石垣島から行ける離島巡りのおすすめは?周辺の離島を観光しよう!
石垣島は人気の観光地ですが、実は周辺にも魅力的な離島が豊富にあります。せっかく石垣島に来たのなら、石垣島観光だけではなく、ぜひ周辺の離島巡りをしてみましょう。石垣島から日帰りで気軽に行ける離島や、じっくりと回りたい離島など、おすすめの離島をご紹介します。
目次
石垣島から周辺の離島を観光しよう!
石垣島は、羽田空港から直行便で約2時間半で行ける、沖縄と肩を並べる人気の観光地です。気軽に行ける南国リゾートでもあるので、頻繁に訪れる方も多いのではないでしょうか。
石垣島には、日本屈指の透明度を誇る川平湾(かびらわん)や、石垣島の海を一望できる玉取崎(たまとりざき)展望台など、人気の観光スポットもたくさんあります。
そんな石垣島の周辺には、様々な魅力的な離島が数多くあるのはご存知でしょうか。
石垣島周辺には、八重山諸島と呼ばれる、20以上の離島が存在します。石垣島以外にも、竹富島や西表島などは、観光スポットとしても人気があるので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、石垣島に来たのならばぜひ訪れたい、気軽に観光のできる石垣島周辺の人気の離島を厳選してご紹介します。
石垣島から離島巡りをするには?
「石垣島から離島巡りをするには、どこからどのように行けばいいの?」と疑問に思われる方もいるでしょう。
基本的にほとんどの場合、離島巡りをするには石垣島が中心となります。まずは石垣島を訪れましょう。
石垣島が拠点となることも多いので、離島巡りをしたい場合には、石垣島観光プラス、観光したい離島の分の日数をスケジュールに組み込むことが必要です。石垣島から周辺の離島巡りをする方法をご紹介します。
フェリー
石垣島には、「石垣港離島ターミナル」という、フェリーや高速船の乗船場があります。石垣空港から石垣港離島ターミナルまではバスが出ており、約30~45分程度で離島ターミナルまで行くことができます。
船は、観光する離島によって異なりますが、1日に約3~10本運行しています。運賃も島によって異なりますが、片道約1,000~4,000円程度となっています。
石垣島から行ける離島は、島によっては、高速船でわずか10分程度で行ける島もありますし、4時間半以上かかる島もあります。また、強風や荒天時には欠航となることもあります。確認の上行かれることをおすすめします。
乗船券は、運航会社によってはWEB予約や電話予約もできますが、基本的に当日の発券となります。複数の離島への観光にお得なフリーパスもあるので、活用しましょう。
他にも、乗船券込みで、半日から遊べるシュノーケリングやトレッキングなどのツアーも多数あるので、迷われている方は参考にしてみてください。
飛行機
「離島巡りは、飛行機でも行けるの?」と思われた方もいるでしょう。残念ながら、石垣島周辺の離島には空港はほぼありません。周辺の離島の中で空港があるのは、ドラマ「Dr.コトー診療所」のロケ地として有名になった、与那国島だけです。
与那国島へはフェリーでも行けますが、約4時間半かかります。飛行機であれば、石垣空港から約30分ほどで到着するので、与那国島を観光する場合は、石垣空港から飛行機で行くのがおすすめです。
それ以外の石垣島周辺の離島に行くには、石垣島の石垣港離島ターミナルからフェリーなどの船でのみ行ける、ということになります。
石垣島から行けるおすすめの離島巡り①竹富島
竹富島は、石垣島から最も近くにあり、気軽に観光できる離島です。人気の観光スポットも多数あり、八重山諸島では、石垣島に次いで観光客の訪れる島です。
竹富島は周囲約9kmの島ですが、飲食店やお土産屋さんが多数あります。宿泊施設もあるので、ゆっくりと泊まりで観光をすることもできます。
観光名所も多く存在し、赤瓦の古民家など、古き良き沖縄の雰囲気を感じることができます。
石垣島からのアクセス
石垣港離島ターミナルから、高速船、またはカーフェリーで約10~15分です。竹富島行きの船は、「安栄観光」と「八重山観光フェリー」の2つの船会社から出港しています。
乗船券は共通となっており、どちらの船会社のカウンターで購入しても、どちらの船にも乗船することができるようになっています。
竹富島の楽しみ方
