高ボッチ高原から絶景を見よう!アクセスや駐車場•キャンプ情報も紹介
八ヶ岳中信高原国定公園内にある高ボッチ高原は、長野県塩尻市の高ボッチ山から四沢山にかけて広がる平坦地です。そんな高ボッチ高原は絶景スポットとして有名です。高ボッチ高原で絶景を見てみませんか。アクセスや駐車場など高ボッチ高原の情報を紹介していきます。
目次
絶景!高ボッチ高原から美しい大自然を見よう
八ヶ岳中信高原国定公園内にある高ボッチ高原は、長野県塩尻市の高ボッチ山から四沢山にかけて広がる平坦地です。
高ボッチ高原は標高1665m。回りにはさえぎるものが無く、東方向には富士山や諏訪湖、西方向には穂高連峰や北アルプスが広がり、朝は神々しい陽を迎えます。夕方は燃えるように陽が照らし、夜には輝く満点の星空を見ることができ、絶景スポットとし人気を集めています。
そんな高ボッチ高原で絶景を見てみませんか。
高ボッチ高原とは?
高ボッチ高原とは、どんなところなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
鉢伏山が主峰の広大な草原
「鉢伏山」を主峰に「二つ山」「高ボッチ山」のなだらかな起伏の広大な草原が高ボッチ高原です。
長野県のほぼ中央に位置し、簡単アクセスで360度ぐるりと名山に囲まれ、山頂の展望台からは北・南・中央アルプスや八ヶ岳など県内で見えない山を探すのが難しいほどです。そんな絶景が楽しめる鉢伏山はファミリーハイクや登山デビューにもおすすめです。
立ち枯れの二ツ山山頂も視界が開け眺望も抜群で、アルプスの山々が目の前に見えます。
アクセスの良さも魅力の一つで、鉢伏山と高ボッチ高原を繋ぐ「鉢伏高原スカイライン」を利用すれば、鉢伏山頂付近まで車でアクセス可能です。ただし、冬期は通行止期間が設定されているので注意して下さい。。
諏訪湖や富士山まで見える絶景スポット
高ボッチ高原は、「高ボッチ高原自然保護センター」を中心に、「高ボッチ牧場」や「三大標高に愛を誓うビューポイント」などが整備されています。
360度の眺望が開けた山頂からは、北アルプスの山々はもちろん、諏訪湖・南アルプス・富士山まで、景色を存分に楽しむことができます。
レンゲツツジの名所としても有名
高ボッチ高原は、レンゲツツジやハクサンフウロなどの多種多様な高山植物を気軽に観察できることでも人気です。また初夏から秋にかけて乳牛が放牧された風景は、牧歌的で別世界のような感覚になります。春から秋にかけて多くの来訪者でにぎわいます。
毎年6月中旬には、レンゲツツジが高原一面を赤く染めます。SNS映えを狙ってシャッターを切る人が多く見られます。 また、朱色のレンゲツツジに囲まれた遊歩道をのんびり散策するのもいいですね。
日本一標高の高い草競馬が開催される
高ボッチ高原では、草競馬が開催されます。昭和27(1953)年から開催されいる草競馬は、毎年8月第一日曜日に開かれます。高ボッチ高原で開かれる草競馬は、日本一標高が高い場所での草競馬大会として有名です。
その時には、県内外から約80頭の競走馬や農耕馬・ポニーが集まる楽しいレースが見られます。間近で競走馬が駆け抜けていく様子は迫力満点。興奮のルツボに陥る事間違いなしです。
そのほか、チビッ子馬車・動物ふれあいコーナーといったイベントも開催され、高原の夏を余すところなく楽しむことができます。
高ボッチ高原の名前の由来
高ボッチ高原という名前は、なんだかちょっと可愛らしい、ちょっと変わった名前ですよね。
そんな高ボッチ高原の名前の由来は何でしょうか。いろいろと説があるようですが、ここでは2つの由来の説を紹介します。
方言やアイヌ語説
高ボッチ高原の「ボッチ」とはアイヌの言葉で「巨大な高原」を意味するといわれ、その言葉が使われたという説があります。その意味に匹敵する広くて大きな高原なので用いられたとされます。
また、この地域の方言で「ボッチ」とは、峰の最高所・凸型の地点を意味するので、そこから取られたとされる説もあります。
どちらにしても方言が由来とされる説ですね。
巨人「ダイダラボッチ」が由来との伝承も!
