龍安寺の見どころを紹介!石庭など京都世界遺産の魅力や行き方など
京都の世界遺産・龍安寺には見どころがたくさんあります。この記事では、龍安寺の見どころや龍安寺周辺のおすすめ観光スポットについて紹介しました。龍安寺の石庭の謎や魅力、龍安寺の行き方などについても説明したのでぜひチェックしてください。
目次
【京都】龍安寺には見どころがいっぱい!
京都の龍安寺には見どころがいっぱいあります。この記事では、京都の龍安寺の見どころや周辺のおすすめの観光スポットを紹介していきます。
【京都】龍安寺とは?
京都・龍安寺について詳しく説明していきます。
世界遺産登録の観光名所
龍安寺は、世界遺産として登録されている京都の観光名所です。特に、枯山水の石庭がよく知られていて、後ほどこの記事でも説明する枯山水の謎などが多くの人を惹きつけてやみません。
哲学者サルトルが龍安寺の石庭を賞賛したことから、龍安寺は哲学的な人も引きつけると言われています。
龍安寺の歴史
龍安寺は、室町幕府の管領・守護大名で応仁の乱の東軍総帥でもあった細川勝元が、宝徳2年(1450年)に創建した禅寺です。
細川勝元が龍安寺を創建する前には、天元6年(983年)に円融天皇の発願により建立されたという円融寺がありました。円融天皇が上皇となり亡くなると、円融寺は衰退してしまいました。
しかしその後、藤原実能(さねよし)によって、その跡地に山荘が営まれて徳大寺が建立されたのです。藤原実能の子孫は徳大寺を家名としていたため、藤原実能は徳大寺家の始祖となりました。
その後、守護大名の細川勝元が徳大寺家の12代目にあたる公有(きんあり)から山荘を譲り受けて龍安寺が建てられたということです。
龍安寺は応仁の乱の際の兵火で焼失しています。その後再建されましたが、1797年に火事でまたしても一部が焼失してしまうということもありました。
龍安寺の基本情報
龍安寺は、龍安寺駅から700mのところにあり、歩くと7分ほどです。営業時間は3月1日~11月30日と12月1日~2月末日では異なるので注意してください。
御朱印の受付は9時から16時までとなっています。2016年8月1日から、龍安寺を拝観せずに御朱印のみをもらいたいという方への朱印帳への記入はされなくなっています。
拝観せずに御朱印のみいただきたいという場合は、拝観受付にて一枚ものを用意しているのでそちらをいただくようにしましょう。ただ、御朱印というのは本来は拝観していただくものなので、ぜひ拝観することをおすすめします。
住所 | 〒616-8001 京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13 |
電話番号 | 075-463-2216 |
営業時間・定休日 | 3月1日~11月30日 8:00〜17:00 12月1日~2月末日 8:30〜16:30 御朱印の受付 |
料金 | 大人・高校生 500円 小・中学生 300円 |
アクセス | 龍安寺駅から700m 徒歩7分 |
公式URL |
【京都】龍安寺への行き方
ここからは、京都・龍安寺への行き方を紹介していきます。
電車でのアクセス方法
龍安寺の最寄りの駅は、京福電鉄「龍安寺駅」となっています。「龍安寺駅」から龍安寺までは700mあり、歩いて7分くらいかかります。
京都駅から京福電鉄に乗るためには、京都駅から山陰本線に乗って太秦駅で下車し、太秦駅から撮影所前駅まで歩いて龍安寺駅までの電車に乗る必要があります。電車の料金は420円です。
京都駅から龍安寺駅までは乗り換えなどを含めて約40分ですが、少々電車でのアクセスは不便です。電車の乗り換えや龍安寺駅から歩く距離が気にならないという方は、電車でアクセスすることをおすすめします。
バスでのアクセス方法
龍安寺にバスでアクセスする方法はいくつかありますが、一番おすすめのルートは三条駅に向かうことです。三条駅から徒歩1分の場所に、三条京阪前というバス停があります。
三条京阪前からバスに乗ると、竜安寺前まで20分くらいで着きます。竜安寺前のバス停から龍安寺までは徒歩ですぐなので、とても便利です。バスの料金は片道460円です。