竹富島でのおすすめの観光と言えば、「水牛車」です。のんびりとした水牛車に揺られて、ガイドさんが三線を弾き語りする沖縄民謡を聞きながら、赤瓦の街並みをゆったりと見ることができます。
赤瓦の街並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区にもなっています。昔ながらの沖縄を感じられる癒しの街並みは必見です。
また、「西桟橋」もおすすめの観光スポットです。西桟橋は、海に向かって伸びている桟橋で、昼間も美しい海が見られますが、そこから見られる夕日は絶景です。国の有形文化財にも選ばれています。
竹富島は、外周約9kmと小さな島なので、レンタサイクルで回るのがおすすめです。港から送迎をしてくれる店もあるので、子供連れでも安心です。
水牛車では行けない場所に行ってみたり、遠浅の波が穏やかなコンドイ浜で海水浴をしたり、カイジ浜で星の砂探しをするのにもぴったりです。
また、竹富島には宿泊施設も多数あるので、そのままのんびりと1泊してみてもいいかもしれません。
石垣島から行けるおすすめの離島巡り②由布島
由布島(ゆぶじま)はもともと、西表島にある与那良川から流れ出た砂が堆積してできた島です。西表島から約400mの距離にあり、周囲約2kmの小さな島です。
戦後以降には、最大で約100名ほどの人たちが住み、学校などが開校するほど繁栄した島でした。
その後、台風による災害により、ほとんどの人々は西表島などに移り住み、現在は島の人口は20人弱となりました。今では島全体が亜熱帯植物園となっています。
石垣島からのアクセス
石垣島から直接由布島に行けるフェリーは出ていません。由布島へ行くには、まず、西表島(いりおもてじま)へ向かう必要があります。西表島には上原港と大原港という二つの港があります。
どちらからでも由布島に行くことはできますが、フェリーの乗船時間とルートが異なります。フェリーで、石垣島から上原港までは約40~60分、大原港までは約35~40分となっています。
港からはバスも出ていますが、本数が少なめなので、レンタカーやタクシーで向かうのがおすすめです。「由布島水牛車乗り場」に到着したら、チケットを購入し、水牛に乗って由布島へと渡ります。
由布島の楽しみ方
由布島は、島全体が亜熱帯植物園として、様々な動物や植物が飼育栽培されています。由布島は小さな島なので、島内は1時間半ほどで見て回ることができます。
まず訪れたいおすすめのスポットは、「蝶々園」です。羽を開いた長さが13cmにもなる、日本で最大の蝶「オオゴマダラ」が飛ぶ姿や、オオゴマダラの黄金色のサナギを鑑賞することができます。
オオゴマダラは、日本では奄美諸島よりも南の場所でしか生息しておらず、なかなか見ることができない珍しい蝶です。オオゴマダラの、ふわふわと滑空するような飛び方は、一度見てみる価値ありです。
「ブーゲンビレアガーデン」もおすすめです。熱帯雨林が原産地のブーゲンビリアが、30種類以上も咲き誇る姿は、国内でもあまり見ることはできません。
子供連れに嬉しい「子供の広場」は、ブランコや滑り台、アスレチックなど、子供も飽きずに遊べる人気スポットです。
いっぱい散策し終えたら、「水牛車待合所」で帰りの水牛車を待つ間、お土産を探したり、季節のフルーツやブルーシールのアイスクリームなどを味わってみましょう。
石垣島から行けるおすすめの離島巡り③西表島
八重山諸島の中で最も広い面積を持つ離島である西表島(いりおもてじま)は、イリオモテヤマネコやカショクサワガニなどといった、独自の生態系を持つことでも有名です。
特別天然記念物に指定されているイリオモテヤマネコやカンムリワシ、天然記念物に指定されているサキシマハブやキシノウエトカゲなど、珍しく貴重な動植物が多数生息している島です。
西表島には平地は少なく、島全体の9割が亜熱帯植物で覆われています。また、そのほとんどが西表石垣国立公園として指定されています。
石垣島からのアクセス
石垣島から西表島へ行く場合、上原港と大原港の2か所港があります。石垣島から上原港への所要時間は約40~60分、大原港へは約35~40分となっています。
なお、上原港と大原港は、陸路では路線バスで約50分ほどかかるので、島内で観光したい場所や宿泊の有無などで選ぶといいでしょう。
