あぶり餅は京都今宮神社の名物和菓子!おすすめ店や持ち帰り情報を紹介
あぶり餅は、京都市内のにある今宮神社の人気の和菓子です。きな粉をまぶした小さなお餅をあぶったあとに、白味噌のたれを塗ったお菓子です。外はパリパリ、中はもっちりの素朴な味わいがほっこりします。あぶり餅は持ち帰りもOKなので、京都観光のお土産にもおすすめです。
目次
京都今宮神社の名物「あぶり餅」を紹介!
京都の北西にある今宮神社は、疫病にご利益があり、玉の輿神社ともいわれる神社です。毎年たくさんの人が参拝に訪れるこちらの神社の名物が「あぶり餅」です。
きな粉をまぶした小さなお餅でじっぐりあぶり、白味噌のたれをたっぷりかけた京都ならではの味です。
この記事では、今宮神社名物あぶり餅の名店とその詳細情報をご紹介します。
今宮神社は京都の人気パワースポット
京都市北区に位置する今宮神社は、794年創建の由緒正しい神社です。御祭神は大己貴命、事代主命、奇稲田姫命です。古来より疫病退散のために「紫野御霊会」という祭りが行われ、災害や流行病にたいして霊験あらたかとされてきました。
時代は降り、江戸時代、五代将軍の母桂昌院は京都の西陣出身でしたが、地元の神社である今宮神社に対する崇敬が特に篤く、この神社に数多くの寄進を行いました。桂昌院は元の名前を「お玉」といい、「玉の輿」の起源といわれています。そのため、今宮神社は桂昌院にあやかって幸せな結婚をしたい女性にも人気の神社です。
京都今宮神社のあぶり餅とは?
「あぶり餅」は今宮神社の名物として、1000年もの間親しまれてきました。今宮神社は悪疫退散の祈願で有名ですが、その祈願で供えられた竹と餅を参拝者にふるまったのがあぶり餅の起源だといわれています。
現在では、小さく丸めたお餅にきな粉をまぶして炭火でじっくりあぶり、白味噌のたれをかけたお菓子として定着しています。
香ばしいきな粉の香りと甘みに、白味噌の上品なしょっぱさが調和した、優しい味わいです。現在あぶり餅が食べられるのは、今宮神社の門前にある2軒と嵐山にある1軒のみです。駅や河原町などの繁華街では味わえないこの味は、京都であじわうおやつとしておすすめです。
京都今宮神社のあぶり餅おすすめ店①かざりや
あぶり餅の名店のひとつ「かざりや」は、今宮神社の東門を出てすぐの角にあるお店です。江戸初期から続くお店は創業400年。さすが京都だけあって、歴史の長さも桁違いです。
店先で賑やかな参道を眺めながらサクッと食べるのも良し、奥が広い店内では、庭を眺めながらゆっくりいただくのもおすすめです。
かざりやのあぶり餅の特徴
一人前13本で500円というのがかざりや、一文字屋共通のセットです。どちらのお店もメニューはこちらの1種類のみなのが潔いです。
かざりやも一文字屋も製法はほとんど同じです。ただし、かざりやの方が甘みさ控えめという意見も多く、さっぱりした味のほうが好みという方におすすめのお店です。
かざりやの基本情報
一子相伝で女性にのみ受け継がれてきたかざりやのあぶり餅は優しい味です。何世代にもわたって地元に愛されてきた味をぜひ食べに行きましょう。
店のお庭には優しい音色を響かせる水琴窟もあり、ホッとできる時間が流れています。
住所 | 〒603-8243 京都府京都市北区紫野今宮町96 |
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電話番号 | 075-491-9402 |
営業時間・休業日 | 10:00~17:00 水曜定休 |
アクセス | 京都市営バス46系統「今宮神社前」下車、徒歩3分 |
駐車場の有無 | 無し (ただし提携駐車場の1時間サービス券あり) |
公式URL |
京都今宮神社のあぶり餅おすすめ店②一和(一文字屋和輔)
かざりやの真向かいにあるのが「一文字屋和輔」、通称「一和」です。こちらのお店はなんと平安時代の西暦1000年(長保2年)創業という、京都だけではなく日本で最も古い飲食店です。今から1000以上も前に飲食店があったことにも驚きですが、その当時からずっと同じメニューが今に伝えられているのも、歴史の凄さを感じさせます。
一和のあぶり餅の特徴
かざりやと同じく、メニューは一人前13本で500円のあぶり餅セットのみです。かざりやとおなじく、温かいお茶がついてきます気になるお味の方は、一和の方が少し甘みが強いといわれています。甘党の方はこちらのお店がおすすめです。
