のとろ(のトロ)とは能登町恋路駅近くにある奥のとトロッコ鉄道
能登町恋路駅近くにある「のとろ(のトロ)」は、廃線になった「のと鉄道」を走る小さな鉄道です。この記事では、のとろ・奥のとトロッコ鉄道について詳しく紹介しました。アクセス方法についても紹介したので、ぜひチェックしてください。
目次
能登町の恋路駅近くにある「のとろ(のトロ)」を紹介!
能登町の恋路駅近くには、「のとろ(のトロ)」という小さな鉄道があります。この記事では、のとろ(のトロ)について詳しく紹介していきます。
のとろ(のトロ)とは?
ここからは、のとろ(のトロ)とはどんなものなのかについて、詳しく紹介していきます。
廃線になったのと鉄道を走る小さな鉄道
のとろ(のトロ)とは、2005年に廃線になった「のと鉄道能登線」の一部の区画を路線を引き直して往復走行している、足こぎ式の小型トロッコ鉄道のことを言います。廃線を利用したトロッコ路線がとても人気となっています。
「のと鉄道能登線」は、かつて穴水駅(石川県鳳珠郡穴水町)と蛸島駅(石川県珠洲市)を結んでいました。しかし、「のと鉄道能登線」は2005年4月1日に穴水ー蛸島間 (61.0km)が全線廃止となりました。
のとろ(のトロ)の正式名称は、奥能登トロッコ鉄道で、「宗玄酒造」が運営しています。「宗玄酒造」は、日本酒の蔵元です。切符も販売しています。
恋路駅から宗玄トンネルまで走る
のとろ(のトロ)は、恋路駅から宗玄駅(宗玄トンネル)までの全長約300mを走ります。トンネルの中までは走らずに、トンネルの手前の宗玄駅で止まります。
のとろ(のトロ)は手作り感がたっぷりのトロッコで、最初に乗るときにはちゃんと進むのか、落ちたりしないのか不安になる方もいます。
ただ、大人が乗っても大丈夫な強度で作られていますし、安全ベルトもついているので安心して乗ってください。
先ほど、のとろ(のトロ)は「宗玄酒造」が運営していると紹介しましたが、実は宗玄トンネルは「醸造酒の保管場所」として活用されています。宗玄トンネルは、年間を通して一定の温度に保たれているため、醸造酒の保管場所に良いのだそうです。
宗玄トンネルの中は、のとろ(のトロ)ではなく、歩いて入ることができます。駅舎も、とても雰囲気があって良いので、ぜひチェックしてみてください。
のとろ(のトロ)の見どころ・楽しみ方2選!
ここからは、のとろ(のトロ)の見どころ・楽しみ方2選を紹介していきます。
①自分の足で漕いで進める
のとろ(のトロ)の見どころ・楽しみ方1つ目は、自分の足で漕いで進めるというところです。のとろ(のトロ)は足こぎ式のトロッコなので、自分の足で漕ぎ進めることになります。行きは恋路駅から宗玄駅(宗玄トンネル)まで漕ぎ進めて、帰りは宗玄駅(宗玄トンネル)から恋路駅まで漕ぎ進めます。
往復で600m、トロッコを漕ぎ進めていくことになりますが、他の場所ではあまりできる体験ではないためとても人気があります。
②恋路海岸の絶景
のとろ(のトロ)の見どころ・楽しみ方2つ目は、恋路海岸の絶景を楽しむということです。
のとろ(のトロ)を漕ぎながら進んでいくと、眼下には恋路海岸が広がっていきます。恋路海岸は、波が穏やかな海岸で見ているだけで癒される海岸です。この恋路海岸には、伝説が残っています。
恋路海岸に残る伝説について紹介していきます。昔、能登の国で、深い恋仲となった2人の若者がいました。若者の名前は、鍋乃(なべの)と助三郎です。
鍋乃は気立てがよいだけでなく美し買ったので、村の若者のあこがれの的でした。ある日、鍋乃は海に出て、岩場でサザエをとっていました。そのとき、鍋乃は足を滑らせてしまって、海に落ちて溺れてしまったのです。
鍋乃の助けを求める声を聞きつけたのが、たまたま近くで釣をしていた隣り村に住む助三郎でした。助三郎は海に飛び込み、鍋乃を浜へあげたのです。助けられた当初、鍋乃は気を失っていましたが、助三郎がなんども声をかけるとやっと気を取り戻しました。
鍋乃は助三郎のたくましさに惹かれ、助三郎は鍋乃の美しさに惹かれました。 鍋乃と助三郎は、間も無く人目を忍んで会うようになりました。
