乙女滝は蓼科のおすすめ観光スポット！見どころやアクセスを紹介

長野県茅野市の蓼科（たてしな）にある「乙女滝」は、美しい風景を見ることができる観光スポットです。

蓼科の乙女滝は、滝の美しさや素晴らしさだけなく、周辺にも見どころが多く、エリア丸ごと楽しむことができます。

この記事では、長野県の蓼科にある乙女滝の魅力をはじめ、周辺の観光スポットについてもご紹介していきましょう。

長野県茅野市にある乙女滝について詳しくご紹介します。

蓼科(長野県茅野市)にある乙女滝は、横谷峡に懸かる美しい滝です。落差は15mあり、水量が多いことも合わせて大変迫力があります。

実は蓼科の乙女滝は、人の手で作られた人工の滝です。

横谷峡の散策路の一番初めにある滝で、たっぷりのマイナスイオンを感じられる癒しのスポットです。

蓼科にある乙女滝は、トレッキングの人気スポット。乙女滝のある横谷峡には遊歩道があり、周辺を散策＆トレッキングすることができます。

周辺の散策の所要時間は、順調に歩いておよそ2～3時間前後。

横谷峡の散策路は途中で枝分かれしており、いくつかコースがあるので、それらをすべて回ろうと思うともう少し時間がかかります。

渋川沿いをゆっくり歩きながら、乙女滝をはじめ、途中にある景勝地をいくつも眺めていると、あっという間に時が過ぎてしまうでしょう。

横谷峡は、たっぷりのマイナスイオンを体感することができるスポットとして、各見どころにマイナスイオン指数が掲げられています。

乙女滝のマイナスイオン指数は、20000個/㏄。乙女滝の周辺にいるだけで、自然と心がほぐされてリラックスすることができるでしょう。

乙女滝は、蓼科山を水源とする「大河原堰（農業用水路）」の一部です。一見すると、自然が作り出した天然の滝のようなので、事実を知った多くの人は驚きます。

さて、乙女滝は、詳しくいうと大河原堰の「繰越堰」。繰越堰とは、川と川を結ぶものであり、多くの水量が必要な水田に効率よく水を引き込むための重要なパートを担いました。

乙女滝は、江戸時代後期に生きた坂本養川（さかもとようせん）という人物の指導によって作られた水路です。

坂本養川は、諏訪地方に生涯で15もの堰をつくり、地域の米の収穫量を大きく増やしました。

諏訪管内では大変有名な人物で、小学校の社会の授業でも登場するほど。地域に多くの恵みを与えたとして、今でもその功績がたたえられています。

大河原堰は、乙女滝のほか、音見滝などもその一部であり、現在では観光の名所となっています。

乙女滝の見どころについてご紹介します。

横谷峡の散策で一番初めに目にする乙女滝は、バス停「横谷峡入口」から徒歩5分の所にあります。

豪快な水しぶきを上げて落ちる滝の様子は、圧巻。近くによるとごうごうと体を包み込むような音がするため、迫力満点です。

新緑や紅葉など、四季折々の風景と合わせてみると、さらに美しさが増します。

岩に打ちつけられた滝ノ水は、空に向かって跳ね返るように勢いよく飛びあがります。特に晴れた日には水しぶきの上がる様子が一層美しく、真夏には清涼感のある風景として心を癒してくれるでしょう。

蓼科にある乙女滝といえば、冬の氷瀑の美しさが有名です。 

氷瀑とは、滝から水が落ちた時の水しぶきが凍ってできるもの。蓼科の乙女滝では、真冬に見事な氷瀑が現れ、素晴らしい景観を楽しませてくれます。

乙女滝の氷瀑を見るなら、できるだけ午前中の早い時間がおすすめ。10時頃まではちょうど太陽の光が氷瀑に当たる時間帯なので、虹がかかったような美しいきらめきを見ることができます。