千利休も茶会でここのあぶり餅を出したということなので、濃い目のお茶との相性が良い甘めの味なのかもしれません。
セットについてくるお茶は、実は店内の井戸水が使われています。創業当時から使われているといわれる京都最古の井戸で、こちらは店員さんにお願いすると見学可能なので、ぜひ見てみましょう。
一和の基本情報
1000年という日本最古の歴史を誇る一和のお店は、現存する建物は一部元禄時代のものが今でも使われています。元禄といえば、徳川綱吉の時代のものなので、「玉の輿」のお玉がもしかしたらこの建物に足を踏み入れたこともあったかもしれません。
新しい部分でも大正時代の建物ということで、お店にいったら是非建築にも注目してみてください。
住所 | 〒603-8243 京都府京都市北区紫野今宮町69 |
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電話番号 | 075-492-6852 |
営業時間・休業日 | 10:00~17:00 水曜定休 |
アクセス | 京都市バス46系統「今宮神社前」下車、徒歩2分 |
駐車場の有無 | 無し (ただし提携駐車場の1時間サービス券あり) |
公式URL |
今宮神社以外であぶり餅が食べられるお店「大文字屋」
今宮神社の名物として有名なあぶり餅ですが、実は嵐山にもお店があります。嵐山の名刹清涼寺の境内にある大文字屋では、あぶり餅のほか、わらび餅やぜんざいなどの甘味を楽しむことができます。
美しいお寺の眺めを楽しみながら、嵐山観光の合間にゆったりと休憩できるスポットです。
大文字屋のあぶり餅の特徴
大文字屋ではあぶり餅は一人前12本で630円。今宮神社の2店舗より少し割高ですが、こちらのお店ではその分お抹茶やわらび餅といった他の和スイーツも楽しめるのがポイントです。
小さなお餅なのでパクパクと食べてしまえ、数も少なめなので他のメニューとダブルで頼んでしまってもOKかもしれません。
味噌の香りが強いのがこちらのお店の特徴だそうです。
大文字屋の基本情報
大文字屋は嵐山の中心にある清涼寺の境内のお店で、今宮神社の2店よりも観光地へのアクセスが良いのがポイントです。また、清涼寺自体も境内は拝観料なしで入ることができる、京都では珍しいお寺です。
境内には江戸時代に建てられた本堂や阿弥陀堂のほか、国宝の阿弥陀三尊像、重文の釈迦十六弟子像などが安置される霊宝館(拝観料別途)などがあり、賑やかな嵐山の中で静かに一息つける場所なので、ぜひお寺の方も参拝してみましょう。
住所 | 〒616-8447 京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町 |
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電話番号 | 075-872-5577 |
営業時間・休業日 | 10:00~16:00 不定休 |
アクセス | 京都市営バス「嵯峨釈迦堂前」下車、徒歩2分 |
駐車場の有無 | 無し |
公式URL |
京都名物あぶり餅は持ち帰りできる?
せっかく食べたあぶり餅、ぜひおうちにも持って帰りたいものです。あぶり餅のテイクアウトについても調べてみました。
持ち帰りできるのでお土産にもおすすめ
あぶり餅はいずれのお店でもテイクアウト可能です。ただし、賞味期限は当日中なので注意が必要です。また、タレがこぼれるので、袋がさかさまになったりしないように注意して持ち帰りましょう。
持ち帰りは三人前から可能
今宮神社のかざりや、一和は持ち帰り用を3人前500円から販売しています。紙袋と紅白の紐で包んでくれるので、ちょっとしたお祝いごとにも喜ばれます。
嵐山の大文字屋は、2人前1260円からの販売で、発送もOKなので、観光のおみやげにぴったりです。
お餅が硬くなってしまった場合は電子レンジかオーブントースターで少しだけ温めるとおいしく食べられます。
あぶり餅は京都今宮神社の伝統の味!
今宮神社名物のあぶり餅は、長い伝統の中で大切に守られてきた優しい味です。
繁華街でたくさん売られているお土産とは一味違った伝統の味を、ぜひ一度食べてみてください。