伏見稲荷大社は夜のライトアップがおすすめ!拝観時間や注意点を紹介
世界的に有名な観光地、京都の中でも歴史と由緒のある建物やパワースポットとして人気があるのが伏見稲荷大社です。日中沢山の観光客が訪れる伏見稲荷大社は夜に行くのがおすすめです。幻想的なライトアップや見どころ、さらに夜の拝観時間や注意事項もあわせて紹介します。
目次
伏見稲荷大社の参拝は夜がおすすめ!ライトアップで幻想的
世界的に有名な一大観光地である伏見稲荷大社の拝観は夜がおすすめです。伏見稲荷大社についてと夜の拝観の見どころポイントや注意点などを詳しく紹介していきます。
伏見稲荷大社とは?
まずは伏見稲荷大社について詳しく紹介していきます。
稲荷神社の総本山
近所にある稲荷神社を親しみを込めて「お稲荷さん」と呼ぶことも多いですが、伏見稲荷大社はそれら約3万社ある稲荷神社、お稲荷さんの総本営です。
伏見稲荷大社の御祭神である稲荷大神様が稲荷山に鎮座されたのは、奈良時代である西暦711年2月と言われ、2011年には御鎮座1300年を迎えた、古い歴史ある大社です。以来日本人は五穀豊穣・商売繁盛・家内安全・諸願成就の神として信仰してきました。
稲荷神社の”いなり”は、五穀豊穣を意味する”稲が成る”から”いなり”になったと言われています。
京都でも屈指の観光スポットとして人気
五穀豊穣などの神様以外にも、1589年に豊臣秀吉が母親である大政所の病気平癒祈願を行ったと言うパワースポットでもあります。一番知られているパワースポットは後ほど紹介する千本鳥居ですが、その奥にある稲荷山もパワースポットの宝庫です。
夜の伏見稲荷大社がおすすめの3つの理由
世界的に有名で人気のある観光地、京都の中でも京都伏見にある伏見稲荷大社は国内のみならず世界から観光客が訪れる人気の観光スポットです。そのため正月以外でも日中の伏見稲荷大社は観光客であふれています。
そこでおすすめなのが、夜の拝観です。日中の人ごみはなく、より一層幻想的な雰囲気に包まれます。 実は、伏見稲荷大社は開門・閉門がなく、24時間拝観することが可能です。朝は比較的観光客も少なくゆっくり観光スポットをまわり拝観することもできますが、折角ならライトアップされる夜の拝観がおすすめです。
①混雑していない
冒頭から触れているように、京都でも伏見稲荷大社は最大の観光スポットとして世界各国から観光客が押し寄せ、とても混雑します。特にフォトジェニックとしてもパワースポットとしても有名な千本鳥居では、自分の撮りたいアングルで写真を撮ることも、自分のペースで歩くこともままならないほどです。
ですが夕方近くになると観光客も別の場所へ行き、混雑が緩和されます。日が暮れてしまうと稲荷山の奥まで行くのは危険ですが、参道のある伏見稲荷大社の観光スポットなら他の観光客に気兼ねすることなく落ち着いて、巡ることができおすすめです。
②幻想的なライトアップ
伏見稲荷大社が大々的にライトアップされるのは年に1度、7月に「宵宮際」と「本営祭」が2日間のみです。この両日は稲荷山をはじめ境内の全域に点在する石灯篭と数千に及ぶ献納提灯に灯を点ずる万灯神事が行われ闇夜に伏見稲荷大社が浮かび上がります。
ですが、この2日間以外は拝観のための参道が灯されているだけとなっています。このうっすらとともされた灯りが神秘的・幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。
③仕事終わりでも参拝可能
観光のためだけに京都を訪れるなら丸一日自由にスケジュールを組むこともできますが、出張などで京都へ行き、折角なら観光もしたいと思う人は多いでしょう。
京都に数ある有名なお寺は閉門されてしまいますが、閉門されない伏見稲荷大社なら24時間拝観できるので、何時に仕事が終わっても京都の一大観光スポットを拝観することが可能です。
夜の伏見稲荷大社の見どころ
伏見稲荷大社のある、稲荷山は海抜233メートルの高さがあり「東山三十六峰」の一つに数えられています。大きさはなんと甲子園の22倍、87万平方メートルという広大な面積です。この中に数々の観光スポット・パワースポットが点在しています。
