糸守湖のモデルはどこ？「君の名は。」聖地巡礼で行きたい諏訪湖を紹介

映画「君の名は。」に登場する糸守湖にはモデルが存在します。その名を諏訪湖と言い、糸守湖のように見晴らしのいい景色を見ようと多くの観光客が訪れています。また「君の名は。」の聖地巡礼として来る人もいるようです。

今回は諏訪湖のおすすめポイントについて、糸守湖のモデルとなった理由も交えながら紹介していきます。諏訪湖の景色は実に美しいので、糸守湖のモデルと言われる絶景を見に行ってみましょう。

まずは「君の名は。」について簡単に説明しましょう。公開から瞬く間に知名度や人気が広まり、社会現象にもなったアニメの1つです。

アニメを知らなくてもその名前は知っているという人も多い事でしょう。ファンによる聖地巡礼は現在でも盛んに行われているので、もしかしたら行き先で映画のような出会いが起きるかもしれません。

「君の名は。」とは、2016年8月に公開されたアニメ映画です。突然体が入れ替わってしまった少年少女の恋愛を主軸に、甘酸っぱい青春劇を描いたストーリーや、糸守湖など舞台の緻密な描写で人気を博しました。

1000年に一度起こる彗星の接近と関連させながら、入れ替わった体を頼りに見知らぬ者同士が惹かれ合っていく様子には思わず胸がときめいてしまいます。

「君の名は。」は公開前から注目を集めており、いざ公開されると予想を上回る大ヒットとなりました。公開から52日で興行収入は250億円を突破し、ランキングでは「崖の上のポニョ」に次いで11位となっています。

同時に日本アニメとしては宮崎駿監督が手掛けた「風立ちぬ」から3年ぶりに、100億円を超える記録を打ち立てました。海外でも多くの国で公開されており、未だその人気は衰える事を知りません。

「君の名は。」の人気が広まった大きな要因の1つは、ファンによる聖地巡礼です。映画で見た糸守湖など、美麗な景色を実感しようと、多くのファンが「君の名は。」のモデルとなった場所に足を運びました。

その姿はニュースやSNSでたちまち話題となり、結果として糸守湖など「君の名は。」のモデルとなった場所を訪れる人が急増したという訳です。映画の人気もあって聖地巡礼する人は今なお増えています。

「君の名は。」に登場する糸守湖は、森林や山脈に囲まれた巨大な湖です。自然の中心で堂々と佇み、太陽に照らされる姿の美しさから印象に残った人も多いでしょう。

実は糸守湖にはモデルとなった場所があり、その候補として3つの湖が挙げられています。それぞれどのような場所なのか紹介していきましょう。

「君の名は。」の制作最初期では、糸守湖のモデルとなったのは長野県にある松原湖または大月湖とされていました。この2つは新海誠監督の故郷・長野県小海町に実在する湖です。

この事は監督自身が認めており、NBS長野放送でのインタビューやツイッターでも触れています。ただし制作が進むにつれ糸守湖のイメージから離れていき、松原湖や大月湖ではなくなったというのが正しい見解です。

糸守湖のモデルとして有力なのが、長野県にある諏訪湖です。立石公園の中心にひっそりと佇むこの湖は、山に囲まれた盆地の中心にある湖という位置関係から、ファンの間で糸守湖のモデルだと言われています。

更に新海監督の出身地が長野県であり、自然に囲まれた風景もよく似ているので糸守湖のモデルとするには充分な理由と言えるでしょう。糸守湖で再現されたこの美しさは実際に見て体感した方がいいかもしれません。

糸守湖はモデルとなった諏訪湖の風景をほぼそのまま再現しており、美しい風景に既視感を覚えた人もいるようです。一方で本物の諏訪湖も糸守湖に負けない程の魅力があります。

諏訪湖には一望できる場所はもちろん、時間帯によって見える景色が変化するのも特徴です。諏訪湖の神秘的な瞬間を写真に収め、末永く大切にしていきましょう。

長野県諏訪市にある立石公園は、3つの町にまたがる諏訪湖を一望できる景勝地です。見晴らしのいい場所まで行くには坂道を登らなければいけませんが、その分一望できる諏訪湖の景色は格別です。

諏訪湖は鍵穴型の縦長な形をしており、立石公園から見える角度では丸い形に見えます。そのため角度によって違う見方があるのも諏訪湖の魅力です。足を運ぶ度に諏訪湖を見る角度を変えると、新しい発見があるかもしれません。

諏訪湖を見るのにおすすめの時間帯は夕方とされています。その時間帯になると夕陽が諏訪湖の向こう側に沈むので、インスタグラムで保存するには最適の風景です。またこの景色は劇中に登場する写真集「消えた糸守」の挿絵そっくりだと噂されています。