鍋乃の村と助三郎の村は、岬の向こう側とこちら側だったので、村と村をつなぐ道は、山越えの遠道になっていました。そのため助三郎は、毎晩近道となる波打ちぎわの岩の多い場所を伝って、鍋乃の村へやってきました。
いつも鍋乃は、助三郎のために目印のかがり火をたいて待っていました。鍋乃と助三郎は結婚する予定でした。ただ、鍋乃を好きだったのは助三郎だけでなく、他の男も鍋乃に思いを寄せていたのです。
鍋乃に思いを寄せていた、恋仇の男の罠によって、助三郎は海の深みにはまってしまい亡くなってしまったのです。大きなショックを受けた鍋乃は、亡くなった助三郎の後を追い、海に身を投げ死んでしまったと言います。こうした悲しい恋の伝説によって、いつしかこの地は「恋路」と呼ばれるようになったのです。
恋路海岸には、恋路海岸で亡くなったという鍋乃・助三郎をしのぶモニュメント・鐘・銅像が設置されています。
また、沖には弁天島が浮かんでいて、恋路海岸から珠洲市(見附島)までの3.5キロの海岸線は「えんむすビーチ」と呼ばれています。風もとても気持ちが良いので、ぜひ恋路海岸の絶景を楽しんでください。
のとろ(のトロ)の料金や予約は?
ここからは、のとろ(のトロ)の料金や予約方法について紹介していきます。
のとろ(のトロ)の料金について
のとろ(のトロ)の料金ですが、大人が500円、小人(小学生以下)が300円となっています。こちらは1回の料金です。
トロッコは事前予約が必要
トロッコ・のとろに乗るためには、事前予約が必要です。また、トロッコ・のとろには屋根がないので、雨が降っている日や風の時期には運行していません。注意してください。
のとろ(のトロ)の場所とアクセス
ここからは、のとろ(のトロ)の場所とアクセス方法について紹介していきます。のとろ(のトロ)の場所・住所は、石川県鳳珠郡能登町恋路です。
のとろ(のトロ)のアクセス方法ですが、JR「金沢駅」からバスが出ているので、バスでアクセスすることができます。JR「金沢駅」からバスにのって、「恋路浜」で下車してください。「恋路浜」からは、歩いて5分です。
のとろ(のトロ)の乗り場入口ですが、恋路海岸の道路を挟んで反対側にあります。のとろ(のトロ)には駐車場があるので、車でアクセスすることもできます。
車でのとろ(のトロ)に訪れた場合には、恋路海岸の駐車場を利用するようにしてください。車で行く場合には、「宗玄酒造」の住所をカーナビに入れて行くと駐車場にアクセスしやすいのでおすすめです。
のとろ(のトロ)は9時から17時までが営業時間です。のとろ(のトロ)は事前予約が必要なので注意してください。また、雨天時は運行しないので、こちらも注意してください。
住所 | 〒927-0601 石川県鳳珠郡能登町恋路 |
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電話番号 | 080-8698-2559 |
営業時間・定休日 | 9:00~17:00 (事前予約が必要) 雨天時・冬季は運行せず |
料金 | 大人:500円 小人(小学生以下):300円 |
アクセス | JR「金沢駅」からバス「恋路浜」で下車 「恋路浜」から徒歩5分 |
駐車場の有無 | 有り 恋路海岸の駐車場を利用 |
公式URL |
のとろ(のトロ)の足こぎトロッコに乗ろう!
能登町恋路駅近くにある奥のとトロッコ鉄道・のとろ(のトロ)について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
のとろ(のトロ)とは、2005年に廃線になった「のと鉄道能登線」の一部の区画を路線を引き直して往復走行している、足こぎ式の小型トロッコ鉄道のことを言います。
のとろ(のトロ)は、恋路駅から宗玄駅(宗玄トンネル)までの全長約300mを走り、トンネルの中までは走らずに、トンネルの手前の宗玄駅で止まります。のとろ(のトロ)は、予約が必要です。ぜひ、のとろ(のトロ)の足こぎトロッコに乗ってください。