夜、不慣れな観光客だけで山に入るのは危険ですが、参道と灯りのある場所で、押さえておきたいおすすめの見どころスポットを5箇所紹介します。
①国の重要文化財「楼門」
伏見稲荷大社へ向かうと、まず大きな鳥居に迎えられ、その奥に楼門があります。この楼門は1589年、豊臣秀吉が造営したとされ、神社の楼門の規模としては最も大きいもので国の重要文化財にも指定されている建造物です。
日中は大きな鳥居に目が奪われがちですが、日が沈んで夜になると楼門がライトアップされ、ごった返していた観光客も消え幻想的な姿に変わる、最初のおすすめスポットです。
②フォトジェニックなスポット「千本鳥居」
千本鳥居は実際には1万とも2万本とも言われる鳥居ですが、これは「願いが通る・通った」という崇敬者から稲荷大神様へのお礼として奉納されているもので、20年ほどで全て立て替えられて言いますので朽ち果てている鳥居はありません。
日中は伏見稲荷大社の最大観光スポットであり観光客で混雑する千本鳥居も、夜になると鳥居に間隔をとって吊るされた灯篭に光が灯り、雰囲気が一変します。幻想的な世界への長い通路のようなおもむきです
日中はゆっくりすることもままならない千本鳥居ですが、夜だけでなく早朝には清々しい朝の空気と静けさの中、神主さんが歩く姿を垣間見る可能性もあり、夜の幻想的な雰囲気とはまた違った風景に触れられるのでおすすめです。
③夜なら待たずに体験できる「おもかる石」
1つ目のおすすめスポットである千本鳥居から15分ほどで「奥社奉納所」へ辿り着きます。この奥社奉納所エリアは生い茂った木々に囲まれ、小さな鳥居が沢山奉納されている場所です。このエリアには「おもかる石」という運試しの石があります。
心の中で願いを唱えてから灯篭の上にある石をゆっくり持ち上げてみて、思ったより軽ければ願いが叶い、重ければ願いが叶うのは難しい、という運試しができます。日中は大勢の観光客が順番待ちをしていますが、夜間なら待たずに、待っている人を気にせずに運試しができておすすめです。
④十二星座の燈篭がある「外拝殿」
位置的に、少し戻りますが外拝殿(げはいでん)は伏見稲荷大社の境内入口である楼門をくぐり抜けた目の前にあります。1589年に創建された国の重要文化財でもある外拝殿は2月の節分祭で豆まきの舞台として使用される建物です。
ほとんどの拝観者が素通りしてしまいがちな外拝殿ですが、夜はライトアップされているので、立ち止まってみると軒下に 燈籠が吊るされていることに気づくでしょう。この釣り燈籠は明治時代に奉納されたもので、星座のデザインが施された"黄道十二星座"が吊るされています。
通例では干支を用いる事が多いなか、星座を用いることはほとんどなくとても珍しいものです。折角ですので自分の星座を探してみましょう。てんびん座やさそり座、かに座は分かりやすいですが、牡羊座や牡牛座・獅子座・山羊座は見つけるのが少し難しいので焦らず探してみましょう。
⑤京都の人気夜景スポット「四ツ辻」
奥社奉拝所から熊鷹社を過ぎ、三ツ辻から15分ほど参道を上ると四ツ辻があります。伏見稲荷大社の大鳥居から四ツ辻までは約1時間の距離です。この四ツ辻は山頂へ向かう入口になりますが、稲荷山から京都を一望できる絶景スポットとして人気があります。
夜はもちろん京都の夜景が見渡せるおすすめのスポットです。ここからさらに上がると稲荷山の頂上へ行けますが、ライトアップされている場所も少なく暗いため、夜間に参拝する人達はこの四ツ辻から先はあまり進みません。人気もない山道を進むのは危険なので、夜の伏見稲荷大社はこの四ツ辻までにすることをおすすめします。
夜の伏見稲荷大社に行く場合の注意点
夜の伏見稲荷大社を参拝する際には、いくつか注意点があります。
①暗闇も多い!懐中電灯を持参するのがおすすめ
伏見稲荷大社が大々的にライトアップされるのは年に1度、7月に「宵宮際」と「本営祭」が2日間のみとお話ししました。つまりそれ以外の夜間の参道は外灯が灯されてはいますが、夜の都会のような明るいものでは決してありません。また、伏見稲荷大社は稲荷山に建てられているので、階段や緩やかな坂道が続きます。
暗い石段はとても危険ですし、外灯が途切れて真っ暗闇になっている場所もあります。一段で転んでしまうと大けがをしてしまう恐れもありますので、夜の拝観には必ず懐中電灯を持参しましょう。
