角間渓谷(長野)の秘境をハイキング!紅葉・温泉の岩屋館も紹介
長野県にある角間渓谷は、豊かな自然を感じられる秘境として人気のスポット。四季折々の植物が美しく、ハイキングスポットとしてもおすすめです。この記事では、長野県にある角間渓谷について、さまざまな魅力をご紹介。さらに、紅葉・温泉の岩屋館の情報も併せてお届けします。
目次
長野にある秘境「角間渓谷」について紹介!
長野県にある角間渓谷( かくまけいこく )は、全国的な知名度はそれほど高くないものの、切り立った岩の様子や見事な自然風景などが素晴らしく、ゆっくり楽しめる穴場スポットとして人気の秘境です。
新緑の季節や紅葉の時期にはハイキングを楽しみに訪れる人も多く、たくさんの見どころのあるこのスポットを満喫しています。
この記事では、長野県にある角間渓谷についてご紹介するとともに、角間渓谷の名物宿「岩屋館」の情報も併せてお届けします。
角間渓谷とはどんな場所?
角間渓谷とはどんな場所なのか、詳しくご紹介しましょう。
長野県上田市にある穴場の秘境
角間渓谷とは、長野県上田市にある景勝地で、別名で「信濃耶馬溪(しなのやばけい)」と呼ばれています。
遊歩道の入り口にある長い石段が有名で、その上には、坂上田村麻呂にゆかりのある「岩屋観音洞窟」があります。
全国的にそれほど知られた場所ではなく、地元の人やハイキングが好きな人が知るマイナースポットである角間渓谷。
それほど混雑しないので、自然の中をマイペースにゆっくりと散策したいという人におすすめの秘境です。
猿飛佐助の修行の場とも言われている
角間渓谷は、奇岩、絶壁が多いことで知られる景勝地です。
こちらには、 戦国時代末期から江戸時代初期にかけての活躍した真田十勇士の一人である忍者・猿飛佐助(さるとびさすけ)が修行したと伝えられる「猿飛岩(さるとびいわ)」があります。
猿飛佐助は、忍術のプロフェッショナルとして、家康のいる駿府城や秀忠のいる江戸城に忍び込んで内情を探ったとか、京都に住んでいた石川五右衛門と術を競って対決したなど、さまざまな伝説を持ちます。
猿飛岩を眺めながら、素早く動き回る猿飛佐助の様子を想像すると、何とも感慨深い気持ちになることができるでしょう。
角間渓谷の見どころ5選!
有名な石段をはじめたくさんの見どころがある長野・角間渓谷。ここではその中から厳選して5つのスポットをご紹介します。
苔が生えた長い「石段」
長野・角間渓谷のシンボル的存在ともいえるのが、長い石段です。
角間渓谷の遊歩道にある石段は、約225段。石段を登りながら途中で振り返って下を見ると、転げ落ちそうで恐ろしくなるほどです。
石段は、一見すると「とても無理!」と音を上げるほどの急な階段ですが、体力に自信がないという人でも大丈夫。
石段には手すりがついており、小さな子供から年配の人まで多くの人が階段を登り切っているので安心です。
石段の上には「岩屋観音洞窟」がある
苔むす石段を登り切った先には、岩屋観音洞窟があります。
この洞窟には平安時代、巨魁毘邪王(ひやおう)という妖術使いがたくさんの鬼を従えて潜んでいたといわれています。
その毘邪王を退治したのは、当時の征夷大将軍であった坂上田村麻呂。彼がこの地域の平和を守ったのです。
毘邪王を退治するために坂上田村麻呂が馬頭観世音の力を借りたことから、洞窟内に観音像が安置されるようになり、地元の人たちによって大切に守られることとなりました。
秋の時期におすすめ「紅葉」
角間渓谷は、見事な紅葉なおすすめの見どころ。葉が色づき始める10月下旬〜11月上旬が見頃です。
角間渓谷の紅葉は、カエデが中心。奇岩や天を突くような断崖が続き、紅葉の色鮮やかさと相まって格別の美しさが特徴です。
燃えるような赤や黄金色に輝く黄色の葉は、ぜひ一度見ておきたい素晴らしい景色です。
観音様が祀られている「岩屋観音」
角間渓谷にある岩屋観音は、前述でご紹介した坂上田村麻呂にゆかりのある観音様です。
格子状になった戸の奥には、観音様が安置されています。
角間渓谷周辺は、平安時代の頃から人の出入りがある歴史のあるエリア。はるか昔の人と現代にいる自分が同じところに立っていることを想像すると、不思議な気持になれるでしょう。
自然を満喫できる遊歩道「猿飛岩」
「猿飛岩」は、真田十勇士の一人である忍者・猿飛佐助が修行をした場所として知られるスポット。
猿飛佐助は信州(現在の長野県)の出身で、幼い頃から山や渓谷など自然の中を駆け回って遊んでいたそうですが、もしかすると、角間渓谷も猿飛佐助の遊び場だったのかもしれませんね。
さて猿飛岩は、自然を満喫できる遊歩道の途中にあります。
涼しさが味わえる「角間渓谷の渓流」
かくまい渓谷の遊歩道の途中には、美しい渓流を眺めることができます。
透明感があり美しい清流・・・に見えますが、実はよく見るとかすかに黄色く濁っています。
これは、実はこの渓流のすぐ近くに温泉があるからです。また、ところどころ茶色く染まったようになった部分がありますが、鉄分を含んだ炭酸泉が沸いている場所です。
角間渓谷散策の後は「角間温泉 岩屋館」がおすすめ!