もう1つの名前の由来の説は、「ダイダラボッチ」が、腰を下ろしてひと休みしたところだからという説です。
「ダイダラボッチ」をご存知ですか。日本の各地で伝承される巨人のことです。地域によっては「デイラボッチ」と言われたりもします。
その巨人の「ダイダラボッチ」は、山や湖沼を作ったという伝承が多く、元々は国づくりの神に対する巨人信仰が「ダイダラボッチ」伝承を生んだと考えられています。
そんな「ダイダラボッチ」が高原に腰を下ろしたなんてすごい伝承ですね。その伝承が元で、「ダイダラボッチ」のボッチを取って、「高ボッチ高原」という名前になったとされるのです。
高ボッチ高原のおすすめスポット
広い高ボッチ高原にはいろいろな見どころやおすすめスポットがあります。ここからは、高ボッチ高原のおすすめスポットを紹介していきます。
①日本一のシャッターポイント「高ボッチ山頂」
高ボッチ高原のおすすめスポット1つ目は、「高ボッチ山頂」です。
「高ボッチ山頂」は、高ボッチ高原第2駐車場から約400m歩いたところにあり、鉢伏山頂とならんで、絶景が見られる展望台の丘です。山上を走るスカイラインのおかげで、車で2,000mまで上がれて、素晴らしい景色をたのしめます。
「高ボッチ山頂」からは北アルプスの山々はもちろん、諏訪湖や南アルプスまで360度の眺望を堪能できます。また、晴れた日には遠く富士山まで見通せる大変素敵なビュースポットです。
レンゲツツジやハクサンフウロなど多種多様な高山植物が生えており、気軽に観察できます。季節やシチュエーションによって、さまざまな景色を楽しめ、特に春から秋にかけて多くの登頂者でにぎわいます。
②牧場の奥に広がる「北アルプス」
高ボッチ高原のおすすめスポット2つ目は、「北アルプス」です。
「北アルプス」は南北に150km、東西25kmの広大な山岳域を形成し、そのほとんどの部分が中部山岳国立公園に指定されています。
「北アルプス」という呼び名は通称で、飛騨山脈というのが正式名称になります。最高峰は奥穂高岳の3,190mです。
日本国内の3,000mを越える高山は21座、その内10座が「北アルプス」にあり、槍ヶ岳・穂高岳に8座と、 最も多く集中しています。
そんな「北アルプス」が、高ボッチ高原のアルプスパノラマ展望台からの一望できます。しかものんびりと牛が草を食む「高ボッチ牧場」の奥に広がるのです。こちらも絶景を見ることができます。
③大ヒット映画のワンシーン「諏訪湖」
高ボッチ高原のおすすめスポット3つ目は、「諏訪湖」です。「諏訪湖」は、長野県岡谷市・諏訪市・諏訪郡下諏訪町にまたがる、面積が12.81km2の長野県内最大の湖です。
冬期に「諏訪湖」の湖面が全面氷結し、氷の厚さが一定に達すると、昼間の気温上昇で氷がゆるみ、気温が下降する夜間に氷が成長するため「膨張」し、湖面の面積では足りなくなるので、大音響とともに湖面上に氷の亀裂が走りせりあがることがあります。
この自然現象を御神渡り(おみわたり)と呼び、伝説では上社の男神が下社の女神のもとへ訪れに行った跡だという、自然現象と伝説が組み合わさってロマンティックな言い伝えがある湖です。 また、爆発的にヒットした映画のワンシーンであることでも有名です。
その映画は『君の名は。』。感動的なストーリーや美しい映像・音楽などが評判となり、大ヒットしました。映画に登場するのは架空の町ですが、諏訪湖周辺などが、湖のある街の風景として参考になっているそうです。
「諏訪湖」は、『君の名は。』のいろいろある重要なシーンを思い出させてくれる、“聖地”になっているのです。
④カップルにおすすめ「3大標高に愛を誓うビュースポット」
高ボッチ高原のおすすめスポット4つ目は、「3大標高に愛を誓うビュースポット」です。
「3大標高に愛を誓うビュースポット」は新しく高ボッチ高原に作られたスポットです。「信州ふるさとの見える丘」に認定された展望広場にあり、標高1位の富士山・標高2位の北岳・標高3位の奥穂高岳と間ノ岳の3大標高のすべてが見られます。
ここは、高ボッチ山頂まで行かなくてもたどり着けるスポットです。カップルで散策を楽しみながら、「信州ふるさとの見える丘」に認定された展望広場にたどり着いたら、「3大標高に愛を誓うビュースポット」に行って、3大標高を眺めながら、愛を誓ってみる。そんなデートもいかがでしょうか。