また、薄暗い建物に施された装飾を見るにもライトアップだけでは足りない場合も多く、懐中電灯は役立ちますのでおすすめです。
②段差が多い!歩きやすい靴で行こう
伏見稲荷大社は稲荷山に建てられています。つまり参拝では数キロに渡って緩やかな階段が続きます。京都の人たちが稲荷山に参拝することを「お山する」ということからも分かるように、ハイキングと同じような準備が必要です。
特に夜の伏見稲荷大社はライトアップされているとはいえ、暗い参道の階段を上り下りすることを考慮し、先に注意点として挙げた懐中電灯と共に歩きやすい靴で参拝に向かいましょう。
③野生動物との遭遇!刺激せずにゆっくり退散しよう
伏見稲荷大社の参道には、”野生動物に注意”といった立て看板を見かけるでしょう。いくら京都が都会であっても、伏見稲荷大社は山に建てられており、木々が茂り自然豊かな場所です。
また野生動物はほとんどが夜間に活発に行動します。もし夜に野生動物、イノシシなどを見かけても挑発したり一緒に記念写真を撮ろうとしてはいけません。敵とみなされ突進されたら大けがにつながります。
荒神峰(田中社神蹟)に注意
先ほど夜景がきれいだと紹介した四ツ辻より、絶景とされているポイントがあります。それが、荒神峰(田中神社跡)の裏手です。伏見稲荷大社の公式サイトでも京都以北の夜景が一望できるおすすめのポイントとして紹介されています。
ですが、日中でも訪れる人が少なく、とくに夜間・深夜はライトアップはされていないため、まさに”漆黒の闇”という言葉があてはまる、真っ暗な場所です。もしどうしてもこの場所を訪れたい場合は、必ず複数人で、懐中電灯を所持し、足元のしっかりした靴を履いて見に行きましょう。
伏見稲荷大社へのアクセス方法
伏見稲荷大社までのアクセス方法を紹介します。
電車は24時台が最終!時間配分に注意
観光のスタート地点とも言えるJR京都駅から伏見稲荷大社へ最短でアクセスするにはJR奈良線・稲荷駅で下車する方法が一番歩く時間が短くおすすめです。京都駅8~10番ホームからJR奈良線・下り普通(各駅停車)に乗車し、稲荷駅で下車します。
参拝が終わり、京都駅へ戻る場合、稲荷駅発京都駅行き最終は00時07分発です。もしこの最終電車に乗り遅れた場合は京都駅まで徒歩で向かいましょう。道に迷わなければ5分ほどの距離です。
電車でのアクセスが一番おすすめではありますが、バスの1日乗車券を購入し京都観光を行う人も多くいます。もしバスで京都駅から伏見稲荷大社へ向かう場合のアクセス方法もあわせて紹介します。
京都駅のバス乗り場は京都駅烏丸出口正面、京都タワーのある側のバス乗り場を利用します。バスは京都市バス105系統(稲荷大社・竹田駅東口行き)が最短です。
京都駅からタクシーでアクセスするには、京都駅八条口のタクシー乗り場へ向かいます。八条口以外のタクシー乗り場は遠回りになるので、必ず八条口から出たタクシー乗り場を利用しましょう。伏見稲荷大社までは混雑時でなければ約15分ほどです。
住所 | 京都市伏見区深草薮之内町68番地 |
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電話番号 | 075-5642-2153 |
営業時間・定休日 | ・営業時間 参拝:24時間拝観可能 ご本殿授与殿(お守り):7:00~18:00 ご本殿授与殿(御朱印):8:30~16:30 ご本殿授与所(おみくじ):7:00~18:00 ・定休日 なし |
駐車場の有無 | あり |
アクセス | ・電車の場合 JR奈良線「稲荷駅」徒歩すぐ 京阪本線「伏見稲荷駅」より東へ徒歩5分 JR「京都駅」より徒歩5分 ・バスの場合 南5系統「稲荷大社前」下syあ、東へ徒歩7分 ・車の場合 名神高速道路「京都南インター」より20分 阪神高速道路「上鳥羽出口」より10分 |
公式URL |
夜の幻想的な伏見稲荷大社を参拝しよう
日中とはまったく違ったライトアップされた夜の伏見稲荷大社はとても幻想的で観光客も少なくゆっくり参拝できておすすめです。注意点でも述べましたが、灯りや足元に気をつけてマナーを守り参拝しましょう。