ベタ踏み坂(江島大橋)は鳥取と島根をつなぐ橋!勾配・行き方などを紹介
鳥取と島根方面に行く機会があったら、ぜひ行ってみたいのが通称「ベタ踏み坂」と呼ばれる江島大橋です。このベタ踏み坂は勾配がものすごいことで有名です。この記事では、ベタ踏み坂の見どころや撮影スポット、付近に行くのなら絶対に食べておきたい名物をお伝えします。
目次
ベタ踏み坂(江藤大橋)は鳥取県境港市と島根県松江市をつなぐ橋!
山陰地方に行くのなら、ぜひ見ておきたいスポットの一つに「ベタ踏み坂」があります。ベタ踏み坂とは、鳥取県境港市と島根県松江市を中海を挟んでつなぐ江島大橋のことですが、数年前からとても全国的に話題になっています。この記事ではベタ踏み坂こと江島大橋が人気の秘密などについてお伝えします。
テレビCMで話題に
ベタ踏み坂と呼ばれる江島大橋が全国区になったのは、ダイハツの軽自動車のタントのCMの舞台になったためでした。このCMでは、一見すると、壁のようにそびえる急坂がそびえています。この坂が江島大橋です。
馬力の小さい軽自動車はアクセルをベタ踏み=めいっぱい踏み込まないと登れない、ということから「ベタ踏み坂」と呼ばれるようになりました。実際にはこれほどの傾斜はないのですが、軽自動車でもタントの力強さがよく伝わってきます。
視界角度は45度
ベタ踏み坂が有名になったのは、その急こう配です。見かけの角度は45度にも見えます。見る角度によっては、急な勾配に見える江島大橋ですが、実際のところはそれほどの急角度ではありません。
実際の勾配は島根側が6.1%、鳥取側が5.1%と国土交通省からは公表されています。角度に直すと、だいたい3度から4度程度の勾配でしかありません。実際にベタ踏みを体験してみたくて、江島大橋に行った人も、普通の坂の様に渡れてしまうので、拍子抜けするようです。
しかし、とあるスポットから見ると、本当に45度の勾配の坂がそびえたっているように見えてしまいます。スキーでは30度で垂直の壁に感じると言われているので、この急坂を前にして、足がすくんでしまう人がいてもおかしくありません。
ベタ踏み坂でおすすめの見どころ3選!
実際に上ってみると、拍子抜けする場所かもしれません。しかし、橋を渡りながらよくよくあたりを見回してみると、実は絶景スポットに囲まれていることに気が付くでしょう。ベタ踏み坂に行ったら、絶対に見ておきたい見どころ3選をご紹介します。
①360度のパノラマ
まず絶対にチェックしておきたいポイントは、坂の頂上まで登り切った時の絶景です。坂野町上では視界を遮るものがないので、360度の大パノラマが広がります。車だと一瞬で通り過ぎてしまうので、シャッターチャンスを逃さないようにしましょう。
②鳥取側から行くと正面に大根島
島根側からベタ踏み坂に入ると、正面に大根島が見えてきます。大根島は、今は堤防で歩いても渡れる島ですが、海に浮かぶ島が見えてくると、その景色には感動することでしょう。
③天気が良ければ秀峰大山も
天気が良ければ、中国地方の秀峰・大山を臨める可能性もあります。大山はその姿から「伯耆富士」とも呼ばる標高1,729mの山で、中国地方の最高峰です。空が澄み切っていると、ベタ踏み坂からも十分にきれいに見えます。
ベタ踏み坂の秘密!どこから撮影するのが一番いいの?