西表島の楽しみ方
西表島には、二つの港があります。上原港は、シュノーケリングやトレッキングなどのマリンアクティビティを楽しみたい方におすすめです。滝やビーチがすぐ近くにあるので、色々なマリンアクティビティを楽しむことができます。
また、繁華街や宿泊施設も充実しているので、お土産屋さんでショッピングをしたい方や、宿泊をする予定の方にも上原港はおすすめです。
それに対して、大原港は、西表島以外にも離島巡りをしたい方におすすめの港です。竹島島や小浜島行きの船は、石垣島を経由しなくても、西表島から出港しているので、船に乗る時間を短縮して離島巡りをすることができます。
また、由布島も観光コースに入れているのであれば、大原港からのほうが近いので便利です。
上原港、大原港周辺で楽しめる、それぞれのおすすめスポットやアクティビティをご紹介します。
上原港周辺で楽しめるスポットは、「星砂の浜」です。星砂の浜は、星の形をした有孔虫の殻がたくさん見られることから、星砂の浜という名前が付きました。
上原港から車で約5分ほどのところにあり、波が穏やかで遠浅なビーチは、海水浴やシュノーケリングで人気のスポットです。浅瀬のビーチでは、沖縄らしいカラフルな魚やサンゴ礁をみることができます。
大原港周辺で体験できるおすすめのアクティビティは、「仲間川マングローブクルーズ」です。大原港から出発しているので、年配の方も子供連れでも安心です。予約なしでも乗船できます。
国内では見られるところが限られているマングローブを、ガイドさんの説明付きで遊覧船からゆったりと眺めることができる、おすすめのアクティビティです。
石垣島から行けるおすすめの離島巡り④小浜島
小浜島は、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」の舞台にもなったことで知名度の上がった島です。小浜島は外周約16kmの島です。島を自転車で約1時間半ほどで1周することができます。
小浜島には際立った観光名所は多くありませんが、サンゴ礁がきれいなビーチや展望台から自然豊かな景色が広がります。観光地などから離れて、ゆっくりと南国を味わいたい方にはとてもおすすめの離島です。
また、シュノーケリングやカヤック、人気のSUPや釣りなど、アクティビティも楽しむことができます。
石垣島からのアクセス
石垣島から小浜島へ行くには、石垣港離島ターミナルから高速船またはカーフェリーを利用します。所要時間は約25~35分となっています。
また、便数は限られていますが、小浜島から、竹富島や西表島大原港へ直通で行ける船もあるので、石垣島へ一度戻らなくても、他の離島を観光することもできます。
小浜島の楽しみ
小浜島のおすすめの観光スポットは、「大岳(うふだき)」です。大岳は、小浜島の中央付近にある標高99mの山です。
大岳は、小浜島で最高峰なので、展望台からは360℃海を見渡すことができ、晴れた日には八重山諸島の島々を大パノラマで望むことができます。
なお、大岳展望台へは山の麓から徒歩で約5~10分ほどですが、展望台へ続く階段は急勾配になっているので、体力に自信のない方はご注意ください。
あまり体力に自信のない方は、「シュガーロード」がおすすめです。ドラマ「ちゅらさん」の撮影場所にもなった有名な一本道です。
道の両側には、のどかなサトウキビ畑や牧草地が広がり、牛がのんびりと牧草を食べている姿を見ることができます。
シュガーロードは、ぜひレンタサイクルで行ってみて欲しい場所です。青い海と緑の自然溢れる坂道がとても心地よく、自転車で下る感覚は、まるでジェットコースターのように楽しめること間違いなしです。
石垣島から行けるおすすめの離島巡り⑤黒島
石垣島と西表島の間に位置する黒島は、島がハートのような形をしているかわいらしい島です。その形から、別名「ハートランド」とも呼ばれています。
人口が約200人に対して、牛の数が3000頭を超える、牛の島としても知られています。黒島は、もともとサンゴ礁が隆起してできた島で、島の大部分に平坦な牧草地が広がるのどかな島です。
石垣島からのアクセス
石垣島から黒島へ行くには、石垣港離島ターミナルから高速船またはカーフェリーを利用します。所要時間は、約25~30分となっています。