高ボッチ高原でのキャンプ
広い草原が広がり、絶景も見られる高原なら、キャンプをしてみたいと思う人もいるでしょう。高ボッチ高原のキャンプ事情はどうなんているのでしょうか。見ていきましょう。
高ボッチ高原は国定公園のためキャンプは禁止
高ボッチ高原は八ヶ岳中信高原国定公園内にあります。
国定公園は、特別保護地区と言われる、公園の中で特にすぐれた自然景観・原始状態を保持している地区で最も厳しい行為規制が必要な地域を筆頭に、第1種特別地域・第2種特別地域・第3種特別地域・普通地域に分けて管理されています。
高ボッチ高原周辺は第1・2・3種特別地域に該当する地域です。第1種特別地域は、特別保護地区に準ずる景観を有し、特別地域のうちでは風致を維持する必要性が最も高い地域であつて、現在の景観を極力保護することが必要な地域です。
第2種特別地域は、 第1種特別地域及び第3種特別地域以外の地域であつ て、特に農林漁業活動についてはつとめて調整を図ることが必要な地域です。
第3種特別地域は、特別地域のうちでは風致を維持する必要性が比較的低い地域であつて、特に通常の農林漁業活動については原則として風致の維持に影響を及ぼすおそれが少ない地域です。
このように厳密に規定をして管理されている国定公園なので、自然公園法に基づき野営・キャンプをする場合(テントを建てる場合)は原則事前に届け出をして許可をもらう必要があります。
また、自然公園法の特別保護区域では焚き火が禁止です。そして、特別地域でも管理者が禁止している場合は焚き火はできません。現状では火災の恐れがあり、高ボッチ高原では、直火は不可となっています。
いろいろ情報を得ようとインターネットで検索をしたりすると、過去にテントを建てて宿泊されている方がいるようですが、結論から言うと現状は不可です。つまりキャンプはできません。
ファミリー広場でピクニックがおすすめ
高ボッチ高原では、自然保護センター脇に 「ファミリー広場」と呼ばれるエリアが広がっています。
キャンプは禁止されている高ボッチ高原ですが、この「ファミリー広場」では、レジャーシートを敷いてピクニックを楽しむことは可能です。大自然の中で、ピクニックを楽しむのはこの上なく幸せなことではないでしょうか。
ピクニックを楽しんだ後は、ごみの持ち帰りをお忘れなく。自然を愛でるのも守っていくのも私たちのやれることです。
高ボッチ高原の駐車場とアクセス方法
高ボッチ高原のアクセスや駐車場情報を見ていきましょう
塩尻駅から車で約30分
高ボッチ高原へ登る道路は2本あり、岡谷市・塩尻市の「塩尻峠付近」からと松本市の「崖の湯温泉」です。
岡谷市・塩尻市の「塩尻峠付近」から向かう場合は、長野自動車道「岡谷IC」が最寄りのインターチェンジになります。
また、松本市の「崖の湯温泉」から向かう場合は、長野自動車道の「塩尻北IC」と「塩尻IC」が最寄のインターチェンジになります。
公共機関を利用する場合は、JR「塩尻駅」が最寄駅です。しかし、「塩尻駅」からも車で約30分かかりますので、ご注意ください。
駐車場は24時間開放されている
高ボッチ高原の駐車場は、24時間開放されています。夜景を見たい時、早朝の風景を眺めたい時、大変便利です。
キャンプがだめなら車中泊ができる、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、あくまでも高ボッチ高原の駐車場は、公共駐車場です。「仮眠・休憩」が原則で、長期滞在やキャンプ行為は厳禁です。くれぐれもマナーを守って利用しましょう。
住所 | 長野県塩尻市大字片丘 |
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電話番号 | 0263-88-8722 (塩尻市観光協会塩尻駅前観光案内所) |
営業時間・定休日 | 24時間開放
12月上旬~4月下旬頃冬期閉鎖 |
駐車場の有無 | あり |
アクセス | 長野自動車道「塩尻IC」から車で26分 長野自動車道「岡谷IC」から車で26分 JR「塩尻駅」から車で30分 |
公式URL |
高ボッチ高原から絶景を見てみよう!
いかがでしたか。高ボッチ高原に魅力が少しは伝わったでしょうか。
絶景が見られて、大自然が広がる高ボッチ高原に是非1度足を運んでみて下さい。