ベタ踏み坂こと江島大橋の写真を撮るのであれば、CMに出てきたような45度の傾斜に見える大迫力の坂を撮影したいのは当然です。しかし、実は、急な傾斜に見える写真が撮れるスポットがありません。こちらでは、ベタ踏み坂の迫力が十分に伝わる写真の撮り方の秘密をご紹介します。
【秘密①】橋を渡るだけでは勾配は普通
江島大橋の実際の角度は3度から4度程度、最も急な所でも5度はありません。ただ橋を渡るだけでは、普通の道を走っているような写真にしかなりません。迫力のある写真を撮りたいのなら、橋以外の場所を見つけましょう。
【秘密②】離れたところから見て初めて視界角度45度に
ベタ踏み坂といわれるのが納得の、傾斜45度のそびえたつような坂に見える江島大橋の写真は、江島大橋付近では撮影できません。少し離れた撮影スポットから撮影しましょう。特におすすめの撮影スポットを2か所ご紹介します。
【撮影スポット①】本格的なカメラならここ「大根島」
望遠カメラを持っているのであれば、大根島から撮影してみましょう。上の写真の様に、そびえたつ壁のようなベタ踏み坂を正面から撮影できます。
住所 | 島根県松江市八束町入江 |
アクセス | 松江駅から松江市営バスで約50分 境港駅から八束コミュニティバスで約45分 |
【撮影スポット②】スマホで撮影「ファミリーマート江島大橋店付近」
実は、そびえたつような急こう配の坂の写真を撮影できるスポットは、大根島しかありません。しかし、大根島から撮影するのは、少し距離がありすぎるので、それなりのカメラが必要です。
スマホカメラしかない場合には、島根県側にベタ踏み坂を降りたところにある、ファミリーマートがおすすめです。橋を渡っているときよりも、坂の傾斜をとらえた写真を撮影できます。
住所 | 島根県松江市八束町江島 1128-110 |
アクセス | 県道338号線沿い 江島バス停から徒歩約8分 |
ベタ踏み坂(江島大橋)への行き方!
ベタ踏み坂こと江島大橋への行き方を解説します。公共交通機関を使っていく場合には、鳥取県のJR境港駅が最寄り駅になります。境港駅からはまるーぷバスの米子鬼太郎空港方面に乗り、光洋の里バス停で降りるとすぐに江島大橋です。尚、バスは1日に4本程度しかないので注意しましょう。
島根県側から行く方法を知りたいという方もいるようですが、残念ですが島根県側から公共交通機関で行く方法はないようです。鳥取県の境港駅まで行ってから、バスかタクシーで行きましょう。
車で行く場合には、米子自動車道米子ICで降りてから45分です。
住所 | 起点 : 鳥取県境港市渡町 終点 : 島根県松江市八束町江島 |
アクセス | 境港駅から車で15分 |
ベタ踏み坂の帰りに人気うなぎ店に行くのもおすすめ!
ベタ踏み坂に行ったのなら、絶対に味わっておきたい逸品がうなぎです。あまり島根県や鳥取県ではうなぎがおいしいとは聞いたことがありませんが、実はうなぎも隠れた名物だということで、知る人ぞ知るグルメの一つになっています。
特に島根県松江市にあるうなぎ処山美世(やまみせ)のうなぎは特に絶品だと、多くの食通をうならせています。大根島のミネラルたっぷりな井戸水で育てたうなぎと、歴史の上に改良を重ねてきた秘伝のタレは、いくらでもご飯が進む味だと、地元の方々に愛され続けています。
鳥取県側からベタ踏み坂に入って、島根県側に降りてしばらく行くと、山美世があります。ぜひベタ踏み坂を堪能したら、絶品うなぎも味わってみましょう。
住所 | 島根県松江市八束町江島1128-10 |
電話番号 | 0852-76-3198 |
営業時間・定休日 | 営業時間:11:00~15:00 持ち帰りのみ:11:00~17:00(受付は16時まで) 定休日:1月1日~7日、11月16日 変更する可能性があるので来店前に要確認 |
予算 | 3,000円~4,000円 |
駐車場の有無 | 有 約60台 大型バス2台 |
アクセス | 米子空港から車で10分 松江駅から車で30分 |
公式URL |
ベタ踏み坂に驚きの急勾配を見に行こう!
この記事では、島根県と鳥取県を結ぶ江島大橋、通称ベタ踏み坂について解説してきました。傾斜度5度もないはずの坂が、急こう配に見えてしまうのは、目の錯覚だとわかっていても驚きです。
ぜひ、山陰地方に行く機会があったら、他ではめったに見られないベタ踏み坂に行ってみましょう。そして、ぜひカメラにこの急こう配を収めてみましょう。