盛岡の名物グルメや郷土料理を紹介！岩手の美味しい食べ物を食べよう

安土桃山時代に南部氏によって築かれた盛岡城の城下町として発展してきた盛岡。そんな盛岡には、「ひっつみ汁」や「じゃじゃ麺」といった絶品郷土料理が大切に守られています。

今回は、盛岡にたくさんある名物グルメや素朴な郷土料理の中でも、特におすすめのグルメを堪能できるお店を紹介したいと思います。

盛岡には、「まめぶ」や「えびもち」、「小豆ばっとう」など個性的かつ美味しい名物グルメがたくさん存在しています。

以下では、盛岡で最近特に注目を集めている名物郷土料理を詳しく取り上げていきましょう。

盛岡冷麺とわんこそばと共に、盛岡の三大麺料理に数えられている「盛岡じゃじゃ麺」は、全国にファンがいる盛岡の郷土料理の1つです。戦前に旧満州に渡り、料理店「白龍」を営んでいた盛岡出身の高階貫勝氏が、戦後に盛岡で始めた屋台で生み出した料理とされています。

満州でよく食べていたジャージャー麺を、盛岡県民好みの味にアレンジし、「盛岡じゃじゃ麺」を完成させました。甘辛い肉みそと清涼感のあるネギときゅうり、平打ちうどんのコンビネーションが絶妙な郷土グルメです。

ラー油やニンニク、酢やショウガなどを加えると、味が様々に変わります。少し肉みそタレを残したまま、卵とうどんの茹で汁を加え、スープにした味わう「鶏蛋湯」も多くのファンがいる食べ方です。

盛岡冷麺は、朝鮮半島出身の楊龍哲氏が、1954年に盛岡でオープンした焼肉店「食道園」で提供し始めたことから盛岡に根付きました。楊龍哲氏は出身地の郷土グルメである冷麺を再現するために、刺激的な辛みのある盛岡冷麺を作り上げたのです。

一般的な冷麺には細麺を使用しますが、盛岡冷麺にはパスタと同じ原料から作った、標準的な太さの麺が使われます。麺は押し出し方式で作ることから、独特の強いコシが生まれるのです。

また、盛岡冷麺には大根のキムチであるカクテキを乗せ、アクセントとなる辛さを産みさしています。さらに、デザートとしてリンゴやスイカといった季節の果物がトッピングされるのです。

盛岡には、名物の郷土料理をしっかり楽しめる飲食店がたくさん立ち並んでいます。以下では、盛岡で名物郷土グルメを提供している、人気の料理店をいくつか取り上げていきましょう。

個室が多めに用意されているので、ゆったり盛岡の郷土料理を楽しめる「盛楼閣」は、盛岡冷麺が特に人気の焼肉店です。

ジューシーなホルモンや焼肉を食べた後に、誰もが注文したくなる清涼感抜群の盛岡冷麺は、辛さを細かく選ぶことができます。

透き通ったスープと、麺の上に飾られる果物や野菜の色味は美しく、食欲を盛り上げてくれるでしょう。ちなみに1杯約1,000円です。

盛岡冷麺が生まれた伝説的なお店「食道園」も、現役の人気焼肉店です。和風モダンなデザインの店内では、クラシカルな盛岡冷麺をしっかり味わうことができます。

ルビーのように赤く透き通ったスープはかなり辛そうに見えますが、実はマイルドで食べやすい風味となっているのです。噛み応えのある麺も魅力的でしょう。

盛岡じゃじゃ麺が名物メニューとなっている郷土料理店「香醤」も、盛岡グルメ好きから愛されているお店です。

平打ち麺に細切りのキュウリを散りばめ、甘辛く食欲をそそる肉みそを中央に添えた上品な見た目の香醤流盛岡じゃじゃ麺。地元にもファンが大勢いることが納得できる絶品です。