神秘的な様子に感動すること間違いありません。

乙女滝のある横谷峡は、緑豊かな景勝地としても有名です。

夏には新緑、秋には紅葉の名所として知られ、四季折々の絶景を見ることができます。

トレッキングや散策を楽しみながら、季節の移ろいを肌で感じることのできる、魅力的なスポットです。

乙女滝のある横谷峡には、乙女滝以外にも見どころがたくさんあります。

ここでは、乙女滝周辺にあるおすすめの見どころスポットについてご紹介します。

「王滝（おうたき）」は、横谷峡最大の滝です。

横谷峡の見どころスポットに掲げられているマイナスイオン指数によると、王滝は25000個/㏄。乙女滝よりも5000個多い、最大級のマイナスイオン量を誇る場所です。

王滝は、2段に落ちる滝が特徴。激しく水しぶきを上げながら勢い良く落ちていく滝の様子は、見ごたえがある圧巻の風景です。

周辺にはたくさんの木が生えており、新緑や紅葉が見頃を迎える季節は大変美しいと評判。多くの人がカメラを持って素敵な風景を収めにやってきます。

王滝から歩いて10分ほどのところにある横谷観音展望台からは、迫力のある王滝の全景を上から見下ろすことができます。

横谷観音もまた、横谷峡の人気スポットなので、ぜひ合わせて観光してみることがおすすめです。

大きな三筋の滝が特徴的な「霧降の（きりふりのたき）」。散策路では、乙女滝の次に現れる場所です。

霧降の滝へは、横谷温泉も近く、温泉に観光に訪れた人が気軽に立ち寄れるスポットしても人気です。

横谷峡で一番人気の乙女滝の周辺は、特に紅葉シーズンは多くの人で混雑しますが、こちらはそうでもありません。

ゆっくりと横谷峡の自然を満喫したいという人は、こちらの霧降の滝がおすすめです。

「おしどり隠しの滝」や、横谷渓谷・渋川の最上流にある滝です。

水が流れ落ちる距離が長く、緩急のある水流の様子には表情があり、いつまで眺めていても飽きることがありません。

さまざまな角度から流れ落ちる様子や滝の美しい姿を眺められるスポットとして人気です。

この辺りには、チャツボミゴケという苔が群生しており、まるで絨毯の上を流れているように見える様子が美しいことでも有名。

赤褐色の石の色とのコントラストもまた絵になる風景です。

乙女滝のある横谷峡の周辺にも多くのおすすめ観光スポットがあります。ここではその中から厳選した3つのおすすめ観光スポットについてご紹介します。

蓼科湖は、昭和27年に農業用温水ため池としてできた人造湖。湖では釣りやボート遊びなど、いろいろな行楽を楽しむことができ、観光地として人気です。

蓼科湖では、ぜひ周辺を散策することがおすすめです。天気の良い日には、湖畔から八ヶ岳を一望することができるかもしれません。

蓼科湖には彫刻公園が隣接しており、屋外にさまざまな彫刻作品が展示されています。入場は無料なので、自然の中で芸術に触れるというのもおすすめの楽しみ方です。

湖には、空や木々の様子が反射して映し出され、とてもきれいです。季節によって湖面の姿が変化し、いつ訪れても素晴らしい魅力があります。

高山植物が咲き誇る「車山高原」は、ハイキングスポットとして人気。車山高原にはいくつかの散策コースがあり、初心者から上級者までさまざまな人が楽しめます。

山には展望リフトがあり、山の上から見る夏山の様子は絶景。冬にはスキーを楽しむことができ、一年通して蓼科の自然を満喫できるスポットです。

御射鹿池（みしゃかいけ）は、昭和を代表する日本画家である東山 魁夷（ひがしやま かいい）画伯の「緑響く」の舞台となった場所としてよく知られています。

また、SHARPの液晶テレビ「AQUOS」 のCMの撮影地としても使われました。

池をぐるりと取り囲むように生える木が一斉に色づく様子は息をのむ光景。10月頃の紅葉シーズンには、この景色を一目見ようと、大変多くの人が訪れます。

長野県の乙女の滝へのアクセスは、「公共交通機関を利用」する場合と、「車で訪れる場合」の2パターンあります。

それぞれについて詳しくご紹介します。

乙女滝に公共交通機関を利用していく場合、JR茅野駅から諏訪バスを利用すると便利です。

「麦草峠行き」に乗車して約29分、バス停「横谷峡入口」下車すると、すぐに横谷峡に入ることができます。

乙女滝までは、バス停から歩いて約5分です。

乙女滝があるのは、長野県茅野市の横谷渓谷です。

茅野市の市街地（茅野駅、茅野市役所周辺）から車でおよそ20分ほどのところにあり、市街地からそう遠くはありません。通称「メルヘン街道」と呼ばれる国道299号を通っていくとわかりやすいでしょう。

高速道路の最寄りインターチェンジは、「諏訪IC」です。諏訪ICで降りてからの所要時間はおよそ40分です。

横谷峡の入り口あたりには、蓼科中央高原観光協会の建物があり、そのすぐそばに駐車場があります。

その他、横谷観音展望台駐車場（普通車20台）や、蓼科グリーンバレー駐車場（150台／無料）など、いくつか車を停める場所があるので、車でのアクセスが便利です。

長野県の蓼科には、観光名所として多くの人が訪れる「乙女滝」があります。

水量が多く迫力満点で、緑豊かな自然を感じることのできるので、癒しを求めている人にぜひおすすめです。

周辺には蓼科湖をはじめ、魅力あふれる観光スポットも多く、エリア全体で楽しむことができます。

長野県の蓼科を訪れる機会があれば、ぜひ乙女滝へ足を運んでみてはいかがでしょうか。