京都東山の大将軍神社!御朱印・見どころやアクセスなどを紹介
知恩院や青蓮院などがある京都・東山の大将軍神社は、京都を鎮護する由緒正しい神社のひとつです。賑やかな東山エリアの中にあって、静かで厳粛な雰囲気を漂わせる大将軍神社は、別名「東三條大将軍神社」とも呼ばれています。この記事ではこの東山の大将軍神社をご紹介します。
目次
京都の東山にある「大将軍神社」について紹介!
知恩院や青蓮院門跡、京都市立美術館などが集まる京都の人気エリア・東山に、大将軍神社という神社があるのをご存知ですか?とてもかっこいい名前の神社ですが、実は非常に由緒ある、そして京都の町そのものにとっても重要な神社です。
京都東山にある大将軍神社とはどんな神社?
京都・東山の大将軍神社は御祭神に素盞嗚尊を奉じる神社で、東山三条通りを南へ入った小さな路地にあります。境内には本殿や摂社のほか、平安時代の関白・藤原兼通の屋敷跡もあります。
平安時代にはこの場所は平安京に入る「三条口」の要所で、そこから入る邪気を防ぐために大将軍神社が置かれたということです。ちなみに、「大将軍神社」は、「たいしょうぐんじんじゃ」と読みます。「だいしょうぐん」ではないのでご注意を!
京都の四方にある大将軍神社の1つ
東山の大将軍神社と聞いて疑問に思った方もいるのではないでしょうか。大将軍神社といえば、北野天満宮の近くにある神社を思い浮かべる方も多いと思います。
実は京都には大将軍神社が4ヵ所あり、それぞれ東西南北を守護しています。他の3社については、後ほどご紹介するのでお見逃しなく!
大将軍神社でもらえる御朱印は?
東山の大将軍神社では御朱印を拝受できます。
右上に関白の屋敷の呼び名であった「東三条殿」、中央か左ページに「大将軍神社印」の印が押され、社務所の方が墨痕鮮やかに参拝の日付と「大将軍神社」の文字を書いてくれます。
また、季節ごとのかわいいスタンプも押してもらえ、バリエーション豊かなので、季節ごとにお参りしたくなります。6月の夏越しの大祓や3月の雛祭りなど、京都や宮中にゆかりの深い行事では限定のスタンプもあるので、ぜひチェックしてから訪れることをおすすめします。
京都東山の大将軍神社の見どころ3選!
ここからは、京都・東山の大将軍神社の見どころをじっくりとみていきましょう。こじんまりとした神社ながら、平安京の歴史を感じさせる見どころが詰まっています。
跡地として有名「鵺の森」
藤原兼通は円融天皇(在位969-984年)の時代の関白です。藤原氏のトップとして国政を取り仕切り、栄華を極めました。彼の本邸がこの大将軍神社の場所にあった「東三条殿」で、その邸内の森は「鵺の森」と呼ばれていました。
鵺とは、猿の顔、狸の胴体、虎の手足を持ち、尾は蛇で、トラツグミのような不気味な声で鳴くという伝説の生き物です。そんな不気味な名前の森も、今ではすっかり小さくなり、今では静かに「東三条殿」の石碑と数本の木がたたずんでいます。
境内が一面黄色に「イチョウの木」
東三条殿跡にあるのが天神さまをまつった天満宮で、その隣にそびえ立つのが「鵺の森」の一部であったとされる大銀杏です。こちらのイチョウは樹齢800年ともいわれ、秋には境内を金色に染め上げていました。
しかし、2018年の台風でイチョウの大枝が折れ、その姿は大きく変わってしまいました。木の生命力を守るために思い切った剪定が行われたため、今後数年は以前のような金色に染まる木を見ることができないかもしれません。
2018、2019年に連続して近畿地方を襲った台風は、京都にもおおきな被害をもたらしました。大将軍神社も例外ではなく、イチョウのほか、高さ約15メートルのモチノキによって拝殿が押しつぶされ、摂社の荒熊稲荷社がエノキの倒木によって損壊しました。
現在も工事が続けられているので、静かな大将軍神社がこれからも存続するよう、寄付をするのはいかがでしょうか。
合わせて参拝できる「境内にある摂社」
境内には、本殿、拝殿と、摂社として隼社、天満宮、弁天社、荒熊稲荷社の4つがあります。
このうち拝殿、天満宮、荒熊稲荷社の3つが台風の被害を受けました。これ以上台風の被害が起こらないよう、しっかりお祈りするのもおすすめです。
京都は大将軍神社巡りもおすすめ!