車でのアクセス方法
龍安寺に車でアクセスする方法ですが、龍安寺への最寄りインターは「名神高速道路京都東インター」「京都南インター」の2つあります。
京都東インターを下りたのであれば、三条通を西に向かって走ってください。京都東インターを出て、30分くらいで龍安寺に到着します。
京都南インターを下りたのであれば、国道1号線を北に向かって走ってください、京都南インターを出て、30分くらいで龍安寺に到着します。
京都東インターと京都南インターのどちらがいいかですが、京都南インターの方が初めての方には分かりやすい道となっています。車の運転が不安な方は、京都南インターを使用するようにしましょう。
龍安寺の駐車場は有料ですが、石庭の拝観者に限って1時間無料となるので、石庭を拝観することをおすすめします。
【京都】龍安寺の見どころ
ここからは、京都・龍安寺の見どころを紹介していきます。
枯山水の庭園「石庭」
枯山水の庭園「石庭」は、龍安寺の中でも有名な場所で見どころの1つです。石庭は、1975年にエリザベス2世が龍安寺を公式訪問した際に、石庭を称賛したのがきっかけで広く知られるようになりました。
「石庭」は、悟りの状態を庭として現わしたと言われています。「石庭」にある石の数は全部で15個ですが、どの角度から眺めても「必ず1個の石が見えない」ようになっています。
この理由については諸説ありますが、あえて完全となることを避けたのではないかという説が有力です。15という数字は、東洋の世界で完全という意味があります。
その完全な数字の数の石を置きながらも、どの角度から見ても1個の石は見えないようになることで、14という不完全な数字になります。
完成すると次に待っているのは崩壊、ということであえて不完全を選んだのではと言われているのです。しかし、この石庭はいつ誰がどのような意図によって作ったのかということが分かっていません。
そのため、謎の多い庭として様々な憶測がいまだにあり、多くの人を惹きつけています。枯山水の庭園「石庭」を見るときには、色々な角度から眺めて見ることをおすすめします。
四季折々の自然を楽しむ「鏡容池」
「鏡容池」も龍安寺の見どころの1つです。「鏡容池」では、四季折々の自然を楽しむことができます。「鏡容池」は境内の南側半分を占めるほどの巨大な池です。
平安時代の頃には、「鏡容池」に貴族が舟を浮かべて遊んでいたとも言われているようです。
龍安寺歴代の住職が植栽に励んだこともあり、春には桜が、秋にはカエデが湖畔を彩ります。夏には水面にピンク・黄色の睡蓮が咲くため、どの季節に行ってもその時期の見どころがあります。
日本最古の椿「侘助椿」
日本最古の椿「侘助椿(わびすけつばき)」は、桃山時代に「侘助(わびすけ)」という人物が朝鮮から持ち帰ったことでその名前がついたと言われている椿です。
侘びや寂びの世界を感じさせる侘助椿は、千利休と行った有名茶人たちに愛された花としても広く知られています。
豊臣秀吉も龍安寺の侘助椿を称賛したと伝えられています。ぜひ、多くの人たちに愛でられた侘助椿を見てみてください。
【京都】龍安寺の季節の見どころ
ここからは、京都・龍安寺の季節の見どころを紹介していきます。
龍安寺・春の見どころ
龍安寺の春の見どころは、何と言っても桜です。石庭のあたりにはベニシダレザクラがあるため、石庭と一緒に桜を楽しむことができます。
また、鏡容池のそばにもにソメイヨシノが咲くため、鏡容池に映り込むソメイヨシノも楽しむことができます。
龍安寺は桜の名所とも知られているので、ぜひ春に咲く龍安寺の桜を楽しんでください。
龍安寺・夏の見どころ
龍安寺の夏の見どころは、鏡容池を覆う睡蓮(すいれん)です。睡蓮は初夏に美しい花を咲かすので、ぜひ初夏にも訪れてみてください。
龍安寺・秋の見どころ
龍安寺の秋の見どころは、紅葉です。特に、鏡容池周辺の紅葉はとても美しく、鏡容池に映り込んだ紅葉の美しさも楽しむことができます。
秋の龍安寺もとても味のあるものとなっているので、ぜひ足を運んでみてください。
龍安寺・冬の見どころ
