線「能美根上駅(旧寺井駅)」 から車で約10分 ・北陸自動車道「能美根上スマートI.C」 から車で約10分 |
公式URL | 上出長右衛門窯 |
九谷光仙窯
石川県金沢市にある明治3年創業の老舗窯元「九谷光仙窯」をご紹介します。ろくろによる整形から絵付けまでを、熟練の職人による一貫した手づくりにこだわった製品を製作しています。
こちらの窯元は、九谷焼の展示から製作工程の案内、貴重な絵付け体験から製品の販売を行なっています。
皇室への献上品も手掛ける
九谷光仙窯は、一般のお客様に製品を提供する一方で、皇室への献上品も手掛けています。近頃では、昭和43年に皇太子殿下(現天皇陛下)が石川県御来県に際し抹茶わん献上しました。
また、浩宮徳仁親王殿下が九谷光仙窯を御来窯した際にも抹茶わん献上しています。さらに、平成18年には、文化庁主催「日本の匠の技」に伴い、当時の首相である小泉首相が九谷光仙窯を訪れました。
絵付け体験も可能
九谷光仙窯では、事前に予約をすれば貴重な絵付け体験が楽しめます。参加者は、素地といわれる白い器に絵の輪郭線などを描きます。
そして、色などの色彩は伝統の絵和具で仕上げるため、熟練した職人がおこない焼き上げをします。できあがった製品は、約2ヶ月で郵送してもらえます。
所要時間は工房見学を含めて約1時間。体験料金は1300円から5400円で、約15種類の素地の中から自分の好きなものが選べます。興味がある人はぜひチャレンジして、あなただけの九谷焼を製作してください。
住所 | 石川県金沢市野町5-3-3 |
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電話番号 | 076-241-0902 |
営業時間・定休日 | 9:00〜17:00・元旦 |
駐車場の有無 | ーーー |
アクセス | JR「金沢駅」東口バスターミナルから 野町駅行き北鉄バスで約20分 野町駅バス停(終点)下車徒歩約1分 |
公式URL | 九谷光仙窯 |
宮本泰山堂
「宮本泰山堂」は。石川県小松市にある窯元です。JR北陸本線小松駅から徒歩約8分と、アクセス抜群のところにあります。
明治42年にここ石川県小松に開業。古九谷本来の伝統的な磁器をはじめとして、伝統とモダンの融合を窯元のテーマにした製品を提供しています。
「使って楽しい器」をコンセプトにしている」
さらに、「使って楽しい器」をコンセプトに、小さな家をかたどったお家のプレートや、可愛いケーキの形をした陶箱ケーキ、三角屋根の愛らし形のを曲り屋箸置きなどの、使っていてワクワクするような、見ても楽める九谷焼グッズを提供しています。
プレゼントや引き出物にもおすすめ
これら宮本泰山堂の製品は、プレゼントはにぴったりです。また、引き出物にもおすすめの、ペアやセットの和食器が集められています。そのほか、贈る際には、全ての品物にギフトラッピんを施してくれます。
伝統工芸の九谷焼なら、大切な人に贈れば喜ばれること間違いなしでしょう。
住所 | 石川県小松市東町76 |
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電話番号 | 0761-22-0446 |
営業時間・定休日 | 11:00〜17:30 ・日曜日、祝日 |
駐車場の有無 | ーーー |
アクセス | JR北陸本線「小松駅」から徒歩約8分 |
公式URL | 宮本泰山堂 |
九谷焼のおすすめ体験スポット3選
最後に、九谷焼の絵付けなどが体験できるおすすめのスポットを3つご紹介します。
①本格的な上絵付けが体験できる「工房ひょんの木」
「工房ひょんの木」は、石川県金沢市の中心部である香林坊に位置する九谷焼の工房です。こちらでは、築150年の武家屋敷を利用した九谷焼の工房で、絵付け体験に参加して、この世に一つだけの九谷焼をつくることができます。
そのほか、お茶会、持ち寄り食事会などの、金沢の文化に触れられるイベントも開催されています。金沢に出かけた際には、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
住所 | 石川県金沢市香林坊2-5-29 |
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電話番号 | 076-254-6957 |
営業時間・定休日 | 10:00〜17:00 ・水曜日、木曜日 |
駐車場の有無 | 近隣にコインパーキング有り |
アクセス | ・「香林坊」「南町 」各バス停から徒歩8分 ・北陸自動車道「金沢西IC」「金沢東IC」 各ICから車で約20分 |
公式URL | 工房ひょんの木 |
②九谷焼のアクセサリーが作れる「atelier&gallery creava」
「atelier&gallery creava」は、ギャラリー、ショップ&カフェ、陶芸教室、レストラン、ワークショップスタジオが入居する、石川県金沢市の複合アート施設です。
こちらでは、陶芸教室に参加して、ろくろを使った器づくり体験と絵付け体験が楽しめます。九谷五彩体験のほか、工房オリジナルの九谷焼ビーズを使って、自分だけの九谷焼オリジナルアクセサリーが製作しましょう。
製作時間は約30分で、予約なしでの参加が可能なので、金沢を訪れた際には気軽に足を運んでみてください。
住所 | 石川県金沢市長町2-6-51 |
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電話番号 |
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営業時間・定休日 | Restaurant 18:00〜23:00(L.O.)Bar opens 21:00 ・水曜日、木曜日 gallery/Shop & Cafe 11:00~17:00・水曜日、木曜日 陶芸体験 11:00~17:00・水曜日、木曜日 |
駐車場の有無 | 有り |
アクセス | テキスト |
公式URL | atelier&gallery creava |
③転写シールで手軽に上絵付け「八百萬本舗」
「八百萬本舗」は、JR金沢駅から車で約8分のところにある九谷焼のギフトショップです。こちらにあるKUTANI SEALでは、特殊技術であらかじめ印刷された転写シールを使って手軽に上絵付けが楽しめます。
また、この転写シートと真っ白が茶碗などがセットになったキットが販売されています。九谷焼を手軽に製作してみたい人におすすめです。
住所 | 石川県金沢市尾張町2-14-20 |
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電話番号 | 076-213-5148 |
営業時間・定休日 | 10:00~19:00 (ワークショップの受付は17:00まで) ・水曜日 |
駐車場の有無 | ーーー |
アクセス | JR「金沢駅」から車で約8分 |
公式URL | 八百萬本舗 |
金沢・九谷焼で生活に彩をせてみよう!
いかがでしたか。北陸金沢には、久谷焼に触れられる人気の窯元や、おすすめのショップなどがたくさんあります。そして、それらのショップには、本格的な九谷焼から日常に気軽に取り入れられる久谷焼のアクセサリーまで、豊富な商品が取り揃えられています。
金沢に出かけた際には、ぜひ今回の記事を参考にしていただき、金沢のそれらのスポットに足を運んでみましょう。そして、気に入った九谷焼が見つかったら早速手に入れて、普段の生活に彩を添えてみてはいかがでしょうか。