本物の糸守湖さながらの景色が見られるという理由から、聖地巡礼として諏訪湖を見に来る人も多いようです。太陽の沈む直前の光景は「マジックアワー（カタワレ時）」と呼ばれ、夜に切り替わる神秘的な瞬間で人々を魅了しています。

諏訪市では毎年、360度のパノラマ画像で巡る観光ツアーを開催しています。パノラマを操作する方法はパソコンのマウスをクリック、もしくはスマホやタブレット画面をドラッグする事です。

もちろんパノラマツアーには諏訪湖も含まれており、スマホのパノラマ撮影モードを使えば広々と撮れるでしょう。諏訪湖にお越しの際は広々としたパノラマ写真に光景を収めれば、家に帰ってからも楽しむ事ができます。

「君の名は。」には既に紹介した諏訪湖以外にも、モデルとなったスポットが豊富です。いずれも存在感のある場所なので、映画を注意深く見ていればどこがモデルになったのか気付くかもしれません。

ここでは主要人物の出身地となった岐阜県と東京都を中心に、「君の名は。」のモデルについて紹介します。映画を見て興味が湧いたら、これらのスポットにも足を運んでみて下さい。

「君の名は。」のモデルとなった舞台は糸守湖だけではなく、主要人物の出身地である岐阜や東京にもあります。映画を注意深く見ているとどこがモデルになったのが気付くかもしれません。

ここでは長野の諏訪湖以外に、「君の名は。」のモデルになった場所を4つ紹介します。聖地巡礼の際はこういった場所にも足を運んでみましょう。

オープニングで主題歌の「前前前世」が流れる際、神木隆之介の名前と共に大きく映るのがこの新宿警察署裏交差点です。都市の中心に堂々と佇む姿は壮大であり、夜の方が美しく感じられます。

大きなサークル状の信号機も目に付くので、オープニングで印象に残ったという人も多いでしょう。最寄りは新宿駅と東京メトロ西新宿駅なので、気軽にアクセスできます。

瀧のアルバイト先として登場したイタリアンレストランのモデルになった場所です。新宿 御苑のすぐそばにあるのはそのままで、ガラス張りによって外からも店内の様子が一目でわかります。

外観のみならずテーブルや椅子の形などもそっくりであり、モデルをよく観察しながら作られているのが伝わってきます。窓から入ってくる日の光も美しく、食事の際にムードを高めてくれるでしょう。

瀧が三葉を探しに行った際、入れ替わった時の記憶を頼りに岐阜へ向かった際の到着駅です。公開後に聖地巡礼で訪れた人も多く、その際に記念TOICAが事前予約限定品として販売されました。

飛騨古川駅は1934年に開業され、以来いくつもの被害や運航中止を受けながらも現在まで営業を続けています。駅の近くにあるタクシー業者も色は違うものの実在の会社であり、映画と比較しながら見てみるのもいいかもしれません。

瀧が地元の人に聞き込みをしている際に訪れた場所のモデルとなった神社です。平安時代に創建されたと言われており、現在は国の重要無形民俗文化財に指定されている由緒正しい建物です。

ここで行われる「古川祭」は日本三大裸祭りの1つであり、勇ましい起し太鼓や豪華絢爛な屋台が目を引きます。飛騨市の公式観光サイトにも舞台として掲載されており、重要な聖地巡礼スポットとして扱われています。

実際に「君の名は。」のモデルとなった場所に聖地巡礼した人達の感想も気になるところです。そこで感想についても簡単に紹介します。

これから映画を見る人も聖地巡礼する際は、どこが見所なのか他の人の感想に目を通しておくといいでしょう。実際に足を運ぶ際の目安にして下さい。

諏訪湖など、「君の名は。」のモデルとなった場所に聖地巡礼した人達の感想はおおむね好評です。糸守湖を始めとした場所はモデルの美しさをそのまま再現しており、実物を見て好きになったという声もあります。

新海監督は日常風景の切り取りが上手く、作品の世界に上手く落とし込む事でその魅力をより強く引き出しています。「君の名は。」には他にも印象的な風景描写があるので、映画のモデルとなった場所に実際に足を運んでみるのもいいでしょう。

「君の名は。」には糸守湖など印象的な風景や場所が多く、それらには実在するモデルが存在します。モデルとなった場所に実際に足を運ぶ事で、映画の世界観をより強く実感出来るかもしれません。

聖地巡礼には日本のみならず、海外からも大勢の人が訪れています。もしかしたら彼らとも聖地巡礼を通じて仲良くなれるかもしれません。糸守湖のモデルとなった諏訪湖など、様々な場所に足を運んでみましょう。