角間渓谷散策の後は、歩いて数分のところにある「角間温泉 岩屋館」に立ち寄りましょう。角間渓谷の中にたたずむ一軒宿で、ゆったり過ごすことができると評判です。
さて、角間温泉の浴室の前には、温泉を飲むことのできる「飲泉所」もあります。内臓の動きを促す炭酸が入っていることに加え、鉄分を含んでいるため、適量飲めば健康効果を期待できるとか。
「角間温泉 岩屋館」は、角間渓谷の岩屋観音洞窟の石段の下あたりから徒歩5分程で到着します。
ただし現在は、台風の影響により現在一時休業しています。再開のめどは未定ですので、もし行こうと思うのであれば、一度問い合わせをしてからの方がいいでしょう。
真田一族の「隠し湯」であった!?
角間温泉は、戦国時代、真田一族の隠し湯として使われてきた歴史があります。
角間温泉は、炭酸泉。炭酸泉には血行やリンパの流れを促し、疲れを軽減する効果やで特す効果があるといわれています。
真田一族もきっと、戦や日々の訓練で疲れた体を癒したのかもしれません。
住所 | 〒386-2201 長野県上田市真田町長2868 |
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電話番号 | 0268-72-2323 |
営業時間・定休日 | チェックイン時間 15:00〜 チェックアウト時間 〜11:00 |
アクセス | アクセス 上信越自動車道 上田・菅平ICより国道144号線を菅平方面へ車で約20分 東京: 車以外/北陸新幹線上田駅より菅平高原行きバス、真田バス停より送迎 車/上信越道 東部湯の丸IC料金所を出て1つめの信号左折、道路標示により菅平方面へ 送迎 送迎あり(条件あり) ※当館から真田のバス停まで送迎あり。(要予約) バス乗車時に当館までご連絡をお願いいたします。 (宿泊のお客様のみのサービスとなっております) |
駐車場の有無 | あり(無料) |
公式サイト |
角間渓谷の場所とアクセス
角間渓谷は、上信越自動車道上田・菅平ICより20分の所にあります。
まずは、インターチェンジを出てから県道4号を真田・菅平方面へ進みます。真田城跡を右手に過ぎ、2kmほど走ると交差点があるので、ここの標識に従って右折。渓流沿いの狭い道を走ると到着します。
ただし、現在は台風の影響により道路が土砂等で通行止めで復旧はまだ未定です。
最新情報は公式サイトに掲載されているので、こまめにチェックしましょう。
住所 | 〒386-2201 長野県上田市 |
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電話番号 | ---- |
アクセス | 【公共交通機関】 JR長野新幹線上田駅よりバス、真田下車、徒歩40分 【車】 上信越自動車道上田・菅平ICより20分 |
駐車場の有無 | あり(有料) |
公式サイト |
長野県の角間渓谷に行ってみよう!
穴場の景勝地として知られる長野県の「角間渓谷」は、豊かな自然と断崖絶壁や奇岩の多い見どころ満載のスポットです。
角間渓谷には、平安時代の征夷大将軍坂上田村麻呂にゆかりのある岩屋観音があったり、真田十勇士の一人である猿飛佐助が修行した岩などがあったり、歴史好きな人にとっても楽しめる場所。
新緑や紅葉を楽しみながら遊歩道をハイキングしながら自然を満喫することができます。
すぐ近くには「角間温泉岩屋館」があり、泉質のいいお湯で癒されるスポットも。充実した休日を過ごすことができます。
長野を訪れたら、ぜひ角間渓谷に足を運んでみてはいかがでしょうか。