石垣港離島ターミナルから行く場合、往路復路ともに、1日約5本ずつの運航となっているので、時刻表を確認して観光することをおすすめします。
黒島の楽しみ方
黒島での移動手段は、レンタサイクルがおすすめです。黒島には信号機はなく、タクシーやバスも走っていません。自転車で、2時間あればゆっくりと回っても1周できるほど、とてもコンパクトな島です。
黒島港周辺のおすすめのスポットは、ウミガメの産卵地としても有名な「西の浜」です。西の浜は流れが速く、遊泳は禁止されています。約2km続く白い砂浜と透き通ったエメラルドグリーンの海は、眺めているだけでも癒されます。
黒島には川や湖はなく、人口も少ないため、生活排水の影響はほとんどありません。そのため、海の汚染も少なく、八重山諸島の中でも屈指の海の透明度を誇ります。
晴れた日には美しい海の向こう側に、西表島と小浜島を望むことができます。西の浜は、黒島港から徒歩約5分とアクセスも良いので、ビーチでのんびりと過ごすのにぴったりです。
生き物が好きな方や子供にも人気なのが、「黒島研究所」です。黒島研究所は、主にウミガメの研究をしている施設ですが、サンゴの標本や、ウミガメやヤシガニ、ハブなどを飼育展示しています。
研究所とは言え、一般的な水族館や博物館のように、一般客も入ることのできる人気の観光スポットなので、黒島を訪れた際には一度は足を運びたいスポットです。
石垣島から行けるおすすめの離島巡り⑥波照間島
波照間島(はてるまじま)は、有人島として、日本最南端に位置する離島です。緯度が低く、星空に一番近い島と呼ばれています。最も小さい星座である南十字星を、国内で観測できる数少ない島です。
また、波照間島の「北浜(ニシハマ)」は、「ハテルマブルー」とも呼ばれる、透き通ったまるで宝石のような美しい青い海が広がります。八重山諸島の中でもトップクラスのきれいな海と言われています。
石垣島からのアクセス
石垣島から波照間島へは、フェリーで約60~70分です。なお、石垣島と波照間島間の1日の船の本数は、往路、復路ともに1日約3~4本となっているので、石垣島から日帰りで行きたいという方はスケジュールを組む際には注意しましょう。
波照間島の楽しみ方
波照間島には、信号はなく、路線バスやタクシーも走っていません。島での移動手段は、主にレンタサイクルやレンタバイクとなります。
波照間島は、起伏が大きい道もあるので、のんびりと景色を楽しみながら移動したい方はレンタサイクルでゆっくりと、あまり体力に自信のない方はレンタバイクのほうが安心かもしれません。
波照間島でぜひ訪れたい観光スポットは、「竹富町波照間島星空観測タワー」です。星空を見るためだけに訪れる方も多いという波照間島は、日本で最も多くの星を観測することができます。
館内屋上には、開閉式のドームがあり、望遠鏡が設置されています。ぜひ泊まりがけで、満点の星空を眺めたいおすすめのスポットです。
また、「日本最南端の碑」も訪れたいスポットです。波照間港からレンタサイクルで約20分ほど行った、島の南側の高那海岸に建てられています。
断崖絶壁の先に、果てしなく海が広がっているのが見えます。碑に行く通り道には、全国の石で作られた、絡み合った「蛇の道」のオブジェがあります。
これには、「もう二度と戦争によって内地と離ればなれになってしまわないように」という願いが込められています。
また、波照間島に来た記念に、「日本最南端の証」を購入するのもおすすめです。波照間島には、「日本最南端の〇〇」が他にも色々あるようなので、探してみてはいかがでしょうか。
離島を満喫しよう
石垣島周辺の離島をご紹介してきましたが、いかがでしょうか。有名な離島もあれば、聞いたことがない離島もあったかもしれません。
石垣島周辺の離島には、島それぞれに特徴があります。例えば、アクティブにマリンスポーツや探検したいのであれば西表島がおすすめです。
観光客の少ない島でのんびりと散策したり、ビーチを眺めたいのであれば小浜島がおすすめです。島ごとのカラーがあるので、離島でやりたいことや、一緒に旅行をする人によって選んでみてもいいかもしれません。
日帰りでも十分楽しめますが、ぜひ泊まりでじっくりと訪れたいおすすめの離島もたくさんあります。気になる離島があれば、スケジュール調整をして、ゆっくりと泊まりで離島を満喫してみてはいかがでしょうか。