大将軍神社はほかに3つあることは、上ですでにお伝えしました。そもそも「大将軍(たいしょうぐん)」とは、この場合実際の軍の指揮官を示す名前ではありません。陰陽道方位の吉凶を司る八将軍の一人で、時期によって様々に居所を変え、荒ぶる神として恐れ敬われました。
そのため、平安京への遷都に際しては、陰陽道に基づき各方面に大将軍をお祀りして、京都を守護をお願いすることにしたのでした。4つの大将軍神社を全て巡って、大きなご利益をいただきましょう!
①北の大将軍神社「西賀茂大将軍神社」
推古天皇17年(西暦600年)創建という非常に古いこちらの「西賀茂大将軍神社」は、磐長姫命をお祀りしている神社です。平安遷都より前からある由緒正しい神社ですが、桓武天皇が京都に都を移した際、北の守りとして「大将軍神社」の名を授けたということです。
住所 | 〒603-8845 京都府京都市北区西賀茂角社町129 |
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電話番号 | 0754916623 |
営業時間・定休日 | なし 社務所不定休 |
アクセス | 京都市営バス 大宮総門口町下車、徒歩約5分 京都市営バス神光院前下車、徒歩約5分 |
駐車場の有無 | 無し |
公式URL | - |
②西の大将軍神社「大将軍八神社」
北野天満宮に近いので、4つの大将軍神社の中では一番有名なのがこちらの「大将軍八神社」ではないでしょうか。祭神は素盞鳴尊で、他に恵比寿神社、稲荷神社、天満宮、長者神社、金毘羅神社、命婦神社、厳島神社、猿田彦神社、大金神神社、歳徳神社、地主神社があります。
住所 | 〒602-8374 京都府京都市上京区西町48 一条通御前西入ル |
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電話番号 | 075-461-0694 |
営業時間・定休日 | なし 社務所9:30~15:30 |
アクセス | 京都市バス 北野天満宮前下車、徒歩3分 京福電鉄 北野白梅町駅から徒歩5分 |
駐車場の有無 | 無し |
公式URL |
③南の大将軍神社「藤森神社」
大将軍神社という名前を冠していませんが、実は伏見の「藤森神社」が南の大将軍神社です。神功皇后が203年に創建したと伝えられる非常に由緒正しい神社で、菖蒲の節句発祥の神社としても知られており、また勝運と馬の神様として競馬ファンの聖地にもなっています。
境内の本殿からみて北西に大将軍社が祀られていて、小さいながらも京都の南の守護を担っています。
住所 | 〒612-0864 京都市伏見区深草鳥居崎町609 |
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電話番号 | 075-641-1045 |
営業時間・定休日 | なし 社務所9:00~17:00 |
アクセス | 京阪墨染駅下車徒歩7分 JR藤森駅下車徒歩5分 市バス藤森神社前下車すぐ |
駐車場の有無 | 無し |
公式URL |
京都東山の大将軍神社へのアクセス
京都・東山の大将軍神社には、京阪三条駅、または京都市営バス東山三条バス停より、いずれも徒歩でアクセスできます。駐車場はないので、公共交通機関での参拝がおすすめです。
境内は24時間自由に拝観できますが、周囲は住宅や店舗が密集しているので、特に夜間の参拝は付近に配慮して行いましょう。
住所 | 〒605-0019 京都府京都市東山区東三町丁目 下ル長光町640 |
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電話番号 | - |
営業時間・定休日 | なし 社務所は9:00〜16:00 |
アクセス |
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駐車場の有無 | 無し |
公式URL | - |
京都・東山の大将軍神社でパワーをもらおう!
京都・東山エリアにある大将軍神社は京都の東の守神です。京都を守る巨大なパワーをもつ神様に、ぜひ力を分けてもらいにお参りしましょう!