本格派韓国料理と盛岡の郷土料理を提供している「焼肉・冷麺 ぴょんぴょん舎」は、コスパの良さと広々とした店内から、特に家族連れから愛されているお店です。

ツルツルの喉越しが癖になる麺と、3段階に辛さを調節可能な肉みそが互いに引き立て合う盛岡冷麺には多くのリピーターが付いています。タレはとろとろとしているので、子供も食べやすいでしょう。

盛岡じゃじゃ麺の生みの親高階貫勝氏がオープンさせたお店「白龍 本店」は、元祖盛岡じゃじゃ麺のお店として、約60年間多くのお客さんから愛され続けています。

十数品目の食材を細かく切り、丁寧に味噌でまとめた肉みそは、もっちりした平打ちの麺と絶妙はハーモニーを奏でるのです。また、レトロな雰囲気の店内は明るくカウンター席が多めなので、1人でも気軽に入店できるでしょう。

明治期から営業を続けている老舗郷土料理店「東家本店」では、わんこそばが特に人気です。テンポよくひと口分のおそばを次々とお椀に入れてもらうわんこそばは、盛岡の思い出の体験として記憶に残るでしょう。

香りが強い麺は、噛むたびに旨味が出る本格派です。バリエーション豊かな薬味もセットとなっているので、小食な人も食が進むでしょう。

盛岡では、カジュアルに楽しめる名物Ｂ級グルメも充実しています。以下では、盛岡で最近注目が集まっている名物Ｂ級グルメのお店も、いくつか詳しく紹介していきましょう。

もっちりしていて食べ応えのあるコッペパンが名物の「福田パン」は、全国でも知名度の高い注文式のコッペパン専門店です。盛岡駅からアクセスしやすい「長田町本店」では、約60種類のフィリングから2種類選び、自由にコッペパンをカスタマイズできます。

人気の組み合わせなどもメニューに表示されているので、迷ってしまう人も安心して購入できます。ハンバーグやメンチカツなどのおかず系のフィリングも充実しているので、がっつり系コッペパンが食べたい人も満足できるでしょう。

庶民的な定食屋さん「とんかつ熊さん」は、可愛らしいクマのマークが特徴的な暖簾がある人気店です。

ボリューミーなカツカレーが大注目を集めています。優しい風味のカレーと、ぱりぱりの衣の食感を長く楽しめる柔らかいカツの相性が良く、量が多めでも苦なく食べ切れるでしょう。

また、ご飯と野菜もたっぷり盛られているカツカレーは、約1,000円というお得な価格で提供されています。

盛岡には、お土産にぜひ選びたい名物グルメのバリエーションも豊かです。以下では盛岡土産にすると喜ばれやすい名物グルメも取り上げていきましょう。

盛岡のお土産を選ぶ予定がある人は、ぜひ以下の名物グルメを実際に選んでみてください。

盛岡を治めていた八戸藩が考案した非常食から生まれた名物グルメ「南部せんべい」は、現在でも盛岡市民から親しまれている郷土グルメです。

小麦粉に水を加えて練り上げた生地を、丸い焼き型で固く焼き上げたシンプルな煎餅で、地元では鍋の具材として食べたり、水飴を挟んで素朴なお菓子として食べたりしています。

老舗中の老舗の南部せんべいのお店「白沢せんべい店」では、30種類の南部せんべいを選ぶことができるのです。また、予約を入れれば昔ながらの方法で南部せんべいを作る体験もできます。

60年もの間、地元でも愛されてきた盛岡の銘菓「石割桜」は、人気菓子店「丸藤」が考案した名物です。直径約15ｃｍほどの大判ゴーフルのお菓子で、中のクリームにはメロンとチョコ、バニラの3種類のフレーバーがあります。

盛岡の観光名所である同名の一本桜をイメージしているお菓子です。大きな花崗岩の割れ目から芽を出し、約360年命を繋いできた桜の力強さがよく表現されています。

今回は、盛岡で人気の名物グルメや郷土料理が楽しめるお店を取り上げました。盛岡には、長い歴史を持つ絶品郷土料理が多く存在しています。

盛岡らしい名物グルメを味わいたい人は、ぜひ今回紹介したお店で人気の郷土料理メニューを注文してみてください。