龍安寺の冬の見どころは、雪が降った後の石庭です。雪があまりにも積もると石庭に置いてある石もあまり見えなくなってしまうことがあります。
ただ、雪が積もる冬の龍安寺もとても風情があるので、ぜひ見てみることをおすすめします。
【京都】龍安寺周辺のおすすめ観光スポット
ここからは、京都・龍安寺周辺のおすすめ観光スポットを紹介していきます。
五重塔が目印「仁和寺」
「仁和寺」は五重塔が目印のお寺です。「仁和寺」は仁和4年(888年)に創建された寺院で、「古都京都の文化財」の構成資産として1994年に世界遺産に登録されています。
現在は真言宗御室派の総本山となっています。境内にある五重塔や二王門は江戸時代に建立されたものです。
御室桜は五重塔・二王門と同じ時期に植えられたもので、毎年4月中旬に見頃を迎えます。ぜひ、春の時期の御室桜と五重塔を見にいってみてください。
住所 | 〒616-8092 京都府京都市右京区御室大内33 |
電話番号 | 075-461-1155 |
営業時間・定休日 |
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料金 | 大人:500円 高校生:500円 中学生:300円 小学生:300円 |
アクセス | 龍安寺から1キロ 徒歩13分 |
公式URL |
京都観光の定番「金閣寺」
京都観光の定番といえば、やはり「金閣寺」です。「金閣寺」は正式名称ではなく、正式名称は「鹿苑寺」といいます。「鹿苑寺」は相国寺の塔頭寺院の一つです。
舎利殿「金閣」が特に有名なので、金閣寺と言われています。昭和25年(1950年)には放火事件があり、三島由紀夫の小説「金閣寺」の題材ともなりました。
金の舎利殿・金閣寺は、室町幕府3代将軍・足利義満によって1398年に建てられました。当時の敷地は京都御苑に匹敵する広さがあったと言われていて、日本の政治機能がこの場所に集約されていたようです。
ぜひ、「金閣寺」にも足を運んでください。
住所 | 〒603-8361 京都府京都市北区金閣寺町1 |
電話番号 | 075-461-0013 |
営業時間・定休日 | 9:00〜17:00 |
料金 | 大人(高校生以上):400円 小・中学生:300円 |
アクセス | 龍安寺から1.4キロ 徒歩17分 |
公式URL |
日本最大級の禅寺「妙心寺」
日本最大級の禅寺「妙心寺」には、10万坪の広大な敷地内に46の塔頭寺院が立ち並んでいます。
「妙心寺」は、第95代天皇である花園天皇が自らの離宮を禅寺に改めたことを起源としています。有料で見ることのできる中庭もありますが、とても美しい緑を見ることができるのでおすすめです。
また、「妙心寺」には明智風呂があります。これは、明智光秀の叔父である塔頭・大嶺院の密宗和尚が、明智光秀の菩提を弔うために創建したと言われているものです。こちらもぜひチェックしてみてください。
住所 | 〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町64 |
電話番号 | 075-466-5381 |
営業時間・定休日 | 24時間 |
料金 | 大人:700円 中学生:400円 小学生:400円 |
アクセス | 龍安寺から850m 徒歩10分 |
公式URL |
京都観光で歴史ある龍安寺を訪れよう
京都の世界遺産・龍安寺の見どころや石庭などの魅力、行き方について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。龍安寺は、バス・電車・車でアクセスできますが二条駅からバスでアクセスする方法が一番行きやすくておすすめです。
京都駅から電車でも行けないことはないのですが、乗り換えたりしなければ行けないので少々面倒です。車でアクセスする場合は、「名神高速道路京都東インター」「京都南インター」の2つが最寄りインターです。駐車場は有料です。
龍安寺には、エリザベス2世や哲学者サルトルが賞賛した枯山水の庭園「石庭」や、四季折々の自然を楽しめる「鏡容池」、日本最古の椿「侘助椿」があり、見どころとなっています。ぜひ、京都観光で歴史ある龍安寺を訪れてください。